東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション
 クリアナイト(黒幕子のチーム)
       隠岐奈
   妹紅 里乃   舞   幽香
    輝夜   菫子 ルーミア メディスン
      紫苑 女苑

        アキス 魔理沙
  シラウオ アシカ   早苗   キクラゲ
 サバミ エリィ ラック  文
       ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  九十二話 ギャラクティカフォール

 コチヤーズ対クリアナイト第七試合後半アディショナルタイム3分30秒経過した頃、黄色いミミズクのような髪型のアシカがトラップミスでボールがタッチラインを越えようとしていたが、猛スピードで駆け抜ける紫色と黄色のグラデーションストレートロングのヤマメが左足の裏で止めた。

「キーパーのヤマメ選手! ゴールを飛び出していました!」

「お姉ちゃん……」

「アシカ行こ〜!」

 ヤマメは笑顔でアシカにパスを送った。

「魔理沙! サバミ! お願い!!」

 アシカは前線に向けてボールを蹴ると、厳しいマークをくぐり抜けた魔理沙とサバミは同時にボールを遥か高く蹴り上げる。ボールは白く輝き、銀河の形となった。

「また魔理沙選手とサバミ選手で必殺シュートを撃つのでしょうか!?」

「いくわよお姉ちゃん!」

 アシカの声かけに静かに頷いたヤマメはアシカと共に銀河の中心に向かって大ジャンプし、ボールを踏みつけた。

「ギャラクティカフォール!!」

 作られた銀河全てが二人に踏みつけられながらゴールに向かって落下し始める。一方、隠岐奈は背中から賢王キングバーンWを出していた。

「キングファイア!!」

 賢王キングバーンWは上空の銀河に炎を噴射し始める。ヤマメとアシカの二人は顔の汗が多くなり、苦悶の表情を浮かべた。しかしボールはゴールに向かって進み続け、ボールが賢王キングバーンWの手に触れそうになるところで隠岐奈は化身をオーラに変えて背中にしまった。

「里乃!! 舞!!」

「はいっ!!」

 隠岐奈は両隣に並んだ里乃と舞と共に手を挙げて超巨大な黄色い掌を出現させる。

「ゴッドハンドトリプル!!」

 落下する銀河と超巨大な黄色い掌が激突した。

「頑張れぇぇーー!!」

「いけぇぇぇーー!!」

 コチヤーズメンバーの応援がフィールドに響き、超巨大な黄色い掌はヒビが入り、ガラスが砕ける音と共に砕けた。ボールは地面に激突して爆破し、フィールド全体に土煙が巻き起こる。

「ギャ……ギャラクティカフォールがキングファイアとゴッドハンドトリプルを破ったかのように見えましたが……二人は大丈夫なんでしょうか……そしてボールは……!?」

 土煙は晴れていき、実況のカナは目を凝らしてクリアナイト陣のゴール付近を見ていくと、元の髪型に戻って仰向けに倒れているヤマメとアシカ、立ち尽くしている三人、ゴールラインの内側の地面にめり込むボールの姿があった。それを確認した審判が得点を認める笛の音と試合終了の笛の音を鳴り響かせた。

「試合終了ーー!! コチヤーズ最後のチャンスで1点もぎ取り、3−2となり見事な逆転勝利となりましたーー!!」

「うおぉぉーー!!」

 フィールドに叫び声が響き、ヤマメとアシカの元へ駆け寄った。

 その後、マネージャーのイヨカによる回復魔法で試合に出ていたコチヤーズメンバーの体力を回復させた。その場に黒幕子が近付く。

「あ……コチヤーズが勝ったら力を放出するんだけど……今はリード様いないんでした……」

「ならば次の試合の時に私の力を放出してください」

 カサゴの言葉を聞いた黒幕子はそう言い残してその場から消えた。その瞬間に隠岐奈、里乃、舞以外のメンバーがフィールドに倒れた。

「あれ? 後戸の国の三人は?」

 射命丸文がそう言ってキョロキョロと見回すと、車椅子に座る隠岐奈と共に里乃と舞が近付いてきた。

「隠岐奈あなた……試合中に声を出してたのって……操られてなかったからなの?」

「そうだ。アシカとヤマメを成長させるためにな」

「はぁ〜……それにしてもやりすぎよ……」

 アシカはため息をついてそう言うと、サバミが笑顔で隠岐奈に近寄る。

「本当は扉で超次元サッカーを観てたらやりたくなったとかだろ〜?」

 サバミの言葉から数秒の沈黙が流れた。

「ふっふっふっふっ……帰るぞ」

「は〜い!」

 隠岐奈、里乃、舞の三人は出現した扉の中に入って消えた。

「あっ、逃げたわね。サバミの質問から逃げるってことはそういうことよね……」

 数時間後の夜、幻想郷の空中に浮かぶサッカースタジアムの宴会場にはコチヤーズメンバーらによる宴が始まっていた。

「やっほ〜!」

 明るい表情でそう呼びかけながらこいしとピンク色のロングヘアで青のチェック柄の上着に長いバルーンスカートを着用し、顔に能面を着けている秦こころが宴会場に入室した。

「おぉー! こいし!」

 サバミが笑顔で二人に近付く。

「こいしは急にいなくなって心配したぜ〜。友達もこいよ!」

「ふっふっふ……盛り上げてやるわーー」

 無表情のこころはそう叫び、こいしと共に宴会場に入室する。宴会場はこころの踊りで盛り上がりが増していった。

 コチヤーズの勝利の宴から翌日の朝、早苗、魔理沙、フナ、キクラゲ、エリィ、カサゴ、ラック、イヨカ、ヤマメの九人が命蓮寺の入口で白蓮と向き合って話していた。

「そうですか……響子とぬえは出ていませんでしたか……」

 暗い表情の白蓮は悲しげにそう言うと、早苗が一本前へ出る。

「その二人は絶対に助け出すので待っててください!」

「えぇ、無事に帰ってくることを祈っています」

「白蓮さん! ありがとうございました!!」

 九人は白蓮に向けてお礼を言い、頭を下げた。

 コチヤーズ対クリアナイトの第七試合が終了した九日後の夜、コチヤーズメンバーはミーティングルームでリードシクティス司会で話をしていた。

「そして明日、守矢神社に行ってキャプテンの大事な人を試合に出させましょう」

「おー!!」

 席に座るコチヤーズメンバーがリードシクティスの言葉に応じた。

「ちょっと待ってもらえるかしら?」

 突然その場に大人びた女性の声が響く。周りはキョロキョロと声の主を探すように見回していると、ミーティングルームの後ろの壁に空間切り裂くスキマが出現していた。八雲藍と橙が驚きの表情に変わる。

「紫様!?」

「藍! 橙! 運んでちょうだい!」

「え……運ぶ……?」

 藍と橙は疑問に思いながらもスキマの中に入って数十秒後、二人によってとある者がミーティングルーム内に運び込まれる。その人物を見たコチヤーズメンバーは驚愕の表情に変わった。

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