東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話 作:みかづき椛
クリアナイト(黒幕子のチーム)
一輪
玉兎 響子 星 玉兎
青娥 水蜜 ぬえ
玉兎 黒幕子 布都
アキス 魔理沙
キクラゲ アシカ 神子 ラック
サバミ 早苗 リード フナ
ヤマメ
コチヤーズ(早苗のチーム)
コチヤーズ対クリアナイト第六試合の後半17分頃、玉兎のスローインで試合が再開される。ボールは青娥が胸でトラップして右足の裏で抑え、青娥は付近にいくつもの緑色の人魂を出現させ、ボールに取り込ませた。
「マボロシ〜〜ショット!」
青娥の右足によって蹴り出されたボールは消えたり出現したりを繰り返して飛んでいく。
「おいキクラゲ! すり抜ける必殺技を撃つからちゃんとマークしておけよ」
「ごめんね〜! 油断してたわ〜!」
キクラゲは笑顔でそう返すと、リードシクティスはゴールの前に立った。
「アトランティス……ウォール!」
リードシクティスは自身を中心とした湖を作り、水面から神殿が出現、リードシクティスは両手を前に突き出し、古代の文字で出来た壁を出現した。ボールは壁にぶつかってリードシクティスの前に落ちた。
「リードシクティス選手! マボロシショットをアニメ通りの攻略法で防ぎましたー!」
「あれに攻略法があったのか……」
ラックはボソッとそう呟くと、サバミはニヤついた。
「攫われた青娥って人の能力がすり抜けって能力らしいから、シクティスさんにアニメで唯一マボロシショットを破ったアトランティスウォールを覚えさせてたんだ」
サバミは説明を終え、リードシクティスはアシカにパスを送る。
「アキス! 魔理沙! 左右に大きく分かれて!」
「分かった!」
数秒後にアシカはアキスに向けてボールを蹴り出したその瞬間、響子が背中から青色と黒のオーラを噴き出させながらアキスの方に向けて走り始めた。オーラは左手が青、赤い右手にマイクのような杖を持ち、神官が被る帽子のような頭をしている男性型の化身――神官ジャッチが姿を現した。
「ブラッディアンコール!」
神官ジャッチは杖を回して止め、マイクに向けて叫んだ。アキスは倒れて響子の足元にボールが転がる。
「ずいぷん騒がしい技だな……」
苦悶の表情の神子はそう呟いた時、響子はボールを蹴り上げた。
(アキスにパスするって見切ってた……? 視線とか体の向きでバレたのか……)
サバミは内心で考察していると、ボールを受けた水蜜から黒幕子に渡った。
「皆さん! 何としても黒幕子の進撃を止めましょう!」
早苗は周りにそう呼びかけるも、黒幕子は素早いドリブルで一気にコチヤーズディフェンス陣を抜き去り、リードシクティスは突っ立っているだけだった。
「は……速い……!」
「黒幕子選手! もうキーパーと一対一です!!」
「止めろヤマメ!」
ヤマメはラックの声かけに頷いた時、黒幕子はボールを踏みつけ、地面から巨大な大砲を出現させた。
「カロネード砲」
黒幕子は炎をまとった右足を砲尾にぶつけて砲弾を発射した。ゴールに炎の弾が迫る中、ヤマメは右腕をダイヤモンドで固めた。
「ダイヤモンドハンド!」
ヤマメは炎の弾をダイヤモンドの手で受けるも弾かれ、ゴールを許した。
「ゴール!! 黒幕子選手やはり強い! 交代してすぐ同点ゴールを決めました!」
「ご……ごめ〜ん……」
落ち込んだヤマメがそう言うと早苗が優しくヤマメの肩に手を乗せた。
「黒幕子はめちゃくちゃに強いのであんまり気にしないでください! 気にしたら気持ちで負けるので!」
ヤマメにそう話しかけた早苗はムスッとした表情だった。それを見たヤマメは明るい表情に変わった。
「分かった! 全力でプレイして負けても気にしない!」
◆
後半20分頃、アシカのパスがアキスの元に送られる。アキスは左足でボールを蹴り上げ、白い光の線を描きながら体を横に回転させる。
「クロスドライブ!」
アキスは右足のかかとでボールを蹴り、白い十字がゴールを襲う。
「カウンタードライブ!」
一輪は思い切り右拳でボールをアッパーカットした、地面を転がるボールはゴールラインを割る寸前で止まった。
「一輪選手! 先ほどはシュート技のカウンタードライブをしていましたが、今度はキーパー技のカウンタードライブで得点を防ぎました!」
一輪はボールを大きく蹴り上げる。ボールを受けた黒幕子が一気に前に出る。コチヤーズのディフェンダー陣が身構え、まずフナが迫った。
「クイックドロウ!」
フナは抜刀の構えから急加速で黒幕子に跳んでボールを奪おうとするも、黒幕子はひらりと身をかわした。
「反応も早い……!」
驚くフナを過ぎ去った黒幕子は次々にコチヤーズのディフェンス陣を突破し、右足の裏でボールを抑えて立ち止まった。足元に異空間の穴が出現して中に入った黒幕子が後方宙返りして右足でボールを蹴り飛ばす。
「グングニル」
ボールは紫色のオーラが槍の形となって異空間から別の穴で地上に出現してゴールを襲い始める。
「正義の……鉄拳!」
ヤマメは左足を高く上げて地面に叩きつけ、右拳をひねりながら前に突き出して激しく回転する巨大な黄色い拳がほんの少しだけ虹色に光らせながらボールにぶつけるも、ほんの少しだけ耐えて黄色い拳が砕かれ、ゴールを許した。
「ゴール!! 途中から入って来た黒幕子選手が3分で2点取り逆転に成功!! 3―4です!! やはり黒幕子選手強すぎます!!」
「まずいな……相変わらずなまら強え……」
ボールをじっと見つめて呟くサバミの顔に冷や汗が流れた。コチヤーズメンバーはしばらくゴールを見つめるだけで沈黙が続いた。