東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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 百 十二話 天弓千亦ワントップ

 コチヤーズ対クリアナイトの第十試合の当日の日が落ちた頃、サッカースタジアムには幻想郷の妖怪の山空中に浮いていた。天候は晴れていて、星空がよく見えていた。その中にある通路で早苗と射命丸文が雰囲気暗く話していた。

「諏訪子様と神奈子様試合に出ますかね……」

「私も飯綱丸様とはたて……と椛も試合に出てくれればいいんですがね」

「それより文さん、観客の方はどうです? 集められそうです」

 早苗の質問に射命丸文はドヤ顔で返す。

「もちろん宣伝しまくって観客大量の予定です。ふっふっふ……完全アウェーにして晴奈をやり辛くさせますよ〜!」

「私たちも観客いる試合あんまりしてないけど大丈夫なはずですよね!」

「晴奈さんは根暗そうですし完全アウェー作戦は成功しますよ!」

 その場は早苗と射命丸文の不敵な笑みが響き始めた。

 一方その頃、サバミは自身の部屋でフランドールと話していた。

「ねぇサバミ、私スタメンに選ばれるわよね?」

「さぁ……スタメンはカサゴとアシカが決めるが……私は選ばれると思うぜ!」

 サバミは笑顔でそう答えると、フランドールは真顔でサバミを見つめ始める。

「昼にクリアナイト来なかったわね。吸血鬼である私がメンバー入りしたってことを知ったのかしら」

「さぁ……」

「と言うことは……私がメンバー入りしてるってバレたのかしら」

「フランドールがスタジアム入りしたの見かけたんじゃね? あいつは練習を覗くような真似だけはしないと思うし」

 少しだけ慌てた顔付きのサバミはそう答えると、フランドールは部屋のドアノブに手をかけた。

「あぁ……そう言えば紅魔館でクリアナイトが負けた時、晴奈は『あと引き分け以上で……』と嬉しそうに心の中で言ったのよ」

「ん? どういう意味だ?」

「負けたのにおかしいわよね。それじゃあ」

 フランドールは部屋を出ると、サバミはベッドに座ってうつむく。

(危なかった……あのことがバレたのかと……フランドールは毒が効かなかった分、晴奈の心の声が聞こえたんだな……いずれにしろ一試合一試合ガチでやることには変わりない……)

 そして数時間後、クリアナイトベンチに晴奈を含めた十二人が瞬間移動し、ハッとしたリードシクティスが勢いよく部屋を出た。

「皆さん! クリアナイトが来ましたー! ユニフォーム姿でメインコートに集まってくださーい!」

「諏訪子様と神奈子様が来たんですか!?」

 濃いユニフォーム姿の早苗は勢いよく部屋を出て通路を走り始めた。

 走る早苗は観客の声でざわつくフィールドに入り、クリアナイトベンチの方を見つめ始める。十二人の中には金髪のショートボブに黄色い目があるシルクハットを被る黒いユニフォーム姿の洩矢諏訪子、髪が紫がかったボリューミーなセミロングで赤いユニフォーム姿の八坂神奈子の二人がいた。

「やっぱり……スタジアムを妖怪の山に移動させたから来た……!」

 ベンチ前に立つ晴奈は早苗を鋭い目つきで見つめ始めると、空から射命丸文が早苗の前に降り立つ。

「私が目当ての方もいますねぇ……」

 射命丸文は紺ロングに青い小さな被り物を乗せてキャプテンマークを巻いている飯綱丸龍、紫のリボンで茶髪ロングツインテールにまとめている姫海棠はたて、白髮ショートに赤い小さな被り物を乗せて犬耳の犬走椛の三名に視線を合わせた。

「あれ? 二人共早いね?」

 その場に現れたアキスは不思議そうに早苗と射命丸文を見たあと、ベンチ前に立つ一名に注目し始める。

「妖夢……」

 半霊と共にいる赤いユニフォームを着用している妖夢もクリアナイトベンチ前に立っていた。

 コチヤーズメンバーの選手全員、ベンチに集まって準備運動などを行っていた。

「はぁ……どうしても完成させたい必殺技があったのになぁ……」

 早苗は愚痴をこぼすと、近くにいる射命丸文がクリアナイト選手の二名に注目する。その二名は共に胸元に鍵があり、赤いユニフォームを着用している、薄い青のツーサイドアップで緑色の帽子を被る河城にとり、薄緑色のセミロングに濃い緑色の帽子を被る山城たかねの二名だった。

「河童もいるようですね。にとりとたかねが」

「あと下賎な狐もいるようです……」

 普段着の八雲藍は狐の尻尾と耳がある金髪セミロングの菅牧典に視線を合わせながらそう言うと、キクラゲはケラケラと笑い始める。

「下賤な狐だなんていやし〜!」

「お前も下賤なキノコだろ」

 ラックにキクラゲにそうツッコむと、毒キノコを投げつけられて華麗にかわした。

「残りの二人は……一人はあいつだろ……阿梨夜」

 魔理沙は茶髪ショートで左目を覆う面と燃えている鳥の化石を身に着けている磐永阿梨夜に注目した後、紺色のショートヘアーに白いマントと虹色カチューシャを着けている天弓千亦に注目し始める。

「誰かと思ったら市場の神か……救っておかないと大変だな……」

 数分後、クリアナイトはフォーメーションについていた。キーパーは諏訪子。DFは阿梨夜、椛、神奈子、典の四人。MFがたかね、妖夢、はたての三人。FWがにとり、龍、ワントップ千亦の三人であった。

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