東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション 

 チーム埴輪(全員埴輪のチーム)
          のりか
     埴輪  高志  埴輪
         埴輪
   貴利名   埴輪    祐
   サスケ 明日人 鉄之助

     アキス 魔理沙
  フナ アシカ   早苗 キクラゲ 
カサゴ  ラック エリィ  こいし
          ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  七十五話 緊急事態

 コチヤーズ対七人の伊那国雷門メンバーに化けた埴輪のチームとの試合が始まってから後半8分頃、サイドをドリブルで走るこいしは左足のかかとで蹴り上げたボールにピンク色のオーラをまとわせて右足で蹴る。

「ラブ・アロー!」

 ボールを包むオーラはハート型になり、ボールと共にゴールに一直線に伸び始める。一方、埴輪のりかはジャンプして付近を浸水させた。

「マーメイドヴェール!」

 埴輪のりかは泳ぎながら受け止めたボールにピンク色のオーラをまとわせ、一回ターンをしてボールを上に飛ばした。浸水状態から解除され、ボールはゆっくりと落下して両手でキャッチされた。

「あら〜残念」

 残念そうにふくれっ面になるこいしをアシカはじっと見ていた。

(こいしはパワーで押すより相手のスキを突くプレーをさせた方がいいわね……)

 後半11分頃、パスを送られた魔理沙は右足を後ろに振り上げ、水色のエネルギーをボールにまとわせて上空へ蹴り上げた。ボール周辺に水色の小さな銀河が現れ、魔理沙がジャンプして右足で力強く蹴る。

「流星ブレード!」

 黄色と青の配色で流れ星のようにゴールを襲い始めた。

「ザ・ウォール!」

 埴輪高志は前方に岩の壁を出現させてボールと激突させるも、威力に負けて岩の壁が崩される。埴輪のりかはジャンプし、付近を浸水させる。

「マーメイドヴェール!」

 埴輪のりかは泳ぎながら受け止めたボールにピンク色のオーラをまとわせるが、後ろに押されてゴールを許した。

「ゴール!! いつも通りのパワーが凄い魔理沙選手です!」

 笑顔の魔理沙をコチヤーズメンバーで囲む光景をアシカは見つめ始める。

(魔理沙は必殺技だけね……普通のプレーは微妙だしミスも多い。凄く頼りになるけど)

 後半14分頃、コチヤーズ陣付近でボールが高く上がり、埴輪貴利名が埴輪明日人のスパイクを下から踏みつけ、ボールを上に飛ばす。

「メテオドロップ」

 埴輪サスケが埴輪明日人を踏みつけてジャンプし、オーバーヘッドで蹴り飛ばす。ボールはピンク色のエネルギーをまとってかなりの高い位置から襲い始めた。

「来ますよヤマメ!」

 白蓮はボールを指差して口をあんぐり開け見上げているヤマメに呼びかけた。ボールはクロスバーの上を通過しようとするところで急降下し、地面を跳ねてゴールネットを揺らした。

「一気に落ちた〜」

「『一気に落ちた〜』ではありません……もっと責任感を持ってください」

 ヤマメは後ろからの指摘に右手を上げる。

「は〜い」

 呆れたように白蓮はため息をついた。

 後半17分頃、魔理沙上空にボールが上がった。

「こっちもメテオ行くぞ」

 魔理沙はジャンプしてオーバーヘッドでボールを真下に叩きつける。

「メテオシャワー!」

 オレンジ色のエネルギーが流星群のように真下に降り注ぎ、魔理沙の下にいる埴輪に当てて倒した。

「次もまた決めてやる!」

 地面に着地した魔理沙は足元にあるボールを蹴り上げようとした瞬間、ボールが消えて空振りして尻もちをついた。

「なんだ!? ボールが消えた!?」

 魔理沙は周りを見渡して背後を確認すると、こいしが笑顔でボールを右足の裏で押さえていた。

「こいしか……!」

「魔理沙ごめんね〜」

 こいしは笑顔で謝罪の言葉を送ると、ボールを蹴り上げて自身を黒いオーラで身を包みこんだ。オーラは赤黒いパラに変化し、バラの中から出てきたこいしがオーバーヘッドでボールを蹴る。

「フローラルデスペアー!」

 黒いオーラをまとったボールは一直線にゴールを襲い、埴輪のりかが横っ跳びをするもボールに届かず、ゴールを許した。

「ゴール! こいし選手が魔理沙選手からボールを横取りして決めました! 自由です!」

「こいし……必殺シュート打つ気なら言ってくれよ……」

「言っても魔理沙は私にパスしなさそうだけどね〜!」

「……確かにな〜」

 アシカは鋭い視線で魔理沙とこいしのやりとりをじっと見つめていた。

(こいしはかなり敵を翻弄できるけど、味方との連携がかなり難しくなりそうね……)

 その後、コチヤーズは2点追加、埴輪チームが1点追加し、7―5でコチヤーズの勝利に終わった。試合を終えた埴輪チームは消え、コチヤーズメンバーはフィールドで集まって話を始めていた。魔理沙はヤマメを指差す。

「異世界のヤマメはキーパー必殺技を使えるようになった。ゴッドハンド、ムゲン・ザ・ハンドG4、ダイヤモンドハンド、ダイヤモンドアーム、ダイヤモンドパンチ……しかし、作りかけの埴輪チームに五失点はまずいんじゃないのか?」

「うぅ〜! 私頑張ってるもん!」

「もんじゃないわよお姉ちゃん……クリアナイト戦では本気で頼むわよ」

「は〜い!」

 ヤマメの緩い返事に多くのコチヤーズメンバーはうなだれた。

(不安だ〜……)

 コチヤーズ対クリアナイト第五試合を終えてから1ヶ月後で第六試合が行われる日の朝、射命丸文、八雲藍、橙、神子、屠自古、リードシクティス、シラウオ、アキス、サバミ、アシカの十人は神子たちが住む道場の入口に集まっていた。

「本当に見に行くの?」

 ムスッとした表情のアシカの質問に神子は頷いた。

「一度、どんな試合をするか見てみたくてな。それと、黒幕子も……」

「だらしのないプレーをしてたら怒鳴るぞ!」

 屠自古は周りにそう怒鳴り付ける。

「あぁもちろん! じゃあ神子! この異空間から出してくれ!」

 神子はサバミの言葉に頷いてその後、数十秒間の沈黙が流れた。

「おかしいな……出られない」

「……え?」

「神子さん、調子が悪いんですか?」

 シラウオの呼びかけに神子は何も答えなかった。

「じゃあ私の異世界転移の魔法で飛びましょう!」

 リードシクティスは両目のまぶたを閉じ、再び数十秒間の沈黙が流れる。

「あれ……? 私も異世界転移の魔法が使えなくなってます……!!」

「な……なんだってぇっっ!!?」

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