東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

63 / 124
フォーメーション

 クリアナイト(黒幕子のチーム)
       サニー
    妖精 大妖精 妖精
      妖精 妖精 妖精
  スター ルナ クラピ チルノ

     アキス   橙
  シラウオ 魔理沙   早苗 フナ
サバミ  ラック  エリィ   文
       ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  六十三話 ダブル対トリプル

 コチヤーズ対クリアナイト第五試合の前半27分頃、ドリブルで走るエリィにクラウンピースが迫る。

「地獄の妖精……! パスしないと……!」

 エリィがパスしようと右脚を振り上げた瞬間、クラウンピースは左足のかかとを地面に叩きつけた。

「ゴー・トゥ・ヘル」

 エリィの上空から青いエネルギーの雫が重々しく落下し、エリィとボールを巻き込む。地面を通り、クラウンピースの前にボールが飛び出した。

「ヘルファイア!」

 クラウンピースは目の前に浮いている左足で蹴ってボールを回転させながら炎をまとわせ、左足でボールを蹴り飛ばす。

「熱そー!」

 ヤマメはそう叫びながら横に逃げた、ボールはゴールネットを揺らした。

「ゴール! また逃げましたヤマメ選手!」

(……もうチームメイトはヤマメが必殺シュートを止めるのは諦めてたか……だが、黒幕子が徹底して必殺シュートのみを撃っている……それだけでも我よりはキーパーの価値はあるな)

 ラックはうなだれるヤマメを見つめながら内心そう言った。

 前半29分頃、ルナチャイルド・クラウンピース・チルノが並ぶ背後に出現したホッキョクグマがボールをくわえた。

「北極グマ2号!」

 三人はボールを蹴り、水色の冷気をまとったボールが一直線にゴールに向かって襲い始める。ゴール前に立った早苗は胸の前で両手を動かし、風でできた青い球を生み出す。

「エアーバレット!」

 早苗は青い風の球を蹴り飛ばし、ボールにぶつける。しかし勢いを止められず、ボールは早苗の横を通過した。

「寒そー!」

 ヤマメはボールをよけてゴールを許した。

「ゴール! また逃げましたヤマメ選手! これで3―6! 3点差です!」

「あ……これってわ……私が原因ですかね……」

 ベンチに座る八雲藍がそう言うと、アシカが頷いた。

「間違いないわね」

「う……うぅ……橙! 何としても得点しなさい!!」

 八雲藍の大声に、橙はベンチがある方向を見る。

「藍様! 分かったにゃあ!」

 前半アディショナルタイム3分の中で1分が経過した頃に、ゴール前に立つ橙がボールを踏んづけ、赤色のボールと青色のボールの二つに増やした。

「ダブルショット!!」

 空中に飛び上がった二つのボールを橙はオーバーヘッドで同時に蹴った。二つのボールは一つに合わさって白くなり、ゴールを襲い始める。

「トリプルディフェンス!」

 スターサファイアとルナチャイルドはサニーミルクの背後に回って背中を両手で押さえ、サニーミルクは二人の支えを得ながらボールを両手で受け止めた。

(3点差までいったからFWの妖精たちも守りに入り始めたか……)

 サバミは内心そう呟くと、カナは大きく息を吸う。

「ゴールならず! ダブルショットはトリプルディフェンスに負けました!」

「うぅ……ごめんなさい……」

 暗い表情で謝罪した橙の元にエリィが駆け寄って笑顔を向けた。

「橙凄い! 必殺シュートを打てるようになったんだね!」

「次は私も協力させて!」

 エリィは橙の頭を優しく撫でながら耳打ちし始める。

 前半のアディショナル3分頃、橙は再びボールを踏みつけて作った赤と青のボールを空中でオーバーヘッドキックで飛ばし、一つの白いボールに変わる。そしてルナチャイルドとスターサファイアはサニーミルクの背後に回る。

「私も撃ちます!!」

 そう意気込んだのはボールの前を走るエリィであった。

「ダブルグレネード!!」

 エリィはボールを一度踏みつけて水色のエネルギーをまとわせ、さらに二度目踏みつけてボールを飛ばした。

「エリィ選手! 橙のダブルショットをダブルグレネードでシュートチェイン! これはダブルダブルだー!!」

「トリプルディフェンス!」

 ルナチャイルドとスターサファイアの支えを得ながらサニーミルクは両手でキャッチするも、勢いを止められずにゴールを許し、そして前半を終了する笛の音を響かせる。

「コチヤーズゴールで前半終了! スコアは4―6です! この試合は壮絶な点取り合戦になってるぞー! 果たして勝つのはどっちだー!」

 後半開始直後、センターサークルにルナチャイルド・クラウンピース・チルノが並んだ。

「あの三人は……」

 シラウオはセンターサークルに向かって走り始め、内心でサバミの台詞を思い出した。

「もし、もう一度北極グマ2号がきたから今言った技をやって欲しい! できそうなやつはいるか!」

 シラウオは両手に赤黒いオーラを込めてゆっくり回転し始めた。ルナチャイルド・クラウンピース・チルノが並ぶ背後に出現したホッキョクグマがボールをくわえた。

「必殺クマゴロシ……縛」

 ジャンプしたシラウオは連続で足を蹴り上げ、いくつもの輪っか状の赤黒いオーラが北極グマを縛り、その隙にボールを奪い取った。

「うおー! シラウオ選手! 北極グマを縛り上げてシュートを防ぎましたー!」

「さすがシラウオだぜ。練習なしの一発で決めるだなんてな」

 微笑みながらサバミはそう言った時、シラウオは赤黒いオーラを込めた右足と左足のかかとで十字にボールを蹴った。

「必殺クマゴロシ……斬」

 赤黒いオーラをまとったボールはゴールを襲い始めた瞬間、ルナチャイルド、クラウンピース、チルノの足元から天守閣が出現し、ボールの勢いを止めた。

「これは凄い! 後半開始直後! センターサークルで激しい戦いが展開されました!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告