【カオ転三次】幼女ネキの謎を解明するため、黒札調査隊は宮城県の奥地〇〇町出張所へと向かった――。 作:貧弱一般メガテンプレイヤー
ある場所で見つけたコテハンが秀逸でしたので今回から三バカにコテハンが付きます。
相変わらずバカがバカやるだけのネタと下ネタな内容です。
前編、後編予定の前編となります。
マカーブルさんから頂いたイラストです。
「三馬鹿を殴り飛ばす黒死ネキ」
【挿絵表示】
某日、ガイア連合山梨支部は魔界料理人・ニスロクのデビルシフター、ジャンニキの食堂の一角。
昼飯時のラッシュも落ち着き、談笑や軽食をする人達が主になった時間帯。
三つの死体がテーブルに突っ伏していた。
否、死体と思われた内の一つがUuuuunnnnggとゾンビそのものな呻き声を上げ、更に別の一体が死後硬直したかの如きギクシャクした動きでテーブル上のお菓子を口へ運び、ゆっくりと咀嚼する。
表情には生気がまるでなく、死臭すら漂っていそうであった。
ここがジャンニキの食堂でなければ蝿が周囲を飛び回っていた事だろう。
死体改めゾンビの正体、それは嘗て名もなき黒札A、B、Cであった者達、現在はそれぞれサスケニキ、ヨロイニキ、クロマニキのコテハンを与えられた、幼馴染にして黒札であり、バカとしか形容のしようがないバカである三人組である。
そう、名乗ったのではなく、与えられたのである。
以前幼女ネキの謎*1を求め、ガイア連合宮城支部の○○出張所へと突撃した彼らは、十分な準備と作戦を立てながら、作戦決行の直前に行った儀式で飲んだ酒に酔っぱらって全てをおじゃんにするという失態を晒した。
幼女ネキを爆笑させるという作戦の前提には成功すれど、作戦自体は親でも分からないレベルでボコボコにされた挙句、江戸時代より伝わる雅な恐るべき拷問、スシ・トーチャリングに処されるという凄惨な結果に終わった。
その後山梨支部に叩き返された彼らは無事医務室送りとなったのだが、幼女ネキは一連の事件を自らの動画チャンネルにて投稿、結果多くの視聴者に困惑と笑いを提供した。
そしてこの動画が切っ掛けでごく一部の者しか知らなかった、更に以前に探求ネキに対し同じ様に謎*2を求めて突撃し、霊視ニキに尻が四つに割れる程の尻叩きを受けた件も広まった。
斯くして、ここまで根性と気合の入ったバカ共を名無しのままにしておくのは惜しいと、とあるスレにてコテハンが彼らに無断のまま決まってしまったのである。
この事を三人が知ったのは医務室から復帰した後であり、その頃には完全にこのコテハンが定着してしまっていた。
三バカ達は激怒した。必ず、この軽薄短小なるコテハンを変えねばならぬと決意した。三バカ達はバカである。バカであると自覚し、遠慮して生きてきた。けれども三人の中で自分が一番マシとの思いは、人一倍に強固であった。
サスケニキは言うまでもなく某漫画の忍者業界屈指のダメ忍者より。
ヨロイニキ、クロマニキは勿論二人の装備、見た目より。
絶妙なのが漢字ではなくサスケと同じくカタカナにする事で一体感を、字数を三で揃え三人組という連帯感を表し、更に漢字ではない事が一段下、普通の鎧武者や黒魔導士より劣るという雰囲気をも醸し出している。
単純に見えて実に良く考えられている見事なコテハンであった――惜しむらくは肝心の当人達が他二人と同列にされるのを否定していることだろう。
兎も角勝手に決まったこのコテハンに納得しなかった三人はコテハンを変更するべく――変えるのは自分だけで残り二人はそのままでいい、寧ろお似合いだと全員が思いつつ――行動開始。
すっかり定着したコテハンを変えるのは最早普通の手段では叶うまいとハンストデモという間違いなく無視されて終わりの方法から、同じ様な不本意なコテハンの黒札を集めての抗議活動*3、最終手段としてのサーバールームを占拠しての変更要求という過激な方法まで様々な手段を計画した。
しかし計画段階であっさり霊視ニキに見つかり、ぶっとい釘を危うく物理的に刺されそうになり、計画は頓挫。
更に同タイミングでナマモノネキより笑わせてくれた礼として、自分たちのナマモノTS同人誌が届けられた事で有耶無耶になり、結果不承不承コテハンを受け入れる事となった。
なお届いたナマモノ本は彼らが恐怖&ドン引き&ちょっと期待したエロ本ではなく、TSしたから美人になれるなどと思うなと言わんばかりの、雲霄三姉妹*4になった三人が山梨支部を阿鼻叫喚に叩き込むギャグ本であった。
閑話休題
さて、何故三バカ達がゾンビの如き有様になったかというと、とある依頼、俗に言う塩漬け案件――黒札またぎと呼ばれる事もある――を複数やらされる羽目になった故であった。
黒札またぎの案件にも様々な種類があるが、今回三バカがやったのは雑魚が湧いてくる異界で只管雑魚を退治し続けるというもの。
一度に大量に湧いてお仕舞なら大技一発で済むが、それなら黒札またぎになる筈もなく、ある程度の数が湧けば一時停止、殲滅して数分程経つとまた湧くので退治、そしてまた一定時間経つと――を繰り返し行うという賽の河原仕様。
無論経験値もドロップアイテムもフォルマも不味いという心折設計もセットだ。
幾ら雑魚とはいえゲームの如く余所見しつつボタンポチポチとはいかず、最低限の警戒はしつつ手ごたえもない雑魚を数分おきに無心で只管倒し続けるという、己やパーティーメンバーの目と精神が死んでいく様を観察が可能というぐらいしか利点の思いつかない依頼であった。
その過酷さは普段アンブッシュの際にも『
止めに他の依頼も別の異界で殆ど同様の事をやるという極悪通り越した猛悪仕様。
もし彼らに幼女ネキ程のレベルや財産があれば、異界丸ごと吹き飛ばして賠償金を叩きつけて終わらせていたと確信出来る苦行であった。
そして何故そんな苦行の如き依頼をやる羽目になったかと言うと、彼らを知る十人中十人がそう予想する通り、三バカ共の自業自得、つまり何時ものやらかしであった。
◇
とある日、アガシオンの強化の為に山梨支部を訪れたバカ三人。
製造部に依頼した後、特に他の予定もなかった彼らは支部での一日を楽しむ事とした。
腹ごしらえをすませ、支部の彼方此方を徘徊するバカ達の姿はまるで檻の中をうろうろする動物園の熊の如く。
シキガミ制作部の一角。
「ふむ、俺的にはパツキンが至高だが、銀髪も中々良い……こっちは七色の髪色か。成程、これもまた悪くないと認めざるを得ないな」
「これはJ、いやKカップか? これ腕組んだら挟むどころか呑み込まれるんじゃねえか? むう、尻派のオレでもこれはあこがれを抑えらんねえ……」
「ラミア型でなく、逆に頭が蛇で身体が人間……戦闘用にしてはこの腰から尻尾へのラインと胸の形に情念が籠り過ぎている、この注文者は相当のツワモノですね」
「――おい、お前ら用がないなら帰れ」
制作部にて美女・美少女シキガミ作製の様子や完成したシキガミを、ショーウィンドウのトランペットを見つめる少年の瞳で見学してたら帰れと言われ。
「ん、おいあれ。あそこで受付と話してるのあのシャイなおっさん*6じゃねえか?」
「お、ホントだ。おーい! おっさん、なんかおごってくれ!――あ、行っちまった」
「相変わらずみたいですねえ。受付には話しかけられるのに、何で私達だと照れるのやら」
知り合いで同類でシャイなおっさんを見つけたので声掛けたらまた逃げられてしょうがないおっさんだなあと苦笑する。
なお、最近山梨支部に行くと知らない黒札(特に事務方)がわざわざおっさんが来てると教えてくれるようになり、三人は不思議に思ったがすぐに気にしなくなった。
悪魔娼館、嬢待機室。
「先輩、外で客引きや宣伝してる娘達がなんか視線を感じるって言ってるんですけど」
「視線?――ああ、あの連中ね。無視していいわよ、害はないから」
「先輩知ってるんですか?」
「以前、店の前でずーっとこっち見てくる三人組が居てね? 店に来るでもなく見てるだけで、他の客が入り難くなるって注意したら、今度は少し距離置いて見てくるようになったの」
「へー、でもさっき私が見に行った時は見えてる範囲にはそんな連中居なかったですけど」
「その後も何度も来るから店に入りたくてもお金がなくて入れないのかと思ってね? 料金サービスするからどうって声かけたの。そしたら――」
「どうなったんですか?」
「――毒でも飲んだみたいにその場でのたうち回った後、蹲って呻き声上げるから店長呼んでこようとしたら、大声で叫んで逃げて行っちゃったの*7」
「……それ、実は嫉妬深い彼女とか居て、呪いでもかけられてたんじゃないですか?」
「さあねえ、それからはこんな風に随分と遠くから見てくるようになったのよ。まあさっきも言ったけど害はないからスルーすればいいわ」
悪魔娼館を観察――勿論外で客引きとかしてる嬢だけで、店の中の様子とかは見ない、ミナミィネキの縄張りに何かするのはガチでヤバいと思っている――し、将来のシキガミ嫁設計の為の情報収集活動に取り組む。
その後、そういえば厳しい方で覚醒したから普通の方全然経験してなかったなと普通モードの修行へと乱入。
「「「♪~~♬~~」」」
「プッ……ククッ」
「ぐふふ……」
「ぶはっ! ぎゃははははは!」
「ええい! 座禅の邪魔すんなお前ら!」
座禅中に退屈になり無駄に華麗なヒゲダンスを披露して怒られ。
「この登山道、関係者以外は使わないんですよね?」
「ああ、俺達黒札以外は基本入れないようにしてるそうだ」
「じゃあ、あいつらも黒札なのは分かりましたけど――なんで欽ち〇ん走りで登山してんですか? しかも猛スピードで」
「知る訳ないだろ。覚醒した連中だと思うが何で今更登山してんだろうな」
富士山登山に欽ちゃ〇走りで挑戦。なお十分で飽きて十傑集走りで下山した。
「はーい、クロマニキの負け。罰ゲーーム! 押さえろヨロイニキ」
「クロマニキのちょっといいトコ見て見たいー♪ それイッキ! イッキ!」
「や、やめてっ! せめてバッタで! 見るからにトゲ生えてる毛虫はやめ、ぬわーーー!!」
「なあ、あいつら何で虫食ってるんだ? 採集するんだよな?」
「……さあ? 見た事ないし新入りなのかな」
昆虫採集だけじゃつまんないと虫食い罰ゲームを行い。
「このままのコースで、位置取りよし! 後は最後のカーブで決める!」
「おーいいぞ。そのまま行けー! ベストタイムねらえるぞー!」
「ラスト一周! 気を抜かないでペースを維持です!」
やたら広い星霊神社でタイムを計りながらの雑巾がけトライアルを(無断で)開催。
一部のニート、不真面目系黒札が勝手に賭けまでする盛り上がりを見せるも――
つるっ
「あっ」
「「あ」」
――外廊下部分の曲がり角で足を滑らせ、曲がり切れずそのままのスピードで庭へと飛び出し。
「グワーッ!」
「「サ、サスケニキー!」」
壁に激突、バウンドして見事庭の池へとホールインワンした。
そして賭けが無効になり賭けてた連中が大騒ぎしてしまい、結果事務方の耳に届く事態に発展。
バカ達は事務方、特にちひろネキに見つかる前に騒いでいる連中を囮に逃走した。
無論、こんなバカやるのはこいつらしかいないと、後日特大の雷が落とされたのは言うまでもない。
そんな楽しい時間を過ごし、夕食を済ませ宿舎でのんびり食休みをしていたバカ三人。
さて、と言わんばかりに思い思いに漫画を読むなり携帯弄るなりしていたのを止め、一か所にあつまる。
日も落ち、皆で集まり、車座になってする事とは何か?
――そう、Y談しかないのである!
古事記にもそう書かれているし、新横浜のある高位吸血鬼もそう言っている。
出張! 第〇〇〇回討論会in山梨支部
「で、ネタは用意してんのか? オレらの家じゃねーんだからいつもよりはマイルドに頼むぜ」
「おう、安心しろ。何時ぞやみたいな殴り合いにはならないのを用意した。此処でやらかすと何処にどんな飛び火するか分からんからな」
「それが分かってるならいいですけど、それでも安心出来ないのが嫌なんですよねえ、今迄の経験から」
相変わらず人を信じる心を持たぬ言葉を吐く*8クロマニキにふん、と鼻をならしてサスケニキが鞄から何かを取り出す。
「ったくお前は相変わらず人にイキらなきゃ生きられない哀しきモンスターだな、今回のお題は――これだ! ジャカジャン!」
効果音まで付けて取り出したフリップに書かれていた内容は
『スキル【
暫しの沈黙の後――
「なるほど、ちょうどいい感じの内容だな」
「ええ、これで安心して議論出来ます」
――二人が安堵した笑みを浮かべ、サスケニキがそうだろうそうだろうと頷く、世間一般では兎も角、こいつ等的には殴り合いになる心配もない、マイルドな話題であった。
「これって破魔ネキ*9のスキルだよな、エターナルロリで姫路支部支部長でガイア連合・合法ロリ同盟の盟主の」
「お前にしちゃ珍しく普通に通じる通り名を言ったな。何しろ加護を与えたのが
「確かに日本にも劣らぬ業の深い連中が多い事で知られるギリシャの神々……成程、良き題材ですね」
そして和やかに始まるY談、もとい考察と議論。
「まあ普通なら含まれていると考えていいと思うんだが……何しろ性関係では
「でもスキルよこしたのがロリショタ好きアポロンだか処女厨のアルテミスだかなんだろ? それこそベトナムの米軍ばりにナパームと枯葉剤で毛根まで絶滅させてそうだぞ」
「アポロンは永遠の
幸いな事に彼らも毛の薄い、濃い、無いに対するそれぞれの好みはあれど、そうでないものをそれも良きと言える余裕があった。
何時ぞやのふたなりのように譲れぬモノの為の戦いが起きる筈のものではなかった。
――そう、なかった筈だった。
彼らにとっても予想外で、彼ら自身も、自らに起こっていた事態に気が付いていなかったのだ。
山梨支部の彼方此方を周り、遊んでいる内に、少しずつ、されど確実に彼らの中に生まれてきたモノがあった。
それは手に入れた己のシキガミ嫁に狂喜乱舞するぺーぺーの覚醒者であり、或いは仲睦まじくシキガミと腕を組んで歩く同レベルぐらいの黒札であった。
または、如何にも風俗巡りばっかしてそうな
そんな黒札達を見る度に、彼らの中には度し難く、されど否定出来ない思いが積み重なり、心が淀んでいった。
つまり――童貞卒業した同世代や、いちゃついてる他の黒札を見て、バカ共は内心めっちゃイラついていた。
荒んだ心に武器は危険だが、イラついた心に性癖語りも同じぐらい危険である。
忽ちの内に議論が口から拳を交えたものへと変わり、残った最後の理性で宿舎を飛び出し訓練場へとなだれ込む。
「他がつるつるの中、自分だけ生えてるのを気にするロリの良さと健気さを分からぬかこぉのバカチンがぁ!」
「毛なんざいつかは生えてくんだよ! だからこそ限られたない時期の良さが引き立つんだろうがこの田ゴ作がァー!」
「無毛はロリだけの特権ではない、大人の女性だからこそ滾るものがあるとどうして分からないんですか、死んでしまえ!」
途中から本来の議題だった破魔ネキやギリシャ神の事も頭から吹っ飛び、互いの癖を叫びながら殴り合う。
激しく罵倒しつつシバキ合う何時ものやり取りだが、場所が訓練場という事でさすがにスキルや魔法までは使わずとも、普段家ではできない大技まで使って繰り広げられるディスカッション。
延髄切り、ナックルアロー、インディアンデスロック、投げっぱなしジャーマン、シャイニングウィザード、ジャイアントスイング、アックスボンバー、4の字固め、真空飛び膝蹴り。
互いに覚醒者として上がった身体能力を生かし、無駄に技と力を尽くしての乱闘を続け――さすがに疲労が溜まり、息も上がり、誰からともなく思わず手が止まったその瞬間。
背後からまるでそのタイミングを待っていたかの様な幼い声の咳払いが響く。
今更に自分たちに向けられる視線にようやく気づいた三人が振り返った先には――
耳まで真っ赤にしてぷるぷる震えながら可愛らしくこちらを睨む破魔ネキ。
図鑑で知っていたが初めて生で見た珍獣を観察する瞳で見ている黒死ネキ。
刑場に引き出された罪人を見る目でボクシンググローブを三つ取り出す幼女ネキ。
――合法ロリ同盟の三人の姿があった。
「「「……」」」
バカ共は無言でお互いを見やり、破魔ネキ達を見て、そしてもう一度視線を合わせ、深々と頷く。
軽く身なりを整えると代表するようにクロマニキが一歩前に出て、挙手して訴えた。
「潔く逃げませんし、見苦しく命乞いもしません――だから、どうかこれだけは言わせてもらえませんでしょうか?」
まだ真っ赤な顔で幼女ネキから渡されたボクシンググローブを嵌める破魔ネキ、グローブを受け取りつつ変な反応をするモルモットを見る目で楽し気に笑う黒死ネキ、見た目は可愛らしいがガチな風切り音を出しながらシャドーボクシングをする幼女ネキ。
その反応に三者の無言の許可を感じ取ると、サスケニキがクロマニキに並ぶように踏み出し、告げる。
「破魔ネキが『そう』なのかを俺達は知らない。だから今から言う事は的外れな事かもしれない。でも、どうか言わせてほしい」
例え無駄なのだとしても、これだけは言わなければならない、伝えなければならない。
ヨロイニキも二人に並ぶように一歩踏み出して、言葉を重ねる。
「生まれつきなのか、加護のせいなのかは関係ねーんだ、どうだっていーんだ、そんなのは」
そう、生まれによるものか、誰かに与えられたものか、それは重要ではない。
大切なのは、今そうである自分をどう思うか、どう向き合うかこそが重要なのだから。
それだけは、これだけは、破魔ネキに伝えたかった、知ってほしかった。
千の、万の思いを込めて、最後に親指を立てて、笑顔で破魔ネキに告げた。
「「「破魔ネキ……〇イパンであることを恥じるな――」」」
「「「――むしろ、誇りに思え!」」」
次の瞬間放たれた破魔ネキ、黒死ネキ、幼女ネキのトリプル・ギャラクティカマグナムで銀河をバックに吹っ飛んだバカ共は、訓練場の屋根をぶち破り、銀河から夜の星空へと消えていった。
主の命で後方に控えて一部始終を見守っていたいたセキト*10が屋根に空いた穴から三人が消えていった星空をみて、呟いた。
「どあほうが」
◇
そんな、ある意味いつも通りのやらかしの結果、三人は前任の馬鹿*11のせいでてんてこ舞いの姫路支部の塩漬け案件を片付ける羽目になったのである。
他のペナルティが幼女ネキの巻き藁、黒死ネキとの楽しいレクリエーション(意味深)、破魔ネキによる不能の呪いとあっては選択の余地はなかった。
その果てがこうして呻く新悪魔、屍鬼・バカゾンビ三体の出現である。
勿論ゲームで言うところのHPもMPも既に満タンだが、疲弊した精神までは回復せず、こうして時折お菓子をキャベツに群がるアオムシのように貪りながら心の回復を図っている。
そんな中呻いていた一体、ヨロイニキが身を起こし、そのまま背もたれへとだらんと死体のように身体を預けて呟いた。
「……あのさあ、ちょっと気になる事があんだよ」
未だどこか虚ろな瞳のままでの問いに、サスケニキ、クロマニキは――
「――あ? ああ、そりゃ美味そうだな、今度食いに行こうぜ」
「へー、さすがウチのパーティーのオリコーさんです、凄い発見ですねー」
――まるっきり相手にしなかった、ある意味無視より酷い対応だった。
まあ、未だ精神が回復しない状況でバカの相手などしたくないのは、例え同レベルのバカでも同じだ。
ヨロイニキが問い掛けが出来るまで先に回復したのは三人の中で最も体のステが高く、重装備故に、他二人と比べて雑魚への警戒が一番気楽だったからである。
普通パーティーのタンク役なら一番気を張って警戒せねばならない筈なのだが、それはそれ。
まあこいつらなら多少なんかあってもいいだろという盾役にあるまじき考えによる手抜きであった。
パーティーのメイン盾にして謙虚な某ナイトが聞けばメガトンパンチ不可避なタンク役失格の己を棚に上げて、ヨロイニキが不機嫌そうに唸り声を上げる。
「おいコラ。さすがに人としてそれはねーだろ、テメーら一体どんだけオレを下にみてんだ」
虚ろな目のまま睨むヨロイニキだが、二人は突っ伏したまま顔も上げずに答える。
「うっさいうっさいうっさいわ。十文字に構う気力なんかねえんだよこっちは」
「あったとしても使いたくないんですよ。そのぐらい分かりなさいよワーグナー」
突っ伏したまま、やぶ蚊でも追っ払うように、変な呼び方で切って捨てる二人。
しかし――
「――おい」
――その瞬間、ヨロイニキの雰囲気が死体から完全に変わった。
普段のヨロイニキが飼い主と泥棒の区別もつかないエサが貰えりゃなんでもいい駄犬なら、今のヨロイニキは狂犬病に罹ったのに誰彼構わず甘噛みして甘えてくる駄犬。
駄犬なのは変わらないが危険度は段違いであった。
「次その呼び方したら、フロの時でもトイレの中でも闇討ちかまして斬るっつったよな?」
ジャンニキの食堂内故、刀を抜きはしないが、ヨロイニキの完全に据わった目に二人が慌てて身体を起こし、深々と頭を下げる。
「わ、悪かった、悪かったって! だからそのお子様に見せられない感じの目はやめよう! なっ?」
「OK、落ち着きましょう。争いはキリがない虚しい行為だとジョジョで学んだじゃないですか!」
付き合いの長い、それこそ生まれた時からの幼馴染だからこそサスケニキ、クロマニキは分かる。
今、引いて謝っとかないと、これは本気で腕の一本は覚悟しなきゃいけなくなるやつだ、と。
普段三人の中で一番分かりやすいバカ、考えなしで動くバカとして下に見られる事の多いヨロイニキだが、この件では二人に明確な上下関係が出来てしまっていた。
◇
話は彼らが覚醒し、改めてガイ連の黒札として行動を始めた時のことである。
当時まだ名も無きBであったヨロイニキがどんな装備、格好をしようかと考えていた時、二人にこう聞いたのだ。
「メガテン関係でかっこいい刀使いって誰か知らねえ?」
ヨロイニキの知識ではライドウ、ゲイリン、ゴトウぐらいしか刀使いが思い浮かばず、さすがにこれらを真似する程アホでも身の程知らずでもなかった。
そんな質問に当時AであったサスケニキとCことクロマニキは、顔を見合わせるとこう答えた。
「……十文字ワーグナー*12はどうだ? ライドウシリーズに出てくるダークサマナーだ」
「ダークサマナーって事は敵側なのかよ? 名前はかっけーけど、うーん……」
「あの十四代目ライドウを手古摺らせたキャラですよ? 更に元ヤタガラスのサマナーです」
「マジか! あの戦艦切りと互角で元味方側のキャラとか属性もりもりだな!」
「気に入ったみたいだな、じゃ今度俺らでどんな格好か描いてくるからよ」
「ええ、楽しみにしてて下さい」
「おう、たのむわ! サンキューな!」
笑顔で礼を言って去っていくヨロイニキに気付かれない様に、二人は邪悪な笑みを交わしたのであった。
そして翌日。
「へー、これが十文字ワーグナーか。イケメンとはいえないおっさんだし、髪形はおかっぱみたいであれだが、格好は悪くねえな。こういうのをモダンって言うのか?」
二人の持ってきたイラストを見たたヨロイニキは大いに気に入り、髪形は流石にアウト判定だったが見事採用の運びとなった。
そんなヨロイニキを見て密かにゲッゲッゲッ……と悪魔の如きゲスい笑い声を上げる二人の影には確かに悪魔の尻尾が生えていた。
しかし、ゲス共が笑っていられたのは最初だけ、二人の想像以上にヨロイニキは十文字ワーグナーを気に入ってしまっていた。
「なあこれどうよ? あの頭にするのはさすがになしだがヒゲはありかなって」
「黒札はコテハンで呼び合う事が多いのか。オレはどうすっかなー、十文字ニキか、ワーグナーニキのどっちにするかなあ。十文字ワーグナーニキは長すぎるよなあ」
付け髭まで用意して、将来のコテハンにまで採用する気満々のヨロイニキ。
当初はネタバラシのタイミングを今か今かと計っていた二人もこれには流石に慌てだした。
(おい、どうすんだ。このままは流石に不味い、というかこれ後々バレたらマジでヤバいぞ)
(いや今の時点でも真実を伝えたら大激怒不可避ですよ、何とか時間を稼いで軟着陸させるしか……)
そんな二人を余所に自分も将来はサマナーを目指すかと呑気なヨロイニキ。
こうしてサスケニキとクロマニキの必死に真実を隠蔽する為の辛い日々――自業自得の生きた見本みたいな日々が始まった。
「装備新調、でも見た目は今のままに改造ね。それは別にいいんだけどこれ何のキャラなの?」
「おう! ライドウシリーズの十文字――」
「おっと足が滑ったぁああ!」
「ぬわーー!? て、テメーいきなりスライディングかましてくるとはどういうつもりだ!」
突然の暴挙に当然怒声でサスケニキに迫るヨロイニキだが、全く怯まずより大声でサスケニキが返す。
「そんな事より! 少し幼めだけどお前の好みドストライクのボーイッシュで良い尻した娘*13を見たぞ!」
「マジで!? どこで!?」
「そこの通りだ、バイクに乗ってたから急がないと見逃しちまうぞ!」
「よし! ちょっと将来のシキガミヨメの為に拝ませてもらってくる!」
うおおおお、と全力で言われた方向へとダッシュしていくヨロイニキを見送り、ふうと安堵の息をつくサスケニキ。
なお、不運にも(キノネキにとっては幸運にも)ヨロイニキが到着する頃にはキノネキは既に旅立っていた。
事態についていけない制作部の人に誤魔化す様に笑いながらサスケニキは話しかけた。
「あー、あいつはボーイッシュな娘と尻と変なキャラが好きなバカなので気にしないで下さい」
「あ、そう……」
余り高校生がする格好じゃないモダンな感じの姿に何のコスプレか聞かれ、その度に自信満々で十文字ワーグナーと答えるヨロイニキを、時に誤魔化し、時に誘導し。
「なあ、十文字ワーグナーってさ、漫画では最後どうなったんだ?」
「んえ!? あ、ああ、申し訳ありません、実は私も前世では最後まで読んでなかったので知らないんです」
「そっかー、じゃあ質問スレ行くかスレ立てでもして――」
「スタァァァップ!」
「な、なんだよ急に……」
突如顔色を変え大声を出すクロマニキになんだコイツな目を向けるヨロイニキに、クロマニキは一気に捲し立てる。
「いいですか、よく聞いて下さい。確かに貴方はワーグナーの真似をしている。貴方以外でもコスプレする黒札や、元ネタまんまの姿の黒札もいます。ですが、それはその黒札がその元ネタとイコールでは決してありません。真逆の性格や仕事をしている人も居れば、元ネタに近い活動をしている人も居ます。ですがそれはそれぞれが自分で選んだ結果であって、決して真似ではありません。貴方もまた元ネタに縛られるべきではない、私達が生きているのはメガテン世界ですが同時に現実です。貴方が目指すべきは元ネタのワーグナーではない、貴方自身の良しとするワーグナーになるべきなのです!」
目をぐるぐるさせながら一息で言い切ったクロマニキに少し引きながらヨロイニキが戸惑いつつ返す。
「つ、つまりあんま元ネタ気にしないで思うままにやれって言いたいんだよな?」
「ええ、その通りです。分かってもらえますね?」
何でそんな鬼気迫ってんだと思いつつも、言ってる内容は実に自分好みであったのでヨロイニキは受け入れた。
「確かにモノマネじゃなくて自分だけのオリジナルになるってのは熱いな! いやー驚いたぜお前からそんな熱い意見が出るとは。だってお前いかにも漫画とかで数とかデータとかが全てつって逆転されてバカなーとかなぜだーとか叫びながらやられるタイプの奴だもんな!」
「あっはっはっ。分かって貰えて何よりです。それはそれとして覚えておきなさいよ此畜生」
作中で最後にどうなったのかを気にするヨロイニキを敢えて元ネタの最後を知らない事でお前だけの十文字になるのだと良い感じの事を言って話題を逸らす。
「なんか良い動画かあったか? こないだの彼方此方のアメノウズメの分霊の集団ストリップダンスは俺的にヒットだったな。これでパツキンならパーフェクトだったんだが」
「ケットシーのモンハンアイルー再現動画はどうよ? けっこー笑えるぞ」
「デビチルっぽい見た目のハーピーを集めたチアダンス、こういう爽やかなエロスを合間に挟む事で、アダルトな動画をより深く楽しめるのです」
そうやってあーだこーだと神魔や黒札達の色々な動画を検索する中、ある動画を発見する。
「ん、ナマモノネキの前世で読んだ漫画感想動画か。お、コドクノマレビトって十文字ワーグナーの出てるやつじゃん! なあこれ見ようぜ!」
「「!!?」」
喜色を浮かべて再生しようとするヨロイニキ、逆に顔面蒼白になるサスケニキ、クロマニキ。
そして視線を交わした二人はアイコンタクトで一瞬で互いの意思を伝える。
――あとは任せた!
――任されました!
サスケニキが音も無く、ヨロイニキの背後へそっと忍び寄り――
「へ?」
――がっちりと羽交い締めにする!
困惑した声を上げるヨロイニキ、それに応える事なく、サスケニキはそのまま全力で垂直にジャンプした!
「イヤーッ!」
「グワーッ!?」
ジャンプ頂点から頭を下にして落下、そのままキリモミ回転しながらヨロイニキの頭部を杭打ち機で打たれる車止めよろしく地面に叩き付けた!
ゴウランガ! これはアラバマ落とし! ジュー・ジツの禁じ手にして恐るべきヒサツ・ワザである!
たちまちヨロイニキは白目をむいて失神!
「グワーッ!」
サスケニキも悲鳴を上げてダウン!
アラバマ落としは地面と接触する瞬間に落下ダメージの全てを敵に流し込んで逃れる『エンシェント・ウケミ』を必要不可欠とする奥義!
ゲニン、サンシタのサスケニキにそんな高度なカラテがある筈もなく実際相打ちである。
だが、それでよい、これはサスケニキの狙い通り。
自らもダメージを受ける事でヨロイニキを失神させた事を誤魔化す為の布石とする、アブハチトラズなサスケニキの身体を張った作戦であった!
「……タノンダ!」
最後の力でクロマニキと視線をもう一度交わし、サスケニキは意識を失った。
サスケニキの最期を見届けたクロマニキはすぐに行動を開始。
パソコンとスマホの履歴を消し、部屋を何かの襲撃や戦闘があったかの様に偽装、そしてヨロイニキが記憶を確実に失うよう念には念を入れて杖で何度も頭をフルスイングで念入りに殴打する。
これでよしと後は二人を起こせばよいと近付いて、ふと動きを止める。
目に映るのは白目向いて気絶したヨロイニキとその傍で力尽きたサスケニキ。
最後に視線を交わして思いを託してきたサスケニキの姿に、クロマニキは考える。
このままでも恐らく八割から九割ぐらいの確率で作戦は上手くいく、別にこれ以上何かをする必要はないと、普段ならば考える。
だが――
「……別にセンチになった訳じゃないですよ、自分の関わった作戦なら百%の完璧な物にしたい、ただそれだけです」
そう誰にともなくつぶやいたクロマニキは、周囲を見回し思案する。
「炎属性は延焼の恐れがある、電撃属性はパソコンやスマホが心配、ならこれがベストですか」
そしてクロマニキは自らに向けて決断的にザン*14を連続で唱えた!
「グワーッ! グワーッ! グワーッ!」
衝撃で空中へと舞い上がったクロマニキは、そのまま墜落し、意識を失った。
こうして部屋の中に意識を持つ者は誰もいなくなり、気絶した三人のバカが壊れたマネキンの様に転がるのみとなった。
数時間後。
「えーと、つまりキチ〇イ天使とメシアンが急に殴り込んできたと」
「おお、不意打ちでお前が見事に集中砲火食らって真っ先に沈んでな? でもお前がやられてる間にこっちも態勢立て直せた」
「まあ何時もの天使連中なので蠱毒皿で楽勝、とはいきませんでしたが無事に撃退出来ました。気絶したのは減点ですがタンク役はちゃんと果たせてましたよ」
その後目を覚ましたヨロイニキは二人の説明と飛んだ記憶に納得出来ないものはあったが、自分より明らかにダメージを受けている*15二人の姿に一応信じる事にした。
(いつもなら真っ先にこいつらを疑うんだが、それならこんなボロボロにはならねえだろうしな)
時には、文字通り身体を張ってでも真実の隠蔽を全力で行った。
しかし、幾ら努力し、死力を尽くしたとしても、そんな状態がずっと続けられる筈もなく、終わりは必然で、且つ唐突であった。
「オリジナルな十文字ワーグナーを目指すとはいえ、元がどんなスキルや悪魔を使ってたかを知るのは別に悪いことじゃねえよな? えーと初心者用質問スレでいいよな」
十文字ワーグナーがどんなスキルや悪魔を使っていたのか知りたいヨロイニキは、二人に内緒で掲示板の質問スレで書き込みを行い――――真実を知った。
そしてその翌日、早朝の山梨支部にて一人の、否、一騎の姿があった。
身に纏うは田舎の蔵から引っ張り出してきて頑張って掃除した鎧兜。
その手に握るは有り金はたいて借りてきたレンタル武装の真っ赤な皆朱槍。
跨るは借金してまで借りた、乗馬が出来なくても乗れる立派な馬型レンタルシキガミ。
そして背に背負うは墨痕鮮やかにそれぞれ『山田源五郎』『報仇雪恨』と書かれた二つの旗指物。
まさしく一騎の騎馬武者と化したヨロイニキの姿であった。
「あいつらはどこだ! あのバカ共はどこだぁ!!」
怒号を上げてシキガミ馬で駆け回り、馬上で槍を振りかざして逃げる幼馴染二人を追い回すその姿は、まさにとある葛飾区亀有の派出所の部長のようであったと目撃者は語った。
最終的にヨロイニキが殴り疲れるまでこれでもかとボコボコにしたサスケニキ、クロマニキにドゲザで謝罪の後、借金含めたレンタル料金を代わりに払うか、このまま息の根が止まるまでドツき続けられるかを選べと迫り、前者を二人が選んだ事でこの事件は終わった。
なお、三人共騒ぎを起こしたペナルティとしてちひろネキの説教&山梨支部の事務方の雑用と便所掃除一か月の刑に処される事になる。
そしてこの騒ぎの際、何時もより自分が強かった気がすると感じたヨロイニキが、武士・侍の加護があったんだと考えて新たな装備に武者鎧を選んだというヨロイニキ誕生の切っ掛けでもあった。
無論、加護などあった訳もなく、単に怒りでリミッター解除されていただけなのは言うまでもない。
以来、十文字ワーグナーはヨロイニキへの
◇
二人に次はねえからな*16と矛を収めるヨロイニキに、ほっと息を吐くサスケニキ。
ジュースを飲んで人心地ついたクロマニキが尋ねる。
「で、気になる事ってなんですか? 今回の依頼や姫路の異界関係ですか?」
「いやそれとはかんけーねえ。いや、全く関りがないって訳じゃねーんだがな、今思いついたんじゃなくて前から思ってたことでよ」
難しい顔と声音からあまり楽しい内容ではないと判断した二人は顔を顰める。
基本的に彼らの行動は面白そう、楽しそうというのが大前提なのだ。
議論もネタもリア突も、危険があるとしても、そのリスクに見合う価値が(バカ共の中では)あるからこそやっているのだ。
ハナから楽しくも面白くもないと分かっている事に首を突っ込みたいとはこいつらだって思わない。
「聞く前から厄介と分かる話みたいだな。思い違いだったと忘れちまうってのはアリか?」
「オレもそうしたい内容なんだけどよー、このままだとずーっと引っかかりそうな感ハンパねぇんだわ」
「そういう類ですか、増々聞きたくなくなりましたけど、聞かざるを得ないみたいですねえ」
例えるならば、夏休みの宿題や歯医者の日程といった無視したいけど、するともっと面倒になるタイプの内容かと、げんなりしつつも聞く態勢になる二人。
その反応にヨロイニキがゆっくり訥々と話し始める。
「まあ前々からちょっと思ってたことなんだけどな? 幼女ネキとまあ一応知り合いになって、今回で破魔ネキともまあ顔見知りにはなったよな? で、その二人の仕事だのあれやこれやしてるとことか生で色々見て、昔のことも聞いて、そんで改めて思ったんだけどさ――」
「――メシアンの穏健派、あいつらのことほんとよく分かんねーなって」
想像通りに面倒極まりない内容で、想像よりも遥かに楽しくも面白くもなさそうな内容に、サスケニキとクロマニキは顔を見合わせ、これ以上ない程に顔を顰め、深々と溜息を吐いたのだった。
―以下どうでもいいバカ共の設定―
基本はエロスが大好きだが、同性同士でバカやるのも遊ぶのもそれはそれで好き。
大体は0.5ゲーム差ぐらいでエロスが勝つ。
一応百合でもノーマルでもカップルの間に二次なら兎も角リアルで入るのはダメでしょなスタンスなので将来の嫁制作の為の情報収集は納品前のシキガミや悪魔娼館の嬢が中心。
人のシキガミ嫁じろじろエロい目で見てたら相手次第じゃ死も覚悟しなきゃならんとは理解している。
但し保護眼鏡ニキと牡丹ネキに絡んだ様にやっぱりその場のノリと勢いが優先、またガチストライクだと黒札でも情報収集しようとする場合もある。
行動原理はその場のノリと勢い、そして楽しそう、面白そうで生きてる連中。
だが力で交渉すれば面白くない事でもやる、やはり暴力は全てを解決する。
色々と筆者の想像を遥かにぶっちぎる形で感想や評価、更に他作者様に三バカを使用等して頂き、本当にありがとうございます。
いやホント想像外にも程があって驚いてます。
コテハンはあるスレで見たのが実に良かったので採用させて頂きました、作中のコテハン評価は筆者の感想まんまですw
サスケニキは思いついたけど残りが思いつかず、名無しにするしかなかったのでこれを見つけなければきっと名無しのままでした、該当のレスの方には感謝致します。
書いてる内にどんどん長くなっていき、このままだと前回より長くなりかもと思ったので前後編に分ける事にしました。
真面目っぽい内容と状態で中断してますが、後編は前編より酷い下ネタとバカな内容になると断言させて頂きます。
オチまで考えてはいますが頭の中のモノを出すのに時間がかかるのと、書いてる内に長くなってしまうので気長に待って頂ければ幸いでございます。
改めまして、最後まで読んで頂き、そして評価と感想、お気に入り登録、他作品へのご使用、誠にありがとうございました。