東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(黒幕子のチーム)
       スター
    妖精 大妖精 妖精
      妖精 妖精 妖精
  クラピ ルナ サニー チルノ

     アキス  魔理沙
  シラウオ  橙    早苗 フナ
サバミ  ラック  エリィ   文
       ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  六十六話 霧を泳ぐ

 コチヤーズ対クリアナイト第五試合の後半27分頃、ドリブルで走るチルノにフナが迫り、抜刀の構えをとる。

「クイックドロウ!」

 真剣な表情のフナは驚異的な瞬発力で玉兎からボールを奪い、素早く前進すると、魔理沙へと視線を移した。

「魔理沙さん!」

 フナからのパスを受けた魔理沙はすぐさまボールを蹴り上げて、水色の小さな銀河が出現、魔理沙がジャンプして右足で力強く蹴る。

「流星ブレード!」

 黄色と青の配色で流れ星のようにゴールを襲い始めた時、スターサファイアの背中から青と黒のオーラが噴き出した。オーラは筋肉質で長くて青い髪に大きな黄色い手がある化身――護星神タイタニアスに変化した。

「化身か……!」

「マジン・ザ・ハンド!」

 護星神タイタニアスは大きな右手の掌を前に突き出し、ボールを受けた。だが、威力に押されてゴールネットがボールによって揺れる。

「ゴール!! これで9―9!! ついにコチヤーズ追いつきましたー!!」

「あと1点取って逆転しましょう!!」

 早苗は周りにそう呼びかけ、コチヤーズメンバーは頷いた。

 後半29分頃、ドリブルで走る橙にクラウンピースが迫る。

「イグナイトスティール!」

 クラウンピースは地面を燃やしながら橙をスライディングでボールを奪った。

「しまった……!!」

 クリアナイトはパスを繋ぎ、ボールを受けたチルノは背中から黒と青のオーラを噴射させる。オーラは先端三つ編みが四本ある水色ロングで、黒い棒に先端が白く尖った武器をもつ女形の化身――白銀の女王ゲルダに姿を変えた。

「ここで化身か!」

 サバミがそう叫ぶと、チルノの周りに小さい規模の吹雪が起こった。

「アイシクルロード!」

 チルノは右足でボールを蹴った瞬間、白銀の女王ゲルダは武器を振り下ろし、氷漬けとなったボールは地面をも凍らせながらゆっくりとゴールを迫る。

「みなさん! あれやりますよ!」

 射命丸文の声かけにエリィとラックは頷き、三人は並んで斜め上に向けて両手を挙げた。空中にブラックホールのような黒い穴とそれを囲む四角い檻が出現する。

「グラビティケージ!」

 三人は技名を叫んだ時、白銀の女王ゲルダは武器で突いて檻を破壊し、ブラックホールのような穴が消えた。そのままボールはゴールネットを揺らした。

「ゴール! 白銀の女王ゲルダが武器でグラビティケージを破壊! そしてなんと10点目です!!」

「ついに10点取られたわね……姉のやる気のなさは一級品よ……」

 ベンチに座るアシカはそう言ってため息を吐いた。

 後半30分が経過してアディショナルタイムの三分の内の一分が経過した頃、ドリブルで走るルナチャイルドはシラウオを抜いた。

「……影縫い」

 シラウオは自身の影から闇を伸ばし、ルナチャイルドをうつ伏せに転ばせてボールを奪い、アキスにパスする。

「せんきゅーシラウオ!」

 アキスはシラウオに向けてお礼の言葉を送った時、妖精たちがパーフェクトゾーンプレスを仕掛けようと回りを走り始めた。

「遅いね!」

 アキスはかなりのスピードのドリブルで駆け抜け、ゴール前に来たところで足を止める。

「頼むエース!!」

「決めてくれー!」

 コチヤーズ側から期待の叫び声がフィールドに響くと、アキスは左足を挙げて地面に叩きつけ、背中から青と黒のオーラを噴き出した。

「戦国武神! ムサシ!」

 アキスの背中から噴き出したオーラはピンクの肌で筋肉質の身体に鎧と兜、武器は両手に太い刀を装備している化身――戦国武神ムサシに変化した。一方、スターサファイアも背中から護星神タイタニアスが姿を現した。

「これで10点目!」

 アキスは右足でボールを前に蹴り飛ばし、戦国武神ムサシは右手で握る刀を振るい、護星神タイタニアスは両手で真剣白刃取りをした。

「戦国武神ムサシは二刀流だよ!」

 戦国武神ムサシは左手に握る刀で斬りつけられた護星神タイタニアスは青と黒のオーラに戻ってスターサファイアの背中に吸い込まれ、ボールはゴールネットを揺らした。

「ゴール!! アキス選手の化身シュートでコチヤーズも10点目! これで両チーム二桁得点となりましたーー!!」

「……あっちもあっちで弱いわね」

 ベンチに座る呆れ顔のアシカはそう呟いた。

 後半アディショナルタイム3分頃、ドリブルで走る早苗はルナチャイルドと向き合った。

「そよかぜステップ!」

 早苗は緑色の風を体にまといながらそよ風が吹くようにルナチャイルドを仰向けに転ばせて抜き去る。

「魔理沙さん!」

 魔理沙は早苗からのパスを右足の甲でトラップした。

「恐らくラストチャンス、果たして! コチヤーズはものにできるのでしょうか!?」

 魔理沙は自身の元に大妖精が走り込んできた時、アキスに視線を移した。その瞬間、大妖精から白い霧が立ち込める。

「ザ・ミスト」

「なんだ!? 霧……!?」

 白い霧の中で大妖精は魔理沙からボールを奪って霧の外に出て、前線を並んで走るサニーミルクとチルノの上空に向かってボールを蹴り上げた。

「しまった……!!」

「みなさん! 備えてください!!」

 エリィはそう呼びかけた瞬間、チルノとサニーミルクは上空にあるボールに向かって跳び、二人同時にボールに蹴りを入れた。

「シャイニングペンギン!!」

 ボールは輝くペンギンに変わり、飛び散るいくつもの輝くペンギンと共にゴールを襲い始めた。

「グラビティケージ!!」

 三人は並んで斜め上に向けて両手を挙げる。空中にブラックホールのような黒い穴とそれを囲む四角い檻が出現し、ボールが入った輝くペンギンは一時穴の中に吸い込まれた。だが、数秒後間いくつもの輝くペンギンに激突された檻は砕け、穴から外に出たボールが入るペンギンはゴールネットを揺らした。

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