【カオ転三次】幼女ネキの謎を解明するため、黒札調査隊は宮城県の奥地〇〇町出張所へと向かった――。 作:貧弱一般メガテンプレイヤー
今回三馬鹿ラスが殆ど出ない特殊回となります。
あと今回の話の内容からタグ増やしました。
マカーブルさんよりイラストを頂きました。
挿絵にしようとしましたが、頂いたここすきがずれてしまうのでネタバレ防止であとがきに掲載させて頂きます。
ガイア連合山梨支部・事務所。
異能者・人外の集団といえど、集団である以上逃れる事の出来ない書類と書類仕事。
それらを取り扱い、覚醒してない黒札が真っ先に所属しようとする、そんな場所。
人を超えた者達を人のままの者達が差配し、指示する等滑稽だと宣う輩も中には居るが。
それは目か、頭か、性根か、口の何れかが、または全部悪い者の戯言であろう。
ともあれその事務所のトップにしてガイ連の古参の一人、ちひろネキを含むその場の者達は皆悩んでいた。
「……駄目です。どうやっても、手が足りません」
「やはり、ですか」
部下の報告に溜息つきつつ答えるちひろネキの手にあるのはガイ連への依頼一覧。
ただの依頼ではなく、黒札達が受けずに残ってしまった依頼、俗に塩漬け依頼、黒札またぎとも呼ばれる依頼である。
幾ら食料を大量の塩で漬けても保存に限界があるように、依頼を放置し続けるのにも限界はある。
故に、何とかあの手この手で黒札や、黒札が支援する金札、銀札といった現地霊能者に限界の近い依頼を熟させるのも事務方の大切な仕事の一つだ。
だがそれですんなり受けて貰えるなら、黒札またぎなんて呼ばれる事も無い訳で。
「可能な限り声掛けや斡旋もしましたが、残り一件がどうにもなりません。現地の霊能集団に任せた場合、占術を用いた予想では依頼達成と引き換えに現地集団はほぼ壊滅です」
「それは最後の手段にするべきですね」
現地民の事等どうでもいいという黒札も多いが、それを良しとしない黒札も少ない訳ではない。
また曲がりなりにも現地の霊脈、地脈を管理する者が居なくなれば、余計な連中――人(メシア連中)か悪魔のどちらにせよ――が占拠して更に面倒な事になる場合も多いのだ。
故に何とかしなければならないが、依頼を受けてくれる相手が何処からともなく湧いてくる筈もなく。
「……例の手は駄目なんですか?」
「……少し前の依頼で『残弾』を使い切ってしまいました。現在弾切れです」
別の部下の質問に再びの溜息で返すちひろネキ。
とある事情から塩漬け依頼を熟す事の多いとある三人組。
当初は失敗しても良いやという気持ちで任せた所、意外にもちゃんと依頼を熟した――依頼途中でやらかす事も多いが――それでも依頼成功の範疇までで済ませているので、それからペナルティの名目で塩漬け依頼を積極的に押し付ゲフンゲフン斡旋するようになった。
しかしペナルティが名目である以上、困った時に連中がやらかすという保証などなく、連中のやらかしが常に塩漬け依頼をやらせる程のものとも限らない。
よって連中がやらかしを誤魔化そうと、或いは逃走してほとぼりを冷まそうとした際、あまり被害の大きくないもの、被害者が被害を訴えなかったもの、こちらで揉み消しが可能なもの、こういった件を敢えて追及せずストックしておく。
そして今回の様に限界になった塩漬け依頼が発生した際に、連中を呼び出してちひろネキが笑顔でこう告げるのである。
『バレてないと思ってましたか?』と。
そしてペナルティとして塩漬け依頼をしてもらうという寸法だ。
そんな便利な『弾』だが供給は連中のやらかしとやらかしの範囲、内容、相手次第の為、幾ら連中のやらかしが多くとも、安定供給とはいかないのだ。
逆に呼び出した際にこっちでも把握してなかったやらかしを向こうがバレたと勘違いからの土下座して白状してくる”ラッキー”なパターンもあるが。
今回はその弊害が出た形である。
「どうしましょう。日頃問題行動を繰り返す事への罰則という体でいきますか?」
「それも最後の手段にしたいですね。今のあの三人はウチのトップ含めて観察してる人が多いですし」
再び違う部下が提案するが、こちらもちひろネキは首を振る。
入った当初から『やばい、とんでもないアホが入ってきた』とちひろネキ達に思わせた連中だが、その予想すら上回るバカであったのに加えて、やたらアグレッシブに彼方此方へと出没&やらかした結果、連中を知る者は多い。
特に高レベル黒札の中には連中を芸人のコントやアニマルビデオのノリで見物してる者達も居る――というかガイ連トップのショタおじがその一人である。
そんな良くも悪くも目立つ相手にあまり真っ当とは言い難い、筋の通らないやり方をするのは避けるべきだろう。
以前の人魚ネキ絡みによる幼女ネキの立て籠もり事件*1は事務方にとってしっかり拭い難きトラウマになっているのだ。
まあ連中の扱いどうこうで少なくとも幼女ネキが乗り込んでは来る事はないだろう。
きっと「まああいつらだしな」でスルーすると思われる。
でも俺たちにゲロ甘のショタおじが首突っ込んで来たら大事だし、その結果『弾』が使えなくなりでもしたらそれこそ目も当てられない。
そして沈黙が続き、皆が数分程うんうん唸り、行きづまりそうになる。
このままでは不味いと空気をリセットしようとちひろネキが発言しようとした時。
「失礼します! 事件です!」
会議室にノックもそこそこに事務員が飛び込んできた。
皆が注目する中、事務員が続ける。
「道を歩いていた未覚醒の黒札が、頭に何かが当たって気絶して医務室に運ばれたそうです」
黒札同士のトラブル、それによるもめ事の仲裁、または裁定にも事務方は大いに関わっている。
なので山梨支部で起きた事件の事を知らせるのは別に何もおかしくはない。
しかし会議中の会議室に飛び込んで来る程の大事でもないその内容に、何かを察したちひろネキ以下室内の黒札達が熱い眼差しで見つめる中、事務員は笑顔で告げた。
「――その気絶した黒札ですが……
その発言に会議室の空気が変わり、一人の黒札事務員がすぐさま何処かへと電話をかける。
暫く電話口で話していた事務員が満面の笑みを浮かべて電話を切るとちひろネキと周囲に伝えた。
「巡回用シキガミからの報告が確認されました! 三欠案件です!」
「「「「「よっしゃあ!!」」」」」
その言葉に会議室の黒札がそれぞれガッツポーズで答えた。
三欠案件。
それは彼ら事務方の前述の連中が関わっている事件の呼び方であり、平たく言ってしまえば『残弾』補充のチャンスである。
命名については連中の通称の元になった三羽烏と同様の意味である三傑から。
ただ三欠自体に義理・人情・交際の三つを欠く事という意味があるので流石にこれは酷いのでは?という意見もあった。
しかし義理や人情はまあ兎も角、あの連中の欠けてる所は三つどころじゃ利かないし、いいんじゃない?というとあるブラコゲフンゲフン弟思いな女性黒札の意見もあり、このまま使われている。
今回の場合は『メントスコーラ&覚醒者の全力でコーラを振るだけ』をやっている件の三人。
その最中うっかり手を滑らせてコーラのペットボトルが高速で発射される所。
そして不運にもそのペットボトルが後頭部に見事命中、更に衝撃でキャップが外れてコーラが大噴射、結果コーラでびしょ濡れになって気絶する黒札。
コーラを追っかけてきた三人がその黒札を発見し、慌てて容体を確認、ケガもなくただ伸びてるだけと分かるとペットボトルの回収と可能な限りの周囲の清掃と証拠隠滅を行った後にだばだばと逃げていった――以上の一連の出来事が観察していた巡回用シキガミによって報告された。
歓喜する周囲を余所にちひろネキが真剣な顔で確認した。
「その未覚醒の黒札に、怪我はなかったんですね?」
「は、はい。気絶しただけで、どこにも怪我はなかったと」
「……それでは、ダメですね。怪我がないなら塩漬け依頼はペナルティとしては重くなりすぎます」
沈痛な顔で告げるちひろネキに、喜びに沸いていた黒札達も一気にテンションが落ち、会議室が非常に重苦しい雰囲気で満たされる。
「くっ、被害者の黒札が倒れる時に骨折か捻挫でもしてくれたら……!」
「医務室に頼んでカルテをちょっと書き換えてもらうというのは……」
「……いっそ意識を取り戻す前に俺がバールで殴って……」
「おい待て! お前とんでもないこと言ってるぞ! カウンセリング受けたんだよな!?」
なまじ希望が見えた故の反動か、ぼそぼそと事務員達が物騒なことを呟いている。
特にアレな黒札に連続で当たり、周囲からカウンセリングを勧められたとある男性は目を含めて色々とレッドゾーンに突入していた。
重苦しい通り越して最早魔空空間になりそうな会議室。
再度空気と雰囲気と魔空空間を宇宙刑事ギ〇バンの如く何とかしようとするちひろネキ。
しかしその直前、またもノックも碌になしに新たな事務員が会議室にエントリーして叫ぶ。
「追加の報告です! 件の被害者の黒札ですが――」
「――以前、彼らに竹ぼうきぶっ刺された黒札でした!」
「「「「「「でかしたぁ!!!」」」」」」
会議室の雰囲気が一変し、期待に満ちた顔の黒札達にちひろネキも笑顔で頷いた。
「――故意ではない事故で怪我はなくとも、以前軽いとはいえ怪我をさせた相手への事件……これなら何とか通ります」
そして一転して真剣な顔になったちひろネキが部下達へ指示を出す。
「直ぐに書類を用意して下さい、現地への足の手配もこちらでやります。三人の現在地は?」
「居合わせた霊視ニキが確保しています!」
「脱走の心配はなし、と。では霊視ニキに医務室には近付かないように、捕まえた三人も近付かせないよう連絡してください。以前の様に三人に手を出されたら全部台無しになります」
「すぐに伝えます!」
「被害者の黒札を絶対医務室から出さないよう連絡を。文句を言ったらこの件は事務長が直々に動いており、後の説明も事務長自らが行うので医務室で待っていて欲しいと伝えなさい。そうすれば特別扱いされていると勝手に満足します」
「こちら契約その他の書類です。移動手段の確保出来ました」
「……少し、こちらで報酬に色を付けましょう。予算の申請は後で私がします」
連中に塩漬け依頼をやらせる際は何よりも拙速を尊ぶべし、というのは事務方の黒札達の苦い経験による教訓である。
昔、期限に余裕があり、『残弾』も多く、それで安心して連中に伝えるのを後回しにしていた事があった。
そして期限が迫り、連中に伝えようとした矢先にそれは起こった。
バカ共が可食悪魔素材とトリコ食材と霊的食材を用いての闇鍋をやったのである。
その結果、全員医務室送りになってしまい、直前で梯子を外される形になってしまった。
三人にしてみればまだ知らされてすらいない依頼の都合に合わせる理由などないのだが、当然事務方では大慌てで代わりの人員を探さねばならなくなった。
直前という事もあり人員が見つからず頭を抱えていた所で、相性の良いトリコ食材が混じっていたのか、はたまたギャグ補正か、一日で三人が回復した為、無事危機を乗り切ったのである。
病み上がりにいきなり塩漬け依頼をする羽目になった三人は気遣いと優しさが足りてないと嘆きながら『愛がたりないぜ』*2を歌っていたが。
てきぱき、きびきびと部下への指示と自らの仕事を熟すちひろネキの姿は、まさに絵に描いた様なデキる女、キャリアウーマンそのものといった様相であった。
未覚醒ながらカリスマと覇気すら感じるその佇まいに尊敬と憧れの目を向けていた部下の一人が仕事をしながら同僚に話しかける。
「流石事務長だよなあ……だからこそ分からないんだが、何であの件却下されたんだろうな?」
「だよなあ。あの人なら連中を手のひらで転がすなんて楽勝だと思うんだがな」
納得できないというよりは不思議そうに話す二人の事務員。
彼らの言うあの件とは何か?
それは以前ちひろネキによって永久凍結とされたある提案の事である。
◇
ある時、事務方の黒札から一つの提案があった。
それは例の三人を塩漬け依頼の専門家、黒札またぎ専用の黒札チームにしてはどうかという意見であった。
とはいえ連中とて罰として嫌々ながらやっているのが実態であり、別に好き好んでやってる訳ではない。*3
だがチョロイ連中だから割とイケるのでは?ちひろネキ相手なら頭の上がらない様子の彼らも従うのでは?という案が一部の事務員から挙がったのである。
ちひろネキの直属の部下にして特殊案件のスペシャリスト、みたいに上手くおだてて言いくるめれば実際は面倒な依頼の押し付け先の下っ端という実態に気付く事なく仕事に励むだろうという、まあ中々にヒドイ提案であった。
色々とやらかす連中だがちひろネキなら手綱が取れる筈、レベルがそれ程高くなくとも塩漬け依頼専門の担当が居れば大分違うという部下達の熱心な後押しもあり、ちひろネキも検討を開始。
そして念の為にとガイ連でも随一の占術師にして同じ古参幹部のくそみそニキ*4に占ってもらった所――
「――ぷっ、くくっ、こ、こいつは……ぶはっ!」
――占いの結果に必死に笑いを堪えるくそみそニキに、何だか猛烈に嫌な予感のするちひろネキ。
「あの、占いの結果はどうでした?」
「くくく、そうだな。まず連中が幹部の直属だと周りに無体な真似をする事はない。せいぜい自慢してドヤ顔する程度、ウザいだろうがそのぐらいならかわいいもんだ」
あの三人がガイ連の古参にして幹部のちひろネキの直属になったと調子にのって周囲に傲慢に振る舞う等という一番に懸念した事態は起きないと出た。
それにまず安堵するちひろネキだがくそみそニキは笑いながら占いの結果を伝える。
「その代わりと言ったら何だが、連中親衛隊になってたな」
「親衛隊?」
つまり自分の警護役みたいな振る舞いをしていたという事かとちひろネキは考える。
連中に張り付かれるのはちょっと、否、大分ウザそうだがその程度なら許容範囲かと思った所でくそみそニキが続けた。
「ああ、全身グッズで固めてお揃いの法被を羽織ってたな。何時もの格好の上から」
「
が、何をどう勘違いしたのか、それとも何らか心境の変化によるものか*5、ちひろネキの顔のプリントされた法被とハチマキと大量のちひろグッズを何時もの格好の上に装備するという直属の部下という名の親衛隊やってる連中の姿が占いで出たのであった。
別にお前に惚れたとかじゃないから安心していいぞと喜んでいいのか悩むフォローを入れるくそみそニキに生返事を返しながら、そんな連中が毎日のように事務所にやってくるであろう未来にちひろネキは困惑するしかなかった。
もうここまででも十分にちひろネキへの攻撃は決まったのだがさらにダメージは加速する。
「で、ここからが本番なんだが」
「まだあるんですかって、え? これで前座? すみません、何があったか聞くの怖いんですけど。むしろ聞きたくないんですけど」
「結論から言うと、あいつら山梨支部で抗議デモやった。事務方の一部や他の黒札も巻き込んで」
「え゛」
思わず素になるちひろネキに構わず、追撃のグランドヴァイパを決めるくそみそニキ。
以前に霊視ニキからあの三人がコテハン変更の為の抗議活動しようとしてたの鎮圧したという報告を受けたのをちひろネキは固まりながら思い出していた。
しかし事務方の一部や他の黒札も巻き込んだ、という言葉にそんなアホな抗議とは一線を画す事件だと判断し、唾を飲んでちひろネキは問い掛ける。
「……その、抗議の内容と要求は?」
真剣な空気と顔で尋ねるちひろネキに、くそみそニキははっきりと、だが笑顔で告げた。
「――ちひろネキを鬼!悪魔!ちひろ!と呼ばないで下さいの会によるデモ活動」
「――パードゥン?」
「ちひろネキを鬼!悪魔!ちひろ!と呼ばないで下さいの会によるデモ活動」
リクエスト通り、寸分違わぬ内容を繰り返すくそみそニキ。
宇宙猫とチベスナ顔を悪魔合体させた様な顔で時間停止するちひろネキ。
「……何を、やったんですか?」
それでも詳細を聞こうと、知ろうとする彼女は実にデキる女であった。
「呼びかけて集めた連中と一緒にお揃いの法被着て『ちひろネキは鬼でも悪魔でもありません! ちひろなだけです!』『見た目は年下っぽいけど中身は年上お姉さんという格差の素晴らしさに気付いて下さい!』『ちひろネキは裏表がある素敵な人です! 復唱!』とか拡声器で訴えてた。後、偽ティーニキに頼んで練習した『ちひろネキを鬼!悪魔!ちひろ!と呼ぶ者に反省を促すダンス』をデモ参加者全員で踊ってたぞ」
あまりにもヒドいくそみそニキの返答に意識が飛びそうになりがら、それでも堪えて質問するちひろネキは、本当にデキる女だった。
「……その未来で私、何してました?」
「ゆでダコ状態でぷるぷる震えてほんのちょっぴり涙目だったな。で、破魔ネキとキノネキが戦友――いや、義兄弟を見る目で肩に手をポンしてた」
「……」
「ついでに言うと、ショタおじにセツニキやギルニキなんかの古参の俺たちは皆大笑いして見てたぞ――勿論俺も」
「ええ、そりゃあそうでしょうねえ!」
割と長い付き合いなのに実に友達甲斐の無い連中だが仕方がない。
黒札とは修羅勢だろうが古参だろうが、興味ある事や楽しい事に全力な生態の生き物なのだ。
「それで、どうするんだ? もし連中を塩漬け依頼専門のチームにするんなら、俺も協力しないでもないぜ?」
「ぜっっったいに!! 却下です!!!」
女、ちひろネキ、魂の絶叫であった。
◇
こうして連中を黒札またぎ専門家にする案は、ちひろネキによって、その理由も含めて永久凍結が断固たる意志の元に決定されたのである――残当と言うしかない。
閑話休題
そして霊視ニキにネコの様に連行された後、ちひろさんのお説教の後にペナルティの塩漬け依頼達成の為に件の三人、通称三馬鹿ラスは山梨支部を無事に
なお、説教なのに床に正座でなく椅子に座らせてもらい、事務員からお茶ととらやの羊羹が用意され、止めにキラキラと輝く凄くいい笑顔でお説教するちひろネキという、怒らせるよりある意味ではおっかない状況に、一体何が起きているんだと三人は終始首を捻りっぱなしであったという。
こうして今日も大変な事務方の戦いは終わった。
しかしガイア連合がある限り、彼らの戦いは続く。
頑張れちひろネキ!頑張れ事務方!
事務仕事に【シキガミ】及び【非転生者】枠が増えてダメな黒札を追い出せる日まで!
ショタおじが俺たちに激アマだからクズでも追い出せないしシキガミ枠が増えるのはどんなに早くても終末後だけど!
その後、山梨支部のとある研究施設に封印されていたドクトルニキ*6製造の変異体天使が脱走する事件が発生*7。
ドクトルニキの身内も含む多大な犠牲者を出して再封印に成功したのだが、運悪く居合わせた三馬鹿ラスも見事に巻き込まれて犠牲者に加わった。
結果、精神的ショックで色々な意味で使い物にならなくなってしまい、事務方が何だよぉもぉおまたかよぉと叫び、ノンデリニキや尻に竹ぼうきを刺された黒札は密かに祝杯を挙げたという。
連中を早急に復活させようと色々煮詰まった部下達から『悪魔しょうかんにそのまま放り込もう』『いっそミナミィネキにカウンセリング(意味深)お願いすればいいのでは?』『事務長が連中の前で水着ショーかファッションショーすれば即復活しますよ絶対!』等といったアレな提案まで出てくる事態に発展。
ちひろネキは色んな意味で頭痛に苦しんだのであった。
なお、大方の予想に反して三馬鹿ラスは早期に復活*8を果たすのだが、何処からかちひろネキの水着ショーの話を聞きつけ再度入院しようとして黒医者ニキ、ちひろネキ、霊視ニキに揃って説教&げんこつを食らうのはまた別の話である。
―以下どうでもいいバカ共の設定―
迷惑かけつつしっかり事務方(ちひろネキ)に活用されてるバカ共。
だが予想や想定の斜め上をゆくが故のバカである。
ちひろネキの部下になった未来では、ちひろネキが風評被害受けてるぞ→つまり直属な部下の俺らも風評被害受けてるに等しい→これはどげんかせんといかん!となって行動した。
なおくそみそニキは言わなかったが古参の連中も隠れてこっそり支援していた。
その未来ではちひろネキ、破魔ネキ、キノネキは桃園の誓いを交わしたレベルで仲が良い。
結果ナマモノネキのナマモノ本の犠牲になり、ちひろネキの代理として三馬鹿ラスが破魔ネキ、キノネキと一緒にナマモノネキへの襲撃に参加するという非常に珍しい事態になる。
ついでに「裏切ったな、三馬鹿ラス!」「裏切ったのではない表返ったのだ!」というナマモノネキと三馬鹿ラスのやり取りが生まれる。
三馬鹿ラスがハプシエルにキスされたのかは不明。
理由は三人とも自力で無理矢理記憶を抹消してしまった為。
例えキスされてなくてもハグの時点で連中にとっては致死の猛毒に等しいので大差はないと思われる。
最初はこのバカ共をしっかり活用するやり手だなさすがちひろネキやりてな話だったのですが、書いてる内に何故かバカ共が斜め上を逝ってしまいました。
あと塵塚怪翁氏の福音を告げてしまうものネタを見て使わざるを得なかった。
降りてくるネタがバカやるネタばっかなのでそろそろY談ネタが降りてこないかなあと思ってたり。
マカーブルさんに頂いたイラストです。
改めてイラストありがとうございます。
『ゆでダコ状態でぷるぷる震えてほんのちょっぴり涙目なちひろネキ』
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それでは最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。