東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(黒幕子のチーム)
        藍
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
    玉兎 幽々子 ラルバ
    ルナサ メルラン リリカ

        フナ   魔理沙
  シラウオ キクラゲ 早苗 ラック
 サバミ リード  エリィ   文
        橙
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  五十一話 音楽攻め

 コチヤーズ対クリアナイト第四試合の前半20分頃、右サイドを走るルナサが蹴ったボールから発せられた五線譜と音符に囲まれる必殺技のメロディウェイブによってリードシクティスが頭を抱えてしゃがみ込んでいた。

「させるか!」

 サバミはスライディングでボールを奪った。

「アインザッツ!」

 ルナサは両腕を交差させ、サバミに突っ込んでカラフルに光るト音記号と五線譜が出現させながらボールを奪った。

「くっ……しまった……!」

 ルナサは幽々子とエタニティラルバが並んで走る間にボールを蹴り上げた。二人はジャンプして片手ずつ握る。

「バタフライドリーム!」

 片足ずつ同時にボールを蹴って背後にアゲハ蝶が出現、黄色のオーラをまとったボールが曲線を描きながらゴールを襲い始めた。エリィがヘディングで止めようとするも、生き物のように軽やかにかわす。橙は動けず、ボールが横を通って、ゴールネットを揺らした。

「ゴール! クリアナイト! これで1−2! あっという間に追いつきましたー!」

 ディフェンス陣は橙の元に駆け寄る。

「バタフライドリームは変幻自在な動きをするからな……」

「橙さん……さっき必殺技を出す素振りをしませんでしたが、もしかしてまだお腹が痛むんじゃないですか……!?」

 橙はリードシクティスの質問に首を横に振った。

「ごめん……技が出なくて……」

 前半22分頃、コチヤーズのサイドにいるリリカがかかとでボールを少し上に上げ、緑のオーラをまとわせ、紙吹雪を軽く舞い散らして、横回転しながらボールを蹴った。

「カーニバルシェイク」

 ボールは連続で飛ぶ方向を変えながらゴールを襲う。橙は表情に戸惑いが表れていた。

「シューティングカット!」

 射命丸文は全身を横回転させて両手でバンザイをして自身を中心とする竜巻を作った。ボールが竜巻の中に飛び込むと、竜巻が消え、威力を失った。

「ごめん……」

 前半24分頃、再びサイドを駆け上がるリリカは右足でボールを軽く浮かせ、ジャンプして体を逆さにしてボールに横回転をかけてボールに緑色のオーラをまとわせる。

「ストライク! サンバ!」

 リリカはジャンプして右足でボールを蹴る。紙吹雪が少し舞い、ゴールを襲い始める。

「させません!!」

 早苗は胸の前で両手を動かし、風でできた青い球を生み出した。

「エアーバレット!」

 早苗は青い風の球を蹴り飛ばし、ボールにぶつける。しかし勢いを止められず、数秒の時間を稼ぐにとどまった。

「橙に負担はかけさせない!!」

 気迫の表情で叫ぶエリィは橙の前に立ち、頭で受ける。

「絶対に止める……!!」

 エリィの背中から一瞬、黒と青のオーラが少し出ると、ボールの勢いに押されて仰向けに倒れた。ボールはリードシクティスの右足での蹴りによって大きく上空に飛ばされた。

「エリィさん! 大丈夫ですか!?」

「だ……大丈夫です……」

「……元気そうで良かったです」

 リードシクティスは安堵のため息を吐いた。

 前半27分頃、ドリブル中のルナサが指揮者のように両手を動かし、自身を中央とするカラフルな円盤の五線譜に乗る様々音符が出現、右足でボールを踏みつけて五線譜と音符を目の前にいるキクラゲにぶつけた。

「ディフューズコード」

「いた〜い!」

 キクラゲは緩く痛がると、逆サイドにボールを上げる。ボールの真下にいるメルランは青、リリカはピンクのサンバの時につける羽を背中に着用して飛び上がった。

「デス・サンバ!」

 二人は上下にボールを蹴り、青とピンクのサンバの羽をまとった巨大なボールがゴールを襲い始めた。

「決めさせません!!」

 リードシクティスはボールに右足をぶつけた。ボールは右足を振り切って後ろに飛んだ。

「シクティスさんの蹴りに勝った!?」

 サバミが驚きの表情に変わってそう言うと、ボールの前に立ちはだかってジャンプし、右手に赤い炎をまとわせて横に回転した。

「ラ・フラム!!」

 ボールの前に炎の壁が立ちはだかって激突、ボールは威力を完全に失った。

「コチヤーズ!! キーパー不調ながらなんとかしのいでいます!!」

 コチヤーズ対クリアナイト第四試合の前半30分頃、アディショナルタイムに入っていた。前線をドリブルで走っている魔理沙は立ち止まった。

(どうするべきだ……? 橙にダメージを与えてでも流星ブレードで点を取るべきか……?)

 魔理沙は内心で迷って突っ立っていると、審判の前半終了を告げる笛の音が鳴り響いた。

「ここで前半終了! コチヤーズは幽霊による猛攻に耐えまくりましたが、サクリファイスによるキーパーダメージ配慮してシュートを撃たないと負けてしまうぞー!」

(実況の言う通りだ……やっぱり撃つべきだったか……?)

 ハーフタイム、コチヤーズベンチではメンバーに注目されながら橙は右手に力を込め、必死に試みていた。

「で……でないにゃあ〜……」

「う〜ん……イップスなのかな……」

 サバミは首を傾けてそう言うと、退屈そうにベンチに座るアキスが両腕を挙げて体を伸ばした。

「じっとしているのに疲れたよ……」

「なんでじっとしているのに疲れるんだ……」

 魔理沙がボソッとそうツッコんだ。

「橙、とにかく試合中に直すのじゃぞ」

「はい!」

 橙は元気よく返事した。その時八雲紫は不安気な顔をしていた。

(大丈夫かしら……エリィも……)

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