アローラチャンピオン(usum)がパルデアに行く! 作:ポケモン大好きな人
前回のヨウの誘いでハルトはヨウとバトルをすることになった。
どうやら、今回はパルデア地方でつかまえたポケモンしか使わないそうだが、それでもハルトはヨウに勝つことができるのか。
「…さあハルト、バトルしよ!」
「うん!やろう!」
砂漠げ相対している二人、チャンピオンであるヨウの気迫にも負けない気迫のハルト、そんな様子をペパーは傍観しているのだった。
二人は、片手にボールを持ち、最初のポケモンが繰り出され、バトル開始の合図が始まった。
「いっけーアチゲータ!!」
「アノクサきみにきめた!!」
いきなりハルトは、相棒のアチゲータを繰り出し、対するヨウはまだ新人のアノクサを繰り出した。しかも、タイプ相性もアチゲータの方が有利である。
だがしかし、ヨウはこのアノクサを使うことによる戦術をハルトに仕掛けようとしている。
「よし、アチゲータ!!やきつくす!」
「アノクサかわして、かなしばり!」
アチゲータのやきつくすをかわしたアノクサが使ったわざ、かなしばりとは、相手が最後に使ったわざをしばらく使うことができなくなるという、つまりアチゲータはしばらくやきつくすを使えないという意味である。
「なら、アチゲータ!ニトロチャージ!」
「………」
ハルトはやきつくすを使えなくなったアチゲータにニトロチャージを指示するが、ヨウは何も指示せず、黙っていた。
そんな中、アチゲータはニトロチャージでアノクサ目掛けて、すばやさを上げて突っ込んでくる。
「アノクサ戻れ!ゆけカルボウ!」
ヨウがアノクサを戻しカルボウを繰り出したのは、アチゲータが目の前に迫っていた頃だった。
当然、カルボウにアチゲータのニトロチャージは当たってしまうが、なぜかカルボウは無傷だったどころか、力がみなぎっていた。
「そういえば、ハルトには言ってなかったね、ぼくのカルボウの特性はもらいび…ほのおタイプのわざを吸収して、ほのおタイプのわざの威力を上げる特性なんだ。それじゃ、いくよ!カルボウ、やきつくす!!」
「くっアチゲータ!かわせ!!」
ハルトはアチゲータにやきつくすをかわすように指示したが、カルボウとの距離はほぼないと言っても過言ではないため、かわすことができずに直撃してしまった。
「いや!逆にこれはチャンスだ!アチゲータじだんだ!!」
「なっ!?カルボウやきつくす!」
じだんだには、わざが失敗するなどしたときに威力が倍になる効果があるため、先程のニトロチャージがカルボウのもらいびで無効化されたことは、ハルトにとってむしろありがたい誤算であった。
ヨウは咄嗟に、再びカルボウにやきつくすを指示するものの、こちらは威力が上がったとはいえ、元がいまひとつなのに対し、じだんだはカルボウにバツグンであるため、カルボウは一撃でたおされてしまった。
「カルボウお疲れ様、あとはゆっくり休んでね。」
ヨウは続けて、言った。
「いやーさっきのじだんだにはやられたね、でもまだまだこれからだ!」
「こっちも頑張るぞアチゲータ!」
ヨウは続く3体目のポケモンを繰り出した。
「ケンタロスきみにきめた!」
ヨウの繰り出したケンタロスはカントーやアローラの個体と違い、灰色の体色に黒い体毛であった。
このようにその地方でのみの姿があるポケモンのことをリージョンフォームという。
ちなみにアローラは一番最初にリージョンフォームが発見された地方なのだとか。
「ケンタロス!がんせきふうじ!」
「アチゲータ!じだんだで岩を砕いて!」
ハルトがケンタロスのがんせきふうじをじだんだで無理やり砕こうとするのは、いわタイプにじめんタイプがバツグンなため、1応理にかなっているが、それでもいくつか落ちてくる岩を砕くことはできなかった。
残ったがんせきふうじの岩によって、ダメージに加え、身動きが取れなくなったアチゲータに
「ケンタロスにどげり!」
ケンタロスのにどげりの連撃をもろに喰らったアチゲータはカルボウのもらいびで強化されたやきつくすを2回も受けていたこともあいまって倒れてしまった。
「アチゲータおつかれ、あとはゆっくり休んで」
「頼むよカラミンゴ!」
ハルトにとってアチゲータを相棒ポケモンとした時、カラミンゴはエースポケモンといったところである。
そんな強敵相手にヨウはいきなり仕掛けてきた。
「ケンタロスワイルドボルト!!」
「ならこっちもカラミンゴアクロバットだ!」
ケンタロスが電気を身に纏い、カラミンゴに向かって突進する。
ハルトの指示を受けたカラミンゴはアクロバットをしようとするが、ケンタロスの動きは早く、
カラミンゴにワイルドボルトが直撃してしまう。
しかし、カラミンゴはワイルドボルトを喰らった瞬間にアクロバットで動き回ることで、致命傷を避けつつ、ケンタロスにダメージを与えていた。
一方のケンタロスもまた、ワイルドボルトの反動とタイプ一致バツグンのアクロバットのダメージがあったものの、
逆にカラミンゴが致命傷を避けたことによって、反動ダメージが小さくなっていた。
「とりあえずカラミンゴ一旦戻って」
「いけ!ちみちゃん!」
ハルトの3体目のポケモンであるゲンガーのちみちゃんはゴースト・どくタイプなため、ケンタロスの得意なかくとうタイプのわざはこうかがないことに加えてかなりのすばやさを持つ2点でケンタロスに有利と言えるかもしれない。
だが……
「なるほど今度はそっち方面か…でも、ケンタロスダメおしだ!」
カラミンゴに対してのでんきわざであるワイルドボルトと同じように今度はあくタイプのダメおしを覚えさせていたが、
「ちみちゃんどくどく!」
ちみちゃんはケンタロスのダメおしよりもどくどくでケンタロスをもうどく状態にしており、
ケンタロスはもうどくで苦しんでわざをだすことができていなっかた。
そこに、威力が2倍になったたたりめが襲いかかる。
流石のケンタロスもこの一撃に加えてもうどくのダメージには耐えきれずに倒れてしまった。
今の戦況は2:3、ハルトは、再び優位にたっていた。
だがしかし、ヨウは確信している。
彼の4体目のポケモンはこの戦況をひっくり返すことができるわざを持っているのだと。
そして、ヨウは4体目のポケモンであるイッカネズミを繰り出した。
「さあいくよイッカネズミ!」
「こっちもいくぞちみちゃん!」
「アンコール」
ハルトはベノムショックをちみちゃんに指示したのだが、そのわざは放たれず、なぜだが放たれたのはたたりめだった⋯⋯⋯
「なんで、たたりめが⋯⋯」
「ゲンゲロ〜!?」
どうやらハルトもちみちゃんもなぜかたたりめがでたことに困惑しているようであった。
そんな中、ヨウは言った。
「よくやったよイッカネズミ!どう?ハルト、これがアンコールの効果だよ。」
アンコールの効果が一体何なのかというと、しばらくの間、最後につかったわざしかだせなくするという効果なのである。
そして、たたりめはゴーストタイプのわざであるため、ノーマルタイプのイッカネズミにはこうかがないのだ。
そんなわざを繰り返しだすことしかできないちみちゃんに対して容赦なくこうかばつぐんのイッカネズミのシャドークローが襲いかかる。
このままではやられると考えたハルトは、一旦ちみちゃんを戻し、4体目のポケモンであるブイゼルを繰り出した。
「たのむぞ!ブイゼル」
だが、ブイゼルを見たヨウは、瞬時にイッカネズミを引っ込め、アノクサを再び繰り出した。
「こっちにも苦手タイプの対策はしているんだよ、こごえるかぜ!!」
こおりタイプのこごえるかぜはくさ・ゴーストタイプのアノクサにはこうかばつぐんのはずだが、全くダメージを受けていないどころかこうげきがあがっていた。
「まさか⋯アノクサのとくせいも⋯」
「その通り!アノクサのとくせいはかぜのりと言ってこごあるかぜなどの風技のダメージを無効化してこうげきが上がるんだよ」
「それなら、ブイゼル!アクアジェットで一気に近づいて」
「ならばこっちはタネマシンガンで撃ち落とせ!」
ブイゼルはアクアジェットでアノクサからのタネマシンガンの雨を躱しつつ、接近してきたところでこうかばつぐんのかみつくがヒットした。
「よし!」
「いや!今がチャンスだ!メガドレイン!!」
ブイゼルは至近距離でメガドレインを喰らい続けたあげく、せっかく与えたダメージもほとんど体力を吸収せれたことによって、かいふくされてしまい、呆気なく倒れてしまった。
これでようやく手持ちはお互いに2対2のイーブンになった。
だが、ヨウは無傷の2体だが、ハルトはこうかばつぐんのわざを受けた2体である。
ブイゼルを倒すと、ヨウは直ぐにアノクサを戻して、イッカネズミを再び出した。
ハルトの方は、ボールに戻したことでアンコール状態が解除されたちみちゃんを繰り出したことで再度ちみちゃんvsイッカネズミになった。
(カラミンゴならにどげりとアクロバットでイッカネズミもアノクサも相手出来るし、それに⋯)
そう考えたハルトは、テラスタルオーブを手に持っていた。
「ちみちゃん!毒々しく輝け!」
「おっここでテラスタルしてきたか!気をつけろイッカネズミ!」
どくタイプのテラスタルをしたちみちゃんが放つベノムショックにイッカネズミはテラスタルによって通るようになったダブルアタック⋯いや、4匹だから、実質クアトロアタックであるわざで応戦した。
イッカネズミがちみちゃんの近くまで行けたとき、ヨウは言った。
「片方は、いかりのまえば!もう片方はダブルアタックだ!」
無茶に等しいとも言える指示だが、イッカネズミはそれに応えて片方の大きい一匹と子供がちみちゃんにいかりのまえばを当てた後、もう片方の大きい一匹と子供によるダブルアタックの2連撃が見事に決まった。
「負けるな!ベノムショック!!」
ちみちゃんも負けじとベノムショックを放ち、イッカネズミと目と鼻の先まで迫るが、
「かわせ!!」
ヨウの合図のおかげでなんとか躱し、隙のできたちみちゃんにダブルアタックがヒットすると、ちみちゃんのテラスタルが解除された⋯
手持ちポケモンは1対2でとうとうヨウがリードを取ることに成功したことに加え、片やばつぐんわざで負傷した一体、片やテラスタルしたポケモンを倒し、満身創痍ながらもまだなんとか戦え、裏はほぼ無傷となっている二体である。
最後のポケモン⋯カラミンゴにすべてを託してハルトはボールを投げた……
「いくぞ!!にどげりだーー!」
ダブルアタックの2連撃の次はにどげりの2連撃がイッカネズミに襲いかかる。
最初の蹴りがイッカネズミに当たる……
だが!
「アンコール!!」
最後の力を振り絞ってイッカネズミはカラミンゴのわざをにどげりで固定化することに成功し、これによって、先程のちみちゃんのようにカラミンゴは裏のアノクサにこうかがないわざを続けるしかない状況になった。
しかも、ハルトのポケモンはカラミンゴ一体のため、こうかんしてアンコールを解除することもできなくなっている。
そしてイッカネズミがアンコールをした瞬間、二撃目の蹴りがイッカネズミに当たり、イッカネズミは4匹共々倒れ込んだ。
「イッカネズミおつかれさま ゆっくり休んでね…」
ヨウは自身の最後のポケモンであるアノクサのボールを握りしめ、投げた……
お互い残りのポケモンはそれぞれ1体、カラミンゴとアノクサのどちらかが倒れた瞬間に勝負は決する。
「ここまで追い詰められるなんて、やっぱりハルトは強いね!」
「そっちこそ、本当にヨウは強いよ!!」
「………だけど!今度こそ負けない!!いくぞカラミンゴ!!」
ハルトが叫ぶと同時にカラミンゴも気合を込めて叫ぶ。
「もちろんこっちだって負けないよ!いけーアノクサ!!」
アノクサもまた気合を入れる。
そして………
「だからこそ!ゼンリョクを尽くすよ!!ゼンリョクでおどろおどろしく輝け!アノクサテラスタルだ!!」
ヨウがテラスタルオーブをアノクサに投げるとアノクサはテラスタル結晶に包まれるとゴーストタイプにテラスタルし、頭の上にはゆうれいが乗っていた。
テラスタルしたアノクサにカラミンゴのにどげりが放たれる。
本来なら、こうかがないはずなのだが、アノクサにダメージを与えていた。
「えっ!?まさか…」
「そっちがとくせいでわざを無効化するなら、こっちは特性でタイプを無効化するんだよ!!」
ハルトのカラミンゴの特性はきもったまと言い、ノーマルタイプとかくとうタイプのわざがゴーストタイプのポケモンに無効化されなくなる。
ちなみにヨウは知らないのだが、特性いかくの効果が無効化されており、先程ケンタロスとのバトルでも無効化していた。
「カラミンゴ!もう一発にどげりだ!」
再びにどげりがアノクサに当たりそうになるが、
「かなしばり!」
―――忘れてた。
そうハルトは思った……
カラミンゴはかなしばりによってにどげりが使えなくなったことで、立ち止まってしまった。
そこをテラスタルにより強化されたアノクサのたたりめで攻撃する。
今、カラミンゴはアンコールとかなしばりの効果を受けていた。
「ねぇハルト、わざが一つも使えなくなったときはどうなる?………」
「わるあがきを使う……」
わるあがきとは、すべてのわざが使えなくなったポケモンが唯一使え、威力はたいあたりよりわずかに高く、相手に必ず当たり、自身も少しダメージを受けるわざである。
しかし、実態は他の反動でダメージを受けるわざと違い、与えたダメージに関係なく、一定のダメージが入ってしまう危険なわざなのだ。
だが、カラミンゴはそのわざを使うつもりでハルトを見た。
「分かった……ならばここからは倒れる最後まであがきまくるぞ!カラミンゴわるあがきだ!!」
「こっちも最後までゼンリョクでいくぞ!アノクサたたりめ」
ここからはわるあがきとたたりめで殴り?合う。
わるあがきの反動とケンタロスのワイルドボルトからのダメージが蓄積していたカラミンゴだが、なんとわるあがきでアノクサを自身も倒れる寸前で吹き飛ばした。
「アノクサ!」
アノクサはテラスタルが解け、戦闘不能になった…………
「⋯⋯⋯⋯⋯勝った⋯⋯?⋯勝ったぞ!ハルトに勝ったんだ!すごいよ!カラミンゴ!」
アノクサとのバトルに勝ったカラミンゴは疲れ果てて倒れてしまっていた。
「カラミンゴ、おつかれさま」
なぜカラミンゴがアノクサに勝てたのかというと、カラミンゴのパワーに加え、僅かに残っていたブイゼルのおかげであった。
その後、二人はカラミンゴとアノクサをボールに戻し、握手をしていた。
遅くなってすみませんが、夏休みがおわってしまったので、また週1位をなるべく目標とした投稿頻度を目指す予定になりそうです。すみません。
それはそうとあと一ヶ月でZーAの発売ですね。いやー本当に待った待った。
あと、だいぶ前のアニポケでアチゲータのほのおわざをカルボウがもらいびで吸収するという小説の展開と似たシーンがありましたが、決してアニポケから影響されたことではありません。
あっでも、アチゲータがじだんだを覚えたのはアニポケからです……
追記⋯次回以降の回でキャラの紹介とかもしてみようと思います。