東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(晴奈のチーム)
        諏訪子
  阿梨夜  椛  神奈子  典
    たかね   妖夢   はたて
      にとり  龍
          千亦

      アキス 魔理沙
    フナ   アシカ   早苗   フラン
  サバミ リード エリィ  文
        ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


 百 十三話 第十試合、キックオフ

 コチヤーズ対クリアナイト第十試合当日の夜、コチヤーズとクリアナイトはフォーメーションについていた。コチヤーズメンバーは円陣を組んでいた。

「今日の試合! 絶対に勝ちましょう!!」

「おー!」

 気合の入った早苗の声かけに周りはデカい声で返し、コチヤーズメンバー十一人はフィールドに向けて走り始める。

(キャプテン……いつもより気合入ってる気がするな……そりゃあ大切な人をかけた試合だからな……)

 真剣な表情のサバミはそう思いながらフォーメーションについた。コチヤーズのフォーメーションはアキスと魔理沙のツートップ。MFはフナ、アシカ、早苗、フランドールの四人。DFはサバミ、リードシクティス、エリィ、射命丸文の四人。キーパーは異世界出身のヤマメであった。

「さぁ!! やってまいりました!!」

 右手に棒マイクを持つカナがベンチ間に現れて笑顔で実況を始める。

「今日の試合は大歓声の中で行われます! 」

 観客席からの声でざわめく中、審判によるコイントスが行われ、前半はコチヤーズボールでキックオフと決定し、ボールが置かれたセンターサークルにアキスと魔理沙の二人が並ぶ。

「さぁキックオフです!」

 カナは棒マイクに向けてそう言うと、審判が試合開始を告げる笛の音を響かせた。魔理沙は軽く蹴ってアキスにパスし、コチヤーズメンバーの攻撃が始まる。

「おっ! 早苗やる気だな!」

 ニヤけ顔で魔理沙はそう言うと、アシカは前を指差す。

「キャプテン! せめて技の一つでも出させなさい!」

「よし! 頑張れ早苗!」

 魔理沙は前を走る早苗にパスを送る。ボールを受けた早苗は龍に向けてドリブルし始める。

「大天狗なんてお構いなく吹っ飛ばしますよ!」

 早苗はボールを頭に着けた状態で回転し、風を巻き起こしながら頭を龍に向けながら突っ込み始める。

「カマイタチ!」

 龍を吹き飛ばした早苗はドリブルで攻め続ける。

「あやややや……すみません飯綱丸様……」

 射命丸文はボソッと謝罪すると、立ち塞がる神奈子を前に早苗は足を止めた。

「か……神奈子様……」

 たじろぐ早苗は背中から青と黒のオーラが噴き出し始める。オーラは薄青色の妖怪鎌鼬の姿で鋭く長い爪があり、背中に水色の渦巻きの羽がある化身――妖鬼カマイタチに変化した。

「旋風の刃!」

 妖鬼カマイタチと早苗は一体となり、螺旋を描くように地を這い、神奈子を吹っ飛ばした。

「大切な人じゃなかったのか……いや……あれはキャプテンの覚悟か」

 真面目な顔付きでサバミはそう呟くと、早苗はゴール前までドリブルで駆け抜けた所で止まった。

(あの必殺技はまだ出来てない……なら……!)

 早苗はボールを蹴り上げ、白い翼を生やしてジャンプし、右足によるオーバーヘッドでボールを蹴り飛ばした。ボールは円盤状に風をまとってゴールを襲い始める。しかし諏訪子は技なしで両手でキャッチした。

「え……」

 早苗は呆然と諏訪子を見つめ始める。

「キャプテン! 必殺技出すパワーないなら必殺技やんないで!」

「す……すみません……」

 アシカに叱られた早苗はしょんぼりとうつむく。そして諏訪子はゴールキックし、コチヤーズ陣を走る龍に渡る。

「行かせません!!」

 そう意気込んだエリィは龍に向けて走り始める。

「オオウチワ」

 龍は黒く大きな『祭』の一文字が書かれた赤いうちわを持ってエリィを吹き飛ばした。

「ぎゃー! 風圧がー!」

 エリィを吹き飛ばした龍は前線を走る千亦にパスを送り、千亦は横回転して右足に虹色の糸によるエネルギーを集中させる。

「レインボーループ」

 ループシュートを撃つ。ボールの軌道が虹になり、地面がお花畑になっていった。そのお花畑を走るリードシクティスが胸でトラップした。

「コチヤーズも必殺シュートを技なしで止めたー!!」

「アシカさん!」

 リードシクティスはアシカに向けてボールを蹴ると、たかねがジャンプして胸でトラップした。

「私も天空で行くぜ!」

 勇ましく叫んだサバミは背中から青と黒のオーラを噴き出させ、飛炎の朱雀に変える。

「天空の舞!」

 飛炎の朱雀の翼から無数の羽をたかねにぶつけて少し吹っ飛ばした。ボールは真下に落下し、着地したサバミはフナにパスを送る。その瞬間、逆サイドを走るフランドールが手を挙げた。

「私が必殺技を出させてあげる!」

 フランドールはそう呼びかけると、緊張した面持ちのフナはクロスを上げる。

「お姉ちゃんみたいに正確に!」

 フナが蹴ったボールは大ジャンプしなければ届かないかなりの高さを飛び始めた。

「ごめんなさーい!!」

「まぁ別にちょうどいいわ」

 ボールに向けてジャンプしたフランドールは炎の渦を作りながら体を横に回転し始める。

「ファイアトルネード!」

 フランドールは炎を纏った左足でボールを蹴り放った。ボールはオレンジ色の炎をまとい、諏訪子を襲う。

「ファ!?」

 サバミが驚きの表情で叫んだ瞬間、諏訪子の背後の地面から巨大な白蛇が出現する。

「サーペントファング!」

 炎をまとうボールは白蛇に噛みつかれ、威力が完全に止まった。

「なまら驚いたぜ……いつの間にファイアトルネードを……」

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