日本国召喚〜変革する人々の暮らし〜   作:空気の破壊者

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第十一回 『魔法の扱い』

 

 魔法、それは異世界に存在する現象。

 

 魔素と呼ばれる『何か』を使用して発動しているらしいが、詳しいことは今でも何も判明していない。

 

 今回は、日本国におけるそんな『魔法』の扱いについて見ていこう。

 

 さて、そんな何も解明できていない『魔法』

 

 だが、魔法と言えども一枚岩ではなく、多種多様な種類がある。

 

 例を上げるなら、火炎魔法のファイアボール。射出される火球の弾速はプロ野球選手の投球……90〜165km程度であり、人体に当たればひとたまりもなく、避けることも難しい。さらに、通常の社会生活の上では明らかに殺傷力があることは言うまでもない。

 

 その危険性を理由に、警察では機動隊が対応に当たっているほどだ。まあ、ワイバーンと同じく異世界国家では立派な兵器として扱われているのだ。当然である。

 

 しかし、そんな火炎魔法と違って、治癒魔法はどうだろう。その名の通り、傷を"治"し、"癒"す魔法である。軽傷なら簡単な応急処置ができ、重症重体でもその傷を軽減することができる。実際、クワ・トイネ公国の来日使節団が福岡市にて彼らの目の前で交通事故が起きた際には即座に治癒を行っており、怪我を回復させていた。

 

 このように、魔法の種類は千にも万にも及び、各種魔法によって取り扱いが変わってくるため、『魔法取り扱い基本法』が可決された。この法律自体は、各種魔法の取り扱いを定めたものではなく、行政立法という形で委任されている。

 

 だが、魔法の種類によって規制の限度や程度が変わるため、政令を決定する各機関・役所の判断とそれによる負担が、あの地獄と化した外務省ほどではないが増えてしまっており、問題となっている。

 

 ただ、悪いことばかりでもなく、日本の大学などでは研究や実験が始まり、2016年にはクワ・トイネやクイラの治癒魔導士が国立病院で臨床試験などを行っている。

 

 今後は、各機関や企業、医療機関における研究や治療など、一部魔法の規制緩和の拡大も期待されるだろう。

 

 それでも、第七回でも述べたように、未知なる『魔法』の使用に対しての恐怖を抱いている国民も多数いることは確かに事実である。

 

 それに加え、軍事兵器並みの威力をも出力可能な魔導士が日本国内でテロを起こす可能性もある。また、銃火器や爆発物と違い、事前の取締や押収も物理的に不可能である。

 

これを解決するため、警察庁はSATの強化や魔法テロ対応専門部隊の設置を急いでいる。

 

 このように、魔法についての扱いは日本にとって未知数であるため、手探りの状態が続いている。そのため、今後の日本政治において主要な論点となることが予想されるだろう。

 

 




satikazeさん、リクエストありがとうございました!

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