東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

90 / 124
フォーメーション
 クリアナイト(黒幕子のチーム)
       隠岐奈
   妹紅 里乃   舞   幽香
    輝夜   菫子 ルーミア メディスン
      紫苑 女苑

        アキス 魔理沙
  シラウオ アシカ   早苗   キクラゲ
 サバミ エリィ ラック  文
       ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  九十 話 苦手克服

 コチヤーズ対クリアナイト第七試合後半20分頃、ドリブルで走る妹紅がジャンプしてボールに頭突した。

「バーニング・火の鳥」

 頭突きで飛んだボールは出現した火の鳥と共にゴールを襲い始める。一方、ヤマメは右手をダイヤモンドで固めた。

「ダイヤモンドパンチ〜!」

 ヤマメはボールをダイヤモンドで固めた右拳で殴り飛ばすと、そのボールがタッチラインを越える寸前でサイドを駆け抜けていた幽香が蹴り飛ばした。

「幽香選手! タッチラインギリギリでボールを蹴り上げた! このボールを受けるのは果たして!?」

 ラックがマークしている女苑が大ジャンプでボールを両足で挟んだ。

「まずい……!! 貧乏神が……!!」

「ゴールドフィーバー!!」

 女苑は体を回転しながらボールを飛ばし、地面を潜るボールは金塊をまき散らしながらゴールに迫り始めると、右足を振り上げた紫苑がボールに濃い紫色のオーラをまとわせシュートを撃った。

「アストロゲート!」

「貧乏神姉妹によるシュートチェイン! キーパーヤマメは大丈夫なのでしょうかー!?」

「うぅ……」

 息を切らしながら走る魔理沙がゴールの前に立ち、周囲に無数の小岩が出現する。

「アステロイドベルト!」

 無数の小岩は黄色と赤のエネルギーをまとってボールに激突していき、ボールを弾いた。するとヤマメは膝を地面についてうなだれた。

「ありがとう魔理沙……」

「いや……本来謝らなきゃいけないのはこっちなんだけどな……」

 魔理沙はそう呟き、前に向かって走り始める。

「……ヤマメよ、そのまま振り向かずに聞くのだ」

 背後からの声に反応したヤマメは振り向くと、穏やかな表情の神子が立っていた。

「前を見ろ。プレー中だ」

 ヤマメは前を向いてフィールドの様子を見つめ始める。

「何故、貧乏神に怯える?」

「そ……それは〜……貧乏になったら家族と離れ離れになるかもそれないから……」

「負け続けても家族と離れ離れになることも理解しているのか?」

 神子の質問にヤマメは無言で頷く。

「ヤマメよ、君ら姉妹は相当なお嬢様なのだろう? 一試合分の財産なら平気なはずだ」

 ヤマメはビックリ仰天といった表情に変わった。

「え!? 本当!?」

「今、ヤマメが貧乏神の必殺シュートが止められないせいでまともな攻撃ができず、点が取れないでいる……だからヤマメ、決心するんだ」

「決心……」

 その後、数十秒間話しかけられなかったヤマメが振り向くと神子の姿が消えていた。

 後半24分頃、前線にを走る紫苑にボールが渡る。

「撃たせないで!!」

 紫苑はボールを横に軽く蹴って横回転をかけると、水色と紫色のエネルギーがまとわりつく巨大な球に変化した。

「アストロブレイク」

 巨大な球を紫苑が踏みつけ、ゆっくりとゴールに向かって襲い始める。すると、決意を固めたかのようにヤマメは一歩前に出て体を一回転させた。

「お姉ちゃん!?」

 コチヤーズメンバーが驚愕といった表情でヤマメを見つめた。ヤマメは黄色い大きな頭があり、胴体が白で青い触手のような腕が四本あり、二足歩行で立つ巨体で怪物のような見た目なソウル――グリムロンに変化した。

「ソウルだ!!」

 サバミがグリムロンを指差してそう叫ぶと、グリムロンは腕でアストロブレイクを受けた。

「お姉ちゃん……! やっと止める気になったの……!?」

 数十秒後、ボールは人形の紫と黄色のグラデーションストレートロングに戻ったヤマメの両手で地面に抑えつけられた。

「ヤマメ選手のソウルで苦手意識の貧乏神を克服しましたーー!!」

「おぉ! ついに決意したか!」

 笑顔に変わったラックがそう言うと、ヤマメは涙目に変わってボールをフィールドの外にぶん投げた。

「え?」

「えええ!?」

「アシカ〜!!」

 ヤマメは走り始め、アシカを抱きしめる。

「ちょっとお姉ちゃん! 試合中よ!」

「離れ離れにならないから〜!」

「お……お姉ちゃんったら……」

 ヤマメの背中をアシカは優しくさすった。

(お姉ちゃんが貧乏神の攻撃を止めた……私も頑張らなきゃね……)

 アシカは迷いのない冷酷な表情に変わった。

「今だカサゴ!」

 ベンチ前に立つ神子が指示を送ると、背負う赤色リュックのような物とコードで繋がれているマイナスの刻印がある上が白で下が赤のグラデーションの銃を右手で持ち、プラスの刻印がある上が赤で下が白のグラデーションの銃を左手に持つカサゴが右手で引き金を引き、黄色い光線を発射して神子にぶつけ、プラスの刻印がある銃から黄色い光線をアシカにぶつけた。

「ミキシマックス行きます!」

 二つの刻印が点滅し始め、アシカは黒髪ショートからツノのような二つの尖ったものがある金髪ボブに変わった。屠自古は驚きの表情に変わる。

「アシカが太子様みたいな頭に……!!」

「……元々アシカはオーラを受け止められる器があった。心の迷いがミキシマックスを邪魔してたのだ」

「なるほど……」

 屠自古はふくれっ面でタッチラインのギリギリまで移動した。

「アシカ!! 太子様の力を受けたんだから絶対に勝て!! いいな!!」

「えぇ任せなさい! 必ず勝ってみせるわ!」

 そう宣言したアシカは鋭い視線を屠自古から敵陣ゴール前に立つ隠岐奈に移した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告