東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

74 / 124
フォーメーション 

 チーム埴輪(全員埴輪のチーム)
          のりか
     埴輪  高志  埴輪
         埴輪
   貴利名   埴輪    祐
   サスケ 明日人 鉄之助

     アキス 魔理沙
  フナ アシカ   早苗 キクラゲ 
カサゴ  ラック エリィ  こいし
          ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  七十四話 ダイヤモンド

 コチヤーズ対七人の伊那国雷門メンバーに化けた埴輪のチームとの試合が始まってから前半22分頃、フナとアシカ並んで中央を走っていた。

「ザ・ウォール!」

 埴輪高志の前に岩でできた壁が出現する。

「キャプテン、上げなさい!」

「はい!」

 早苗は壁の少し上の位置に向けてボールを蹴り上げ、フナとアシカは同時に飛び上がった。

「ファイア……!」

「ブリザード!」

 フナは右足にオレンジの炎をまとい、アシカは左足に水色の冷気をまとう。二人で同時にボールを蹴り上げ、二色の炎と冷気が渦を巻きながら壁の上を通ってゴールを襲い始める。一方、埴輪のりかは両腕で円を描くように振るって小さな水の渦巻きを作る。

「ウズマキ・ザ・ハンド!」

 埴輪のりかは右手を前に突き出し、水色の大きな右手の掌を出現させてボールにぶつけたが、勢いに負けてゴールを許した。

「ゴール! これで3−2です!」

「お姉ちゃん! 点取ったからやる気出しなさい!」

「は〜い」

 前半26分頃、ドリブルで進む祐にキクラゲが迫る。

「ザ・ラビリンス」

 埴輪祐は青色の迷路をその場に展開させ、キクラゲを迷路の別の通路に閉じ込めて素通りした。

「あら〜残念」

(キクラゲは今のところ魔力強いだけね……)

 指パッチンで迷路を消した後、埴輪祐は前線を走る埴輪鉄之助にパスを送る。埴輪鉄之助は左足でボールを踏みつけ、付近を黄色い炭酸ジュースの雰囲気に変える。

「ファイアレモネード!」

 右足でシュートを撃ち、黄色い炭酸をまとったボールはゆっくりとゴールを襲い始める。

「ヤマメ、別の必殺技を試したらどうです?」

 背後からのアドバイスを受けたヤマメは両腕を横に伸ばし、自身の真上で掌を合わせた。

「ムゲン・ザ・ハンド〜」

 ヤマメの背後から10本の黄色い腕が出現、2本ずつボールをキャッチしていった。

「スプラーシュ!!」

 埴輪鉄之助は左手の握り拳を解くと、ボールが爆発してヤマメが作った腕を吹き飛ばし、ボールはゴールラインを割る。

「ゴール!! 取ったら取り返す展開です!!」

 ヤマメは体育座りをして下を向いた。

「ヤマメ! くじけちゃいけません! 仲間を……妹を信じてください」

「白蓮さん……」

 背後からの白蓮の言葉にヤマメが顔を上げると、渋く愛想悪そうにしながらコチヤーズメンバーがヤマメを囲んでいた。

「みんな……」

「ヤマメさん! 一生懸命頑張りましょう!」

 ヤマメは差し出した早苗の右手をつかんで立ち上がる。

「私頑張るー!!」

(軽い友情ごっこだけどね……相変わらずお姉ちゃんチョロいわね……それがかわいいところだけど)

 前半30分頃、サイドから埴輪明日人と埴輪サスケによる爆熱ストームが撃たれた。ヤマメは出現させた巨大な黄色い手を縮ませてエネルギーを右手に集中させると、ヤマメの右手はダイヤモンドで固められた。

「ダイヤモンドハンド〜!」

 ヤマメはダイヤモンドで固められた右手でボールをキャッチした。コチヤーズメンバーは歓喜の声を上げていった。

「ヤマメ選手!! 強烈なアレス版の爆熱ストームを止めましたーー!!」

「おぉーー!! これはさすがに凄い!!」

 コチヤーズメンバーは笑顔でヤマメの周りを囲む。

「さっきまでの作り笑いと違って本気で喜んでるわね……」

「始まりはダイヤモンドハンドだった……あの技で釣らなければヤマメのやる気を引き出せなかったな……」

 前半4分のアディショナルタイム終了間際、ゴール付近で埴輪サスケと埴輪明日人と埴輪のりかが並ぶ背後に吹き荒れる吹雪と共に出現したホッキョクグマがボールをくわえた。

「北極グマ2号!」

 三人は口元でボールを蹴り、水色の冷気をまとったボールが一直線にゴールに向かって襲う。

「我に任せろ!!」

 ラックは両手を広げ、後ろに鉄でできた壁を出現させる。

「アイアンウォール!」

 ボールは壁と激突し、威力が消えて地面に落ち、前半終了の笛の音が鳴り響く。

「ここで前半終了です!! スコアは3−3! 勝つのはどっちだー!? ヤマメ選手のやる気が鍵となりそうです!」

(やる気が鍵となってたまるかー!!)

 ラックは空を見上げながら内心で怒りのツッコミを響かせた。

 後半3分頃、サイドを走る埴輪明日人はフナの足元にボールを蹴ると、稲光で体を光らせながら猛烈にダッシュし始める。

「え?」

「イナビカリ・ダッシュ」

 埴輪明日人はフナの足元にあるボールを両足で挟み、バク宙して稲光で体が光って着用し、埴輪サスケ上空にボールを送る。

「来ますよヤマメ!」

 背後からの白蓮の声に頷いたヤマメは右手をダイヤモンドで固める。一方、埴輪サスケは空中で横回転しながら両足でボールを踏みつけた。

「火だるま……バクネツ弾!」

 ボールは炎をまとう赤いだるまに変化してゴールの角を襲い始める。

「ダイヤモンドアーム!」

 ヤマメはダイヤモンドで固めた右手を伸ばし、ボールをキャッチした。

「やった〜!」

 伸ばしたダイヤモンドの腕を縮めて両手でボールを掲げたヤマメが笑顔を振りまく中、白蓮は険しい表情になっていた。

(今は止めることができたけど……もし次の試合でやる気をなくしたら……)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告