夏休み第三弾
現実世界で色々と言われてる奴の原因の召喚世界verです。
今回は日本と異世界国家群の間にある経済格差を起因として、出稼ぎ労働者の発生やそれに関する移民問題について考えていこう。
外国人技能実習制度は、日本で培われた技能、技術又は知識を開発途上地域等へ移転することによって、当該地域等の経済発展を担う「人づくり」に寄与することを建前上の目的として1993年に創設された制度だ。
しかし、転移前より制度の趣旨と実態の乖離も指摘されていた。
いわゆる3K職種など日本人労働者を確保できなかったり、少子高齢化により発生した過度な人材不足により中小企業が、本来の目的である国際貢献ではなく、低賃金の労働力確保のために本制度を利用するケースが目立った。
これらの問題は転移前から指摘されていたが、地球出身の技能実習生はロウリア戦後にもなると全員が特別日本国籍を取得して祖国の自治区内で働き始めたので、この問題は解決に向かうように見られた。
しかし、ことはそう簡単には行かなかった。
クワ・トイネやクイラや分裂したロウリア王国など、ロデニウスの労働者たちが日本へと向かったのだ。
なぜ、こうなったのか。
転移恐慌から新世界景気への転換に伴い、あの悪夢のような失業率は0に近づき、日本の中小企業では深刻な人材不足が発生したのである。
技能実習生の他にも転移難民がいるじゃないか、それで解決するだろ!と思う者もいるかもしれないが、彼らは所詮は外国人。そのほとんどが、日本語の職場でまともに会話ができるわけがない。そのため、母国系列の企業や自治区になんとか斡旋してもらってる状況である。
これでは企業の人材不足が解決できるはずもない。
となれば、なぜか話し言葉は通じるクワ・トイネやクイラなど異世界国家出身者が働くのは当然であった。
新世界技術流出防止法との兼ね合いもあったが、クワ・トイネやクイラなどは友好国であるからと規制緩和の対象となったため特に問題はなかった。
むしろ、各種族の得意分野が応用できる業界であれば重宝されたくらいである。ドワーフであれば製造業、獣人であれば建設業、エルフであれば農業……という具合に。
中小企業は人材不足を解決でき、彼らは日本の進んだ技能を吸収して国に帰れば祖国での待遇も良くなり、お金もついでに仕送りもできる……まさに互恵関係だ。
しかし、日本という異世界の常識では考えられない国で生活することは彼らにとって、また、地域住民にとって負担となっていた。
転移前でさえ、揉め事やトラブルがあったのに民族や国籍の次元ではなく、『種族』というレベルで価値観や文化の相違があるのだ。何もないはずがない。
トラブルに魔法の使用も確認されており、『魔法』という未知なる存在・現象に対して地域住民は不安を抱え始めていた。
警察や法務省、裁判所、自治体等はなんとか従来の制度を応用したりして対応しようとしているが、限界がある。なので、国会ではこれに関する新たな法律に対する議論も進んでいる。
異界からの技能実習生は日本経済に良い影響を与えているが、それと同時に地域での懸念点があるのも事実である。
これが後に、日本政治に深く関わり、影響を与えることとなるのは誰も予想できなかった。
今年で戦後80年ですか……世界はいつ平和になるのやら。
ロシアとウクライナもかれこれ3年以上戦争しているし、12日間戦争を始めとした不安定な中東情勢、アフリカも民族・宗教・水を巡る戦争……と、召喚世界に負けず劣らず、現実世界も殺伐としています。
どの分野を重点的に描いてほしいか?
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国内政治
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異世界各国の政治
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経済産業
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外交関係
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軍事(兵器ではなく、各国の防衛戦略など)
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生活の変化
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バランスよく
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作者の自由