東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(晴奈のチーム)
         美鈴
    妖精 妖精 フラン 妖精 妖精
      妖精 妖精 妖精   
       咲夜   パチェ

        アキス 魔理沙
    シラウオ  アシカ   早苗   フナ
    サバミ エリィ   霊夢    文
          ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


 百  八話 赤い十字

 コチヤーズ対クリアナイト第九試合の後半15分頃、ボールがネットに飛び込んでスコアが3−5となった。

「ゴール!! 魔理沙選手がフラクタルハウスと大国謳歌を破って得点! これで2点差です!!」

 半分が喜びを爆発させたような笑顔、もう半分は戸惑った表情のコチヤーズメンバーが霊夢の周りに集まる。

「決めたのは私なんだけど……まぁ、今は霊夢がヒーローだな」

 魔理沙はそう呟いて微笑むと、満面の笑みを浮かべている早苗は勢いよく霊夢に抱きつく。

「うげっ……! 抱きつかないで……!」

「さすが霊夢さん! 白黒玉の扱いが上手い!」

「はぁ……それより、なんでみんなはできないの?」

 呆れ顔の霊夢はそう言うと、周りのコチヤーズメンバーの笑顔の者は誰一人としていなくなった。

◆

 そして試合再開、キックオフ直後の咲夜の前に、スキマのような次元の狭間から金髪ロングのエリィが現れる。

「真空魔!」

「私! 試合終了までミキシトランスしますのでよろしくお願いします!」

 そう意気込んだエリィはアシカに向けてパスを送るも、ボールが逸れてタッチラインを割った。

「もう! なんでミスするのよ!」

「ごめんなさい!」

 エリィの大声による謝罪後に行われた妖精のスローインを、無表情のシラウオがカットした。

「魔理沙!」

 シラウオは魔理沙にパスを送ると、フランドールは手のひらと手のひらを合わせてジャンプした。

「グランドスイーパー」

 フランドールは空中で横回転して光の粒を撒き散らし、それが次々に爆発し、魔理沙は吹き飛ばされる。

 そしてフランドールは咲夜に向かってパスを送るもフナがカットしてドリブルを始める。

「うっ……来た……」

 何かを察知したフナ。その背後に現れていた咲夜が、一瞬にしてフナからボールを奪った。

(それより……なんでみんなはできないの?)

 脳内に霊夢の言葉が再生されたフナは歯を食いしばり、瞬時に振り返って咲夜からボールを奪い返した。

「コチヤーズ! 咲夜選手の時止めディフェンスを連続でかわし始めたぞー!」

 人知れずシラウオは笑みを浮かべた時、パスを受けたアキスは赤茶ツインテールから黒髪ショートに変化した。

 集中するように目を閉じたアキスは一瞬にしてボールに蹴りを入れ、ボールが黄色の菊の花に変わる。

「菊一文字!」

 菊の花びらは散ると、ボールは一直線にゴールを襲い始めた。対する美鈴は龍神鉄扇の構えを取る。

 美鈴は菊一文字の威力に足を引きずりながら後ろに押されていくも、ボールを前に弾き飛ばした。

「美鈴選手! なんとか防ぎました!」

 薄青紫色ショートに変わったシラウオはしゃがんで体を丸めた状態で前転しながら弾かれたボールへ跳ぶ。

「X(エックス)ブラスト」

 シラウオは両かかとで赤い十字を描くように蹴りを入れられたボールはゴールに一直線に襲い始めた。

 美鈴はゴールの隅に向かって飛ぶボールに向けて横っ跳びするも届かず、ゴールラインを割られた。

「ゴール!! これで4−5! 1点差! 1点差です!!」

 コチヤーズメンバーのほとんどが盛大に喜びを爆発させながらアキスに向かって駆け寄った。

◆

 クリアナイトのキックオフ直後、エリィが真空魔で咲夜からボールを奪うも、すぐさま咲夜に奪い返された。

「す……すみませーん!」

 エリィの謝罪がフィールドに響き渡った時、ドリブルで上がる咲夜にアシカと早苗が迫る。

「ヘブンズタイム」

 咲夜は指パッチンで時を止めてアシカと早苗を素通りした後、その二人は風で吹っ飛ばされた。

(ここでまたタイムトランス撃たれて逆転するわけにはいかない!)

 吹っ飛ばされながら早苗は胸の前で両手を動かし、風でできた青い球を生み出してそれを蹴り飛ばした。

「エアーバレット!」

 エアーバレットは咲夜に命中して吹き飛ばすと、こぼれたボールをサバミが拾って前へ送った。

「ナイスキャプテン!」

 その後、ボールが渡った魔理沙にフランドールと妖精二人が三点で囲まれ、周りを歩き始める。

「かごめ……かごめ……」

 三人は魔理沙に向けて同時にジャンプし、フランドールがスライディングでボールを奪った。

「アキス、私がボールを奪うから頼む」

「分かった!」

 アキスの返事を受けたシラウオはフランドールに向かって走ると、フランドールはツキノワグマに変身した。

「必殺クマゴロシ……縛」

 ジャンプしたシラウオは連続で足を蹴り上げ、いくつもの輪っか状の赤黒いオーラがツキノワグマを縛った。

「シラウオ選手!! クマ捕獲系の必殺技でツキノワグマの動きを止めましたーー!!」

 シラウオはボールを奪い、アキスにパス。そのアキスの背中から青と黒のオーラを噴き出した。

「戦国武神! ムサシ!」

 オーラはピンクの肌で鎧と兜を身につけ、両手に太い刀を装備している化身――戦国武神ムサシに変化した。

 アキスがボールを蹴ったと同時に戦国武神ムサシは刀を振る。これを二回行ってボールが高く上げる。

「武神連斬!」

 ジャンプしたアキスがボールに蹴りを入れ、戦国武神ムサシはボールに十字に斬撃を入れた。

 赤いオーラをまとわせたボールをゴールを襲い始めたその瞬間、美鈴の背中から青と黒のオーラが噴き出す。

 オーラは白い顔に赤い竜の顔のような被り物被り、全身赤い化身――龍神コロガオンに変化した。

「クリムゾンスフィア!」

 右拳を突き上げた美鈴の周りから炎のドームが出現し、炎に包まれたボールは減速していく。

「行け! ムサシ!」

 戦国武神ムサシは刀で炎のドームを切り裂いて破壊し、ボールは美鈴の手を弾いてネットに飛び込んだ。

「ゴール!! コチヤーズエース、アキス選手のシュートで同点!! 追いつきましたーー!!」

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