東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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 クリアナイト(黒幕子のチーム)
        星
    玉兎 響子 黒幕子 一輪 玉兎
      青娥 水蜜 ぬえ
       玉兎  布都

        アキス 魔理沙
  キクラゲ  アシカ   神子   ラック
 サバミ   早苗   リード フナ
       ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  八十四話 星対星

 コチヤーズ対クリアナイト第六試合の後半30分が経過した頃、クリアナイトは一輪と星でポジションを交換して黒幕子がディフェンス陣の真ん中に移動、さらにそこから2分間、スコアは4―5でクリアナイト有利のままだった。

「アシカちゃん!」

 早苗は前を走るアシカに向けてパスを送る。

(なんであんな常にダラダラしてるお姉ちゃんが立派にキーパーやれているのよ……)

 アシカは両拳を握りながら下を向いた瞬間、ボールが後頭部に激突した。

「いたっ!」

「おっとここでアシカ選手! 何か考えごとでもしていたのかー!?」

「落ち着くのだアシカ!」

 神子の言葉を受けたアシカは慌てるようにボールに向かって走り始める。

「ジグザグフレイム」

 黒幕子は地面を燃やしながらジグザグに滑り、アシカが追いついて右足の裏で抑えたボールを奪い、後ろにパスを送った。

(私のせいで……! 攻撃が……)

 後半アディショナルタイム5分が経過した頃、ボールが青娥にパスに渡る。

(アシカ……)

 心配そうに妹のアシカを見つめるヤマメの髪型が紫と黄色のグラデーションストレートロングから茶髪ロングボサボサ頭に戻った。その時、黒幕子は微笑む。

「ヤマメのミキシマックスが解けた……!」

 青娥はぬえにパスを送ると、共に走っていた水蜜と布都がジャンプし、バンザイをしたぬえの足元の地面から宇宙服を着用している五羽のペンギンが背中から炎を噴射させてボールの元へ飛んだ。

「スペースペンギン!」

 水蜜と布都が空中で左右からボールを蹴り、青黒いオーラをまとったボールとペンギン五羽がゴールを襲い始める。ヤマメは両腕を横に伸ばし、自身の真上で掌を合わせた。

「ムゲン・ザ・ハンド〜!」

 ヤマメの背後から無数の黄色い手が出現し、ボールを覆い始めるも、黄色い手がペンギンにつつかれて消えていった。

「きゃ〜!」

 ボールがヤマメの悲鳴とともに横を通過しようとした瞬間、サバミが立ちはだかる。

「ラ・フラム!」

 サバミはジャンプして回転し、両手から縄状の炎を噴射、ボールの前に炎の壁を築いた。ボールは炎の壁に阻まれ、威力を失った。

「サバミありがとう……」

 笑顔に変わったサバミは左手でグーサインをヤマメに送り、神子にパスした。

(神子の作戦のおかげで黒幕子を守備につかせたまでは良いが……そっから全然FWにパスが通らない……全員攻撃しても結局アキスか魔理沙の二択になるし……どうすんだ……?)

 サバミが内心で思考を巡らせていると、神子はアキスにパスを送る。アキスは背中から青と黒のオーラを噴き出し、オーラは首元から生えているオレンジ色の羽があり、体の色がオレンジ色と黄色でできた細マッチョ――光速のマキシムへと姿を変えた。

「オーバードライブ!!」

 アキスは左掌に右拳を乗せて風の力を込め、光速のマキシムの両掌から放たれた強い風圧でボールとともに低空飛行で左サイドを急加速で飛び始める。

「魔理沙!」

 アキスは逆サイドの魔理沙に向けて思い切りボールを蹴った。ボールは黒幕子を含むディフェンス陣の足を次々に弾いていった。

「あれは化身シュートを利用したバス!?」

 サバミは驚きの表情でそう叫び、威力の落ちたボールを魔理沙が右足でトラップする。

「頼む! 決めてくれ魔理沙!」

「任せろ!」

 ラックの叫び声に応じた魔理沙は右足を後ろに振り上げ、水色のエネルギーをボールにまとわせて上空へ蹴り上げた。

「必ず決めてみせるぜ。流星ブレード!」

 ボール周辺に水色の小さな銀河が現れ、魔理沙がジャンプして右足で力強く蹴る。黄色と青のグラデーションで流れ星のようにゴールを襲い始めたその時、黒幕子はジャンプして右足をボールにぶつけた。寅丸星は右掌を高く上げ、巨大な黄色い手を出現させ、右拳を前に突き出した。

「ゴッドハンド・タイガー!!」

 巨大な黄色い右拳は虎の形をしたオーラに変化した。黒幕子の右足が弾かれ、虎の形をしたオーラはボールに噛みつく。

「いけーー!!」

「決まれーー!!」

「頼むーー!!」

 フィールドとベンチにいるコチヤーズメンバー数人が叫び、技と技の激突を見守り続ける。数秒後に虎のオーラは後ろに押されてゴールネットに飛び込んだ。

「ゴール!! なんとかコチヤーズ追いついて5−5です!!」

 カナがそう叫んだ時、審判が得点を告げる笛の音と試合終了を告げる笛の音を響かせた。

「ここで試合終了! なんとこの試合、引き分けです!!」

「ひ……引き分けだと!? 延長はなかったのか?」

 ラックは疑問を口にすると、後ろからリードシクティスが歩いて近付く。

「クリアナイト戦でのルールは延長がないんです……延長は黒幕子が集中力がもたないからやらないと……」

「なるほど……」

 数分後、クリアナイトメンバーの寅丸星、一輪、青娥、水蜜、布都の五人がフィールドで倒れた状態になり、他のメンバーは消えていった。

「半分消えた……なるほど。コチヤーズが勝つと全員解放、引き分けだと半分解放されるってことか」

 サバミはそう分析すると、黒幕子はリードシクティスの目の前まで瞬間移動して両手を差し出した。

「力を放出してください。量はコチヤーズが勝った時の半分で」

「わ……分かりました」

 リードシクティスは黒幕子に近付き、両手を重ねた。一方、うつむきながらアシカはベンチに向かって歩いていた。

「アシカ!」

 神子はアシカに近寄って話しかけるも、何の反応もなかった。

「辛かったら止めて良いんだぞ」

「おいおい、止めてもいいだなんて言うなよ。アシカが司令塔にならないと……」

 サバミはそう言いながら神子に近付くと、アシカは感情を抑えるように走り出す。

「余計なことを言ったな」

 ラックはボソッとそう呟いてから数秒後、黒幕子は飛び去って行った。

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