【カオ転三次】幼女ネキの謎を解明するため、黒札調査隊は宮城県の奥地〇〇町出張所へと向かった――。 作:貧弱一般メガテンプレイヤー
今回かなりの独自解釈入ります、あと他所の作者様みたく細かい設定&技術考えるのは筆者には無理なので大分ふわっとした感じになります、ご了承下さい。
関係ないけどヤニねこみて3ちゃんズもこんぐらいアレにするべきだったか?とか思いましたが、ニュージェネファンが流石に怒るよなとも思いましたw
あとガワだけとはいえ女の子が不潔とか臭いとか筆者的にネタにしにくいw
何時もの外伝&アンソロジー時空にして、ガワだけニュージェネで中身はウチのバカ共とご理解の程どうかお願い致します。
前回までのあらすじ。
未発見だったTS&天使になってしまった元俺たちを救助したガイア連合。
調査の結果彼らの精神は未だ無事だが、それは何時天使になってもおかしくない崖っぷちな状態だと発覚してしまう。
ガイア連合の為、全ての責任を負って彼らを処分する事を決めたショタおじに対し、破魔ネキに仲介を依頼した謎の人物が示す協力の条件とは……。
エントリーした破魔ネキの言葉に会議室の全員が沈黙する。
暫しの間をおいてショタおじが問いかけた。
「そんな訳がないと分かってる上で聞くけど――その『相手』が今回の一件を知ってるのは君が話したからじゃないよね?」
「勿論です。どうして今回の件やあの三人の事を知ってるのかは、すぐ分かると思います」
ちらりと部屋の隅でえぐえぐと泣いている見た目だけはアイドルの三人に、ちらりと目をやった破魔ネキはどうぞと持ってきた携帯をショタおじに手渡した。
受け取ったショタおじが携帯を耳に当てると――
『どうも、お久しぶりです。アポイントメントが無いのは緊急案件という事で保留にしてもらえると助かります』
――聞こえてくるのは丁寧な口調だが、威圧感の混じった地を這うようなバリトンボイス。
その声でショタおじは電話の相手も、状況を把握している理由も即座に理解した。
「今回の件を知ってるのも、破魔ネキに仲介を頼んだのも、破魔ネキがその仲介を承諾したのも、全部納得がいったよ――――鬼灯様」
相手は破魔ネキと色々と関りの深い、閻魔大王の第一補佐官。
件の三人が召喚に使われ『人として』死亡した時点で、倶生神が地獄に事の次第を報告するのだから状況を把握しているのも当然である。
『そうですか、では前置きは省いて単刀直入に言います――――今回の件
お迎え三連星――奪魂鬼・奪精鬼・縛魄鬼の三人一組の鬼達である。
身体から魂を切り離して引き抜く奪魂鬼。
「魂を引き抜きます!」
精気を抜いて生命活動を停止させる奪精鬼。
「肉体の機能を停止させます!」
生き返らない様に身体を腐敗させる縛魄鬼。
「肉体を腐らせます!」
「「「ご愁傷様です! ご愁傷様です!」」」
言わば地獄の魂の専門家である。
『彼らとあなた方が協力すれば、完全な分離は無理でも貴方から見てぎりぎりセーフの状態までもっていくのは可能だと私は踏んでいます』
「……成程ね」
鬼灯の推測は、ショタおじからみても妥当と判断出来るものであった。
『無論、必ず上手くいく保障はありません。状態の改善は出来ても貴方の基準に届かない場合もあります――寧ろ、そうなる確率の方が高い』
「ああ、その通りだ。そこは妥協する訳にはいかない」
『そうですね、その考え方は正しいです。トップがブレては迷惑ですので。それでその場合についてですが――』
『――その場合は、その三人を此方で引き取りましょう』
鬼灯のその提案に、会議室の温度が数度下がり、ショタおじから放たれる霊圧の質が変わる。
「――理由は聞かせてもらえるのかな、鬼灯様」
重圧を込めたガイア連合トップの問いに、全く動じずに地獄のNo. 2も平然と答えた。
『ええ、勿論。そちらが余所に自分達の情報や技術が漏れるのを警戒しているのは理解しています。貴方が元仲間だった悪魔を必ず処分している理由の一部である事も』
話を理解させる為か、それともショタおじを落ち着かせる為か、間をとって鬼灯は言葉を続ける。
『ですが
「……それが嘘じゃない事は俺も分かる」
他所の神達の様に、ガイア連合を利用しての勢力拡大をする気も、する理由もないという言い分にショタおじも納得してプレッシャーを消すが、やはり気にした様子もない鬼灯は言葉を続けた。
『三人についても引き取った後で情報を抜く様な真似はしませんし、それに関しての契約を結んでも構いません。そして――』
『――引き取った彼らは、私直属の部下という形にします』
「……流石地獄の第一補佐官。頭の良く回る事で」
『当然の事です』
ショタおじの誉め言葉に全く気にした様子もない闇鬼神。
本拠が日本なのと、各地で行動する俺たち*1の影響もあり、ガイア連合と日本の神々は割と繋がりが強い方である。
しかしガイア連合からみて日本の神々が全幅の信頼を寄せられる相手かというと、答えは否だ。
そんなガイア連合側の考えを鬼灯は理解しており、その点も配慮している事をショタおじ側も理解したのである。
自分の直属の部下にする――つまり、日本神がちょっかい掛けてきても手出しはさせないと言外に言っているのだ。
その言葉が信用出来るのか、何より実行が可能なのかという点でも問題はないとショタおじも内心で認めた――嘗て憎悪バリバリのイザナミ相手に己の意見を押し通した*2闇鬼神である、そこらの神が敵う相手ではない。
そんなショタおじと鬼灯様のやり取りを、会議室に集められた面々も覚醒者の強化された五感で電話の内容が聞こえる為、固唾を飲んで見守っていた。
そして、覚醒者なら聞こえるなら当然――
「「「…………」」」
――何時の間にか泣き止んでいた、当事者たるニュージェネ(偽)の三人にも聞こえる訳で。
状況は正確には分からない、でも何か自分達にとって都合の良い感じではあるっぽい。
そこまで分かっているなら、今自分達がやるべき事は一つ。
アイコンタクトを交わした三人は、気付いた幹部達が止めるより早く、全力ダッシュ!
高位天使ボディでの火事場のクソ力で死に物狂いな全力疾走は、咄嗟に放たれた妨害や拘束を幸運にもぎりぎりで搔い潜る事に成功した。
そして、疾走からの跳躍で天翔けた三人は――――
「「「どうか、どうか! お慈悲を! チャンスを!
――土下座をキメた。その身体はやはり全裸であった。
羽の様にひらひらと、滞空中に脱ぎ捨てた服が全裸の彼らの周囲へ落ちていく光景に、ショタおじは何とも言えない表情になると、電話口の相手にちょっと素になって忠告する。
「ねえ、本当に直属にして良いの? 把握してるとは思うけど、彼らアホだよ。しかも高純度の」
『アホと天才は紙一重です、ブッ飛んだアホはあなどれません。それに衆合地獄*3で美女が思いっきり必要なので』
「清々しい程の顔採用だねえ」
フェミな人達が激おこになりそうな理由に苦笑するショタおじの視線の先では、件の三人を囲んだ黒札達が上着をかけたり、お説教したり、呆れたり、苦笑したり、小突いたり、写真を取ろうとして別の黒札にとめられたりしていた。
『話を戻しますが、今回程の特殊なケースでなくとも諸事情で
「……そちらの話は分かった。その上で一つ確認しなければならない事がある」
今度はショタおじが間をおいて、絶対把握せねばならない点を問う。
「今回の件でガイア連合に協力する事に、そちらに一体どんなメリットがあるのか、を」
例え鬼灯が信用に足る相手だとしても、組織間の関係とはまた別の話。
どういう理由で、どんな利得故に、協力するのかを知らないままとはいかない。
取引において、ましてやオカルト絡みで一方が得をする契約など、どんな危険な契約よりも警戒して然るべきなのだから。
『当然の疑問ですね。お答えしますと――』
『――――面倒だからです』
「……へ?」
予想外の言葉に素になったショタおじの反応に構わず、逆に鬼灯の側が問い掛ける。
『彼ら三人を処分したとして、その後はどうします? 放置しますか? その場合ほぼ間違いなく天使達が残った全てを回収しますが』
「――それは絶対ないと承知の上で聞いてるよね?」
『はい。そして、天使達に回収されない様処置した上で輪廻に返そうとすれば
『――――非常に面倒な事になります』
言葉の内容は同じだが、そこに込められた思いは全く違う。
そして、ショタおじが尋ねるより先に鬼灯が爆弾めいて爆発した。
『只でさえ
キレまくった怒号と共に電話の向こうから恐らくテーブルを粉砕した破砕音と電話越しでも感じる漆黒のオーラに、ショタおじも会議室の面々も『沈黙! それが正しい答えだ』と黙っていた。
『……という訳で、そのままだと面倒な事になるので私の権限内でそちらに助力しようという訳です。一度前例があればこの先何かあった時も色々とやりやすいですし』
「ああ、うん。まあ納得出来たよ、色々と」
『また将来的に元ガイア連合の獄卒を受け入れる為のテストの為でもあります。あなた方の中には呵責だけでなく様々な地獄の業務に向いた逸材が多数居ますので』
「流石の人材ブラックホールだねえ」
何時ものテンションに戻った鬼灯様の語る理由に心底納得し、序とばかりの抜け目ない人材ブラックホールっぷりに苦笑するショタおじ。
『何よりもしあなた方が亡くなった際にお迎えする場合、色々なトラブルや面倒事に加えトラップの類も予想されますので。対策として同じ黒札だった人をお迎えに送るのが一番だと考えています』
「……それは確かに否定出来ないなあ」
更に付け加えられた未来予測には、流石のショタおじも何も言えなかったのであった。
『それでこの話、受けて頂けますか?』
「……」
即答せず口を閉ざし、ショタおじは沈黙する。
ショタおじの頭の中では様々なメリットやリスクを孕んだ今後の、それこそ終末後までを含んだ膨大な計算が行われていた。
他の面々も誰も口を開かず、会議室を暫しの間沈黙が包む。
しかし、その沈黙は今迄のものとは似て非なる空気を宿していた。
幹部達のショタおじを見つめる視線――特にセツニキの――には、何処か気遣うような暖かみがある。
『俺たち』にとても甘いショタおじが――ましてや人格や記憶を色濃く残した――元『俺たち』の処分等、躊躇いがないとしても、好んでやりたい筈がない。
だから、もし問題が起きたら対処すればいい、自分達も勿論手を貸す――――会議室の面々は、無言でそう語り、その背を押していた。
「――――分かった。やってみよう」
言葉少なにショタおじが答えると会議室の面々は拍手を送り、また全裸土下座しないように押さえられていたニュージェネ(偽)は安堵から泣き崩れる。
「そして感謝するよ、鬼灯様。理由はあれど俺の仲間を助ける為に協力してくれる事に」
『別に気にしないで下さい。こちらにもメリットはありますし、仲間に甘い貴方ならほぼ確実に通ると判断した上で話を持ち掛けたのはこちらですので』
感情が読み取れない話し方から、本心からと思われる言葉にショタおじは苦笑した。
合理的ではあるが、思いや感情を解さない訳ではない、故に人望があるのだろうと。
『まあニートの群れを飼うだけでなく、ああも甘やかすのは心底理解しかねますが。私なら性根を徹底的に叩きなおして働かせます』
こちらも本心からと思われる物言いに少しショタオジの笑顔が引き攣った。
なにわともあれ、地獄との協力によるプロジェクトが正式に決まったのであった。
◇
こうして始まったミッションだが、如何に地獄のお迎え三連星のエースと協力するとはいえ、容易い事ではないのは言うまでもない。
コーヒーに砂糖やクリープを入れて混ぜるのはチャメシ・インシデントでも、それを元に戻すとなるとそうはいかないのだから。
ましてやそれが魂となれば何をかいわんやである。
当然タスクはラクダに針の穴を通させるかの如く難航した。
それでも、諦める事なく皆が全力で取り組んでいた。
例え僅かずつでも確実に好転し、前へと進む。
それは無論魂の専門家である三連星の助力があった、ガイア連合の技術と、黒札達の技量もあった。
しかし、何よりも一番大きかったのは――
「諦めるな! 諦めるのを―――諦めろ!!」
「あきらめんなよ……あきらめんなよお前! どうしてそこでやめるんだそこで!」
「最後まで……希望を捨てちゃいかん! あきらめたらそこで試合終了ですよ……!?」
――――普通、こういうシチュなら本来全力で抵抗するポジである筈の天使側が、全面的、且つ全身全霊で協力していたからである。
応援内容に、幾人かの黒札が内心で『もうこいつらどのみち手遅れだろ』と思っていたが。
そして、苦心惨憺の末に
「……ここまで分かれて、悪魔の部分が薄まったのなら殆どデビルシフターみたいなもの――うん、成功だ!」
――このショタおじの宣言で、皆の苦闘は遂に報われたのである。
「よ、良かった……! 本当に、良かったよぉ! メデタイ! 実際メデタイ!!」
「ううっ、もうダメだって何度も思ったけど……オレは助かったぞこんちくしょう!!」
「神は、いました……! メガテン世界だけど、神は、確かにここにいました……!!」
未だ天使の身体のままだが、高位天使の魂の大部分を切除されたニュージェネ(偽)が、互いに抱き締め合って、ぽろぽろと大粒の温かい涙を流した。
暫くの間嗚咽の止まらない三人だったが、涙でぐしゃぐしゃな顔を袖でごしごしと拭うと、姿勢をぴんと伸ばす。
「「「――――本当に、本当にありがとうございました!!!」」」
深々と奥ゆかしい七五度の完全な立礼と、大きな声の感謝でその場の皆へと心からの謝意を示したのであった。
「ああ……消えていく……だが、悔いはない。天使として最期を迎えられるのだから……」
「ガイア連合の者達、そして異教の鬼達よ。我らを終わらせてくれた事、感謝する……」
「神よ……今貴方の御許へ……そして、汝らに神の祝福があらんことを……」
そして、三人から切り離された高位天使の魂も、また感謝の言葉と共に姿を薄れさせていく。
天使が、それも過激派に属する天使が、ガイア連合や異教の存在へと心からの感謝を贈る――――通常ならば有り得ないこの光景は、このプロジェクトがどれ程のものであったかを何より示す証であったのかもしれない。
なお、良い雰囲気でフェードアウトしようとした高位天使達だが、ガイア連合が過激派の、しかも『俺たち』を生贄に降臨した天使共を逃す訳も理由もなく、とっ捕まえて毛の一本まで色々と『活用』したのであった、インガオホー。
◇
ガイア連合山梨支部・製作部。
しくしく、さめざめ、えぐえぐ、うえっく、ひっく、うぐぅ、ぐしゅっ
ニュージェネ(偽)が泣いている、ぽろぽろと大粒の涙を流して。
助けられた時のものとは違う、悲しみに満ちた冷たい涙を。
「……なあ、いい加減そろそろ泣き止んだらどうだ?」
そんな三人を困惑半分、呆れ半分な顔のエドニキが窘める。
「ひっく……えぐ……だってよ……エドニキ……!」
嗚咽しながらちゃんみお(仮)が悲嘆にくれた顔を上げ、叫んだ。
「俺の……俺達の、ムスコがぁあああ!!」
おーいおいおい、オロローン、オロロローン!! ウワァァァァァン!!
叫びと共にちゃんみお(仮)が、そしてしぶりん(仮)としまむー(仮)も一緒に泣き崩れた。
そう、彼らは失った、生き別れる事となってしまった己の
「仕方ねーだろ。元の身体が残ってない以上、一から作るしかなかったんだから」
三人の元の身体――人間としての肉体は、天使召喚に使われた時に消滅してしまっている。
その為彼らの現在の肉体はガイア連合自慢の技術を用いたシキガミボディとなっていた。
以前の高位天使ボディも素材に使ったボディはショタおじの術式による天使の対ハック用のセキュリティ完備、MAGで維持する必要もなく、基礎スペックも優秀な至れり尽くせりなモノであるが――
「そもそも、何で私達この姿のままなんですか? 色々作れるのなら元の姿に戻してくれれば……」
――しまむー(仮)の言う通り、ニュージェネレーションのままであった。
「まあ思うのも当然だがな、そう簡単な話じゃあないんだよ」
「ええ、エドニキの言う通りです。その姿のままなのも理由があります」
難しい顔のエドニキの隣に、探求ネキもやってきて説明に参加する。
「肉体と魂と精神は密接な関係にあり、相互に影響を与え合うものです。当然、今回の貴方達の件とも無関係ではありません」
「時間だけでみればその姿だったのは短時間だ。でもな、高位悪魔の身体で過ごすなんざ本来何が起きてもおかしくねえんだ」
「そして非常に特殊な条件によるものですが、『その状態』で曲がりなりにも貴方達の魂や精神が安定していたのは事実です」
「ましてや今回の大手術は
つまりどんな形であれ維持出来ていた状態から、碌に事後経過の情報もないまま再度身体をTSさせてしまうと何が起きるか分からないから出来ない、という至極尤もな話であった。
もしこれが
だがニュージェネ(偽)の三人は濃さこそ工業廃水並みでも、そんな強靭な精神は持ち合わせてはいなかった。
「ううっ、何時か、何時かまた会えたら、もう一度俺を親と呼んでくれるか……?」
「情けねぇ……オレは自分のムスコも守れねー小せェ男になっちまったのか……」
「さよならの一言もなしに……あまりにも……あっけなさ……すぎる……」
己のムスコとの今生の別れに男泣きに泣く、今は美少女な三人に『処分から助かった時よりも泣いてんなあ』と思いながらエドニキが慰める様に言った。
「まあ色々と落ち着くまでの辛抱だ。レベルもステもあるんだから『生やす』のはそう難しくはないさ」
「「「え」」」
エドニキの言葉に三人の動きと涙が時間停止モノの如く止まる。
「あ、あの……今何かスゴい事言いませんでしたか? 俺は訝しんだ」
「いや別に。ガイア連合ではポピュラーな技術だし」
「え、マジで? モロッコジョークじゃなくて?……ちなみに玉ついてんの?」
「うん、マジ。あと玉有る無しどっちもあるぞ。魂どうこうすんのに比べりゃ楽なもんだ」
「それ、同列扱いしていいものなんですか? でも実際生やす人なんて少数なんじゃ」
「結構居るぞ? 探求ネキだってその一人だし」
絶句した三人がギギギ、と錆び付いた動きで首を動かして探求ネキの方を向いて、無言で問い掛ける。
「ええ、生えてますよ。というか、私とエドニキ他で共同研究した結果ですので。ガイア連合には割と居ますよ? 生やしてる女性は」
「「「エエエェェェ(´Д`)ェェエエエ」」」
昨日の天気を話すようなノリで平然と言われてニュージェネ(偽)の脳ミソが盛大にバグリ散らす。
目の前の怜悧な美貌の下に汚れたバベルの塔が建設済というだけでも大概なのに、それが複数ときたら、それ何処のおちん〇んランドなの?てな具合である。
まさかここにも既に生やしたマーラ様やミジャグジ様の使徒達が居るのかと思わず周囲を見回した三人の視線がタマタマやって来たとある女性で止まる。
彼らの視線が『彼女』で止まったのはただの偶然、強いて言えばタマタマ近くに居たというだけである――――もしかしたら、現在の三人の姿との縁によるものかもしれない。
三人の視線が、物理的に穴でも空きそうな程の強さでタイトスカートの股間へと突き刺さり、勿論そんな目に件の女性が気付かぬ筈もなく――――その時、エドニキ他その場の全員の耳にはビキィッ!という聞こえない筈の青筋立てる音が確かに聞こえた。
「……少々、お話をする必要がありますね。ええ、少々」
見惚れそうな程の綺麗な笑顔のままで、見事な程の青筋を浮かべたちひろネキが其処に居た。
これがこの先数えるのもバカらしくなるレベルで行われる三人への説教、その記念すべき第一回であった。
そして黒札達は、今更過ぎるある思いで一致した。
『とんでもないアホの子が入ってきたなあ』と。
◇
こうしてガイア連合に加入した三人。
『過激派に誘拐されて天使にされてTSした後助けられてガイア連合に参加した』と聞いたガイア連合員が想像する人物像を、色んな意味で完全に裏切る言動と、その中身と比較して詐欺に等しい外見であっという間に有名になった――良くも悪くも。
『メガテン美肉三人衆ペテン使3ちゃんズ』略して『ペテン使3ちゃんズ』と『ペテン使〇号』という自称に加えて――曰く、ちゃんみおニキとか名乗るのは流石にファンに申し訳ないと思ったとの事――他者からによる複数の異名がそれを物語る。
黒札でも天使の同類・メシアンの仲間は死ねなアンチヘイト勢俺たちの一部からの
「あいつら存在自体が天使の評判とか諸々を下げるから、一番最後に始末するべきでは?」
という書き込みが元になった『
『見た目は良いのに全然萌えないランキング』や『こいつで抜いたら負けと思うランキング』といったガイア連合で行われる番付。
これらのランキングに、ニュービーとは思えぬ流星が如き勢いでランクインした事から『ニュージェネレーションズ』
そして最も有名となる、ある時期から穏健派メシアン相手にしょーもない悪戯を繰り返す様になった事による『穏健派の信者達10人中9人が「正直アレはどうかと思う」と言うレベルのバカ』
そんな数々の二つ名を持つに至ったペテン使3ちゃんズが現在何をしているかというと――
ガイア連合山梨支部。
Ah 時の中で 何が変わるんだろう
玲瓏たる三重の歌声が響く。
心はいつでも 今を楽しんでる
『Strangers』*5が流れてくる中心には――
――土方作業着姿で死んだ目でお仕事中のペテン使3ちゃんズが、歌いながら作業をしていた。
真っ直ぐな道ばかりじゃないさ
仮にも同盟相手の穏健派メシアンへの悪戯が、当然ちひろネキの耳に届かない筈もなく。
そして『「教会でレッツゴー!陰陽師を歌う会」の会長と副会長と名誉理事長をしてるから義務』という言い訳が通る筈もなく。
人生の追加シナリオ 意外な扉 開けてしまえ
ペナルティとして、作成部のマッド系がチャレンジ精神を発揮した結果の嘗て作業場だった瓦礫の山の撤去作業を命ぜられる。
いつか終わる? 違うね 永遠のように笑い続けたら
彼らだけなのは罰なのもあるが、何分元がマッドが使っていた施設なので、時々地面から火や氷や毒がアクションゲーの如く吹きだしたり、瓦礫の山から暴走したシキガミや改造悪魔が襲い掛かってくるので、下手な人間や作業用シキガミでは手が出せない事情があった。
蘇るって思うよ 信じたら勝ちって決めるんだ
「……その、ボソボソ蹴ったり、罵ったりしてくれたら手伝うという人達も居ますけど……やります?」
という、ちひろネキからの提案?もあったが、それなら自分達だけでやる方がマシと判断した3ちゃんズであった――――まだ余裕があるとも言う。
Strangers! 誰もが自分の時間を旅して夢を見る
炎や毒を食らっても高い耐性に物を言わせ耐え、暴走シキガミを邪魔と蹴倒して瓦礫を虚ろな瞳で片付けながら、それでも歌うのを止めない3ちゃんズ。
Strangers! 未来は分からないだからこそ面白いんだな
無駄に発揮される文字通りの『天使の歌声』を聞くのは、天に浮かぶ太陽と、空を羽ばたく鳥たちのみ。
次に起こることもきっと楽しい
ガイア連合での彼らの日々は、まあ大体こんな感じです。
見た目も力も性別も変わっても、それでも彼らは変わんないと思われているようです。
一緒なら
何より、誰よりも本人達がそう思っていました、おそらくきっと。
―以下どうでもいいバカ共の設定―
・ニュージェネレーション(偽)改めて、ペテン使3ちゃんズ
どうにかガイア連合に参加出来た三人。
天使ボディからシキガミボディに変わりMAG問題は解決したが、レベルは29まで下がった。
理由は高位天使ボディで無くなったのと乗っ取り防止術式で天使の力が抑えられた事、そして何より3ちゃんズの魂が天使の力と相性が悪いから。
筋金入りの属性・ヒーホーな連中が天使と相性良い筈がない――集中時やうっかりで羽や天使オーラが出るのもそれが原因。
状態としては作中通り天使のデビルシフターが一番近いが変身せずとも戦えるし、上位種族からレベルダウンした状態に近い為、ステータスの値は同レベル帯と比較すると高めで属性耐性も優秀と三馬鹿ラスよりずっと強い。
故に正面ゴリ押しで勝てる場面が多い為、咄嗟の機転や判断力は三馬鹿ラスに劣っている、しかし連携能力については3ちゃんズの方が上である。
全員がオールマイティなステだが、当人達の好みによるスキル習得により差があり、得意分野も異なる。
特化型の三馬鹿ラスと違い単独でも依頼や異界潜りが実行可能――でも何故か常に三人で連んでいる。
三人で『Strangers』をよく歌うのだが、他に誰も居ない状態じゃないと歌わないので知る者は少ない。
ちなみに一番後の時間軸でも三人とも『生やして』はいない。
・ペテン使1号
デバフ役のサスケニキと違い、MAGで作った光弾(本人は血中カラテで生成したシュリケンだと主張)と高速接近からの格闘戦(こちらもポン・パンチやドラゴン・トビゲリと主張)で戦う遠近両用のスピードアタッカー。
どちらかというと対多数相手を得手とする雑魚狩りタイプ。
攻撃・回復系魔法も使えるが、こちらも頑なにジツやチャドー呼吸だと自称している。
・ペテン使2号
別世界と同じく前衛だがこのPTはタンクがそんなに必要ない為近接物理型アタッカー。
刀ではなく両刃の西洋剣を使う――でも戦い方はヨロイニキと一緒で鞘で殴ったり蹴ったり頭突きも使うやったもん勝ちのケンカ剣法。
1号と比較するとタイマンやボス狩りが仕事な対強敵タイプ。
一応魔法も使用出来るが殆ど使わない――というか使える事を忘れており、思い出して使った際はクールな容姿のせいで切札として隠していたと思われるという勘違い系なろうになった。
・ペテン使3号
もやしなクロマニキと違い前衛もやれるステで剣も装備してるのだが、当人が後衛をしたがるので後衛の魔法枠――曰く、泥臭い殴り合いは自分向きでないとの事。
幅広い系統の魔法を使えるが、基本はバフでの強化が仕事。
しかし接近してきた敵を一度返り討ちにしてからは近接戦出来ないフリをして、近付いてきた相手に不意打ちかますセコイ戦法『楽してズルしていただきかしら』に割とハマっていたりする。
・鬼灯様
ディストピア様作。【カオ転三次】終末が約束された世界で生き抜きたい より。
カオ転三次全体でみても外部の組織の人で信用出来るランキングならトップクラスと筆者が思ってる人、というか鬼神。
ただ、黒札の大部分を占めるニート勢との相性が間違いなく滅茶苦茶悪そうなのが玉に瑕。
もし3ちゃんズにならず獄卒になった場合、バカやって鬼灯様にシバかれたり、シロや座敷童と遊んだり、やらかしてフンコロガシ屎泥課送りになったりと基本はあまり変わらない。
鬼灯様にもビビりつつも何だかんだで懐くので人間版シロみたいなポジになる――ガワが美少女JKなのでイワ姫みたいな鬼灯様狙ってる連中から凄い目で見られるかもしれない。
・ショタおじ&黒札の皆様
ショタおじに関してはかなり筆者の独自解釈なので、この世界ではという事でお願いします。
見た目は美少女でも『とんでもないアホ』という周囲の評価は別世界と変わらなかった。
なんやかんやで苦労して助けてくれた事には3ちゃんズなりに感謝している。
天使部やメシアン被害者の会から勧誘されたが、そちらは『自分達は天使じゃない』『なんか合わない気がする』という理由で断った。
漸くペテン使3ちゃんズの過去編が終わりました。
筆者には具体的な方法とか考えるのは無理なので『こんな状況とこんな面々なら何とかなりそう』なふわっとした感じに。
という訳で救いの手は天から地獄への蜘蛛の糸ならぬ地獄からの闇鬼神・鬼灯様の協力でした。
とある鬼滅の刃とのクロス作品で無惨のせいで面倒な裁判が増えてキレる鬼灯様の話を見て、ならカオ転世界の天使にキレるのもアリと思ったのと、鬼灯の冷徹で過去の偉人や英雄が獄卒やってるみたいに黒札が死亡した後下手な神や悪魔のとこ行くより地獄で獄卒やる方がアリなのでは?と思ったのも今回鬼灯様を使った理由だったりします。
ショタおじと黒札達+ガイア連合の技術+あの世の魂の専門家+天使側の全力の協力 が揃えばショタおじのセーフ判定までギリいけるんじゃないかなあと。
筆者のお頭ではこれが限界の為、この世界ではイケたという事でお願いしますorz
次回はガイア連合加入後暫くたった3ちゃんズの予定です。
そして馬ニキのとこでライブしてる元三馬鹿ラスな3ちゃんズに草w
れべっか様、早速の登場ありがとうございました。
それでは、最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。