東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション 

 チーム埴輪(全員埴輪のチーム)
        幸次郎
    埴輪    埴輪
  埴輪   埴輪   埴輪 
秀一郎    有人      埴輪
     次郎  大貴

       フナ 魔理沙
  シラウオ   妖夢   早苗 ラック
サバミ リード エリィ カサゴ
          橙
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  四十六話 ちょっと帝国が来た

 サッカースタジアムの室内にあるフィールドでは十一体のうち、五体が突然姿を変えた。中央一体は鬼道有人、右サイドのMFは、髪が薄茶色で翼のような形で、顔の左半分にオレンジの曲線、右半分に青い曲線がある小柄で白目の洞面秀一郎に化けた。

「え!? 埴輪が鬼道になった!? そしてもう一体は洞面!?」

 カナが驚く中、さらに左のFWの埴輪が少し長めの赤茶色のオールバックで先がドレッドで鋭い目つきの寺門大貴、右のFWの埴輪は青がかった白でシンプルで少し長めな髪で右を隠すように眼帯を着けている佐久間次郎に化けた。

「こ……このメンバーは!? まさか帝国学園!?」

 そしてキーパーの埴輪は赤髪で左から右に流れる獅子のような髪型の源田幸次郎に化けた。そして、センターサークルに埴輪寺門と埴輪佐久間が並び、キックオフの準備をした。

「と……とにかくキックオフです!」

 審判の笛が鳴り響き、試合が始まる。ボールを受けた埴輪佐久間が埴輪鬼道にパスし、フォワードとサイドハーフが一斉に前進する。

「皆さん! 変身した選手に特に気をつけましょう!」

 早苗は仲間たちに呼びかけて妖夢と共にボールを奪いに向かい始める。

「デスゾーン開始」

 埴輪鬼道がそう呟くと、埴輪寺門、埴輪佐久間、埴輪洞面の三人が並んで走り、埴輪鬼道がボールを高く蹴り上げる。三人が横回転しながらジャンプし、ボールを中心に三角形を形成。数秒間回転した後、紫色のオーラをまとったボールを踏みつけて放った。

「デスゾーンがゴールを襲うー! 橙は止められるのかー!?」

 橙が身構えるその瞬間、リードシクティスがボールに向かって大ジャンプする。

「止めます!」

 右足のすねをボールにぶつけ、威力を殺し、そのまま着地した。

「シ……シクティスさん……あんたなら絶対止めるから、必殺シュートは橙に任せてくれ」

 サバミが静かにリードシクティスに注意する。

「え……?」

「練習試合だから万が一負けてもいいし、キーパー橙のためにならないからな」

「……分かりました。シュートしてきたら私は何もしません」

 リードシクティスが納得し、早苗にパスを送る。

「まずは先制しましょう!」

 早苗が声を張り上げ、ペナルティエリアの魔理沙に視線を向ける。だが、魔理沙は二体の埴輪に囲まれていた。

「ラックさん!」

 早苗がラックにパス。ラックがドリブルで埴輪の守備を突破し、ボールを魔理沙の上空に蹴り上げる。だが、埴輪源田がジャンプしてボールをキャッチした。

「くっ……! ミスったか……」

 埴輪源田がボールを強く蹴り上げ、埴輪鬼道に渡る。再びFW二人とセンターハーフが前進する。

「もうさっきの必殺技はさせませんよ!」

 早苗と妖夢が埴輪鬼道に迫るが、巧みなドリブルで二人をかわす。

「みょん……! 上に意識しすぎた……!」

 妖夢が悔しがると、鬼道がボールを蹴ってバク宙し、隣でジャンプした埴輪佐久間がヘディングで真下に返す。

「ツインブースト!」

 埴輪鬼道と埴輪佐久間が叫び、埴輪鬼道がオレンジ色のオーラをまとった強烈なシュートを放った。

「橙!! 頑張って!」

 エリィのエールに、橙が頷き、右手の指先から薄青紫色の鋭い爪を伸ばす。

「スラッシュネイル!」

 ボールと爪が激突し、一瞬止まるも、爪が砕け散り、ボールがゴールネットを揺らした。

「ゴール!! チーム埴輪先制です!!」

「橙! 大丈夫!?」

 エリィが橙に駆け寄る。

「ごめん……私、止められなかった……」

「次は止められるさ!」

 サバミが左手で親指を立て、明るく励ました。

 前半10分頃、スコアは0−1のままだった。フィールド中央にいる妖夢が大きくジャンプし、バイシクルシュートを撃つようにボールを蹴った。

「バイシクルソード」

 濃い青のエネルギーをまとったボールが空中で一瞬停止し、数秒後に一直線にゴールへ迫る。

「パワーシールド」

 埴輪源田が技名を言い、ジャンプして足を上、頭を下にして右拳を地面に叩きつけると、オレンジ色のエネルギー壁が現れ、ボールを弾き返した。

「ここは妖夢選手! パワーシールドに阻まれました!」

 弾かれたボールが埴輪に渡り、埴輪鬼道が右サイド上空にボールを蹴り上げる。

「百烈ショット!」

 ボールの上にジャンプしていた埴輪寺門が素早く踏みつけ、黄色いオーラをまとったボールをゴールへ飛ばす。

「無印版の百烈ショットがゴールを襲うー! 今度こそ橙は止められるかー!?」

「次は止めるにゃあ!! スラッシュネイル!!」

 橙が再び薄青紫色の爪を伸ばし、ボールにぶつける。ボールが四つに切り裂かれた。橙が喜びで叫び、妖夢が明るく返す。

「やったー! 止めたー!」

「橙! ナイス四枚おろし!」

 サバミは橙にそう言ってグーサインをした。

 前半20分頃、埴輪寺門が高く飛び上がり、ボールを連続で踏みつけていく。

「百烈ショット!」

 ボールが分裂したかのように百個に分かれ、ゴールを襲い始める。

「今のも百烈ショット!?」

 妖夢が驚きの声を上げる。橙は鋭い目で迫りくる無数のボールを冷静に見つめ、右手から薄青紫色の鋭い爪を伸ばす。

「スラッシュネイル!」

 本物のボールを見極め、爪で切り裂く。ボールが四つに切られて橙の掌に乗る。

「橙選手! 本物のボールを見極め、アレス版の百烈ショットを止めたー!」

「やったね! 橙!」

「みんな! アレス版も混じってるから気をつけろ!」

「そんなこと言われても分からませ〜ん!」

 早苗がサバミの言葉に対してゆるくツッコんだ。

 前半終了間際、妖夢が撃ったバイシクルソードがゴールを襲っていた。

「パワーシールド!」

 埴輪源田がジャンプして足を上げ、右拳を地面に叩きつけてオレンジ色のエネルギー壁を出現させる。ボールが壁に激突した。

「魔理沙さん! お願いします!」

 妖夢が叫ぶ。二体の埴輪に囲まれていた魔理沙がゴール前まで抜け出してジャンプし、右足に水色のエネルギーをまとわせながら壁に激突中のボールを蹴った。

「すいせいシュート!」

 オレンジ色の壁にヒビが入り、粉々に砕け散る。ボールはいくつもの小さな黄色い星屑と共にゴールネットを揺らした。

「ゴール! コチヤーズ! これで同点です! アニメでやったような破り方でパワーシールドを攻略しましたー!」

 カナがそう叫んだ時、審判の前半終了の笛が鳴り響いた。

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