東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話 作:みかづき椛
コチヤーズのミーティングルームにあるホワイトボードにアシカが黒いペンを持って何かを書き始めた。
「うろ覚えで名前覚えてないから私が会った人の特徴を書いていくわ」
アシカはホワイトボードに黒髪ロングと白髪ロングを書いた。サバミはキョロキョロと周りを見渡し始める。
「黒髪ロングと白髪ロングか……あれ? 文は?」
「文さんなら妖怪の山でやることがあるっていなくなりましたよ」
早苗はそう返すと、アシカは続けてホワイトボードに傘・毒・闇・メガネ・姉妹と書いた。
「こんな時に情報屋がいないのか……まぁ後で聞けばいいけども」
「う〜ん……傘と言えば小傘だが、小傘を出すつもりなら昨日の試合で出そうとするような気がするけどな……」
◆
その後、話し合いが進み、アシカが出会った者たちを予想、出てきそうな必殺技も考えていった。
「あと謎なのは……アシカが最後に出会った姉妹と、出題されなかった三人か……なぁ、本当に何も思い出せないのか?」
「それは諦めるしかないわね」
魔理沙の質問に反省の色なしでアシカは返すと、他のコチヤーズメンバーはうなだれていった。
◆
そして九日後、きらびやかな道場の前に作られたサッカーフィールドにコチヤーズメンバーが集まっていた。
(アシカが心を乱さないように観客席がない道場の前に作ったフィールドで待ってるが……本当に来てくれるのか?)
ラックは内心そう言うと、フィールドに九人が瞬間移動で現れた。その内の三人は黒幕子と輝夜と妹紅。
金髪ショートボブに蝶結びの赤いリボンをつけている少女――メディスン・メランコリー。
薄緑ショートの少女――風見幽香。黄色いボブの左側に赤いリボンがある少女――ルーミア。
茶髪ボブに黒いハットを被り、マントとメガネが特徴の少女――宇佐見菫子などが姿を現した。
「輝夜、妹紅、幽香、メディスン、菫子、ルーミアは予想してたが……問題はあと五人……」
魔理沙はクリアナイトのメンバーを確認していると、金髪縦ロールの少女――依神女苑を注目し始める。
「女苑!? てことは……」
女苑の隣には青いリボンと請求書や差し押さえの札が貼られている青のロングヘアの少女――依神紫苑がいた。
「アシカが会った姉妹とは貧乏神のことだったのか……」
「び……貧乏神〜!?」
魔理沙の言葉を耳にしたヤマメはあんぐりと口を開けて叫び、依神姉妹を見つめ始める。
「あ〜。確かに貧乏神姉妹だったわね」
「貧乏神姉妹に会ったことを忘れたのか……」
呆れるようにラックはそう呟くと、サバミは白い和装を身にまとう黒幕子の目の前まで歩いて近付いた。
「あんた入れても二人足りないが……連れて来ないのか?」
サバミが質問したその時、黒幕子の背中に扉が出現、その中から赤いユニフォーム姿の三人が姿を現す。
その三人とは舞と里乃、そして黒いユニフォームを着用して左腕に白いキャプテンマークがある隠岐奈だった。
「まさかあの秘神が参戦してくるとは……! これは驚きました……」
驚愕の表情に変わった文はそう言うと、その場にコチヤーズメンバーが集まり、サバミは首をかしげる。
「全員有名なやつらってことか……って、秘神なのにスタメンをばらしてたのか……」
「お姉ちゃん、ツッコむところそこなの?」
「え?」
◆
数分後、フィールドには両チームがポジションについていた。クリアナイトのFWは紫苑と女苑。
MFは輝夜とルーミアと菫子とメディスン、DFは妹紅と里乃と舞と幽香、GKは隠岐奈。
コチヤーズのポジション、FWはアキスと魔理沙。MFはシラウオとアシカと早苗とキクラゲ。
DFはサバミとエリィとラックと文。GKは異世界出身のヤマメ。クリアナイトのボールでキックオフ。
「やってまいりました! 本日の試合ではいつものスタジアムではなく、異空間の道場前で行います!」
ベンチとベンチの間に立ち、右手にマイクを握る異世界出身のカナが、元気よく実況を開始した。
「クリアナイトからキックオフです! 今日はなんと兎がいません! 果たしてどんな試合になるのでしょうか!」
審判による試合開始の笛の音が鳴り響いた直後、女苑はすぐさま後方に立つルーミアにパスを送った。
「ブラックアッシュ」
ボールに闇のオーラがまとわりつく。ルーミアはボールを右足で軽く前後に蹴り、前に一直線で飛ばした。