東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション変更
 クリアナイト(黒幕子のチーム)
         一輪
   玉兎 響子   星   玉兎
      青娥 玉兎 ぬえ
      水蜜 布都

          フナ 魔理沙
    埴輪  キクラゲ 早苗  埴輪
 エリィ カサゴ  白蓮   ラック
       ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  八十 話 めんどくさがりお嬢様とバイク乗り僧侶

 コチヤーズ対クリアナイト第六試合の後半が始まる頃、コチヤーズのフォーメーションが変わっていた。左サイドバックにエリィ、左センターバックにカサゴ、右センターバックに露出の少ない濃い緑色のユニフォームを着用した白蓮、右サイドバックにラックがつき、オレンジ色のユニフォームとグローブを履いたヤマメがキーパーのポジションについた。

(ヤマメで大丈夫なのか……)

 しかめっ面のラックは内心そう言うと、審判の後半開始を告げる笛の音を響かせる。コチヤーズの選手たちは攻めていき、前線を走るフナに渡る。右足の裏でボールを抑えたフナは目を見開き、空中で三回ボールを蹴って加速させた。

「刹那ブースト!」

 白いオーラをまとったボールは一直線にゴールを襲い始めると、響子と寅丸星と玉兎の三人がジャンプして思い切り地面に叩きつけ、地面からかなりの高さの茶色の塔を出現させた。

「パーフェクト・タワー!」

 響子と玉兎の二人が塔から飛び降りて片足ずつボールを踏みつけて蹴り飛ばした。

(今のブロック技を出す時間さえ与えなければ……!)

 焦りの表情のフナが内心そう言った時、ボールを右足の裏で抑えた玉兎がぬえにパスを送る。

「例の必殺技が来るぞ!」

 ラックはそう叫び、青いエネルギーでできた大きなペンギンと青紫色の大きなサメがゴールを襲い始める。白蓮は背後のヤマメに視線を向けた。

「止めるのですよヤマメ」

「無理〜! 白蓮で無理なら無理〜!」

 ヤマメは駄々をこね始め、逃げるように横に走っていった。

「……仕方がありません。カサゴ!」

「はい!」

 カサゴは白蓮に向けて返事をすると、ジャンプして右脚を前方に振るって紫色のオーラでできた怖い顔付きの壁を出現させた。

「デーモンカット!」

 大きなペンギンはカサゴが作った壁に激突して倒し、タッチラインを越えたサメは消えてボールに戻った。

「外に出たサメにボールが入ってました。クリアナイトボールから試合再開です」

 ぬえがボールを取りに行っている間、白蓮は静かに怒りを露わにしながらヤマメに近付いた。

「なにも思わないのですか。試合に負け続ければあなたが住む世界や家族が失われるかもしれないのですよ」

「家族……失いたくない」

「辛いのは我慢。良いですか?」

「……はぁい」

 後半が始まってから十分間、青いエネルギーでできた大きなペンギンと青紫色の大きなサメがゴールを襲い始めていた。白蓮はサメを吹き飛ばし、カサゴはジャンプして右脚を前方に振るも何も出ず、尻もちをついた。サメは消えただけだった。

「うっ……魔力が足りなかった……!」

「デーモンカット不発! ボールを持つアレス版の皇帝ペンギン2号の部分がゴールを襲いますが大丈夫でしょうかー!」

「……ヤマメ!」

 ヤマメは自身の名を叫ぶ真剣な面持ちの白蓮を見つめ始めると、立ちながら祈るように両手を握っている白蓮の姿がヤマメの脳裏に浮かんだ。

「星……一輪……雲山……村紗……響子……どうか無事でいて……」

(あの時の白蓮……とても辛かった……)

 ヤマメは右手を高く上げ、巨大な黄色い手を出現させた。

「ゴッドハンド!」

 巨大な黄色い手をペンギンにぶつけ、威力に押され始める。

「辛いは我慢……! 白蓮の家族を助けるために頑張る……!!」

 抑えつけられて勢いを失い、ペンギンの姿が消えてボールがヤマメの右手の掌に収まった。

「止めました! ついにヤマメ選手が必殺技を発動!」

「よくやりましたヤマメ……」

 白蓮はそう言ってホッとため息をついた。真剣な眼差しによるヤマメのゴールキックで試合が再開される。

「今、白蓮の家族を助けるためと言ったのか……? 珍しいな……ヤマメが誰かの為にやる気を出すとは……」

 ボールを胸でトラップしたキクラゲは笑顔をヤマメに向けた。

「よくやったわヤマメ〜!」

「褒めてる場合かキクラゲ! 後ろから来ているぞ!」

 怒りの表情のラックはそう叫んでキクラゲに迫る青娥を指差した時、キクラゲは逆サイド上空に向けてボールを蹴り上げた。

「キクラゲ選手! 誰もいないところにボールを蹴り上げたぞー!?」

 飛ぶボールの先の空中にスキマが出現し、中から毛先に小さい赤いリボンがいくつかついている金髪ロングのエリィが出てきた、ボールを蹴り飛ばして空中で止まり、紫色で十字の次元の狭間が出現。エリィは滞空し続けるボールを踏みつけた。

「ディメンションストーム!!」

 ボールは紫色の風をまといながら一直線に迫り始め、一輪は右手の掌を上空に向けて空を赤く染める。

「ディスティニー……クラウド!」

 赤い雲に向けて右手を握った一輪が真下に振り下ろすと、赤い竜巻がゴール前に出現するも、切り裂かれるようにボールは突き破られてゴールを許した。

「ゴール!! コチヤーズ逆転!! 3−2です!!」

(よし……! 逆サイドにパスして瞬時にスキマを移動したエリィが必殺シュートを撃ってパーフェクト・タワー回避成功……だけど……)

 カサゴは内心そう言いながら心配そうにエリィを見つめ始めた。エリィは息切れを起こしながら薄緑色のポニーテールに戻っていた。

(後半始まって今までミキシトランスをちょくちょくやっていたから……もう今の作戦はできないかも……)

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