東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話 作:みかづき椛
朝日が差し込む頃、空に早苗、魔理沙、白蓮、フナ、キクラゲ、エリィ、カサゴ、ラック、イヨカ、そして異世界のヤマメの十人が幻想郷に浮かぶサッカースタジアムのベンチ前に集まっていた。
「なんで神子たちの道場組が来てないんだ……」
ラックが不満を口にすると、反対側のベンチに瞬間移動で和装の黒幕子、赤いユニフォームを着用している玉兎三人、緑色のショートで犬のような耳がある幽谷響子、少しだけ長めで紺色の頭巾を頭にかぶる雲居一輪、黒髪ショートボブで胸に赤いリボンをつけて背中に赤い鎌三つと青い矢印が生えている封獣ぬえ、金と黒の混ざったショートヘアーの寅丸星、かんざしを青いボブに∞の輪がある霍青娥、灰色ポニーテールの物部布都、そして黒いユニフォームとグローブを履いてい左腕に白いキャプテンマークがある黒のショートヘアーの村紗水蜜の十一人が姿を現した。
「今日のクリアナイト……命蓮寺で過ごしていたせいか、メンバーが縁のある人ばかりですね」
クリアナイトメンバーを見つめながらそう言う早苗に魔理沙が近付く。
「もしかすると……守矢神社で待機すれば神奈子や諏訪子がいるチームと当たるかもしれないぜ」
「た……確かにそうかもしれません!」
「まずは命蓮寺系のチームに勝たないとな」
不安げなフナはカサゴに近付く。
「カサゴ! 道場組のメンバーを待つの?」
「うん……だってここにいるのは十人で足りないし」
「イヨカはサッカーできないし、つまり九人……」
「あの無意識少女は〜?」
キクラゲは周りをキョロキョロと見回しながらそう言うと、早苗は頬を両手で押さえて驚愕の表情に変わる。
「確かにこいしがいなーい!! こんな大事な時に!」
「攫われた可能性もあるが……勝手にどこか行った可能性もあるな」
魔理沙はボソッとそう言った時、黒幕子がコチヤーズベンチに向かって歩き始めた。
「黒幕子が歩いてきます!」
エリィは黒幕子を指差してそう言い、数秒後に黒幕子と早苗は至近距離で見つめ合う。
「今すぐ試合を始めなければ、私たちは帰ります」
黒幕子の言葉に早苗は首をかしげ、ラックが怒りの表情で黒幕子を指差した。
「半分のメンバーが来ないのはお前のせいだろ!」
「そうです。一試合しなければ一生、異空間から出られない……」
「ずるい! って言おうと思ったけど、予定変更を要求したのはこっちだからしょうがないのかな……」
エリィはボソッとそう言うと、魔理沙は室内入口に向けて歩き始めた。
「埴輪三体連れて十一人にしよう」
(確かキズナトランスは禁止だから、埴輪のままだな……)
ラックは内心そう思うと、コチヤーズメンバーは室内に向かって歩き始めた。白蓮はそれを黙って見送り、クリアナイトメンバーに視線を移して数十秒間見つめた後、室内へと続く扉に向かって走り始めた。
◆
数十分後、濃い緑色のユニフォームを着用しているコチヤーズメンバーが運んできた埴輪三体が、室内へと続く扉から出てきた。
「とりあえずこれで十一人だ。行くぞ!」
魔理沙が周りにそう呼びかけると、背後から肌の露出の少ないオレンジ色で背番号763のユニフォームを着用し、グローブを履いている白蓮が現れる。
「白蓮さん……?」
「えー!? 色々聞きたいんですけど……まずそのユニフォームは?」
「一度、異世界の神に会って頼んでおきました。私のユニフォームを作ってくださいと」
ラックはムスッとした表情でエリィの肩を叩いた。
「ユニフォームのことなんでどうでもいい! それより守護神ってキーパーをやるつもりなのか!?」
「私も多少は練習して必殺技を使えるようになったので心配はいりません」
エリィが突然、驚きの表情に変わって白蓮を見つめる。
「あー! もしかして居残り練習していたのはヤマメさんじゃなくて、白蓮さんだった!?」
「それは本当か……ってなんで気付かなかった。ヤマメは居残り練習は絶対しないのだが」
「えー……じゃあ私は?」
ヤマメは自身を指差してそう言うと、白蓮はうつむいて数秒の沈黙の後、真剣な眼差しでフィールドを凝視した。
「ヤマメを信頼してないわけではありませんが……今日の試合だけは私に守護神をやらせてください」
(なんか知らないけど白蓮の方が守れそうだな……)
ラックは内心そう思った。そして早苗はカサゴに視線を合わせる。
「監督どうします?」
「う〜ん……」
◆
数分後、サッカーフィールドでは二チームがポジションについていた。クリアナイトのフォーメーションはキーパー水蜜。DFは玉兎、響子、一輪、玉兎。MFは青娥、玉兎、ぬえ。FWは寅丸星、布都。コチヤーズのフォーメーションはFWがフナと魔理沙、MFは埴輪、キクラゲ、早苗、埴輪。DFはカサゴ、ラック、エリィ、ヤマメ、そしてキーパーは白蓮となった。
(結局白蓮がキーパーになったな……と言うかよく見たら相手十人だぞ! 舐めれれてるな……)
ラックは内心そう言うと、ベンチ間に右手に棒マイクを持つ異世界出身のカナが現れた。
◆
ボールが置いてあるセンターサークルに寅丸星と布都が並び、審判が試合開始を告げる笛の音を響かせた。
「試合開始です! コチヤーズは二人埴輪、クリアナイトは一人欠けた状態で試合が行われます!」
寅丸星が布都にボールを渡し、選手たちが動き出す。クリアナイトは一気に攻めていき、一分も経たないうちに前線を走る寅丸星にボールが渡った。
「いきなりクリアナイトシュートチャンスです!」
(当然だが日に日に動きが速くなっているな……)
ラックは内心そう言うと、寅丸星は右足を地面に叩きつけて背後に黄色と黒の虎模様の虎が出現する。
「タイガー……ドライブ!」
寅丸星は右足に虎模様のエネルギーをまとわせてシュートを撃った。白蓮は一呼吸おいて右手を前に突き出し、ボールをキャッチして一瞬で勢いを殺した。
「なんと白蓮選手! タイガードライブを片手でキャッチしましたー!!」
「おい、頼もしすぎるだろ」
ラックは少しおとなしめのボリュームでそうツッコんだ。
フォーメーション
クリアナイト(黒幕子のチーム)
水蜜
玉兎 響子 一輪 玉兎
青娥 玉兎 ぬえ
星 布都
フナ 魔理沙
埴輪 キクラゲ 早苗 埴輪
カサゴ ラック エリィ ヤマメ
白蓮
コチヤーズ(早苗のチーム)