東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション
 クリアナイト(黒幕子のチーム)
       隠岐奈
   妹紅 里乃   舞   幽香
    輝夜   菫子 ルーミア メディスン
      紫苑 女苑

        アキス 魔理沙
  シラウオ アシカ   早苗   キクラゲ
 サバミ エリィ ラック  文
       ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  九十一話 逆襲

 コチヤーズ対クリアナイト第七試合後半24分頃、幽香のスローインで試合が再開された。

 ボールは女苑に渡ると、付近にいるアシカはソウルである巨大な白いミミズクに変化した。

「アシカもソウル来たーー!!」

 サバミが喜びの叫びを上げた時、女苑はミミズクの動き回る目に翻弄され、鋭い爪でボールを奪われる。

「……みんな! 行くわよ!」

 アシカの言葉に周りが頷いた瞬間、アシカは胸元で腕をクロスするように思い切り振った。

 白い体に黄色い触手や白い触手があり、目尻から短めの黒い触手があるソウル――ヴァイラースに変化した。

「なんとアシカ選手! 連続で違うソウルを出しましたーー!!」

「連続ソウル!! なまらすげぇ!!」

 サバミは歓喜の声を上げると、ヴァイラースは全ての腕の触手から黒いオーラをボールに送り始める。

 ヴァイラースは黒いオーラをレーザーのようにしてボールを撃つ。隠岐奈は背中から黒と青のオーラを出した。

「速い……!」

 宿した化身が実体化する前にボールはゴールネットを突き刺す。隠岐奈は立ち尽くすだけだった。

「ゴール!! アシカ選手のヴァイラース・キャノンでついにコチヤーズ得点!! 1−2です!!」

 人の姿に戻ったアシカの元へ、他のコチヤーズメンバーが歓喜の声を上げながら近寄った。

「うおーー!! アシカナイスーー!!」

 アシカは他の選手から頭を撫でられたり、姉のヤマメから強く抱きしめられたりなどを受けた。

「隙を突くシュートナイス!」

「隠岐奈が、エリィの神隠しに対して時間のかかるキングファイアを撃ってきた。素速く出せる必殺技を持っていないと思って……」

「とにかくアシカちゃんナイス!! あと2点取って勝ちましょう!!」

 早苗の言葉で、これまで暗かった表情に明るさが戻ったコチヤーズの選手たちは拳を突き上げた。

「おー!!」

 後半27分頃、並んで中盤付近を走る魔理沙とサバミの二人が同時にボールを蹴り上げた。

 二人は連続バク宙からの回転ジャンプで高く跳んだ後、オーバーヘッドでボールに蹴りを入れる。

「双飛遊星弾!」

 オレンジ色のエネルギーをまとったボールは落下する隕石のごとくゴールを襲い始めた。

 隠岐奈の背中から出現していた賢王キングバーンBの四本の手から勢いよく炎が噴射し始める。

「キングファイア!」

 炎の噴射を受け続けたボールは、燃えて灰になることなく突き進み、ゴールネットに飛び込んだ。

「ゴール!! これでコチヤーズ追いつきましたーー!!」

「ナイスだ! だぜ系女子!」

 笑顔のラックがそう言い、同様に笑顔のコチヤーズの選手たちが魔理沙とサバミの元に近付く。

 後半30分頃、再び魔理沙とサバミが同時にオーバーヘッドでボールにオレンジ色のエネルギーをまとわせた。

「双飛遊星弾!」

「キングファイア……!」

 賢王キングバーンBの四本の手から放たれた炎が隕石のごとく落下するボールを包む。

「里乃! 舞!」

「はい!!」

 隠岐奈は両隣に並んだ里乃と舞と共に手を突き挙げ、超巨大な一つの黄色い手を出現させた。

「ゴッドハンドトリプル!!」

「な……なんと!! 隠岐奈選手が二連続でキーパー技を繰り出してきましたーー!!」

 威力を失ったボールが隠岐奈の右手掌に収まる。コチヤーズの選手たちが呆然と敵陣ゴールを見つめ始める。

「賢者の意地が出たな……」

 静かにそう呟いたサバミは空を見上げた。アシカは魔理沙とサバミをじっと見つめ始める。

(今……魔理沙とサバミからものすごい欲……つまりシュートを撃ちたがっているわ……それはなぜなの? 完璧に止められたのに……)

 考え込む表情からハッとした表情に変わったアシカは魔理沙とサバミに向かって走り始めた。

「ねぇ! あんたたち、まだ撃てる必殺シュートがあるんじゃない?」

「よく分かったなアシカ! ちょうどそのことを考えてたところだ」

「実は……最初は別の必殺技の特訓をしていたんだ。だけど、威力がなまら強すぎて失敗続きだったんだ」

「一か八か……その技にかけるしかないわね。ねぇ、どんな技か教えてくれない?」

 アシカの提案で、キーパーヤマメも含んだコチヤーズの選手たちは囲んでコソコソと話を始めた。

 後半アディショナルタイム3分頃、アシカは並んで走るサバミと魔理沙にパスを送るも、幽香にカットされた。

(駄目ね……さっき一度目失敗したせいであの二人の警戒が強くなってるわ……)

 幽香からのパスを受けたメディスンはボールを足ではさみ回転させて紫色の竜巻を起こした。

「竜巻毒霧」

「毒が効かないからって竜巻〜?」

 にこにこと笑うキクラゲはスライディングでボールに足をぶつけ、横に蹴り飛ばした。

 飛んでくるボールを菫子が受けた直後、ロング金髪に変わっているエリィに近付かれる。

「ドッペルゲンガー!」

 エリィから放たれた黒い煙は菫子と全く同じ姿に変わり、ボールを軽く蹴ってエリィにパスを送った。

「アシカ!」

 エリィはアシカに向けてパスを送るも、考え込んでいる様子のアシカはトラップミスした。

「しまった……!!」

 転々と進むボールの先には選手が誰もおらず、ボールはタッチラインを割ろうとしていた。

(後半のアディショナルタイムは3分……これで引き分けね……)

 アシカが内心勝利を諦めたその時、何者かがタッチラインを割る直前のボールを左足の裏で止めた。

 その者は髪型が紫色と黄色のグラデーションストレートロングに変わっていたヤマメであった。

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