東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(黒幕子のチーム)
        藍
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
    玉兎 幽々子 ラルバ
    ルナサ メルラン リリカ

        フナ   魔理沙
  シラウオ キクラゲ 早苗 ラック
 サバミ リード  エリィ   文
        橙
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  五十四話 エリィを立てて襟を立てる

 コチヤーズ対クリアナイト第四試合の後半25分頃、フィールド中央でボールを受けた幽々子が前に向かって走り始めた。

「来る……! 三人技の三角形か、紫色の雷か……」

 エリィは固まって走るプリズムリバー三姉妹とエタニティラルバと並んで走る幽々子を交互に注目していると、幽々子は振り返ってドリブルし始めた。

「え……!?」

 コチヤーズは一瞬驚くと、エリィはハッとした表情に変わる。

「もしかして……! わざと味方ゴールに……!!」

 そう言った焦りの表情のエリィはポジションから抜け出すように前へと走り始める。

「ハァ……ハァ……なんとしても止めないと……!」

 突然、幽々子は背後を振り返った。

「え?」

 幽々子の背中から青と黒のオーラが噴き出し、魅惑のダラマンローズへと姿を変えた。

「ダンシングゴースト」

 黄色い杖から紫色の人魂のようなものがいくつか出現、エリィに絡みついて空中で弾けてエリィは仰向けに倒れた。

(も……もう絶対に間違いを犯さない!!)

 エリィの背中から噴き出したオーラは青い模様がある白い虎で両前足に薄緑の羽の大きな飾りを付けている化身――疾風の白虎に変化した。

「ここでエリィ選手! ドリブル化身を出したぞー!!」

 エリィは疾風の白虎に飛び乗った。

「シップウジンライ!!」

 疾風の白虎は全身に緑よりの白い雷をまとってジグザグに素早く移動し始める。

「まさかシップウジンライで追いつこうってことか!?」

 サバミが驚きの表情でそう叫んだ瞬間、空中に上げたボールをプリズムリバー三姉妹は同時にボールを蹴った。

「トライアングルƵƵ(ダブルゼット)!!」

 プリズムリバー三姉妹は両手両足を広げて大胆にポーズを決めて赤い逆トライアングルを作った。

(ウォーターフォールは間に合わない……!)

 走りながら内心そう言ったリードシクティスは振り抜いた右足をボールにぶつけるも、数秒後に真後ろに弾かれる。

「任せて!!」

 橙は右手に力を込めて横に二度回転し、右手を振り上げて黄色い地を這う斬撃が五つ出現した。

「ライジングスラッシュ!!」

 斬撃のうちの一つがボールにぶつかって数秒間耐えるも、斬撃が砕けて橙を襲い始める。

「そんな……」

「橙!!」

 シップウジンライで移動したエリィが化身から降りて橙の前に立ちはだかかる。

「……え?」

 赤いオーラをまとうボールはエリィの顔面に直撃、ボールは上に弾かれてクロスバーの上を通過した。

「エリィ! 大丈夫!?」

「大丈夫!」

 エリィは振り返って右手でグーサインをした。鼻は赤く少し腫れていた。その場に走ってきたサバミはエリィの顔を覗いた。

「鼻血出てなくてなまらよかったぜ……ナイス顔面セーブ!」

 サバミはそう言ってエリィに向けてグーサインを送った。その時、コチヤーズベンチでは右手に紅白のマイナスの刻印がある銃、左手に赤いプラスの刻印がある銃を持って背中に赤いリュックのようなもの――ミキシマックス・ガンを背負っている日狭美が立っていた。

「準備はいいか日狭美」

「はい! 残無様!」

 ベンチに座る残無からの言葉に対して日狭美は明るく返事した。

 後半27分頃、ドリブルで横に並んだ二人の玉兎とともに中盤をドリブルで走り始めた。

「ゴッドトライアングル!」

 幽々子と二人の玉兎が走る地面に黄色に輝く三角形が出現、パスで繋ぎながらメンバーを変え、陣形を維持して前に進んだ。

「MFが役立たずですみません!」

 クリアナイト攻撃陣にあっさりと抜かれた早苗が謝罪の叫びを上げた時、ベンチに座る残無が大きく息を吸った。その時、ブラウンは八雲紫の肩から降りた。

「今だ日狭美!!」

「かしこまりました! ミキシマッークス!!」

 日狭美は残無の命令を受け、右手に持つマイナスの刻印がある銃から黄色い光線を発射して八雲紫にぶつけ、目で狙いを定めてプラスの刻印がある銃から黄色い光線をエリィにぶつけた。二つの刻印が点滅し始め、エリィの頭は猫耳カチューシャと金髪ロングヘアに変わった。

「ちっちゃい紫ができた!」

 魔理沙は驚きの表情でそう叫ぶと、エリィは両腕でガッツポーズをした。

「やった……! やっと紫さんとミキシマックスできたー!」

「喜んでいる場合ではありませんよ!」

 射命丸文はそう注意して前を指差した。そこでは、ルナサがメルランとリリカとともにドリブルで走り、ルナサがボールを横に蹴り、メルランが斜め上に蹴り上げ、リリカがルナサの背中からジャンプする光景があった。

「おっとー!!? ここに来て無印版のトライアングルƵ(ゼット)かー!?」

 リリカは左足でオレンジ色のオーラをまとったボールを蹴りつけた。リリカは全身を丸く回転して背筋を伸ばし、ルナサが右手を、メルランが左手をそれぞれ持ち、三姉妹が両手両足を広げてオレンジ色の二重トライアングルを作った。

「トライアングルƵ(ゼット)改!!」

「出たーー!! 今度こそクリアナイトは4点目を取るのかーー!?」

 エリィは橙の前に立ち、右脚を前に振り上げた。

「真空魔!!」

 エリィの前に紫色の空間の裂け目が出現し、ボールは異空間に入り込んで威力を失い、エリィの目の前にボールが戻ってきた。

「ミキシマックスを成功させたエリィ選手! 新たな力を使った真空魔で止めましたーー!!」

「おおっ! ついにやったな! エリィ!」

 サバミの声かけにエリィは頷くと、ボールを蹴ってフィールドの外に出してクリアした。

「今、気付きました。私のミキシマックス待ちだったんですよね……」

 審判の笛の音が鳴り響いた。審判が持つ交代ボードには赤の33と緑色の10が示されている。フィールドの端でアキスは着用しているユニフォームの襟を立てた。

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