東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション
 クリアナイト(黒幕子のチーム)
         一輪
   玉兎 響子   星   玉兎
      青娥 水蜜 ぬえ
     玉兎   黒幕子   布都

        アキス 魔理沙
  キクラゲ  アシカ   神子   ラック
  サバミ  早苗   リード フナ
       ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  八十三話 神子のタクト

 コチヤーズ対クリアナイト第六試合の後半23分頃、全身を黄色いオーラで包んだアキスは赤茶ツインテールから黒髪ショートに変化した。

「こっから最後まで行くよ!」

 アシカはアキスにパスを送ると、玉兎と響子と寅丸星の三人がアキスに迫った。その時、アキスは魔理沙に視線を移す。

「……魔理沙!」

 アキスは魔理沙に向かってパスを送るも、ディフェンダーの玉兎がそのパスを胸でカットした。

「え!?」

 魔理沙が驚く中、サバミは玉兎がトラップしたボールを冷静に見つめていた。

(今の……ミキシトランスをしたアキスではなくて魔理沙にパスするアシカの作戦……この作戦も読んでたな……動くタイミングがなまら早い)

「まだだよ!」

 アキスは玉兎からボールを奪い返し、すぐさまシュートを撃ち、一輪は水色のオーラをまとわせた右拳をボールにぶつけた。

「カウンターストライク!」

 殴り飛ばされたボールは一直線に飛び、水蜜が右足で受けてすぐさま前に向かって蹴り飛ばしてぬえ、黒幕子、布都が三角形に立ち、その中心にボールが落ちると、黒いオーラが周囲を覆った。三人とボールは飛び上がり、ボールを覆う丸くて黒い大きな塊に赤い目のような模様が出現する。

「スーパーノヴァ!」

 ぬえ、黒幕子、布都の三人は足から赤い斬撃を一つずつボールにぶつけ、丸くて黒い塊はゆっくりとゴールを襲い始める。

「ウォーターフォール!!」

 リードシクティスはバンザイをして地面から巨大な滝を出現、必殺シュートのスーパーノヴァを数秒食い止めるも突破される。ヤマメは両腕を横に伸ばし、自身の真上で掌を合わせた。

「ムゲン・ザ・ハンド〜!」

 ヤマメの背後から無数の黄色い手が出現し、丸くて黒い塊を次々に抑えた。

「ヤマメ選手! この怒涛なるキャッチはアニメだとG5並みだぞー!」

「うぅ……強い……!」

 ヤマメが出現させた黄色い手は全て砕け、ボールはゴールネットを揺らした。

「ゴール! またもや黒幕子が絡みクリアナイト追加点! これで3―5! コチヤーズはクリアナイトの攻撃を止めることができるのかー!?」

「皆さん! 落ち込んでいる暇はありませんよ!」

 早苗は手を叩き、キャプテンらしく周りにそう呼びかける。

(私がチームを勝たせてあげなきゃいけないのにぃ……なんなのよ!!)

 アシカは歯を食いしばり、ゴールに入ったボールを見つめ始める。

「みんな集合!」

 神子の呼びかけにコチヤーズメンバーは集まった。

「私に司令塔を任せてくれないかな」

「えっ……!?」

 アシカは神子の要望に一瞬驚いた。

「今のアシカは焦って練習と同じようにプレーできていない」

「だからって神子さんが急に……」

「はっきり言うと足手まといだ」

「あ……うぅ……」

 アシカは涙目になって俯いた。

(珍しく落ち込んでるな……気にしてたのか……)

 サバミは心配そうにアシカを見つめながら内心そう呟いた時、アシカは両腕で目を擦って怒りの表情を神子に向ける。

「そんなに言うならちゃんと勝利に導きなさいよ!」

「あぁ。任してもらおう」

「じゃあ……司令塔お願いします……」

 早苗は神子に向かってか細い声でそう言ってお辞儀した。

 後半26分頃、ドリブル中の神子に布都が迫る。

「マタドールフェイント」

 神子はまとったマントを掴んで揺らし始めた。布都は神子に向かって猛烈に走り始め、マントに向かって布都飛ぶもヒラリとよけられ転んだ。

「布都……操られながらも太子様のマントに反応したのか……」

 ベンチの前に浮遊する屠自古は目を細めながらそう呟いた。

「いくぞ……神のタクト!」

 神子は両手を振るい、いくつもの白く光る光の線をフィールドに出現する。

「この道を通ればいいんだな」

 そう呟いた魔理沙、アキス、キクラゲ、ラックの四人は光の道を走り始める。

「ラック!」

 神子はラックにパスを送り、少し前に走った先に山なりに伸びる光の線があり、その先に魔理沙がいた。

「これで魔理沙にパスを……ってこんなバレバレの指示に従うかー!」

 ラックはアキスに向かってパスを送った。

「私!? まぁいいや!」

 アキスは足元に来たボールに黄色い雷をまとわせ、ボールと共に飛んで右足で蹴り飛ばした。

「ゴッドウィンド!」

 一輪は右手の掌を上空に向けて空を赤く染める。

「ディスティニー……クラウド!」

 赤い雲に向けて右手を握った一輪が真下に振り下ろして赤い竜巻がゴール前に出現させるも、ボールに貫かれてゴールを許した。

「ゴール! 指示に従わなかったラックのパスから1点返しました!」

「おい……神子の指示に逆らったが得点したぞ……」

 少し戸惑いながら魔理沙はそう呟いた時、ラックはハッと表情が変わる。

(クリアナイトのディフェンダー三人は魔理沙寄りに身構えていた……そして我が指示を破り、パスを受けたアキスが得点……まさか計算されていたというのか……?)

(パーフェクト・タワーは三人技だからなんとか裏をかいて発動を防ぐことができたな。さすがの黒幕子も神のタクトの指示が嘘情報だったと予想できなかったか。私も気付かなかったし)

 サバミは内心そう言い、早苗は大きく息を吸う。

「結果オーライです! 1点返しましたよ! もう1点取って追いつきましょう!」

 早苗は右手を突き上げて大きな声でそう呼びかけた。

 後半29分頃、ボールを持つ黒幕子が前線に向かって走り出すとサバミ、早苗、リード、フナの四人が黒幕子に迫った。

「おっとー! ディフェンダー四人で黒幕子をマーク! これじゃあ他の選手が完全フリーになるぞー!」

(神子の作戦によると黒幕子でなければ止められる……らしいが……)

 落ち着いた表情のサバミは内心そう言った時、黒幕子はボールを踏みつけて少し地面に埋めて炎をまとわせる。

「バウンドフレイム」

 ボールはゴールの幅ほどの大きなアーチを描きながらゴールを襲い始めた。ヤマメは右腕をダイヤモンで覆い尽くした。

「ダイヤモンドパンチ!」

 ヤマメはジャンプしてボールに右拳をぶつけてタッチラインが越えるまで殴り飛ばした。

「ナイスヤマメ〜!」

 キクラゲはヤマメに向かって右手を振って笑顔でそう声をかけた。その頃、サバミは冷静に神子を見つめ始める。

(四人でマークしているのに黒幕子がシュート……つまり他の選手へのパスはない。これが分かっただけでもでかい……さすが神子。恐れ入るぜ)

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