東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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 クリアナイト(黒幕子のチーム)
        藍
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
    玉兎 幽々子 ラルバ
    ルナサ メルラン リリカ

       アキス
   シラウオ フナ  早苗 ラック
サバミ 魔理沙 リード エリィ  文
        橙
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  五十五話 ストライカーとリベロ

 コチヤーズ対クリアナイト第四試合の後半28分頃、ルナサのスローインを受けたメルランに向かって走るのは、ディフェンダーポジションに下がっていた魔理沙が、メルランに向かって異世界の魔力で作られた無数の小岩を撃ち出した。

「アステロイドベルト!!」

 小岩にぶつかったメルランは吹き飛び、足で魔理沙はボールを奪う。

「早苗!」

 魔理沙はパスを早苗に送り、早苗は少し前に走って前線にいるアキスに向かってパスを送る。

「お願いします! アキスさん!!」

「行くよ文!!」

 アキスは意気込み、全身を黄色いオーラをまとわせて赤茶色ツインテールから黒色のショートに変わった。

「ここでアキス選手! ミキシトランスです!!」

「これが文の化身! 光速のマキシム!!」

 背中から青と黒のオーラを噴き出し、オーラは首元から生えているオレンジ色の羽があり、体の色がオレンジ色と黄色でできた細マッチョ――光速のマキシムへと姿を変えた。

「オーバードライブ!!」

 アキスは左掌に右拳を乗せて風の力を込め、光速のマキシムの両掌から放たれた強い風圧でボールとともに急加速してゴールに向かって低飛行で飛び始めた。

「アキス選手! オーバードライブで一気に前線へ〜!!」

「ぎゃん!!」

 その時、ベンチに座る黒幕子はアキスの予想外の突進に、ほんの少しだけ表情に驚きが現れた。アキスはボールとともにゴールネットに勢いよく突っ込んでいた。

「なにしてんだー!!」

 ラックがそう叫んだ時、審判が得点を告げる笛の音を響かせる。ボールはゴールネットを揺らしていた。

「ゴール!! アキス選手のまさかのシュートせずにそのまま体ごとゴールネットに突っ込みましたーー!! これで2−3! 1点差まで迫りましたーー!!」

「お……おい……凄くダサいけど点入ったぞ……」

 そう言ったラックは呆然とゴールを見つめていた。

 後半30分頃、再びボールを受けたアキスは背中から青と黒のオーラを噴き出し、光速のマキシムに変えた。前には玉兎の三人がいた。

「邪魔だよ! オーバードライブ!!」

 アキスは再び急加速で低飛行を始め、再びゴールネットに激突した。

「ぎゃん!!」

「アキス選手はゴールネットに突っ込みましたが……ボールは……」

 カナはフィールドにいる八雲藍を注目すると、両手でボールを抑えていた。

「キーパー藍選手! 二回目は止めてました!」

 フィールドにいるフナは姉のシラウオの元に近付いた。

「アキスさん……色んな意味でぶっ飛んでますね……」

「確かにぶっ飛んでるけど、サクリファイスの件があるから、あれは正解だった」

「しかし破られた。同じ手は二度通じないってこと……?」

「アディショナルタイムの間に別の方法で2点取るしかない」

「何分だろう……」

 フナは審判が掲げるボードに注目した時、緑の7が表示されており、驚いた表情になった。

「7分!? そんな……アキスさんが来たらもう楽勝モードだと思ったのに……」

 後半後半アディショナルタイム3分が経過し、前線を走るアキスにボールが渡った。

「よし!! やっとアキスさんに渡った!!」

 フナは歓喜の声を上げると、アキスは逆サイドにパスした。

「え!? パス!?」

 ボールは出現した八雲紫の能力――スキマの中から出現したエリィが出てきた。

「いっけーー!!」

 エリィは叫び、右足で普通のシュートを撃った。

「スキマで移動したエリィの隙を突くシュート! 決まるのかー!?」

 実況のカナがそう叫んだ時、八雲藍は放たれたボールに向かって飛び、両手でキャッチした。暗い表情に変わったエリィはうつむいた。

「そ……そんな……」

「落ち着いている暇はない! 次っ!!」

 アキスは笑顔でエリィの背中を叩き、エリィは真剣な表情で前を向いた。

「アキスさん! 新しい作戦を思いつきました!」

 エリィはアキスの耳元で作戦を伝えた。

 後半アディショナルタイム6分が経過した頃、前線にいるアキスにボールが渡った。その時、逆サイドに出現したスキマからエリィが出現し、アキスは素早くエリィにパスを送った。

「おっと! これは3分前にやったことと同じかー!?」

「同じじゃないよ!」

 アキスはそう言った時、エリィはボールを高く上げてジャンプ、両手を斜め下に押し出して空中に緑色の直径3mほどの魔法陣が出現した。

「マジックアンプ!」

 空中でエリィはボールを少し蹴り上げ、落下してきたボールを右足で蹴り飛ばして魔法陣にぶつけた。魔法陣から黒い煙が噴き出し、緑色の大きな光線がゴールを襲い始めた。

「エリィ選手の必殺シュートが炸裂ー!! 確かな威力があるが大丈夫なのでしょうかーー!?」

(絶対に成功させてください……! アキスさん……!)

「サクリファイス」

 八雲藍は両手を広げ、目の前に青い魔法陣が出現し、中から橙が出現した。

(もうこんな必殺技……最後にするんだ……!!)

 エリィが内心叫んだ時、アキスが猛スピードで飛び込み、橙を抱えてシュートがぶつかる位置から素早く離れた。緑色の光線は八雲藍の両手で受けるも威力を抑えられず、ゴールに突き刺さった。

「ゴール!! 同点!! コチヤーズはアディショナルタイム残り一分で追いつきましたーー!! 3―3です!!」

(散々待ちぼうけを受けたアキスがサポートに二度も徹した……いつの間にこんな我慢を……)

 カナが熱狂的に叫ぶ一方、ほんの少し驚きの表情をしているシラウオは内心そう呟いた。

「アキスさん! ありがとうございます!」

 エリィは橙の元に駆け寄ってアキスにお礼を言った。

「ここでエリィの得意な光線が出たね!」

「スキマを使って戻ろう橙!」

「うん。分かったにゃあ」

 橙が返事をした時、審判は交代を告げる笛の音を響かせた。クリアナイトベンチ前には左腕に白いキャプテンマークを付け、背番号38の赤いユニフォームに身を包んだ黒幕子が立っていた。

「ここで来たか……」

 サバミはそう呟くと、エリィは大きく息を吸った。

「皆さん! ニャンとしても勝ちましょう!」

「ダジャレはもういいだろ……」

 ラックはボソッとそうツッコんだ。

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