東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション
 クリアナイト(黒幕子のチーム)
         一輪
   玉兎 響子   星   玉兎
      青娥 玉兎 ぬえ
      水蜜 布都

          フナ 魔理沙
    埴輪  キクラゲ  早苗  埴輪
  カサゴ ラック エリィ ヤマメ
          白蓮
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  七十九話 二択

 コチヤーズ対クリアナイト第六試合の前半24分頃、コチヤーズゴールに迫る水蜜が全身に青黒いオーラをまとい、バク宙しながら右足でボールを蹴った。

「シャーク・ザ・ディープ!」

 右足からでたサメの尾びれのようなものは水に沈むように地面に消え、尾びれを出しながら地面を泳ぐ青紫色のサメが飛び出してゴールを襲い始める。

「正義の鉄拳!」

 白蓮は虹色光る回転する黄色い拳でサメを吹っ飛ばし、口から飛び出たボールは前線を走るフナが胸でトラップして右足の裏でボールを抑えた。フナは目を見開き、空中で三回ボールを蹴って加速させた。

「刹那ブースト!」

 白いオーラをまとったボールは一直線にゴールを襲い始めると、寅丸星がゴール前に立ちはだかる。

「ザ・タワー!」

 寅丸星の足元から茶色い塔がせり上がり、塔のてっぺんに立つ寅丸星が両手を上げて水色の雷をボールにぶつけた。しかし、ボールは塔にぶつかって塔を破壊した。

「ザ・タワーで刹那ブーストの威力を削ったぞー!」

 一輪は周囲にいくつもの黄色の輪を出現させ、自身を横に高速回転し始めて空中に浮き始める。

「ジャイロセービング」

 ボールは回転する黄色い輪の内側を通り続け、威力が消え、ボールを一輪が前に大きく蹴り飛ばし、胸でトラップしたぬえは口笛を鳴らす。するとぬえ付近の地面に五羽の青い皇帝ペンギンが出現した。

「皇帝ペンギン2号……」

 ぬえはボールを高く上げてペンギンが五羽がボールを追いかけるように飛び、空中で水蜜と布都が青黒いオーラをまとった片足でボールを蹴り上げて地面の中に沈ませる。

「feat.シャーク!」

 五羽のペンギンが合体して巨大な青いオーラのペンギンに変化、そして地面を泳ぐサメとでかいペンギンが並んでゴールを襲い始める。

「正義の鉄……」

 白蓮が右拳を前に突きだそうとした瞬間、ペンギンとサメが左右に分かれ始めた。

「どちらにボールが……!?」

 一瞬迷った白蓮はサメに回転する黄色い拳をぶつけて弾き飛びした。その間にペンギンがゴールネットに飛び込んだ。

「ペンギンがゴールに突っ込む! もしこのペンギンがボールを持っていたら得点ですが……」

 カナはじっとゴールを見つめ始めると、ゴール内にいるペンギンが消えてボールに変わり、審判が得点を告げる笛の音を響かせる。

「えっ……」

 コチヤーズメンバーは唖然とゴールを見つめ始めた。

「ちょっと皆さん集まりましょう!」

 早苗の呼びかけにコチヤーズメンバーが集まり始める。

「あのペンギンとサメが同時に襲うシュート厄介だな……」

 そう呟いたラックを早苗は指差した。

「もし今の必殺シュートが来たらラックさんがアイアンウォールでどっちかを止めてください!」

「……分かった」

 前半27分頃、再びペンギンとサメがコチヤーズゴールを襲い始める。

「アイアンウォール!」

 ラックは出現させた鉄でできた壁でサメを弾き、白蓮は正義の鉄拳でペンギンを殴り飛ばした。

「よし!」

 ラックは拳を握りながら叫んだ時、白蓮が弾いたペンギンがボールに変わり、魔理沙が胸でトラップしたボールを右足の裏で抑える。

「よし! フリーだ!」

 フナは笑顔でそう言うと、魔理沙は右足を後ろに振り上げ、水色のエネルギーをボールにまとわせて上空へ蹴り上げた。

「今度は私の番だ!」

 ボール周辺に水色の小さな銀河が現れ、魔理沙がジャンプして右足で力強く蹴る。

「流星ブレード!」

 黄色と青のグラデーションで流れ星のようにゴールを襲い始めたその時、響子と寅丸星と玉兎の三人がジャンプして思い切り地面に叩きつけ、地面からかなりの高さの茶色の塔を出現させた。

「パーフェクト・タワー!!」

 響子と玉兎の二人が塔から飛び降りて片足ずつボールを踏みつけた。しかしすぐさま二人は飛ばされ、ボールは塔を破壊してゴールに進み続け、一輪は右手の掌を上空に向けて空を赤く染める。

「ディスティニー……クラウド!」

 赤い雲に向けて右手を握った一輪が真下に振り下ろすと、赤い竜巻がゴール前に出現、ボールを巻き込んで掌に収めた。

「流星ブレードゴールならず! パーフェクト・タワーとディスティニークラウドでなんとか止めましたー!」

「くっ……マークが緩くなったのは今の必殺技がいつでも出せるようにってことか……」

 悔しそうに拳を握った魔理沙はそう言い、一輪のゴールキックで試合が再開される。

 そして試合は前半アディショナルタイム終了間際、何度目かのペンギンとシャークがコチヤーズ陣ゴールを襲い始めていた。

「アイアンウォール!」

 ラックは技名を叫んで両手を広げるも、何も出現することはなかった。

(くっ……魔力切れか……!)

「正義の鉄拳!」

 白蓮は回転する黄色い拳でペンギンを弾いた後、サメに向かってジャンプして左拳でパンチした。

(タイミングが遅い……!)

 サメは白蓮のパンチを受けても止まらずにゴールネットに飛び込んだ。

(お願い……ボールにならないで……)

 白蓮は内心でそう願うとサメは消えるだけとなり、空中に飛ばされたペンギンがボールに変化した。そして審判の長い笛の音が鳴り響く。

「白蓮選手! なんとか二択を当てることに成功! そしてここで前半終了です!!」

 ハーフタイム、コチヤーズベンチでの話し合いの中で、ラックが首を横に振った。

「我は反対だ。変化したエリィがあの必殺シュートの片方を守らせるのは」

「う〜ん……エリィの体力が持てばいいけど……」

 カサゴは目を閉じて考え込むようにそう言うと、魔理沙は口を開いた。

「まさかアキスたちが戻って来るまで現状維持をキープしようと思っていないだろうな。このメンバーで勝つつもりでいろ」

「魔理沙……じゃあどうするの?」

「それは……分からない!」

 魔理沙は笑顔でそう言うと、他のコチヤーズメンバーが俯いた。数秒間の沈黙の後、白蓮が口を開いた。

「私に考えがあります。ヤマメをキーパーにしましょう」

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