東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(黒幕子のチーム)
         正邪
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
      玉兎 玉兎

     リード  魔理沙
   シラウオ フナ  キクラゲ 咲夜
   文  妖夢  早苗 アキス
          ラック
 コチヤーズ(早苗のチーム)


    八話 黒幕子参戦

 後半30分頃、咲夜は自身の時間を操る程度の能力でゴール前に現れてシュートを弾き返した。

「パスを受けた選手の玉兎はまたまた無回転シュート! だがまたもや咲夜がブロックしたー!」

 その行動を何度も繰り返す咲夜はクールな表情を保っていた。

「咲夜選手はもはや第二のゴールキーパーだー!」

 この時、4分のアディショナルタイムが始まった。

「毎度すまない……連続で能力使ってるけど大丈夫か?」

「心配には及びませんわ」

 咲夜はクールな表情を保ちながら前髪をかき上げた。

 三分経過、咲夜による連続シュートブロックが続き、ボールはタッチラインを越えた。

(もうアディショナルタイム……時間は一分……リードさんは調子が一向に上がらない……どうすれば……)

 無表情のシラウオは正邪を見つめていると、視線が正邪の左腕に止まった。そこには白いキャプテンマークが消えていた。

「キャプテンマークがない……!」

 シラウオの表情が僅かにも崩れた瞬間、カナの視線が交代ボードを持つ審判を捉えた。

「ここでクリアナイト! 選手の交代だー!」

 交代ボードには赤色の10と緑色の38が示されている。コチヤーズの八人が一斉に青ざめて相手チームのベンチを見た。そこには赤色のユニフォームをまとい、左腕に白いキャプテンマークを着けている黒髪でおかっぱの女性――黒幕子が、無表情でゆっくりとフィールドに近付いてくる姿があった。

「ま……まさか……!? 黒幕子……!」

 震え声のカサゴがそう言った時、黒幕子がフィールドに足を踏み入れた。タッチライン際でクリアナイトの玉兎がスローインの準備を進めた。

「絶対に黒幕子へのボールをカットしてください!」

 キャプテンである早苗の呼びかけにチームメイト全員が頷いた。玉兎がボールを放ち、黒幕子へと向かう。だがその瞬間、射命丸文が突風のようなスピードで駆け抜け、黒幕子の前に立ちはだかって胸でトラップした。

「シラウオさん!」

 射命丸文はボールを蹴り出し、無表情で受け取ったシラウオはドリブルで前進。視界にリードシクティスが三人の玉兎に囲まれている姿を捉えた。

(リードさんの不調の原因はわからない……でも……リードさんが決めることに賭けるしかない……)

 シラウオは内心でそう決意し、右足でボールを高く蹴り上げた。ボールはリードシクティスから5メートル上の位置に飛ぶ。そしてリードシクティスがジャンプした。

「玉兎さんが跳んでこない……!?」

 リードシクティスは一瞬困惑したものの、すぐに真剣な眼差しを取り戻した。リードシクティスの真下の地面から巨大な恐竜の化石を出現させ、ボールに水色のエネルギーをまとわせた。

「ダイナソーブレイク!」

 両足でボールを踏みつけるように蹴り放つ。化石の恐竜が咆哮してゴールを襲い始めた。

 開幕戦後半アディショナルタイム3分経過頃、コチヤーズのミッドフィールダー五人はゴールずらし対策のためにゴールポストに張り付いた。

「終盤にしてようやくリードシクティス選手のダイナソーブレイクが発動! これで決まるか!?」

 ゴール前に立つ正邪は微動だにしていなかった。

(動かない……!?)

 リードシクティスが不審に思った瞬間、視界の端で何かが一瞬で通り抜けた。ゴール前に黒幕子が立ち、右足の甲で水色のエネルギーをまとうボールを軽々と受け止めた。

「黒幕子選手、なんて速さだ! そして……リードシクティス選手のダイナソーブレイクを余裕の表情で止めたー!!」

 シュートの勢いを完全に殺し、ボールを右足で抑えた黒幕子は嘲笑ってリードシクティスに話しかける。

「今の神は攻撃力が弱いですね」

 リードシクティスの表情が揺らぎ、黒幕子は即座にドリブルを開始した。信じられないスピードでリードシクティスを置き去りにした。

「なんとしても黒幕子からボールを奪いましょう!」

 早苗は味方を鼓舞するも、自身は体は震えていた。その時、咲夜は瞬間的にドリブル中の黒幕子の背後に移動した。

「咲夜さん!」

 妖夢が歓喜の声を上げ、咲夜は黒幕子の背後からボールを奪い、仲間達の目に希望が宿る。だが、黒幕子は即座に反応し、右足のかかとを上げて咲夜からボールを奪い返した。その瞬間、咲夜のクールな表情が初めてわずかに崩れ、魔理沙も驚きの表情に変わった。

(あいつ……咲夜の時間操作ディフェンスに対応したのか!)

 早苗は気迫の表情で黒幕子に立ちはだかった。

「ここは絶対に通しません!」

 黒幕子はボールに横回転をかけながら左斜前の地面に落とし、早苗を右に通過した。

「ひとりワンツー」

 黒幕子はボソッと技名を言いながら、ボールが自身の足下に飛んだ。

「うっ……!」

 黒幕子は早苗を抜いた後、黒幕子を中心に左右に玉兎二人ずつ並び、前進し始めた。

「必殺タクティクス、エターナルラン」

 黒幕子を中心とした五人は一斉にまっすぐ走り出した。

「皆さん、なんとしても食い止めましょう!」

 キャプテンの呼びかけでコチヤーズのディフェンス陣がボールを奪おうと近付く。だが、五人の勢いに負けて全員弾き返された。




フォーメーション変更

 クリアナイト(黒幕子のチーム)
         正邪
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
   玉兎 玉兎 玉兎 玉兎
      玉兎 黒幕子

     リード  魔理沙
   シラウオ フナ  キクラゲ 咲夜
   文  妖夢  早苗 アキス
          ラック
 コチヤーズ(早苗のチーム)
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