東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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 クリアナイト(黒幕子のチーム)
        衣玖
  玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
  玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
     天子 玉兎

      魔理沙
  文   早苗     萃香 妖夢
シラウオ   フナ   リード キクラゲ アキス
      ラック
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  二十三話 普通の魔法使い

 コチヤーズ対クリアナイト第二試合の後半5分が経過した頃、センターサークル付近では、玉兎が持つボールが素早いパスで天子と衣玖に渡った。すると、決意に満ちた表情のリードシクティスが、ゴール前に立ちはだかった。

「キーパーの衣玖が飛び出していたー!」

 天子がボールを軽く蹴り、ジャンプした衣玖が水色のエネルギーをボールにまとわせ、地面へ叩き込む。対する天子は、地面にヒビを入れるほどの力で片足を振り上げ、ボールを高く蹴り上げた。

「あれは! 天を崩し、大地を切り裂く……!」

「天崩地裂!!」

 天子と衣玖の技名の叫びが重なり、空中で上下に並んだ二人がボールを同時に蹴りつけた。地面と空に無数のヒビが入り、水色のエネルギーが凝縮されたボールがゴールを襲う。

「止めます!」

 リードシクティスは背中から黒と青のオーラを噴き出し、海王ポセイドンを出現させた。

「ここで海王ポセイドン! 天地海が揃ったー!」

 リードシクティスは右足の甲で迫りくるボールを受け止めた。

「ううう……!」

 衝撃でリードシクティスの足元の地面にヒビが入り、全身が震えた。

「リードシクティス選手! 化身の力を借りて、右足一本で耐えているぞー!」

 数十秒間、リードシクティスは強烈な勢いのボールを食い止めたが、ついに耐えきれずボールが後方へ弾かれた。

「ゴール! クリアナイト……九点目です!」

 ラックがリードシクティスの元へ駆け寄ると、フナ、シラウオ、アキス、キクラゲも心配そうに集まってきた。

「足は大丈夫です……それより、すみませんでした……攻撃が苦手なことを隠していて……」

 リードシクティスの声は小さく、元気がなかった。キクラゲは気楽な笑みを浮かべ、リードシクティスの頭を軽く撫でた。

 キクラゲは優しく微笑み、リードシクティスの肩をポンと叩いて励ました。

「全然謝らなくていいよ〜!」

 アキスが屈託のない笑顔で肩をポンと叩いた。

「私も許す! FWのポジションを譲ってくれたらね!」

 フナが姉のシラウオに目を向け、無邪気に尋ねる。

「お姉ちゃんも許すよね!」

 ほんの僅かに微笑んだシラウオは頷き、妹のフナが姉の意思を笑顔で伝える。

「お姉ちゃんも許すって!」

「あ……ありがとうございます……」

 リードシクティスは目をこすり、気持ちを切り替えるようにキリッとした表情で仲間を見渡した。

「ディフェンス! 精一杯頑張りましょう!」

 異世界の創造神の言葉に、周りの四人は強く頷いた。

 コチヤーズ対クリアナイトの第二試合は後半25分が経過し、コチヤーズディフェンス陣の奮闘でスコアは0−9、クリアナイトは20分間無得点だった。

(可能性があるとしたら、やっぱり魔理沙さんしかいない……!)

 玉兎が考えごとをしている早苗の隙を突き、スライディングでボールを奪った。

「しまった! せっかくのチャンスが!」

 玉兎たちはパスを天子に送るも、リードシクティスがカットして再び早苗へパスを送った。

「何度でもチャンスを作ります! すみません! お願いします!」

「リードさん……」

 早苗がボールを受けようとした瞬間、ゴールから上がっていた衣玖が胸でトラップ。

「おっと! またもやキーパーの衣玖選手が上がっていた!」

 リードシクティスは素早く指示を出す。

「シラウオさん、アキスさん、サイドを警戒するだけでお願いします! フナさん、キクラゲさん、天子さんをお願いします! 一人技なら必ず止めるので!」

 四人は迷いなく頷き、素早く指示通りに動いた。衣玖はセンターサークル付近でドリブルを止め、背中から青と黒のオーラを噴き出した。赤と青のツノを生やしたボサボサの白髪、筋骨隆々のゴリラのような化身――超魔神エヴァースが出現した。

「衣玖選手! ここで化身、超魔神エヴァースです!」

 衣玖が地面に両手足をつけ、超魔神エヴァースが雄叫びを上げ、右拳に強烈な雷をまとわせた。衣玖はジャンプし、両足でボールを横に蹴り、超魔神エヴァースが右拳でボールを力強く殴った。

「モータルスマッシュ!」

 巨大な雷の玉がリードシクティスに迫る。コチヤーズのメンバー全員が熱い視線を送った。

「止めます!」

 リードシクティスは気迫を込めてジャンプし、後転しながら巨大な青いイルカのようなソウル――ドルファヌスに変化した。

「なんと! リードシクティス選手! 化身からソウルに変えたー!」

 雷の玉にドルファヌスが激突し、踏ん張りで威力を完全に削ぎきった。ドルファヌスは水色のポニーテールの人型に戻り、ボールを右足裏で抑えた。

「キャプテン!」

 リードシクティスはボールを早苗にパスした。早苗は苦悶の表情で一瞬迷ったが、すぐに決意を固めた。

(リードさんが目覚めた……キャプテンとして私はどうすれば……いや! キャプテンの私が仲間を信じなくてどうする! ましてや魔理沙さんを!)

 空中で早苗は右足を振り抜いてボールを蹴り出し、魔理沙の上空へボールを送った。

「頼みます! 魔理沙さん!」

「ようやく来たか」

 魔理沙はボールに向かってジャンプすると、玉兎四人も追うように跳んだ。

「邪魔だぜ! メテオシャワー!」

 魔理沙はオーバーヘッドの動きでボールを真下に蹴り出した。流星群のようなエネルギーが真下に降り注ぎ、玉兎四人は直撃して倒れた。

「行くぞ衣玖! 流星ブレード!」

 地面に着地した魔理沙は右足を後ろに振り上げ、水色のエネルギーをボールにまとわせて上空へ蹴り上げた。ボールは巨大な水色の円形の光を放ち、魔理沙はジャンプして右足で力強く蹴った。ボールの周囲に小さな銀河が一瞬現れ、黄と青の輝きを放ちながらゴールを襲う。

「ドリルスマッシャー!」

 衣玖は右手から巨大なドリルを出現させ、流星ブレードを止めるべくぶつけた。キーンという甲高いドリル音が響く。

「決まれー!!」

 早苗や妖夢が叫んだ時、ドリルにヒビが入り、砕け散った。黄色く輝くボールは衣玖の横を通過し、ゴールネットを揺らした。

「ゴール! コチヤーズ! 魔理沙選手が放ったアレス版の流星ブレードで一矢報いる得点だー!!」

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