東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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 クリアナイト(黒幕子のチーム)
        藍
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
   リリカ 黒幕子 ラルバ
    ルナサ メルラン 幽々子

       アキス
   シラウオ フナ  早苗 ラック
サバミ 魔理沙 リード エリィ  文
        橙
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  五十六話 化け猫VS.ペンギン 再び

 コチヤーズ対クリアナイト第四試合の後半アディショナルタイム6分30秒経過した頃、左サイドから幽々子とラルバが上がり、右サイドからプリズムリバー三姉妹が駆け上がった、中央で黒幕子がドリブルで駆け抜けていた。

「皆さん! 左右をお願いします!!」

 リードシクティスは大声でそう指示した、エリィと文は並んで幽々子とエタニティラルバを警戒、サバミと魔理沙はプリズムリバー三姉妹を警戒、リードシクティスは黒幕子を警戒するように鋭い目線を送っていた。

「クリアナイトがここで決勝ゴールを決めるのでしょうか!?」

 実況のカナがそう叫んだ時、黒幕子は指を口に当てて指笛を一度鳴らし、回りの地面から黒い皇帝ペンギン五羽がモグラのよう出て空中を飛び始める。

「あれはあの時の生き物……!?」

 橙は驚きの表情でそう言うと、黒い皇帝ペンギン五羽は振り上げた黒幕子の右足にくちばしをくっつけた。

「皇帝ペンギンX(エックス)!」

 黒幕子は右手でシュートを撃ち、黒い皇帝ペンギン五羽と共にゴールを襲い始める。

「ウォーターフォール!!」

 リードシクティスはバンザイをして地面から巨大な滝を出現、ボールとペンギン五羽を食い止め始める。

「うぅ……あぁ!!」

 ボールと黒い皇帝ペンギン五羽は滝を貫いた。

(シクティスさんのウォーターフォールが破られた!?)

 あり得ないといった表情のサバミが内心そう叫んだ時、橙は横に二度回って右手を振り上げた。

「ライジングスラッシュ!!」

 地を這う黄色い斬撃が五つ出現し、それぞれの斬撃が黒い皇帝ペンギン五羽のくちばしにぶつかり始める。

「絶対に止める!!」

 橙はそう意気込むも、黄色い斬撃はヒビ割れて砕かれ、ボールと黒い皇帝ペンギン五羽は橙を襲い始める。ボールは橙が両手で受け、黒い皇帝ペンギン五羽は橙の体をつつき始めた。

「ら……藍様を……絶対に……助けるんだーー!!」

 叫びを上げた橙はボールがゴールラインを割る直前で止めた。

「と……止めましたーー!! ここで初めて黒幕子選手の攻撃が止まりましたーー!!」

 橙はエリィにパスし、エリィから中盤のシラウオにボールが渡った。エリィはスキマを使って前線を走るアキスがいる所に移動する。

「アキス!」

 シラウオはアキスにパスするためにボールを蹴った瞬間、八雲藍の背中から妖狐ダッキが出現した。

「化身……!!」

「エリィ! 私に任せて!」

 ボールを受けたアキスはゴールに向かって一直線にドリブルし始めた。

「うおぉぉぉ!!」

 走るアキスは立ち止まり、両手に少しの電撃をまとわせる。

「今ここに再誕する……」

 空中に浮いたアキスとボールは黄色い台風に包まれる。

「グレートマックスなオレ!!」

 黄色い台風の中のアキスはボールに右手でのライダーキックをした。

「スーーパーー!!」

 黄色い台風は中心からゴールに向かって斜め下に伸び始めた。

「シキガミラインズ……!」

 妖狐ダッキの右手から赤と黄色の可愛らしい式神が飛び出し、ゴールを貫こうとするボールを押すが、止められずにゴールネットに突き刺さった。この時、後半アディショナルタイムが終了し、審判の試合終了を告げる笛の音が鳴り響いた。

「し……試合終了ーー!! コチヤーズが最後の最後で逆転して勝利しましたーー!!」

 カナの叫び響く実況の後、コチヤーズは歓喜の叫び声を上げ、フィールドに沸いた。

 黒幕子はリードシクティスと握手し、魔法で自身の力を抜いていた。

 数分後、フィールドでは黒幕子がリードシクティスと手を合わせ、魔法で黒幕子の力を抜いていた。その時、ゴール前で倒れている八雲藍は意識を取り戻して瞼を開けた。目線の先には安堵の表情の八雲紫と泣き顔の橙がいた。

「らんしゃまーー!!」

 橙は八雲藍を抱き着いて地面に押し倒した。

「橙……一体なにが……」

「藍を助けるために一生懸命頑張ったのよ」

「紫様……」

 八雲藍は突然顔をゆがめて頭を右手で抑えた。

「やはり黒幕子の毒を受けているのね……大丈夫よ藍。永遠亭で診てもらったら治るから」

 八雲家のやりとりを少し離れた場所にいる緑色の短いポニーテールのエリィが、目を潤ませながらその様子を眺めていた。

「よかったね橙……大切な人を救えて……」

 一方、赤茶ツインテールに戻ったアキスはフィールドにいる射命丸文の元に駆け寄った。

「文!」

「アキスさん! 良くやってくれました!」

「次の試合もそのまた次の試合も、点取りまくって文の助けたい人全員助けるから!」

「お願いしますよ!」

 アキスと射命丸文は右手でグータッチしたその時、黒幕子はリードシクティスから素早く離れた。

(10日後の試合も勝って連勝を……!)

 リードシクティスがうつむいて内心決意した時、黒幕子はとぼけた表情で立っている幽々子の背後に瞬間移動した。

「幽々子様!?」

 ベンチに座っている妖夢は勢い良く立ち上がり、ベンチに立てかけてあった白楼剣と楼観剣を手にとって幽々子に向かって一直線に飛び始めた。

「妖夢? 何を慌ててるの?」

 幽々子は振り返ると黒幕子が右手に黒い雷の魔法をまとわせていた。

「あなたは……?」

 妖夢は両手に剣を握った瞬間、黒幕子は妖夢に目線を移した。

「もしかして……!」

 幽々子は何かに気付いたような声を出した瞬間、黒幕子は妖夢の背後に瞬間移動して黒い雷を妖夢に当てた。コチヤーズメンバーは驚愕といった顔付きに変わった。

「うぐ……!!」

 妖夢はうめき声を上げて両手から剣が離れ、うつ伏せに倒れる。

「これで1回目」

 黒幕子がそう呟いた時、猛烈に走るアキスが白楼剣と楼観剣を手にした。アキスは右手に持つ白楼剣を振るうも、黒幕子は空中で素早く後ろに後退してかわし、アキスに黒い雷を全身にぶつけて全身を痺れさせる。

「うぐぐっ……!」

 アキスも両手から剣が離れ、仰向けに倒れた。その瞬間、その瞬間、妖夢が黒幕子と共に姿を消した。

「妖夢……? どこに行っちゃったの?」

 幽々子はそう言って周りをキョロキョロと見渡し始める。

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