東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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五章 寺と道場とわがまま姉妹
  六十八話 座禅


 コチヤーズメンバーは門下生に囲まれながら命蓮寺内の一室に集まっていた、紫色から金髪へのグラデーションロングの髪に、黒と白のゴスロリ風の衣装をまとった聖白蓮はリードシクティスと話を始めていた。

「それでヤマメさんをここの門下生に……?」

 白蓮の脳内におだんごがある金髪ショートの黒谷ヤマメの顔が頭に浮かぶ。

「こいつの心をビシッと鍛えてスゲェやつにしてくれませんかね〜」

 サバミは隠れるように後ろに並んでいたヤマメを白蓮の前まで押し出した。

「……分かりました。あなたは今日から門下生です」

「嫌かもしれないー!」

 そう叫んだヤマメは暴れるように抵抗し始める。

「逃げるな! お前はゴールキーパーをするんだ!」

 一時間後、説得の末にヤマメは他のメンバーと共に命蓮寺の門下生を体験することが決まった。そしてコチヤーズメンバーは並んで足を組んで座っていた。

(コチヤーズの面子が多すぎるから、まさか座禅で門下生を絞るとはね……)

 ラックは目をつむりながら内心そう言うと、静寂に包まれている部屋に白蓮が警策を持って静かに入ってくるとゆっくりと歩き、フナの肩を叩く。

(ついお姉ちゃんのことを考えちゃったよ〜!)

 白蓮はフナの隣に座るシラウオを素通りしてキクラゲの肩を叩いた。

「いた〜い!」

(フナとキクラゲがやられたか……フナは姉のことで、キクラゲはキノコのことで頭がいっぱいだったか……)

 ラックは内心そう言うと、白蓮はアキスを素通りしてエリィの肩を叩いた。

(いたい! もしかして猫ちゃんのことを考えていたのがバレた!?)

 驚愕の表情になって内心そう言ったエリィの隣に座るサバミを素通りし、カサゴの肩を叩く。

(うぅ……お姉ちゃんはなんで大丈夫だったの……)

 カサゴは内心で愚痴をこぼすと、ラックが肩を叩かれた。

「いたっ!! くそ……」

 白蓮はリードシクティスとアシカを素通りし、次に早苗と魔理沙の肩を叩いた。

「つい昨日の研究のことを考えてしまったぜ……」

「魔理沙、お静かに」

 魔理沙は白蓮に軽く注意された。その後、早苗も肩を叩かれる。

(うぅ……私は無心のつもりだったのに……)

 早苗は内心で愚痴をこぼす。白蓮は射命丸文を素通りし、橙の肩を叩いた。

 そして数十分後、座禅を終えたコチヤーズメンバーはリードシクティスの司会のもと、命蓮寺の部屋で集まって話していた。

「大丈夫だったのは私、シラウオさん、アキスさん、サバミさん、アシカさん、文さんですね」

「シクティスさん、弟のことが頭によぎらなかったのか?」

「実は、幻想郷に来る前に弟に甘えておいたんですよ」

 リードシクティスはサバミの質問にふくれっ面で答えた時、同じくふくれっ面のカサゴが姉のサバミの方を向いた。

「お姉ちゃんずるしたよね? シラウオさんとアキスさんはエリートだから分かるけど……」

「え……さぁ〜な?」

 サバミはとぼけた表情で答えると、ふくれっ面のカサゴはアシカを指差す。

「アシカもなんで大丈夫だったの!?」

「逆に聞きたいわ。なんでじっとしてるだけなのに雑念あるのよ」

「うぅ……さすがアシカ……」

 カサゴは悔しそうにアシカを見つめ始めた時、早苗は射命丸文の元に近付いた。

「文さんもなんで大丈夫だったんですか?」

「私ですか!? なぜなら清く正しい射命丸文ですからねぇ!」

「な……なるほど……」

 サバミは右手の掌に左拳をポンと置いた。

「あ、橙はエリィとは別グループにした方がいいな。練習の時にキーパーがいなくなる」

「えぇーー!? サバミさん……私から橙を引き離すんですか……!?」

 エリィはそう言うとサバミに瞳を潤ませた両目を向けた。

「これはエリィのためでもあるんだ。それでいいよなキャプテン!」

「確かに、橙はそっちチームでいいですね」

「そ……そんにゃ〜……!」

 エリィは橙を抱きしめて頭を撫で始める。

「エリィ! 修行頑張ってね!」

「橙もね……うわーん!」

 コチヤーズメンバーの早苗、魔理沙、フナ、キクラゲ、エリィ、カサゴ、ラック、イヨカ、ヤマメは命蓮寺の門下生を体験することが決まった。残りのメンバーの射命丸文、八雲藍、橙、リードシクティス、シラウオ、アキス、サバミ、アシカは残りのコチヤーズメンバーに命蓮寺入口で見送られながら一斉に空を飛び始めた。

「異世界のヤマメさん……命蓮寺での修行でちゃんと練習してくれる心に変わってくれるでしょうか……」

 早苗はそう言うと、リードシクティスは首をかしげる。

「異世界のヤマメさんって言い方……もしかしてこの世界にもヤマメさんが?」

「えぇ、地底に土蜘蛛の黒谷ヤマメがいますよ」

「そんな名前かぶりなんてどうでもいいのよ。さっさと練習しましょう」

 アシカの言葉にサバミはニヤつかせる。

「姉と違ってやる気満々でいいねぇ」

「そうだ! 姉が命蓮寺なら、妹は神子のいる道場なんてどうです?」

「なるほど……面白そう」

 射命丸文の提案にハッとした表情の八雲藍はそう答えた。

「なぁ藍、その道場に行けばアシカの生意気が和らぐのか?」

「それは分かりませんが……アシカのミキシマックスするべき相手かもしれません……」

「確かに神子さんは仕切るのうまいって聞きますしねぇ……マントもしてますし」

 射命丸文の言葉でサバミは衝撃を受けたような顔付きに変わる。

「マ……マントだって!?」

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