東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話 作:みかづき椛
クリアナイト(黒幕子のチーム)
衣玖
玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
天子 玉兎
魔理沙
文 早苗 萃香 妖夢
シラウオ フナ リード キクラゲ アキス
ラック
コチヤーズ(早苗のチーム)
コチヤーズ対クリアナイト第二試合の後半5分が経過した頃、センターサークル付近では、玉兎が持つボールが素早いパスで天子と衣玖に渡った。すると、決意に満ちた表情のリードシクティスが、ゴール前に立ちはだかった。
「キーパーの衣玖が飛び出していたー!」
天子がボールを軽く蹴り、ジャンプした衣玖が水色のエネルギーをボールにまとわせ、地面へ叩き込む。対する天子は、地面にヒビを入れるほどの力で片足を振り上げ、ボールを高く蹴り上げた。
「あれは! 天を崩し、大地を切り裂く……!」
「天崩地裂!!」
天子と衣玖の技名の叫びが重なり、空中で上下に並んだ二人がボールを同時に蹴りつけた。地面と空に無数のヒビが入り、水色のエネルギーが凝縮されたボールがゴールを襲う。
「止めます!」
リードシクティスは背中から黒と青のオーラを噴き出し、海王ポセイドンを出現させた。
「ここで海王ポセイドン! 天地海が揃ったー!」
リードシクティスは右足の甲で迫りくるボールを受け止めた。
「ううう……!」
衝撃でリードシクティスの足元の地面にヒビが入り、全身が震えた。
「リードシクティス選手! 化身の力を借りて、右足一本で耐えているぞー!」
数十秒間、リードシクティスは強烈な勢いのボールを食い止めたが、ついに耐えきれずボールが後方へ弾かれた。
「ゴール! クリアナイト……九点目です!」
ラックがリードシクティスの元へ駆け寄ると、フナ、シラウオ、アキス、キクラゲも心配そうに集まってきた。
「足は大丈夫です……それより、すみませんでした……攻撃が苦手なことを隠していて……」
リードシクティスの声は小さく、元気がなかった。キクラゲは気楽な笑みを浮かべ、リードシクティスの頭を軽く撫でた。
キクラゲは優しく微笑み、リードシクティスの肩をポンと叩いて励ました。
「全然謝らなくていいよ〜!」
アキスが屈託のない笑顔で肩をポンと叩いた。
「私も許す! FWのポジションを譲ってくれたらね!」
フナが姉のシラウオに目を向け、無邪気に尋ねる。
「お姉ちゃんも許すよね!」
ほんの僅かに微笑んだシラウオは頷き、妹のフナが姉の意思を笑顔で伝える。
「お姉ちゃんも許すって!」
「あ……ありがとうございます……」
リードシクティスは目をこすり、気持ちを切り替えるようにキリッとした表情で仲間を見渡した。
「ディフェンス! 精一杯頑張りましょう!」
異世界の創造神の言葉に、周りの四人は強く頷いた。
◆
コチヤーズ対クリアナイトの第二試合は後半25分が経過し、コチヤーズディフェンス陣の奮闘でスコアは0−9、クリアナイトは20分間無得点だった。
(可能性があるとしたら、やっぱり魔理沙さんしかいない……!)
玉兎が考えごとをしている早苗の隙を突き、スライディングでボールを奪った。
「しまった! せっかくのチャンスが!」
玉兎たちはパスを天子に送るも、リードシクティスがカットして再び早苗へパスを送った。
「何度でもチャンスを作ります! すみません! お願いします!」
「リードさん……」
早苗がボールを受けようとした瞬間、ゴールから上がっていた衣玖が胸でトラップ。
「おっと! またもやキーパーの衣玖選手が上がっていた!」
リードシクティスは素早く指示を出す。
「シラウオさん、アキスさん、サイドを警戒するだけでお願いします! フナさん、キクラゲさん、天子さんをお願いします! 一人技なら必ず止めるので!」
四人は迷いなく頷き、素早く指示通りに動いた。衣玖はセンターサークル付近でドリブルを止め、背中から青と黒のオーラを噴き出した。赤と青のツノを生やしたボサボサの白髪、筋骨隆々のゴリラのような化身――超魔神エヴァースが出現した。
「衣玖選手! ここで化身、超魔神エヴァースです!」
衣玖が地面に両手足をつけ、超魔神エヴァースが雄叫びを上げ、右拳に強烈な雷をまとわせた。衣玖はジャンプし、両足でボールを横に蹴り、超魔神エヴァースが右拳でボールを力強く殴った。
「モータルスマッシュ!」
巨大な雷の玉がリードシクティスに迫る。コチヤーズのメンバー全員が熱い視線を送った。
「止めます!」
リードシクティスは気迫を込めてジャンプし、後転しながら巨大な青いイルカのようなソウル――ドルファヌスに変化した。
「なんと! リードシクティス選手! 化身からソウルに変えたー!」
雷の玉にドルファヌスが激突し、踏ん張りで威力を完全に削ぎきった。ドルファヌスは水色のポニーテールの人型に戻り、ボールを右足裏で抑えた。
「キャプテン!」
リードシクティスはボールを早苗にパスした。早苗は苦悶の表情で一瞬迷ったが、すぐに決意を固めた。
(リードさんが目覚めた……キャプテンとして私はどうすれば……いや! キャプテンの私が仲間を信じなくてどうする! ましてや魔理沙さんを!)
空中で早苗は右足を振り抜いてボールを蹴り出し、魔理沙の上空へボールを送った。
「頼みます! 魔理沙さん!」
「ようやく来たか」
魔理沙はボールに向かってジャンプすると、玉兎四人も追うように跳んだ。
「邪魔だぜ! メテオシャワー!」
魔理沙はオーバーヘッドの動きでボールを真下に蹴り出した。流星群のようなエネルギーが真下に降り注ぎ、玉兎四人は直撃して倒れた。
「行くぞ衣玖! 流星ブレード!」
地面に着地した魔理沙は右足を後ろに振り上げ、水色のエネルギーをボールにまとわせて上空へ蹴り上げた。ボールは巨大な水色の円形の光を放ち、魔理沙はジャンプして右足で力強く蹴った。ボールの周囲に小さな銀河が一瞬現れ、黄と青の輝きを放ちながらゴールを襲う。
「ドリルスマッシャー!」
衣玖は右手から巨大なドリルを出現させ、流星ブレードを止めるべくぶつけた。キーンという甲高いドリル音が響く。
「決まれー!!」
早苗や妖夢が叫んだ時、ドリルにヒビが入り、砕け散った。黄色く輝くボールは衣玖の横を通過し、ゴールネットを揺らした。
「ゴール! コチヤーズ! 魔理沙選手が放ったアレス版の流星ブレードで一矢報いる得点だー!!」