東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(晴奈のチーム)
         咲夜
    妖精 妖精 フラン 妖精 妖精
      妖精 妖精 妖精   
       美鈴   パチェ

        アキス 魔理沙
    シラウオ  アシカ   早苗   フナ
    サバミ エリィ   霊夢    文
          ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


 百  六話 咲夜、フィールドプレーヤーへ

 コチヤーズ対クリアナイトの第九試合の15分が経過した頃、ボールを受けたシラウオに妖精二人とフランドールの三人で囲んだ。

「まさか無属性の魔法を使える選手がシラウオだけだとは思ってないでしょうね」

 アシカはそう呟くと、シラウオはジャンプしてボールを蹴り飛ばした。フナは飛んでくるボールを空中で三回蹴って加速させる。

「刹那……ブースト!」

 白いオーラをまとったボールは一直線にゴールを襲い始めて咲夜の掌を弾き、ゴールネットを揺らした。

「ゴーール!! コチヤーズ2点目です!!」

「やったー! お姉ちゃんやったよー!」

 フナは手を振りながら姉のシラウオに喜びを爆発させた笑顔を向けた。

 その後コチヤーズはシラウオとフナの厳しいマークによって前半終了まで得点せずに終わり、スコアは2−0で折り返すこととなった。前半終了後のハーフタイムでコチヤーズメンバーはベンチに集まって話していた。

「みなさん! 勝ってますよ! しかも2点!」

 早苗は明るく周りにそう呼びかけるも、周りの雰囲気は異様に暗かった。

「早苗……忘れたのか……前回、咲夜一人に11点取られて負けたんだぜ」

 魔理沙の言葉で早苗は唇を噛み締めた。

「逆に言えば2点しか取れなかったのよ。分かる早苗?」

「わ……分かってますよ……」

 後半開始直前、クリアナイトは美鈴と咲夜がポジションチェンジを行っていた。そしてボールが置かれてあるセンターサークルにアキスと魔理沙が立ち並ぶ。

「後半から前回、たった一人で11点取った咲夜選手がフィールドプレーヤーになります! コチヤーズは踏ん張れるのでしょうかー!?」

 審判は後半開始の笛の音を響かせた瞬間、アキスはアシカにパスを送った。

「必殺タクティクス……偃月の陣!」

 シラウオを中心に七人がV字に並び、半月形の土で周りを覆って一直線に進み始める。

(必殺技を使っている間は咲夜は時止めディフェンスが出来ない……! この試合……勝つには必殺タクティクスをやりまくるしかないのよ!)

 表情が怒り気味のアシカは内心そう言い周りの土が晴れた。シラウオはボールを軽く前に転がした。

「土だるま」

 ボールは人工芝を滑り、地面の土を巻き上げながら巨大な土団子へと変貌する。

「龍神鉄扇!」

 美鈴は赤く燃えるような龍の模様がある巨大な扇を片手に一つずつ持ち、土団子にぶつけて破壊した。

「美鈴選手止めました! このキーパーに無属性魔法は通じないのでしょう!」

 ボールの威力を殺した美鈴はすぐさまゴールキックし、咲夜が胸でトラップした。同時にコチヤーズメンバー全員の表情が揺らいだ。

「しまった……!!」

 早苗は慌てるように咲夜に向かって走る。

「ヘブンズタイム」

 咲夜は高く上げた手で指パッチンをして時を止め、歩きで早苗の横を通過する。数歩歩いた所で時が動き出し、早苗は吹き飛ばされる。

「取りあえずなんとしてもボールを奪うのよ!!」

 アシカは大声で周りにそう指示を送るも、連続ヘブンズタイムでゴール前までボールと共に移動、咲夜は胸元の前で腕をクロスして足元に長針と短針が回っている数字のないアナログ時計が出現して左足でボールを蹴った。

「タイムトランス」

 白いエネルギーをまとったボールがゆっくりとゴールを襲い始める。

「ムゲン・ザ・ハンド〜!」

 ヤマメは背後から無数の黄色い腕を出現させて振り回すも、ボールは何の抵抗も受けずにゴールネットを揺らした。

「ゴール!! 咲夜一人で1点返しました!」

「……まだ1点返されただけなので! 練習を思いだしましょう!」

 早苗はキャプテンらしく周りに呼びかけるも、周りの表情は暗いままだった。

 スコアが2―1になってから数分後、ドリブルで走るアシカの背後に咲夜が瞬間的に出現し、アシカがまばたきする間にボールを奪った。

「え……!!」

 その後、咲夜は連続ヘブンズタイムからのタイムトランスで2点目を奪い、スコアは2−2と同点となった。

「ちょっと集合」

 アシカの声かけにコチヤーズメンバーが集まる。

「こいしの時と比べ物にならない」

「手際が良いってこと?」

 早苗からの質問にアシカは頷く。

「とにかく、点を取るのよ」

 スコアが2−2となってから数分後、シラウオはボールを受けると、背後からサバミが迫る。

「行くぞシラウオ!」

 シラウオは頷き、ボールを蹴り上げて青紫色のエネルギーをまとわせる。サバミはジャンプして背中に天使の翼を生やし、ボールに黄色のオーラをまとわせる。そしてシラウオは地面に手を当て、赤紫色の魔法陣とペンギン六羽を出現させる。ペンギンはボールの前に飛び、サバミは頭を下にしたシラウオと片足を振り上げる。

「ペンギン・ザ・」

「ゴッド!」

「&デビル!」

 サバミとシラウオは同時にボールを蹴り飛ばし、ペンギン三羽が天使のような見た目になり、一直線にゴールを襲い始める。

「龍神鉄扇!」

 美鈴は赤く燃えるような龍の模様がある巨大な扇を片手に一つずつ持ち、ボールにぶつけて威力を失って美鈴の足元にボールが止まった。

「くそ……! せっかく練習したのにアニメ通りになってしまったぜ……」

 サバミは悔しそうに言葉を漏らすと、美鈴は咲夜に向けてボールを蹴り飛ばした。咲夜が胸でトラップする瞬間、ジャンプしたシラウオがボールをカットした。

「よし! ナイスお姉ちゃん!」

 フナが喜びの声を上げた瞬間、時を止めながら連続でシラウオの周りに移動し、シラウオを翻弄しながらボールを奪った。

「そんな……! ミキシトランスしたお姉ちゃんが……!!」

 その後、咲夜は連続ヘブンズタイムからのタイムトランスで2−3となった。コチヤーズメンバーのほとんどが落胆するように肩を落とした。




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    妖精 妖精 フラン 妖精 妖精
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        アキス 魔理沙
    シラウオ  アシカ   早苗   フナ
    サバミ エリィ   霊夢    文
          ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)
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