東方キャラとオリキャラでイナズマイレブンする話   作:みかづき椛

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フォーメーション

 クリアナイト(黒幕子のチーム)
         美鈴
    妖精 妖精 フラン 妖精 妖精
      妖精 妖精 妖精   
       咲夜   パチェ

        アキス 魔理沙
    シラウオ  アシカ   早苗 ラック
    サバミ エリィ リード   文
          ヤマメ
 コチヤーズ(早苗のチーム)


  九十五話 第八試合、キックオフ

 コチヤーズ対クリアナイト第八試合が行わわれる予定の日の朝、コチヤーズのメンバーは紅魔館内の広い部屋でカサゴ司会で話を始めていた。

「一番の問題は来るであろう完全で瀟洒な従者の十六夜咲夜さんです! ルールでは時を止めながらボールを奪うことは禁止されています」

「瞬間移動みたいなもんだから一瞬でも気が抜けないわね」

 アシカの言葉にコチヤーズメンバーは頷いていった。

 数十分後、紅魔館内にあるかなりの広さがある部屋には照明の光に照らされている赤い芝生のサッカーコートが作られていた。既にクリアナイトのメンバーはポジションについていた。キーパーは美鈴、DFはフランドール中心で左右二人ずつ妖精がいる構成、MFは妖精三人、FWは白いキャプテンマークを着けている咲夜とパチュリーのツートップであった。

「見なさい、相手チームのほとんどが妖精だわ」

 コチヤーズメンバーが集まるベンチ前に立つアシカがそう言ってフィールドを指差す。

「時を止める能力は負担がデカいってことか」

 魔理沙はそう呟き、ベンチ前に立つ黒幕子を見つめ始める。

「悪魔がいなければ大人しいんだな……」

 数分後、コチヤーズメンバーもポジションについたキーパーはヤマメ、DFは左からサバミ、エリィ、リードシクティス、文。MFは左からシラウオ、アシカ、早苗、ラック。FWは左からアキス、魔理沙のツートップであった。ベンチとベンチの間に立って棒マイクを持つ異世界出身のカナが大きく息を吸う。

「本日の試合はここ、紅魔館内で行われます!」

 センターサークルの中央に置かれてあるサッカーボールの目の前には咲夜とパチュリーが並んだ。

「クリアナイトからキックオフです!!」

 審判の試合開始の笛の音が鳴り響き、パチュリーが咲夜に軽いキックで送り、咲夜が一人でコチヤーズ陣に向けて走り始めた。

「咲夜を止めなさい!」

 アシカの指示がフィールドに響くと、アキスと魔理沙が咲夜に迫る。

「ヘブンズタイム」

 咲夜は指パッチンを一度鳴らすと、時が止まって咲夜は歩いて二人を抜き去った。

「速すぎて一瞬じゃん!」

「くっ……さすが咲夜だな……」

 アキスと魔理沙は振り返ってそう言うと、二人が突然出現した小さな竜巻に飛ばされた。

「咲夜選手! ヘブンズタイムで突破!」

「早苗! 止めるわよ!」

 アシカと早苗は咲夜に迫ると、咲夜は再び指パッチンをする。

「ヘブンズタイム」

 指パッチンした咲夜は再び時間を止めて歩き、アシカと早苗を風で吹き飛ばした。さらにもう一度ヘブンズタイムでゴール前に立つヤマメと対峙する。

「咲夜選手! ヘブンズタイム三連発で一気にゴール前だーー!!」

 咲夜は胸元の前で腕をクロスして足元に長針と短針が回っている数字のないアナログ時計が出現して左足でボールを蹴った。

「タイムトランス」

 白いエネルギーをまとったボールがゆっくりとゴールを襲い始める。対してヤマメは右手を高く挙げて大きな黄色い手を出現させる。

「ゴッドハンド!」

 ヤマメは大きな黄色い手を前に突き出すも、ボールに触れることが出来ずにゴールネットを揺らした。

「ゴール!! 咲夜選手! たった一人で先制点を決めましたーー!!」

 コチヤーズメンバーが騒然とする中、ふくれっ面のアシカがサバミの元に近寄る。

「ちょっと! 今の必殺技はなんなの!」

「あぁ……タイムトランスはタイミングずらす系でな……マジン3体出さないと……」

「化身3体ってこと……? それよりサバミ、なんで今の必殺技が来るって予想しなかったのよ」

「すまん……」

 暗い表情のサバミは視線をそらす。二人のやり取りに早苗が背後から早苗が割って入る。

「でも……今の必殺技知っててもむずくないですか……?」

「まぁ……そうだな」

「はぁ……サバミにしては珍しいわね……」

 前半1分頃、センターサークルに立つ魔理沙はすぐそばのアキスにパスを送った瞬間、アキスの背後に咲夜が一瞬で移動した。

「来た……!」

 咲夜はアキスの足元にあるボールを奪い、その後三連続のヘブンズタイムでゴール前まで移動し、必殺シュートのタイムトランスを放つ。ヤマメは両腕を横に伸ばし、自身の真上で掌を合わせた。

「ムゲン・ザ・ハンド!」

 ヤマメの背後から無数の黄色い手が出現し、連続で黄色い手を前に突き出すも、一度もボールに触れることもなくゴールネットが揺れた。

「ゴール! なんと咲夜選手! まさかの1分内で2点取ってしまいましたー!」

「そ……そんな〜……」

 ヤマメは地面を両手に着けてうなだれた。

「ムゲン・ザ・ハンドでも駄目なのか……!」

驚きの表情のラックはそう言うと、早苗は手と手を強く合わせた。

「み……みなさん! とにかく咲夜さんが来たらすぐに反応しましょう!」

 前半2分頃、ボールが渡ったアキスの背後に咲夜が出現する。

「させないよ!」

 アキスは素早く振り返ってボールを蹴り飛ばし、アシカに渡る。

「何としても1点返すのよ!」

 攻めていくコチヤーズメンバーは前線に飛んだボールに向かって魔理沙は水色のエネルギーをまとった右足でボールに蹴りを入れた。

「すいせいシュート!」

 ボールは水色のエネルギーと黄色い星屑とともにゴールを襲い始める。

「ロケットこぶし」

 美鈴は右拳を高く突き上げて大きな黄色い握り拳を出し、ボールに向けて発射。ボールは黄色い握り拳を弾いてゴールネットを揺らした。

「ゴール!! コチヤーズ1点返しましたー!!」

「……よし!」

 アシカは冷静にゴールを見つめ始める。

(多分、回数に限りがあるわ……連続でボールを奪い返しに来なかったもの……つまり勝つチャンスは案外あるわ)

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