東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話 作:みかづき椛
クリアナイト(黒幕子のチーム)
レイセン
玉兎 玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
ウドンゲ ウバメ てゐ
清蘭 鈴瑚
アキス 魔理沙
シラウオ 妖夢 早苗 依姫
サバミ リード 霊夢 萃香
ラック
コチヤーズ(早苗のチーム)
ハーフタイムが終わり、コチヤーズの十一人がフィールドに走り始める。
「ラックと萃香は待て」
残無の声に二人が足を止めた。
「萃香よ。試合前に儂が告げたことを忘れてはおるまいな」
「もちろん……覚えているよ」
萃香がふらつきながら答え、ゆっくりフィールドへ向かう。
「……ならよい。行け」
「それで、我にはどんな指示をくれるのだ?」
「ペナルティエリアに敵が入ったら、すぐに飛び出してシュートを防げ」
残無の返答にラックは首をかしげた。
「コチヤーズ対クリアナイト第三試合後半戦! 現在0−4でクリアナイトがリード! 特別ルールでコチヤーズはあと1点、クリアナイトはあと2点で勝ち! おっと配置変更だー! クリアナイトが配置を変えてきました!」
クリアナイトの新配置はキーパーがレイセン、左ミッドフィルダーがてゐ、右ミッドフィルダーがウドンゲ、中央ミッドフィルダーがウバメに変更されていた。
◆
後半2分頃、左サイドを駆け上がるてゐがゴール前に迫る。
「必殺シュートを撃つ前に止めてやる!!」
ラックはてゐに迫ると、てゐはボールを高く蹴り上げた。
「ループシュートだ!!」
「うおぉぉぉ!!」
ラックは振り返って走りながら叫んでジャンプし、ゴールライン寸前でボールをキャッチした。
「ラック! ナイス!」
サバミがラックにグーサインを送った。
◆
後半5分頃、左サイドを駆け上がるてゐにラックが迫ると、右足、左足、右足と素早くボールを操り、炎をまとったボールがゴールを襲う。
「ラピッドファイア!」
炎のボールがラックを直撃した。ラックはシュートの威力に押されながらも、ゴールライン寸前でボールの勢いを止めた。
「ラック! ラピッドファイアを技なしで止めたー!」
「さっさと1点取ってこい!」
ラックが苛立ちを込めてボールを高く蹴り上げるが、ボールはウバメの真下に落下し始める。
「またですかラックさん!」
早苗が文句を言うと、霊夢が大きくジャンプ。
「いい加減点を取りなさい、魔理沙!」
空中で横に体を傾けた霊夢が、斜め下にボールを蹴り出す。
「霊夢選手! 前線の魔理沙選手に向かって超ロングパスです!」
ボールは魔理沙を囲む三人の玉兎の一人に胸でトラップされる。
(あれは確か……うろ覚えだがやるしかない!)
魔理沙の周囲に星屑のような無数の小岩が現れた。
「アステロイドベルト!」
無数の小岩は黄色と赤のエネルギーをまとって玉兎三人を吹き飛ばした。
「魔理沙! 異世界の石属性やるう!」
サバミは笑顔で声をかけ、魔理沙がボールを確保し、気迫の表情でキーパーのレイセンと向かい合う。
「ここで魔理沙選手!! ここに来て初めてのシュートチャンスです!!」
「行くぞ!」
魔理沙は右足を振り上げ、水色のエネルギーをボールにまとわせ、上空へ蹴り上げた。
「流星ブレード!」
巨大な水色の円形の光が現れ、ボールが黄色と青色の輝きを放ち、ゴールを一直線に襲う。
「行けーー!!」
コチヤーズのベンチとフィールドから期待の叫びが響く。だが、レイセンの背中から青と黒のオーラが噴き出し、肩と横腹にカジノにあるルーレットの形が作られ、紫色の立方体頭部、指と指の間に黄色いサイコロを片手三個ずつ挟む化身――幸運のラストベガが現れる。
「ラッキーダイス!」
幸運のラストベガがサイコロ六個を無人の場所に投げ、全て出目が六に。ボールの勢いがレイセンの右掌でピタッと止まった。
◆
後半6分頃、魔理沙が呆然とレイセン見つめる中、レイセンによるゴールキックで左サイドのてゐに渡る。
(魔理沙さんの必殺シュートが止められるだなんて……何か絶対裏があるはず……!)
焦りながら早苗が内心そう言い、てゐに迫る。
「シザース・ボム!」
てゐが一回転し、ボールと共にジャンプ。地面が爆発し、砂煙が早苗を巻き込む。
「けほっ……! けほっ……!」
「早苗!!」
妖夢が叫ぶ。そしててゐがサイドを駆け上がるが、ラックが猛ダッシュで迫る。てゐがボールを突き出した右足の裏で横から踏みつけるように蹴り、空中で後転し、クラウチングスタートで数匹のシロウサギと共に突進し始める。
「シロウサギダッシュート!」
薄ピンクのエネルギーをまとったボールがペナルティエリアに入る瞬間、ラックが両手でつかんだ。
「ラックさん! 止めて下さい!」リードシクティスの叫びに、ラックが無言で頷き、シュートの威力に押されながらゴールライン寸前で止める。
「……よし!」
ラックがボールを大きく蹴り上げるが、ウドンゲの真上に落下。
「相変わらず不器用ですね……」
妖夢がウドンゲの前でジャンプし、オーバーヘッドでボールを蹴る。
「バイシクルソード!」
濃い青のエネルギーをまとったボールが静止し、ゴールを遠くから一直線に襲い始める。
(多分……負ける。それでももう一度あの技を出させる……!)
妖夢が内心で意気込むと、レイセンが右腕をムチのようにしならせてボールに三回素早くパンチした。
「ラピッドウィップ!」
妖夢のシュートが弾き返され、ボールが前に飛ばされた。
◆
後半9分頃、ウドンゲが蹴ったボールがジャンプした鈴瑚の前まで飛んだ。
「ダブルヘッド・イーグル!」
頭が二つある青色の鷲が鈴瑚の背後に出現した。二つのくちばしの先から緑色の光弾が出現、鈴瑚はその光弾を左足で二つ蹴り飛ばした。一つは横に走っているリードシクティスが蹴り飛ばし、もう一つはラックが両手で掴んだ。
「うぐぐ……」
ラックはゴールラインを越える手前でシュートの勢いを完全に止めた。
「助かった……! 二つ共に我の所に来てたら危なかった……」
「ラックさんこそ、ナイスセーブです!」
◆
後半13分頃、ウドンゲが体を回転させ、赤い砂の竜巻を巻き起こし、ボールを保持している妖夢を吹っ飛ばした。
「ウィリー・ウィリー」
「おや!? ウドンゲ選手に清蘭選手と鈴瑚選手が近付いているぞー!」
カナが叫ぶ。砂嵐が止み、ウドンゲが清蘭と鈴瑚を片手ずつで上空に投げる。
「イーグルバスター!」
鈴瑚と清蘭がそれぞれかかとでボールを叩き、鷲と共にゴールの左を襲う。
「必殺シュートか!」
ラックが両手で受け、後退し始める。
「くっ……!」
ラックは苦しみの表情を浮かべつつ、ゴールライン寸前で止まった。