東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(黒幕子のチーム)
       チルノ
    妖精 大妖精 浴槽
      妖精 妖精 妖精
  スター サニー クラピ ルナ

     アキス   橙
  シラウオ 魔理沙   早苗 フナ
サバミ  ラック  エリィ   文
       ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  六十 話 迫る三妖精

 コチヤーズ対クリアナイトの第五試合の前半1分頃、チルノのゴールキックで試合が再開された。

「今度はクリアナイトの攻撃です! キュートでかわいらしい妖精たちはどんな攻撃をするのか!?」

 妖精たちはドリブルせず、パスだけでFWのルナチャイルドに渡した。

(なるほど……妖精は月の民よりフィジカルが弱いから、パス中心になりそう……)

 射命丸文は内心そう分析すると、ルナチャイルドの足元にあるボールを奪う。

「キャプテン!」

 ボールは早苗に渡り、そして前線を走るアキスの元に渡った。アキスは左足でボールを蹴り上げ、左に曲げながら宙返りし、足から縦の斬撃を放ってボールにぶつけ、十字の斬撃を作り飛ばした。

「クロスドライブ!」

「ここでアキス選手! 無印版のクロスドライブです!」

 カナがそう叫んだ時、チルノは右手に冷気をまとわせた。

「アイスブロック!」

 ボールがチルノの右拳に触れた瞬間、氷漬けになった。

「またしてもチルノ選手が防いだー!」

「うぅ……」

 アキスは悔しそうに必殺シュートを防いだチルノを見つめた。一方、ベンチに座るアシカは隣に座るカサゴに目を合わせた。

「ねぇカサゴ、今まであんな弱い技で点をとっていたの?」

「えっ……違うけど……」

「強力な技があるならしなさいよ。余裕ぶってると負けるから」

「ミキシトランスでパワーアップできるけど、体力の消耗が激しくて序盤で使うと後半が持たないんだ……だから……」

 その時、魔理沙はドリブルで走るルナチャイルドと対面する。

「ムーンサルト」

 ルナチャイルドが前方宙返りでひねりながら魔理沙を飛び越え、両手を横に広げて着地した。

「やるな!」

 魔理沙から褒めの言葉を送られたルナチャイルドはセンタリングを上げ、サニーミルクがボールの目の前まで飛ぶ。

「シャインドライブ!」

 空中でサニーミルクは光る右足でボールを蹴った。ボールは眩しい光で当たりを照らし、ヤマメは両目を隠すように両手で覆った。

「眩しー……!」

 眩しく輝くボールは猛スピードでヤマメの横をすり抜け、ゴールネットを揺らした。

「ゴール! キーパーヤマメ選手、眩しい光に何もできず、目を隠すだけで先制ゴールを許しました!」

 ヤマメは座り込んでうなだれる。

「そんなに気にするな。円堂も何もできずに今ので失点したし」

 魔理沙はそう言ってヤマメの肩に優しく右手を乗せた。

「ほらね! 役に立たないでしょ?」

 ベンチに座るアシカはヤマメを指差してそう言った。

(お姉ちゃんはなぜヤマメさんをキーパーに推薦したんだろう……触手を使った必殺技ができたら頼もしいけど……うー、分からない!)

 カサゴは頭を抱えてうなだれた。一方、ゴールから少し離れて座り込むヤマメのもとに、コチヤーズメンバーが集まった。

「ヤマメさん……もしかして痛いの嫌だとか?」

 早苗の質問にヤマメはのんびり頷いた。

「交代するか?」

 ヤマメにそう言ったラックに魔理沙は視線を向けた。

「珍しく優しいな」

「ヤマメはサバミの被害者だからな……少しかわいそうだと思ってな」

 ラックがそう言った瞬間、ヤマメは勢いよく立ち上がり、両腕を高く上げた。

「うーー……頑張るーー!」

「急に立ってびっくりした……やれるんです?」

 射命丸文の質問でやる気に満ちた表情に変わっていたヤマメは大きく頷く。

「おっし! 頼んだぞヤマメ!」

 サバミはそう言ってヤマメの背中を軽く叩いた。

 前半3分頃、前線をアキスは浮かない表情でドリブルをしていた。

(監督に止められているけど、ミキシトランスするしかないのかな……)

「アキスさん!!」

 名前を呼ばれたアキスは横を見ると、気迫の表情をしているフナがいた。

「私は火属性なので、勝てるかもしれません!」

「なるほど! じゃあお願い!」

 アキスはサイドを走るフナにボールを送る。

「私もできるってところを見せつけるんだ!」

 フナはボールを蹴り上げ、大ジャンプしてオーバーヘッドキックで炎をまとわせた。

「アトミック……フレア!」

「アイス……ブロック!」

 ボールが冷気をまとったチルノの右拳に触れ、氷漬けになったが、瞬時に溶けてゴールネットを揺らした。

「ゴール! コチヤーズ! すぐさま1点を返しました!」

「おおーー!!」

「やるなー!」

 笑顔のコチヤーズメンバーがフナを囲んだ。シラウオは妹のフナから少し離れた位置で微笑んだ。

 前半5分頃、スターサファイアの隣でドリブルするサニーミルクの前にシラウオが立ちはだかる。サニーミルクが前に軽く蹴ったボールがサーフボードのような形になり、その上にスターサファイアが乗って空中に浮かんだ。

「エアライド」

 ボールに乗ったスターサファイアは縦や横に回転しながらシラウオを飛び越えた。

「スパークルウェイブ!」

 平べったいボールに乗ったスターサファイアは小さい無数の黄色い星屑と共に飛び、急加速させたボールは星屑と共にゴールを襲い始める。

「スターサファイア選手! ボールを平べったくして、エアライドからスパークルウェイブに繋げたー!」

「いたそー!」

 そう叫んだヤマメはその場から離れ、ボールは抵抗なくネットを揺らす。

「ゴール! クリアナイト逆転です! なぜかキーパー逃げましたー!」

(異世界のヤマメは大丈夫なんでしょうか……)

 早苗は内心で不安をこぼした。

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