日本国召喚〜変革する人々の暮らし〜   作:空気の破壊者

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年末分の投稿やりますよ。


第八回 『治安悪化と竜対策』

 

 2002年(平成14年)に約285万件をピークを迎え、改善傾向だった犯罪件数が2015年(平成27年)に13年ぶりに増加してしまった。今回は、そんな日本における治安悪化について考えていこう。

 

 まず、治安悪化の原因として考えられるのは、異世界転移に伴い、海上保安庁の監視網が穴だらけだったことで、銃器や地球と異世界の麻薬、果てはワイバーンなどの違法物の密輸が日本ー異世界国家間で横行したことが挙げられる。

 

 それにより、暴力団どうしによる密輸ワイバーンを用いた抗争や、警察の機動隊とワイバーンが戦う……という事例が発生した。これを受けた警察庁は法務省と連名で阿部内閣に取締法制定を提言した。

 

 ワイバーンを所持した際の罰則は「10年以上の懲役」であり、拳銃と実包を個人で所持した際の加重所持の罰則「3年以上の懲役」や組織的複数所持の罰則「5年以上の懲役」よりも重い。

 

 結果、これらの罰則が定められた『魔法生物類所持等取締法』が衆参両院にて全会一致で可決された。

 

 それだけワイバーンが危険視されているということだが、異世界国家では軍に採用された歴とした銃と同じ『兵器』であり、火を吐く空飛ぶデカいトカゲが悪用されるリスクを考えれば当然のことである。

 

 銃器とは違って生物ですので所持者が完全に制御できるわけでなく、殺人以外にも放火や器物損害により、都市インフラにも被害が出る可能性も高いことも、事の重大さを表している。

 

 法案成立によって、これからは警察庁や法務省、各都道府県警察が連携していくので、長期的に見れば改善していくだろう。

 

 次に、クワ・トイネやロウリアからは日本海流、通称《黒潮》に乗ってくる不法移民などが増加していたことも原因と考えられた。

 

 ただでさえ、日本政府は500万もいる転移難民*1の保護で苦心しているのに、これ以上増やされたらたまったものでもない。

 

 そのため阿部内閣は彼らを見つけ次第、否が応でも強制的に本国に送り返すよう、海上保安庁への指示方針を閣議決定。

 

 だが、閣議の途中で公正党がポストを持つ国交大臣が人道上の理由と国交大臣権限を盾に彼らの保護若しくは何らかの緩和措置を求めた。

 

 これに対し保護の事務の管轄になるであろう厚労大臣やその手続き等で仕事を増やされたくない法務大臣などから反発があり、国交大臣案は却下された。

 

 また、不法入国・密輸問題の根本解決のため、政府は、海上保安庁の警察・巡視能力向上のため、750億円程度の予算が2015年11月の補正予算にて計上されることとなった。

 

 少し脱線したが、自由保守党と公正党の温度差や海保の取り締まり能力の不足が浮き彫りとなった事案であった。

 

 このように、当初は深刻と見られていた治安問題やその原因である不法入国・移民問題は、長期的に見ると改善されることが期待できる。





あと、一応今回はリクエスト回という感じです。(こんな感じで良いのだろうか。) ぽろねっくフェチさん、アイデアありがとうございました!

皆さんも興味があれば。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=325341&uid=457533

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