東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(黒幕子のチーム)
      黒幕子
  玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
  玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
     天子 衣玖

    リード  魔理沙
  シラウオ フナ  キクラゲ カサゴ
  文  妖夢  早苗 アキス
      ラック
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  二十 話 背番号100

 前半23分頃、空中に浮かぶ衣玖は鋭い眼差しでボールに向かって右足を振り抜いた。右足から白い竜が現れ、とぐろを巻くようにボールに絡みついた。衣玖が右足でボールを踏みつけると、白いエネルギーがボール一点に集中し、白い輝きをまとった。

「ドラゴンブラスター!」

 白い竜のエネルギーは一直線にゴールを襲った。妖夢は真剣な眼差しでラックの前に立ち、気迫を込めて叫ぶ。

「無印型――スピニングカット!」

 妖夢は水色のエネルギーを右足に集中させて軽く飛び、地面に向かって横に蹴った。半円形の弧が描かれ、水色の壁が鮮やかに出現した。しかし、白いエネルギーをまとったボールは水色の壁を粉砕してゴールを襲い続ける。

「こうなったら頭突きだ!」

 ラックは気合いの表情で額をボールに叩きつけたが、白いエネルギーの勢いは止まらず、ラックの額を弾いてゴールネットを力強く揺らした。

「ゴール! クリアナイト! もう五点目です!」

 観客席の妖精たちの多くは退屈そうな顔で立ち上がり、どこかへと飛び去っていった。コチヤーズの選手たちは重い空気に包まれ、フィールドに沈黙が広がった。

 前半27分頃、リードシクティスの足元にボールが転がった。リードシクティスは深く息を吸い、決意を固めた。

「私が……私が決める!」

 リードシクティスの背中から、青と黒のオーラが噴き出した。オーラはラムネ色の肌にヒレを生やした人型の化身――海王ポセイドンが姿を現した。両肩にトゲ付きの肩パッドをまとい、右手にトライデントを握り、不敵な笑みを浮かべている。

「出たー! 化身! 海王ポセイドンだーー!」

 カナの叫びの後、早苗が叫んでエールを送る。

「決めてください、リードさん!」

 リードシクティスは左拳に水を凝縮させ、右手で左手首を掴んで高く掲げた。左手を地面に叩きつけると周囲は一瞬にして水没し、人工芝が水面に変わった。

「これで一点返します! ヘヴィ……アクアランス!」

 リードシクティスは右足で水をまとったボールを力強く蹴り放つ。海王ポセイドンがトライデントを投げ、水をまとったボールは激しい水音と共にゴールを襲う。

「コチヤーズ! なんとか一点返せるか!?」

 黒幕子は動じず、微笑を浮かべたまま両手を広げてボールを軽々とキャッチした。トライデントは右足による飛び蹴りで飛ばされ、リードシクティスの前に落ち、ボロボロに砕けて消えた。

「や……やっぱり……私には……」

 リードシクティスは膝をついて拳を握りしめた。リードシクティスはギュッと両目のまぶたをつむった。そして黒幕子はボールを大きく蹴り上げる。ボールは天子の頭上に落ち、即座に反応した早苗が天子の側でジャンプした。

「させませんよ!」

 早苗は胸でボールをトラップして着地した。だがその瞬間、天子が大きくジャンプして勢いよく地面に着地した。

「メガクェイク!」

 天子の周囲の地面がひび割れ、早苗の足元がせり上がった。早苗は大きく吹き飛ばされ、遠くの地面に仰向けに叩きつけられた。

「キャプテン!」

 フナが早苗の元へ駆け寄った。早苗は苦しげに顔を上げ、声を絞り出す。

「私は大丈夫……! それよりボールは……!?」

 フナが辺りを見回すと、ボールはタッチラインを越えていた。

「フィールドの外です……! 立てますか……!?」

「た……立てます……!」

 早苗はフナの問いかけに応じ、ゆっくりと立ち上がった。その時、審判による笛が鳴り響き、交代ボードが掲げられた。ボードには赤い35と緑の100が描かれていた。

 コチヤーズ対クリアナイトの第二回戦の前半25分頃、監督の日狭美は不敵な笑みを浮かべ、背後のベンチに座る残無に振り返って熱い視線を向けた。

「残無様! ボロ負けしたら監督責任でおしおきしてくださいまし!!」

「おしおきすべきは……選手全体のようじゃな」

 残無の隣に座る萃香がため息をつく。

「結構負けてるからなぁ……」

「日狭美、次にプレーが止まった時に背番号35から背番号100の選手に代わると審判に伝えろ」

「残無様! 了解しました!」

「背番号100って誰だ?」

 萃香の質問に対し、残無は無言で萃香を見つめ始めた。

「……え?」

 前半27分頃、リードシクティスの魔法によって背番号100の緑色のユニフォームに身を包んだ萃香がフィールドに足を踏み入れた。カサゴがベンチへ戻る際、軽くハイタッチを交わした。

「よく分からないですけど、後は頼みます!」

「あ……あぁ……」

 萃香の静かな返事の後、試合が再開された。クリアナイトの玉兎が素早いドリブルで萃香に迫る。萃香はまるで酔っ払いのような足取りで玉兎に近付くも、軽々と萃香は軽々と抜かされ、衣玖へパスを送られてその様子を無表情のシラウオが見つめていた。

(あのスカウトマン……背番号100だからどれだけ凄い選手かと思えば……まるで酔っ払い……)

 衣玖はボールを受け、右足とボールに紫色の雷を宿らせる。

「プラズマボール」

 紫の雷は放電しながら地面を這うようにボールと共にゴールを襲った。ラックは両手を広げ、渾身の力でボールを受け止めたが、威力に押されてゴールネットまで吹き飛ばされた。




フォーメーション変更

 クリアナイト(黒幕子のチーム)
      黒幕子
  玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
  玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
     天子 衣玖

    リード  魔理沙
  シラウオ フナ  キクラゲ 萃香
   文 妖夢  早苗 アキス
      ラック
 コチヤーズ(早苗のチーム)
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