東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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四章 妖精達との点取り合戦
  五十八話 触手使いのお嬢様姉妹


 コチヤーズ対クリアナイト第四試合が終わった次の日の朝、幻想郷に浮かぶサッカースタジアムのコチヤーズのミーティングルームにあるホワイトボードの前に立つサバミがコチヤーズメンバーに熱弁していた。

「つまり次は、人を見抜き大局を見抜く 静と動を合わせ持つ 真実のゲームメーカーと、大国を治める力 強靭な行動力と実行力を持つ 鉄壁のキーパーを登場させようと思う!」

 席に座るコチヤーズメンバーがポカンとサバミを見つめている中、浮かない表情のリードシクティスは席を立ってサバミの隣まで歩いた。

「例の姉妹を呼んでくれ!」

「サ……サバミさん……すみません。まだ許可が取れてません」

 サバミはショックを受けたような表情に変わった。

「そ……そんな……!」

「姉は宝石をたくさんあげる約束で参加OKと言ってくれたが、妹は……」

「そうか……まぁしょうがない。私が説得に行こう」

 サバミがそう言った時、席に座るフナが隣の姉シラウオの方を向いた。

「お姉ちゃん……私、王国の触手使いのお嬢様姉妹が浮かんだんだけどその二人じゃないよね……」

 フナにボソッと話しかけられたシラウオは数秒間黙った。

「もしそうだとしたら面倒くさいことになる……それだけは間違いない」

「シクティスさん、私を例の姉妹がいる場所に飛ばしてくれ!」

 サバミにそう言われたリードシクティスは頷き、サバミと共に消えた。その場は沈黙に包まれた。

(話だけして消えるなお前ら)

 魔理沙は内心ボソッとそうツッコんだ。

 サッカースタジアム内にあるベンチに座ってユニフォーム姿でタオルで首に掛けているアキスと魔理沙がいるFWが特訓するフィールドに同じくユニフォーム姿のフナが入って来た。フナはアキスと魔理沙の前に立って真剣な表情を向けた。

「アキスさん! 背番号11を私が着用していいですか!?」

「妖夢の背番号を?」

 魔理沙が首をかしげてそう言うと、アキスは立ち上がって遠くを見始めた。

「私が妖夢とジャンケンをして負け、二刀流っぽい背番号11……」

「アキスさんは今でも背番号11を着けたいと思ってますか?」

「う〜ん……思ってるけど、サバミさんがエースは10なんだって強く言われてねぇ……それでフナはなんで背番号11を?」

「妖夢さんが返ってくるまで背番号11を私が守りたいんです!」

 アキスは真剣な表情でフナを見つめ始め、数秒後にフナの左肩に右手を乗せた。

「良いんじゃない? 妖夢が帰ってくるまで」

「……ありがとうございます!」

 フナはアキスに向かって勢いよくお辞儀をして走ってその場から去っていった。

「フナが背番号11をつけたかったのか?」

「さぁね。でも背番号11を守ってくれるならありがたいよ」

 アキスは魔理沙の質問にそう答えて微笑んだ。

 そしてクリアナイト対コチヤーズの第五試合が行われる当日の朝頃、身長160くらいで髪型は癖っ毛の下ろしている茶髪ロングで胸はGカップある女性と、身長150くらいで脚は黒いオーバーニーを履き、髪型は黒髪ショートで胸はBカップあるジャージ姿のカジュアルな服とスカートを履いた二人が、コチヤーズのミーティングルームのホワイトボードの前に立っていた。茶髪ロングの方は微笑み、黒髪ショートの方は機嫌悪そうな顔付きをしていた。

「この二人が司令塔とゴールキーパーになる姉妹だ! 紹介よろしく!」

 席に座るサバミがそう言うと、茶髪ロングの方はサバミの方を向いた。

「してっ」

「え……?」

「紹介!」

「……分かった。連れてきたのは私だし、やるか!」

 サバミは笑顔で席を立ち、ホワイトボードの前に立った。

「こっちの癖っ毛茶髪ロング、ヤマメだ!」 

 ヤマメと言う名を聞いた異世界の出身ではない早苗たちは驚きの表情に変わった。

「ヤマメ! 見せてくれ! お前の触手を!」

「分かった!」

 ヤマメは明るく返事をすると、目の前の地面から筋肉質で極太の触手がうねうねと出てきた。

「みんな見てくれ! この触手を! たくましくてなまらゴール守れそうだろ?」

 サバミは周りに呼びかけると、フナは右手を挙げた。

「フナどうぞ!」

「ほ……本当に大丈夫なんですか?」

「確かに、ただ触手を出して必殺技を止めるのはルール違反だ。だが、ノーマルシュートならこの触手を使って止めて良いんだぜ!」

 フナは暗い表情で頷いた。

「でも性格がのんびりしてるし……」

「大丈夫! ヤマメならやってくれるよな!」

 サバミはそう言いながら笑顔でヤマメと肩を組んだ。その時、隣にいる黒髪ショートの女性はサバミの右頬をつねった。

「いたっ!」

「私の紹介もしなさいよ!」

「ごめん……」

 サバミは黒髪ショートに手を両手をかざした。

「こっちはヤマメの妹のアシカだ! アシカの触手は細いがめっちゃ速いぜ! そしてアシカはなまら指揮できる才能があると私は思うんだ! みんなこれからよろしくな!」

 笑顔でサバミはそう言うと、フナは隣に座るシラウオの方を見た。

「アシカが指揮できる才能があるって知ってる?」

「……ない」

 シラウオの一言にフナはうなだれた。




ヤマメは23歳
アシカは19歳
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