東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(黒幕子のチーム)
        ウバメ
    玉兎 玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
     てゐ  ウドンゲ  レイセン
       清蘭  鈴瑚

       アキス 魔理沙
     シラウオ 妖夢 早苗 依姫
   サバミ リード 霊夢   萃香
         ラック
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  三十三話 月と太陽

 前半4分頃、センターサークル付近で魔理沙がアキスに軽くパスを出す。アキスはドリブルで駆け上がった所に清蘭が迫る。

「パスくれー」

「……分かったよ」

 アキスが魔理沙の言葉に仕方なく後ろを向き、魔理沙にパスを返すが、ボールが頭上を越えた。

「あっ、ごめん」

「カバーは任せてください!!」

 早苗が転がるボールを拾って前進するも、足元の砂が勢いよく横に流れ始めた。

「うわー!」

 流れる砂に巻き込まれ、早苗がタッチラインの外まで押し流された。

「大丈夫ですか!?」

 リードシクティスが早苗に駆け寄る。妖夢、依姫、サバミが心配そうに集まった。

「大丈夫……ですが、びっくりしました……」

「砂が流れると思ったらすぐパスした方がいいな」

 サバミのアドバイスに、メンバーが頷いた。

 前半5分頃、レイセンのスローインで試合が再開。ウドンゲがボールを受け、ゴール前に走る清蘭と鈴瑚を確認。清蘭の背中から虚空の女神アテナ、鈴瑚の背中から光速闘士ロビンが現れる。

「どっちだ……! 誰が撃つ……!?」

 ラックが清蘭と鈴瑚を交互に見つめて呟く。ウドンゲがボールを清蘭方向に蹴る。

「二丁拳銃の方だ!」

 ラックの叫びに、リードシクティスが硬い表情で清蘭の前に立ちはだかる。

「違う! あれは!」

 サバミはそう叫ぶと、ボールが横に曲がり、鈴瑚の元へ渡った。鈴瑚が右足でボールを高く上げ、ジャンプ。光速闘士ロビンがボールに連続パンチを叩き込み、青い球体が形成された。

「満月ラッシュ!」

 ラックがゴールに向かって落下する青い球体にジャンプし、右拳を振り上げるが、体ごとゴールネットに叩き込まれた。審判の長い笛が響く。

「ゴール!! クリアナイト2点目!! 開始5分でもう2点取りましたー!!」

 早苗がラックの元に駆け寄り、暗い表情で頭を下げた。

「すみません……私が砂に巻き込まれたせいで……」

 さらにその場に立ったリードシクティスが頭を下げる。

「いいえ……私が間違えたせいで……」

 サバミがリードシクティスの肩に手を置いた。

「シクティスさん、もうちょっと仲間を信じてやれよ。な! 霊夢!」

 話を振られた霊夢の表情には曇りがなかった。

「でも霊夢さん……今の必殺技は……」

「急にでかい兎が現れてびっくりしたけど、もう大丈夫」

「も……もう大丈夫!? なんですか……?」

 リードシクティスは霊夢の自信ある発言に対して不思議そうに首を傾げた。

 前半7分頃、センターサークルで魔理沙がアキスにパス。アキスはサイドを走るシラウオに視線を送った。

「軽くね……」

 アキスはそう呟いて軽めにシラウオにパスを送った。シラウオはゴール前で三人の玉兎に囲まれる魔理沙を見た。

(やはり魔理沙は警戒されている……ならば……)

 シラウオがボールを蹴り上げ、逆サイドの依姫が胸でトラップした。

「ナイスパス!」

 無表情の玉兎が依姫に迫るも、依姫は鮮やかなドリブルで抜いた。

(魔理沙がディフェンダーを引きつけているおかげで他の選手がフリーになりやすい……)

 依姫は内心分析すると、背中から黒と青のオーラが噴き出した。細い顔に燃える炎の後頭部、黄色いM字装飾、四本腕の化身――太陽神アポロの姿を現した。

「さすがに心霊は呼べませんが、太陽神の許可はもらいました」

 依姫がインフィニティの記号を両手で描いた。

「サンシャインフォース!」

 太陽神アポロの四つの拳から炎が噴射。真上に大きな火球が形成され、依姫が全身を縦に回転させながら右足で蹴り飛ばした。

「決まれー!」

 周りのコチヤーズメンバーは叫ぶと、ウバメが黒いオーラで回転ノコギリを生成。

「サンドカッター」

 ノコギリが火球を真っ二つに切り裂いた。

「ウバメ選手! またもやボールを真っ二つ!」

「くっ……まさか普通の必殺技で止められるなんて……」

 ウバメが新たなボールを蹴り上げ、ウドンゲに渡した。清蘭と鈴瑚がペナルティエリアに走り、化身を再び出現させた。

「さぁ! ウドンゲ選手は清蘭選手か鈴瑚選手か! どちらに渡すのかーー!?」

 ウドンゲがボールを鈴瑚方向に蹴り上げる。

「おっと! 今度も満月ラッシュかー!?」

 鈴瑚がボールに向かって飛び、光速闘士ロビンが下からパンチをしようとした瞬間、霊夢が大ジャンプしてボールを蹴り飛ばした。

「霊夢選手だーー!! 博麗の巫女がピンチを救ったーー!!」

「す……凄い……」

 リードシクティスが呆然としていると、サバミがニヤリと口角を上げた。そして落下する。ボールを妖夢が胸でトラップ。

「さすが霊夢さん……この砂のフィールドでも一切練習しなかったのに、一発で化身の必殺シュートを阻止するだなんて……」

 ウドンゲがボールを奪おうと走った。すると妖夢は軽くジャンプし、反時計回りに一回転してウドンゲを右側から抜き去り、地面に赤いZの線を描いた。

「Zスラッシュ!」

 ウドンゲを抜き去った妖夢は三人の玉兎に囲まれている魔理沙を確認した。

(魔理沙は囲まれている……だが、化身必殺シュートを止めるキーパーから点を取るには魔理沙しかいない……!)

 きりっとした表情で、妖夢がボールを魔理沙の真上に蹴り上げる。魔理沙と三人の玉兎がジャンプ。

「またメテオシャワーで吹き飛ばしてやるぜ」

 魔理沙がオーバーヘッドの構えを取るが、玉兎の一人がヘディングでボールをシラウオのサイドにクリア。

「みょん……! せっかく抜いたのに……!」

「前の試合よりもジャンプの速度が速くなってる……!」

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