東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話 作:みかづき椛
クリアナイト(黒幕子のチーム)
ウバメ
玉兎 玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
てゐ ウドンゲ レイセン
清蘭 鈴瑚
アキス 魔理沙
シラウオ 妖夢 早苗 依姫
サバミ リード 霊夢 萃香
ラック
コチヤーズ(早苗のチーム)
前半25分頃、ミキシマックスで髪を黄色にしたサバミが再びゴール前にドリブルで迫り、黒い翼を生やして跳び上がる。
「デビルバースト!」
黒とオレンジのエネルギーをまとったボールがゴールを襲う。
「サンドカッターV2!」
ウバメが以前より速くて威力の強い巨大な回転ノコギリを投げ、一瞬でボールを真っ二つにした。
「くそっ……! 進化させてきたか……!」
◆
前半26分頃、ウバメのゴールキックがウドンゲに渡り、背後からてゐが迫る。
「また必殺シュートが来るぞ!」
ラックが大声で警告すると、アキスが全速力で走り込み、右足を伸ばしてウドンゲの背後からボールを奪った。
「ナイスです!!」
早苗が歓喜の声を上げる。シラウオが無表情のまま内心で呟く。
(サバミさんがガチになった影響で、アキスも変わり始めている……)
「もう一度私にくれ!!」
黄色いショートヘアを揺らし、サイドを駆け上がるサバミが左手を挙げ、緊迫感を帯びて叫んだ。
「サバミさん!」
アキスはサバミにパスを送り、サバミが右足と左足を交互に振り上げ、ボールを二度踏みつけると、ボールが鋭いトゲの形に変化し、10メートルほど上空に打ち上がった。トゲの先端から紫色の千本の針が矢のようにゴールを襲う。
「喰らえ、サウザンドアロー!」
「グラビティデザート」
技名を呟いたウバメは両手から紫色の雷を地面に放ち、巨大な砂のドームで自身を囲った。サバミが放った紫色の針が全てドームに突き刺さった。
「グラビティデザートも覚えていたのか……!」
◆
前半29分頃、サバミがコチヤーズ陣サイドで妖夢からのパスを受ける。そこへ、清蘭が人の顔ほどの大きさの黄粉餅を手に迫る。
「もちもち黄粉餅!!」
清蘭が餅を振り、伸ばした瞬間、サバミの髪が紺色に戻る。伸びた黄粉餅がボールに当たり、パチンと音を立てて縮み、ボールと共に清蘭の頭を覆う。
「ミキシマックスが解けた……なまらやべぇ……!」
サバミが焦りの表情を浮かべていると、清蘭が頭の餅を消し、ボールを高く上げ、平べったい餅を空中に投げてジャンプ。
「やきもちスクリュー!」
技名を叫んだ清蘭は回転しながら炎をまとった右足でボールを餅に閉じ込め、爆発した餅から炎のボールがゴールを襲い始める。
「左……いや右……!」
リードシクティスがシュートの軌道を追う。
(間に合ってください……!)
ゴール端に迫るボールにジャンプし、右足で弾き返す。
「……すまないリード!」
ラックが謝罪した時、ボールは背中から光速闘士ロビンを出している鈴瑚に渡り、即座にシュートを放つ。
「任せろ!」
ラックが勢いよくボールを両手でキャッチ。
「化身を出した状態は普通のシュートでも強力だぞ!」
サバミが真剣に叫ぶ。シュートの威力に押されながら、ラックがサバミを睨む。
「分かっている!」
ラックはゴールライン寸前でボールの勢いを止めた。
「ナイスセーブ! ラック!」
サバミが明るく褒める。ラックはムスッとした表情で返す。
「これくらいは止めてやるよ!」
ラックがボールを前に蹴り出すが、高く上がったボールがウドンゲの真上から落下し始める。
「ちょっとラックさん! どこ蹴っているんですかー!!」
早苗がツッコミながらウドンゲに走る。だが、霊夢が突然高くジャンプし、右足でボールをトラップした。
「れ……霊夢さん……」
早苗が呆然と見つめる。
「鈴仙から始まる攻撃、いい加減うんざりしててね」
空中で霊夢は三人の玉兎に囲まれた魔理沙を確認した。
「攻撃は任せたわよ! 魔理沙!」
右足でボールを蹴ったが、大きく左に逸れてタッチラインを越えた。
「あ」
「おい! だから練習しろって!」
「……わざとじゃないから許して」
ラックの怒鳴りに霊夢が軽く返した。
◆
前半30分頃、玉兎のスローインでレイセンがボールを受ける。
「アディショナルタイムは3分です!」
ドリブルでサイドを上がるレイセンの前に萃香が立ちはだかる。
(そういえば、今まで酔っ払いのところに来てなかったな……)
ラックが内心で呟くと、レイセンがふらつく萃香をあっさりドリブルで突破した。レイセンがボールを蹴り上げ、両足で挟んでボールを回転させた。
「ガンショット!」
黄色いエネルギーをまとったボールが銃弾のようにゴールに迫る。
(まずい……! 今決められたら0−4……! あと2点で負ける……!)
内心で妖夢が焦った時、ラックが両腕で十字を作り、気迫の表情に変わった。
「うおーー!!」
数秒耐えたラックだが、腕が弾かれてボールがゴールネットを揺らした。
「ゴール!! クリアナイト4点目です!!」
この瞬間、コチヤーズほとんどのメンバーがうなだれた。
◆
前半のアディショナルタイム3分は動きなく、0−4のスコアで終了。コチヤーズの選手たちは暗い表情でベンチに戻った。
「あの……総帥……」
早苗は残無に声をかけようとするも、即座に首を横に振られた。
「交代は無しじゃ。砂のフィールドに慣れていない者が急に出ても足手まといになるからのう」
「で……でも……」
「皆様!! 残無様に疑いの目を向けないでくださいまし!!」
「と言っても萃香は隙だらけだぜ」
魔理沙が不満げに言うと、サバミが笑顔で魔理沙の肩に手を置いた。
「黙って従おうぜ」
「……しょうがないか」