東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話 作:みかづき椛
コチヤーズ対クリアナイト第五試合の後半アディショナルタイム3分頃、チルノとサニーミルクの必殺シュートのシャイニングペンギンが決まってスコアが10―11となり、審判が試合終了の笛を鳴らした。
「試合終了ーー!! 両チーム二桁得点というめちゃくちゃな試合を制したのはクリアナイトだーー!!」
フィールドにいるコチヤーズのメンバーがほとんどうなだれている中、怒りの表情のラックは顔を上げる。
「なんか負けたぞ……! なんでだ!」
「理由はキーパーがいなかったからじゃないですか……?」
射命丸文がラックに向けてそう返事した時、クリアナイトメンバーとして試合をさせられていた妖精たちが一斉に倒れた。その時、カサゴが焦った様子で黒幕子に向かって走って土下座した。
「お願いします!! 次の試合までの期間を20日延ばしてください!!」
「本気なの? カサゴは……」
ベンチに座る困り顔のアシカはそう言い、黒幕子は頷く。
「いいでしょう」
黒幕子の表情でカサゴは安堵の表情に変わり、黒幕子が中に浮き始めた。
「あれ……? クリアナイトが勝ったときは操っている人は連れて帰らないんじゃないか……?」
「それはきっと、妖精が弱いからだろうぜ」
魔理沙はフナに疑問に対してそう言葉を投げかけると、コチヤーズサイドのベンチ横に立つリリーホワイトとエタニティラルバは悔しそうな表情でうつむく。
「ちょっと待ったーー!!」
上空からの叫び声に反応した黒幕子が真上を向くと、チルノが堂々と浮いていた。
「おい! 下で大ちゃんたちが倒れてるぞ! 犯人はお前だな! 最強のあたいがやっつけてやる!」
チルノはそう言って黒幕子を指差した。
「チルノは何やってるんだ……?」
魔理沙はそうぼやくと、チルノは黒幕子に右腕を掴まれながら物凄いスピードで移動し始めた。
「なにやってんですか……倒れたままだったら連れ去られずにすんだのに……」
射命丸文もぼやくと魔理沙は倒れている他の妖精を見渡した。
「妖精だから死ぬことはないんだろうが……一応永遠亭に送るべきだな」
土下座のままの状態のカサゴに姉のサバミが近付く。
「顔上げろカサゴ。黒幕子はもう行った」
カサゴは立ち上がると、サバミに頭を撫でられた。
「よく交渉できたな。1ヶ月あればワンチャンすごいキーパーになるぜ」
「時間かけないと駄目かな〜って思って……」
「1ヶ月も修行してたら夏になっちゃいますよー!」
不満気な表情のリリーホワイトはそう言うと、アシカと共にサバミとカサゴ姉妹に近付いた。
「ほんとにお姉ちゃんでいいの……? 物凄くわがままよ」
「もちろんだぜ!」
サバミはアシカの質問に自身満々にうなずくも、アシカに首を横に振る。
「わざと悔しい思いをさせてやる気を出させるって魂胆でしょ。悪いけど意味ないから」
「でもなぁ〜」
「そんなことないよアシカ!」
ヤマメはその場に割って入り、右拳を空に突き上げる。
「悔しいから次の試合! かーーつ!」
「どう見てもやる気満々ですけどね……」
早苗はヤマメを見つめながらそうぼやいた。
「……今に見てなさいよ」
◆
翌日の夕方頃、練習を終えたコチヤーズのメンバーは空中に浮かぶサッカースタジアムのミーティングルームでリードシクティス司会でのミーティングが始まった。
「えっと……どうやったらヤマメさんを練習に参加させるかを話したいと思います」
「大変だったな……すぐ飽きるし、すぐ疲れたって言うし……」
困り顔の魔理沙は内心そう呟いた。
◆
翌日の朝頃、コチヤーズのメンバーは幻想郷の命蓮寺の入口まで移動していた。
「命蓮寺での修行で異世界のヤマメがちゃんと練習に向き合えるやつになればいいんだが……」
魔理沙はそう呟いていると、キクラゲの背後から、水色の服にスカートを着用、水色のショートボブで紫色で口から舌をだして赤い目がある唐傘を持ち、右目が水色で左目が赤い少女の姿をした多々良小傘が忍び寄る。
「べろべろばー!!」
小傘はキクラゲに向かって脅かそうとするも、数秒間一切動じず、キクラゲは右手に出現したカラカサタケを握った。
「ドーン!!」
キクラゲは小傘の口の中にカラカサタケを突っ込んだ。
「むぐーー!!」
小傘はもがき始め、キクラゲは不適な笑みを浮かべる。
「これぞ共食い!」
「……誰だが知らんが、相手が悪かったな」
ラックは両目を閉じ、静かにそう呟いた。
「朝から騒がしい……一体何があったんだい?」
そう言ったのはコチヤーズメンバーの背後に現れたネズミ耳にショート灰色で尻尾でネズミが入っているかごを持つナズーリンだった。
「ねずみー!!」
エリィはそう叫ぶと、ナズーリンに向かって走り始めた。
「なっ! なんだい君は!?」
逃げ始めたナズーリンは慌てながらエリィの猫耳カチューシャに注目する。
「猫!?」
「お前ら、入る前にハチャメチャは止めよう」
サバミはそう注意してエリィを動かないように抱きしめる。
「お姉ちゃん、その辺にしたら?」
アキスの呼びかけにキクラゲは小傘の口の中に突っ込んでいたカラカサタケを引っ張って口から出した。