東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話 作:みかづき椛
クリアナイト(黒幕子のチーム)
レイセン
玉兎 玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
ウドンゲ ウバメ てゐ
清蘭 鈴瑚
紫 魔理沙
シラウオ 妖夢 早苗 依姫
サバミ リード 霊夢 萃香
ラック
コチヤーズ(早苗のチーム)
後半20分頃、リードシクティスの魔法で背番号89の濃い緑色のユニフォームを着用した八雲紫がコチヤーズのメンバーに囲まれていた。
「まさに……賽は投げられたって感じね……」
八雲紫はそう言うと、霊夢に憐れみの目を向けられる。
「う……うわぁ……」
「ちょっと霊夢……その顔は悲しいわ〜」
「だって……若いもんに紛れて自分も若いですよ〜ってアピールしている感が……どうもきつくて……」
「ひ……酷いわ霊夢……」
「あの……総帥から何か作戦とかって……」
リードシクティスが霊夢と八雲紫のやり取りに口を挟んだ。
「そうね……真面目に総帥さんからの指示を伝えるわ」
◆
後半21分頃、センターサークルに八雲紫と魔理沙が立った。
「いいか紫、優しいタッチで私によこせよ」
「言われなくても、余裕よ。誰でも出来るわ」
紫が左足でパスを試みるが、バランスを崩して倒れた。その拍子に右足は蹴り上げ、ボールをクリアナイト側の上空に飛んだ。
「な……何やっているんですかあのスキマ妖怪はー!」
「あれも作戦ですか……?」
早苗は叫び、妖夢は呆れた表情の魔理沙に近付いて尋ねた。
「顔真っ赤だから本気のミスだな……」
仰向けの八雲紫の頬は完熟リンゴのように赤かった。
◆
後半22分頃、サイドを駆け上がるウドンゲにサバミが立ちはだかった。
「とりあえずボールを奪わなきゃ作戦もクソもない。取らせてもらう!」
サバミはスライディングでボールを奪う。
「よし……! これで作戦を……」
ウドンゲの背中から青と黒のオーラが噴き出し、黒いスキンヘッド、赤と黒の縞模様の羽根、両手に三連銃口の拳銃を持つ化身――破壊神デスロスが現れる。
「破壊弾幕!」
拳銃から光る粒がサバミの周囲で爆発した。
「うっ……! 今まで隠してたのか……!」
「サバミさん!!」
リードシクティスが叫び、ウドンゲに迫る。
(パスでもシュートでも……絶対に止めてみせます……!!)
だが、ウドンゲがデスロスをオーラにしまい、スパッツのポケットに手を突っ込む。
「オラオラメンチ」
紅い瞳で睨みつけ、リードシクティスが地面に両手をついてうなだれる。
(あの兎……リードを土下座させるとは……!)
ラックが内心で驚く。ウドンゲが低い軌道でボールを逆サイドに大きく飛ばした。その真下にいる清蘭と鈴瑚がジャンプし、前転と後転を繰り返した。
「エクストリーム……ラビット!」
清蘭が鈴瑚の手首を掴み、満月の光に照らされながら鈴瑚の両足をボールに叩きつける。緑がかった白いエネルギーをまとったボールが三つに分裂し、地面を跳ね、一つになってゴールを襲う。
「クリアナイト! これで試合を決めるかー!?」
(あの威力……5点目の時のシュートより威力がでかい……!)
ラックが歯を食いしばると、萃香がフラフラと現れてハッとする。
「あ……あんたは……酔っ払い鬼……!」
「ここで私の出番だな〜」
萃香ら全身を白い霧に変え、ボールが霧に飛び込む。
「これは……まさか……ディープミストだーー!!」
霧が晴れると、威力を失ったボールが萃香の右足の裏に収まっていた。
「パスは軽くだな〜」
(あの鬼……ただの隙だらけの演出要員ではなかったのか……)
口をあんぐりと開けているラックは内心静かにそう言うと、萃香がボールを右足で軽く蹴り上げる。
「あれ……飛びすぎじゃないですか……」
妖夢は上を見ながら呟くと、霊夢が大ジャンプし、ボールを追う。
「霊夢はここで大きくジャンプ! しかしこれはもはや……飛んでるぞーー!!」
「魔理沙!」
霊夢が狙いを定め、魔理沙がいる斜め下にヘディングした。
「……おいリード!! いつまでそうしてるつもりだ!」
ラックが土下座状態のリードシクティスに叫ぶ。が顔を上げ、両手を伸ばし、ボールをリンゴに変える。サイドから駆け上がるサバミが並ぶ。
「さっき話したあれやるぞ!」
魔理沙は頷き、リンゴを片手でキャッチして一口かじる。欠けたリンゴをサバミに投げる。
「うおぉぉぉ!!」
サバミが黒いオーラをリンゴにぶつけて毒々しい紫色に変える。魔理沙とサバミが横から同時に片足で蹴る。
「スクリーム・オブ・エデン!」
水色のエネルギーをまとったボールに数本の黒い触手が付いてゴールを襲う。レイセンが化身の幸運のラストベガを出現させた。
「ラッキーダイス!」
幸運のラストベガは黄色のサイコロを六個投げる。だが、サイコロ一個の落下地点にスキマが現れ、八雲紫が姿を見せる。
「真空魔」
八雲紫は右足を振り上げ、スキマがサイコロ全てを飲み込み、スキマを閉じた。
「なんと八雲紫選手! 急に現れて真空魔でサイコロ全てを閉じ込めたーー!!」
「行けーーーー!!」
コチヤーズサイドから様々な叫びをあげ、ボールがレイセンの手を弾き、ゴールネットを力強く揺らした。
「入った……」
早苗はボソッと呟き、数秒の沈黙の後、審判の試合終了の笛が鳴り響いた。
「ここで審判の長い笛です!! コチヤーズ! 特殊ルールにより、クリアナイトから初勝利です!」