TSメカ・デスパペット使い決闘者は強キャラムーブがしたい! 作:ゆきゆきさん
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Ep.1 TSお姉さん曰く、メカは意外と強い
「……というわけで、《ツタンメカーネン》の能力を無限回使うことができる。よって俺の勝ちだ」
「フリーでこんなん回すなって何回言ったらいいんだろうね?」
「友達との対戦でデスパペット使うような陰湿な奴には言われたくないなぁ……」
私は雪宮ユキ。メカとデスパペットを愛用する一般的なデュエルマスターズ・プレイヤーだ。今はカードショップで友人とフリー対戦をしていたのだが……やめだやめ、こんなんに時間使うならショーケース眺めてた方がまだ有意義だね。
ショーケースを眺めていると、とあるカードが目についた。みなさんご存知《アーテル・ゴルギーニ》である。
実は、私はメカを使っているくせにアーテルを4枚持っていない。そろそろデッキに入れたいとは思ってはいる、が……
「でもやっぱりわざわざメカの為にアーテルを4枚も買いたくないなぁ……」
結局のところ、私は趣味でメカを回しているデュエリストにすぎない。そして、趣味デッキに8000円はまぁまぁ高い。そんでもって、メインで使うようなデッキにアーテルを採用したいわけでもない。
それならボルドリとかギャイアとか買いたいと思ってしまうのが私という人間なのだ。メカ使いの風上にも置けねぇなぁコイツ!!
結局アーテルは買わないことにした。強いのは間違いないが、そもそも私の使うメカは準白単だし……これ以上色を増やすのも得策ではない。言い訳かと問われれば認めるしかない。もうちょっとだけ安くなったら買います!許してください!
「さて、
そんなことを考えていると、カードショップの中に高級車が突っ込んできて……私は死んだ。心なしか、アーテル・ゴルギーニみたいな見た目だったような気がする。
◇
「ここは……」
死んだと思ったら生きていた。いや、確かに私は死んだはず……ここはどこだ?
何やら、さっきまで私がいた場所とは雰囲気が違う。聞こえてくる会話のほとんどがデュエマに関することで、なんなら道端でデュエマをしている人間もいた。
なるほど……TCGアニメの世界に紛れ込んでしまった、的なアレか?
ま、あんま気にせず行こうか。結局のところ、私はデュエマが好きだし……特に問題もない。友人はおそらく消えたが、まぁまた作ればいい。
◇
あれから2年くらい経った。デュエマですべてが決まる世界っていいね、楽で。
あぁそうだ、言っていなかったが……私はTSした。この世界に来た段階で既に白髪青目のお姉さんになっていたのだ。へへへ。少年の性癖をぶっ壊してやるぜ……
「あ、いらっしゃいませー」
そんなこんなで今はカドショの店員をしている。私の理想は『普段はポンコツだけど、実はめちゃくちゃ強いカドショ店員お姉さん』だ。その為に色々している。ちなみに店員と言ったが、実際は店長である。従業員雇ってないから私がレジに立たなきゃダメなのさ。
デッキも色々と用意してはいるが……この世界の主人公キャラとかは、極稀にオリカを繰り出してきたりするらしいから油断できない。マジで聞いたことのないカードの話題とか出てきたりするからね。
「《ボルシャック・アークゼオスNEX》でダイレクトアタック!」
「ぐ……負けだ」
はいはいいつもの赤髪熱血主人公&青髪クールライバルコンビです。名前はそれぞれ『レン』と『ミスト』らしい。
よくよく考えたらデュエマってこういうタイプのキャラあんまりいないような気が……あぁ、プレイスは一応そんな感じか。勝太とべんちゃんはなんかちょっと違う気がする。私は中学生編しか見てないから、小学生編のことは知らんが。
「ユキねーちゃん!見てた!?」
「はいはい、見てたよ〜」
ちなみに私の名前は変わっていない。というかなんで私の親は黒髪の男にそんな名前を付けたんだ……?いや、別にこの名前が嫌いとかそういう訳ではないが。
「ねーちゃん、俺ともデュエルしないか?」
「えー……………………」
「とてつもなく嫌がってますね」
レンくんのデッキはなんというか……“アニメレベルの”ボルシャックだ。所々にチグハグさが見えたりする感じのアレだ。その《ボルシャック・バトクロス》絶対要らないだろとか、そういうやつ。
「なーなー、お願いだよ。俺とデュエルしてくれよ〜!」
「……仕方ない、一回だけやってあげる」
「やったー!」
思えば、コイツらとは長い付き合いになるが……まだ一回もデュエルしていない。だって負けたら悔しいし。主人公補正はやめろよ。マジで。
「よし、じゃあこれを使おうか」
私は奥の方から黄色いデッキケースを取り出し、そしてその中からデッキを取り出す。
「……ま、やるからには勝ちますか」
「早くやろーぜ!」
この作品ではルール説明なんてものはしない……!デュエマを知らない奴は公式の動画でも見てルールを学んでくるんだな……!
◇
先行2ターン目。
「《光器アメリア》を召喚。シールドを1枚増やしてターンエンド」
「呪文《メンデルス・ゾーン》!両方ともドラゴンだから2枚ともマナに!」
死んでください。おっと、口が悪くなってしまった。いや、マジでそれは辞めて欲しかったんだが……仕方ない。こっちの手札は幸いなことにそこそこ強いからギリギリ許せるラインだ。ククク……メカの恐ろしさを見せてやるぜ……!
「ターン開始時、アメリアの効果でシールドを1枚回収、そしてドロー。」
アメリアは2マナにして登場時シールド追加、次ターン開始時に回収というメカ版《AQvibrato》と言っても過言ではないクリーチャーだ。
さて、マナチャージして……
「《忍鎖の聖沌 94nm4》召喚。アメリア攻撃時に革命チェンジ*1、《ドラン・ゴル・ゲルス》……効果で自身のシールドを1枚ブレイク、アメリアを手札から出す。効果でシールド追加、ガンマ効果でメクレイド*2。」
危ない……なんとか見つかった。
「《ヴェネラック-F5》召喚。ドラン・ゴル・ゲルスでそのままシールドを1枚ブレイク。」
ここ!ここだけマジで辞めてね!!!ほんとにね!!!
「ぐ……」
「ターンエンド。ふふふ……あっはっは!どうだいレンくぅん……?」
いやマジで、ここで急に何故か積まれているボルシャック・バトクロスが出てきたらブチ切れるからなほんとに。
「俺のターン、ドロー!マナチャージして……《ボルシャック・アークゼオス》召喚!」
だからそれは軸が違うだろ……と言いたくなるのを我慢。
「効果でアーマード・メクレイド!《アシステスト・インコッピ》を召喚!」
「あ、ヴェネラックの効果で盾送りね。」
「えっ?」
「えっ?」
……なるほど、TCGアニメ世界だとカードの効果を知らないとかそういう事象も起こるか。
「んぐ……じゃあ効果でヴェネラックとバトルして破壊だ!」
「ふふ、じゃあそのボルシャック・アークゼオスはタップする。次のターンも起き上がらないよ。」
「……ターンエンド。」
おーしおし、寝ているクリーチャー用意してくれてありがとな、少年。
「ターン開始時、アメリア効果でシールド回収……そしてドロー。」
あんまり知られてないだろうが……メカは異常な展開力を誇る。主にガンマとドラン・ゴル・ゲルスのせいである。
「シャッフをマナに。そんでもってガンマをもう一体召喚。ついでに《忍式の聖沌 y4kk0》も召喚。」
手札は残り2枚。《ドラン・ゴル・ゲルス》と《セラフ・テンペストℵ》だ。最強か?
「ドラン・ゴル・ゲルスでボルシャック・アークゼオスを攻撃時、革命チェンジ。セラフ・テンペスト
「あっえっその」
「じゃあ前のターンからいた方のガンマで攻撃時に革命チェンジ、ドラン・ゴル・ゲルス。効果でシールドをブレイク、このシールドはさっきの豪龍の記憶でS・トリガーなのでそのままこのエルナドンナを召喚する。そして手札からガンマを出し直す。そんでもって、待機していたガンマの攻撃時効果でシールドを追加、シールドが追加されたので今出たガンマの効果が発動、メクレイド。《奇天烈 シャッフ》を召喚、選択する数字は“4”で……あ、ザゼ・ゼーンの効果も発動、ザゼ・ゼーンをアンタップして……次の私のターンまで離れない。ドラン・ゴル・ゲルスでシールドを1枚ブレイクするね?」
「あっはい。」
「私はこれでターンエンド。じゃあレンくんのターンだね。」
さて、メタクリーチャーこそいないが……結構な数のクリーチャーが展開された。このレベルの盤面を乗り越えるのはいくらなんでも……
「きたっ!俺の切り札!《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》を召喚、能力でエルナドンナをタップ!」
ぐ、ぐぎぎ……!
「そしてそのままユキ姉ちゃんに攻撃!する時に……」
やめろやめろやめろ。
「革命チェンジ!《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》!効果で山札からボルシャック・ドリーム・ドラゴン2体と《ボルシャック・ヴォルジァク》、そして《轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》をバトルゾーンに!更に、ボルシャック・ドリーム・ドラゴンの効果で山札から《覇炎竜 ボルシャック・レイダー》を場に!そしてザゼ・ゼーンとエルナドンナをタップ!シールドも追加!」
おごごごごご。
アーマード軸かドラゴン軸かどっちか絞れよ!とか言いたくなるデッキではあるが、流石にこんな動きされたらやべぇよ。
「あわわわわわ……」
「そのままT・ブレイク!」
無惨にも、私のシールド3枚が破壊される。このデッキはSTもGS*3も0枚なんだぞ!?なんて酷いことをするんだ!
「へっへー!さっきはちょっとビックリしたけど……やっぱり俺の方が強いね!ボルシャック・ライダーでW・ブレイクとメクレイドを2回!《アシスター・コッピ》と《ボルシャック・栄光・ルピア》も出すぜ!」
無慈悲にも、最後のシールドが破られる。
「ボルシャック・カイザーでダイレクトアタック!」
「ニンジャ・チェンジ*4、《
「えっ」
その後、なんやかんやあって私が勝った。
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