東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(晴奈のチーム)
         美鈴
    妖精 妖精 フラン 妖精 妖精
      妖精 妖精 妖精   
       咲夜   パチェ

        アキス 魔理沙
    シラウオ  アシカ   早苗   フナ
    サバミ エリィ   霊夢    文
          ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


 百  八話 赤い十字

 コチヤーズ対クリアナイト第九試合の後半15分頃、魔理沙が流星ブレードで美鈴の大国謳歌を破った頃、審判が得点を告げる笛の音を響かせた。

「ゴール!! 三点目!! 魔理沙選手がフラクタルハウスを突き破り得点を奪ったー! これで3−5です!!」

 半分以上のコチヤーズメンバーが喜びを爆発させたような笑顔で霊夢の周りに集まる。

「決めたのは私なんだけど……なぜ……まぁ今は霊夢がヒーローだな」

 魔理沙は微笑むながらそう呟くと、早苗は霊夢に抱き着いた。

「さすが霊夢さん! 白黒の玉の扱いが凄いですね!」

「それより……なんでみんなはできないの?」

 霊夢の言葉に周りの者は笑顔から真顔に変わった。

(霊夢は天才なんですか……)

 真顔のサバミは内心でボソっとツッコんだ。

 そして試合再開、キックオフで美鈴から咲夜にボールが渡った瞬間、八雲紫の髪型のエリィがスキマをつかって咲夜の目の前に現れた。

「真空魔!」

「私! 試合終了までミキシトランスしてますのでよろしくお願いします!」

 エリィはアシカにパスを送る。

「必殺タクティクス……ルート・オブ・スカイ!」

 アシカはシラウオに向けてパスを送るも、ボールが逸れてタッチラインを割った。

「もう! なんでミスするのよ!」

 その後、妖精のスローインをシラウオがカットした。

「魔理沙!」

 シラウオは魔理沙にパスを送ると、フランドールが右掌と左拳を合わせてジャンプし、一回転して魔理沙の周りに光の粒をまき散らす。

「グランドスイーパー」

 光の粒が次々に爆発し、魔理沙は吹き飛ばされた。そしてフランドールは咲夜に向かってパスを送るもフナがカットしてドリブルを始める。

「うっ……」

 フナの目の前に咲夜か瞬間的に現れ、フナからボールを奪った。

(それより……なんでみんなはできないの?)

 脳内に霊夢の言葉が再生されたフナは歯を食いしばりながら咲夜に迫り、ボールを奪い返す。

「コチヤーズ! 咲夜選手の時止めディフェンスを連続でかわし始めたぞー!」

「……藍様! ついに咲夜さんからボールを奪われなくなりましたね!」

 ベンチに座る橙は明るい表情を隣に座る藍に向けてそう言った時、カサゴは暗い表情のフナを見つめていた。

「フナが悔しそうな顔をしている……まさか……! 負けん気で!?」

「負けん気?」

 ベンチに座るカサゴ以外のコチヤーズメンバーは首をかしげる。

「練習してない霊夢さんが止めたことによって他のメンバーの負けん気が出て……120%の力が出たってことかも……」

「なるほど……」

 ベンチに座るコチヤーズメンバーがカサゴの説明で納得した頃、前線を走るアキスにボールが渡る。アキスは左足を挙げて地面に叩きつけ、背中から青と黒のオーラを噴き出した。

「戦国武神! ムサシ!」

 アキスの背中から噴き出したオーラはピンクの肌で筋肉質の身体に鎧と兜、武器は両手に太い刀を装備している化身――戦国武神ムサシに変化した。アキスはボールを蹴り、戦国武神ムサシは刀を振ることを同じ方向に二回行ってボールが高く上がる。

「武神連斬!」

 ジャンプしたアキスがボールに蹴りを入れ、戦国武神ムサシはボールに十字に斬撃を入れて赤いオーラをまとわせたボールをゴールに向かって飛ばす。その瞬間、美鈴の背中から青と黒のオーラが噴き出す。オーラは白い顔に赤い竜の顔のような被り物被り、先端が黒いトゲのグローブを両手に着けている全身赤い化身――龍神コロガオンに変化した。

「クリムゾンスフィア」

 技名を呟いた美鈴の周りから炎のドームが出現してボールにぶつかる。

「行け! ムサシ!」

 戦国武神ムサシは刀で炎のドームを切り、ボールはゴールネットを揺らした。

「ゴール!! コチヤーズエース、アキス選手のシュートで1点差に迫りました!!」

 コチヤーズメンバーは喜びで叫びあった。

 そして、クリアナイトのキックオフ直後に八雲紫の髪型のエリィが真空魔で咲夜からボールを奪うも、すぐさま咲夜に奪い返された。

「す……すみませーん!」

 ドリブルで上がる咲夜にアシカと早苗が迫る。

「ヘブンズタイム」

 咲夜は指パッチンで二人を素通りした後、その二人は風で吹っ飛ばされた。

(ここでまたタイムトランス撃たれて逆転するわけにはいいかない!)

 吹っ飛ばされながら早苗は胸の前で両手を動かし、風でできた青い球を生み出す。

「エアーバレット!」

 早苗は青い風の球を蹴り飛ばし、咲夜に命中して吹き飛ばした。

「キャプテンナイス!」

 そう声を発したサバミがボールを広い、少しドリブルした後にシラウオにパス、さらにアキスにボールが渡るも、フランドールと妖精二人が三角形の三点で囲まれ、周りを歩き始める。

「かごめ……かごめ……」

 三人は魔理沙に向けてジャンプし、フランドールがスライディングでボールを奪う。

「アキス、私に任せて」

 アキスにそう声をかけたシラウオはフランドールに向かって走ると、フランドールはツキノワグマに変身した。

「必殺クマゴロシ……縛」

 ジャンプしたシラウオは連続で足を蹴り上げ、いくつもの輪っか状の赤黒いオーラがツキノワグマを縛り、その隙にボールを奪い取る。

「シラウオ選手!! クマ捕獲系の必殺技でボールを奪い返したーー!!」

 レミリアの髪型に変わったシラウオはしゃがんで体を丸めた状態で前転しながらジャンプした。

「Xブラスト」

 シラウオは両かかとで赤い十字を描くようにボールに蹴りを入れ、ボールはゴールに一直線に襲い始める。

「龍神鉄扇!」

 美鈴は赤く燃えるような龍の模様がある巨大な扇を両手に一つずつ持って、ボールに何度もぶつけるも威力が止められずにゴールネットを揺らす。

「ゴール!! これで5−5!! コチヤーズ同点に追いつきましたーー!!」

 コチヤーズメンバーのほとんどが盛大に喜びを爆発させながらシラウオに向かって駆け寄った。

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