TSメカ・デスパペット使い決闘者は強キャラムーブがしたい! 作:ゆきゆきさん
「この店の……店長を出してもらおうか。」
ツンツン赤髪の子供が来店して、突如そんなセリフを吐き出した。一瞬レンくんがグレたのかとも思ったが、よく見たら別人だ。
私のキャラ被りに続いてレンくんのキャラ被りまで出てくるなんて……この世界は見た目のレパートリーが少なすぎるね。
「フン、なんだぁ……テメェ?ここはテメェのような礼儀知らずのガキが来るとこじゃねぇぞォ!」
おい荒くれ系モブ客、新規顧客をビビらせるのはやめろ。最近お前のせいでこの店に変な噂立ってるんだぞ!
「アンタは引っ込んでてくれよ……これは俺達の総意なんだぜ?」
インテリ系モブ客とその他大勢が『うんうん』と首を縦に振る。店長の言う事は聞けよ!!!
「なぁに、任せなって。俺がちょっくらけちょんけちょんにしてやるからよ……!」
◇5分後
「うわあぁぁぁぁーーーっ!!!」
荒くれ系モブ客、爆散。短い人生だったね……
「ふん、口ほどにもないな……で?アンタが店長の雪宮ユキか?」
「…………いや、私じゃなくてこの子だよ。」
「しれっと身代わりにするのやめてくれません?」
ラウちゃん、こういう時は黙ってるのが正解なんだよ。
「はぁ、一応話は聞くよ。何の用?」
「簡潔に言おう。あなたの持つ禁断のカード……あれは危険だ。俺達“マスター・エージェンシー”が回収する。」
ここに来て知らない組織出てきたな……私記憶力無いから覚えられるか不安だわ。あれ?なんて名前の組織だっけ?(鶏以下)
「ユキさん、お久しぶりです。残念ですが……禁断のカードは私たちが預からせて貰いますね。これは既に決定した事項です。」
「誰かと思えば………………えっと、あれだよね。前レンくんの事始末しようとしてた人。うん。」
「もしかして私の名前を忘れたんですか?セーラですよ、セーラ。
おう、なんて神々しい名前なんだ……!いや、苗字の話は置いといて。
「悪いけどアレは渡せない。私だから耐えられてるだけで、多分キミ達がアレを手にした場合……思考が悪意に塗りつぶされる。」
余興で荒くれモブ君に触れさせたら、普通に暴れ出したからね。まぁすぐブチのめした(物理的に)から問題なかったけど。
「俺らがそんな事知らないとでも思ったか?対策済みだよそんなん。つー訳で……ほら、よこしな。」
「ふーん?そういう態度も嫌いじゃないよ。分からせがいがあるからね。」
こういうタイプのガキがへにょへにょになる展開……いいよね。
あ、これじゃ私がショタコンだと思われてしまうか。断じて違うからな、断じて!
「ま、ここでそういう無理を通したいなら……私に勝ってから言ってもらおうか。キミの名前は?」
「俺は神札ドロウだ。デュエマで俺に勝てると思うなよ……!」
うわすっごい。レンくんより主人公っぽい名前だ。性格はちょっと獣すぎるけど。
『ウォリアーズ・デュエルの始まりだ!』
周囲の光景が赤黒いものへと変化していく。マジでジャシンと似たような力使うね……
◇
後攻2ターン目。相手は《奇跡妖精マルス》、こちらは《オペラグラス=ドゥグラス》と、どちらも順調な滑り出し。
そしてお相手……ドロウ君の先攻3ターン目に、事件は起きた。
「《アビスベル=ウォリア帝》を召喚!」
『フン、余に勝てる者なぞおらぬわ!』
「……ジャシン帝のパチモンかな?」
『アァ!?』
◇
《アビスベル=ウォリア帝》
火/4/クリーチャー:アビスコマンド/7000/OR
◻︎W・ブレイカー
◻︎自分の手札のアビス・クリーチャーすべてに「アビスヒート2」を与える。(「アビスヒート2」を持つクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、自分のシールドを1つブレイクする。このターン、そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。)
◻︎相手のターン中、このクリーチャーは破壊されない。
◻︎革命0:クリーチャーが攻撃する時、自分のシールドが1つもなければ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
◇
能力もジャシン帝のパチモンだなぁ……いや、でも除去耐性がクソ硬いね。あと“ブレイク”なのおかしくない?
盾を割ってしまうデメリットも、革命0である程度ならカバー可能……始めてジャシン帝の能力を見た時を思い出すパワカっぷりだ。
『おい、あの女我のことをパチモンとか言ったぞ!早くぶちのめせ!』
「もうマナがないからあと1ターンくらいは待ってくれよ……」
マジで主人公みたいな掛け合いするじゃん、キミら。ウォリア君はなんというか、子供っぽさを更に強くしたジャシンみたいな感じだし。
「ま、それはそれとして……放置したらマズそうだね、そのクリーチャーは。でも除去はできないし、ブレイクで手札なんか簡単に補充できる……ならこれで行こうか。《
こっちのアビスベルは別に喋らない。まぁ向こうの世界から持ち込んだカードだし、そういう不思議な力やら意思やらが無いのも当たり前だ。微弱な意思みたいなのは感じるんだけどね。
『む!?あのクリーチャーは……我と同じ名を持つ、だと!?』
「私からしたら、アビスベルって名前のクリーチャーはジャシンだけのイメージだったんだけどね……」
まぁ、よく分からんアステルスとかいうクリーチャーやら、謎の人造五大龍神が存在する世界なのだし今更だろう。アビスのパラレル存在が普通に暮らしてる世界だってある、ということだ。
『気に入らん……おい、ドロウ!速攻でぶちのめすぞ!』
「言われなくても……分かってるよ!」
ドロウ君のターン。さて、ここが正念場……!
「アビスヒート発動!1マナで《マグローヴァ=ルピーガ》を召喚!手札を1枚捨てて2枚引く!」
◇
《マグローヴァ=ルピーガ》
火/3/クリーチャー:アビスコマンド/フュージョナー/4000/R
◻︎このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚捨てる。その後、こうして捨てたカードが火のアビスなら、カードを2枚引く。
▼超魂X
◻︎相手のクリーチャーがマナゾーンのカードをタップせずに出た時、そのクリーチャーを破壊する。
◇
……超魂X?意外だな、そういうギミックも入ってるのか。というか、ちょっと待ってくれ。その効果はマジで死ぬやつだ。
「更にアビスヒート!1マナで《深焔の顔面 カオバーン=ヴォルシー》を召喚!能力で手札を2枚捨てて3枚引く!」
◇
《深焔の顔面 カオバーン=ヴォルシー》
火/3/クリーチャー:アビスコマンド/フュージョナー/2000+/SR
◻︎このクリーチャーが出た時、次の中から1つ選ぶ。
▷このターン、このクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。
▷相手のコスト2以下のエレメントを1つ、破壊する。
▷自分の手札を2枚まで捨てる。その後、こうして捨てた火のアビスより1枚多く、カードを引く。
◻︎相手のターン中、このクリーチャーのパワーを+4000する。
▼超魂X
◻︎各ターン、相手のクリーチャーがはじめて攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。
◇
「元が3マナの能力じゃないと思うんだけど。」
『ククク……これが太古のアビスの力よ!』
手札捨てなくても最低限赤いハルカスなの、おかしくないですか?
「そして最後に……アビスヒート!マルスの能力と合わせて2マナで《ラヴァブラド=スバトロク》を召喚!」
◇
《ラヴァブラド=スバトロク》
火/5/G-NEOクリーチャー:アビスコマンド/アビスドラゴン/5000/VR
◻︎S・トリガー
◻︎G-NEO進化:火、闇、または自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
◻︎革命2:このクリーチャーが出た時、自分のシールドが2つ以下なら、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。それが火のアビス・クリーチャーなら、出す。このターン、それに「スピードアタッカー」を与える。このターンの終わりに、そのクリーチャーを破壊する。
◇
んー、まぁ強いっちゃ強いが……黒単アビスの構造やらドロウ君のクリーチャーの能力を見る限り、そこまで高コストのカードは入れられないだろう。どっちかっていうと『あぁ、やっぱり暴発ギミックあるんだ』といった感想だ。
「革命2発動!山札の上から……2体目のウォリア帝をバトルゾーンに!」
『ククク……我、分身ッ!』
ジャシンよろしく、コイツもデッキに複数枚ちゃんと入ってる系の切り札らしい。まぁ今更打点が増えようがどうでもいい。
「行くぞ!カオバーンでシールドブレイク!」
「トリガーはないよ。」
というか、何踏ませてもちょっとキツイ。コブラも蘇生したクリーチャーも自爆しちゃうよ〜!
「マグローヴァ=ルピーガでシールドブレイク!」
「おっと、今度はシールド・トリガー……《忍蛇の聖沌 c0br4》を召喚。」
「ルピーガの能力でc0br4は破壊だ!」
うーん、厄介^^
「じゃ、c0br4の能力で墓地を増やして……墓地から《漆黒の深淵 ジャシン帝》をバトルゾーンに。能力で1枚墓地を増やしてウォリア帝を破壊するね。」
「そいつもルピーガの能力で破壊だ!」
「こっちのジャシンはタマシード状態だから、ルピーガの能力では破壊されないよ。」
「く……なら、ウォリア帝で更にW・ブレイク!」
さて……またもやトリガー無し。残るシールドはあと1枚。
「俺の……勝ちだ!マルスで最後のシールドをブレイク!そしてラヴァブラド=スバトロクでダイレクト……」
「残念だったね。《
「な……!」
『クソッ!』
クロックは破壊されてしまうが、まぁ誤差だ。
「さて……じゃあ、反撃開始だ。《邪龍 ジャブラッド》2体召喚。《漆黒の深淵 ジャシン帝》でルピーガを破壊、更に《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》を召喚。手札みーせて^^」
「ぐ……」
おや、おやおやおやおや……なーんか革命0トリガー持ってるなぁ!!!
◇
《深焔の拳 ヴォルーカル=ドルーギ》
火/7/G-NEOクリーチャー/アビスコマンド/9000/SR
◻︎革命0トリガー:クリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1つもなければ、このクリーチャーを手札から見せてもよい。そうしたら、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードが火、光、または自然の、進化ではないクリーチャーなら出し、このクリーチャーをその上に置く。
◻︎G-NEO進化:火、闇、または自然のクリーチャー1体の上に置いてもよい。
◻︎W・ブレイカー
◻︎このクリーチャーが出た時または攻撃する時、次のうちいずれかを選ぶ。
▷相手のコスト9以下のクリーチャーを1体、破壊する。
▷相手のコスト2以下のクリーチャーをすべて破壊する。
◇
うーん、まぁアビスに除去は効かないけど……念の為捨ててもらおう。
「ま、ここまで来たなら完膚なきまでに叩きのめしてあげようか。《漆黒の深淵 ジャシン帝》で攻撃、能力で墓地からc0br4を蘇生。更に2枚墓地を増やして《アーテル・ゴルギーニ》を蘇生。能力で墓地から《邪魂龍 ジャビビルブラッド》と《百発人形マグナム》を蘇生。」
「な、何をする気だ……」
「逆転の芽を完全に摘むってことだよ。ちょっと長いけど我慢してね……マグナムの能力で攻撃中のジャシンを破壊、そしてさっきのターンに蘇生したジャシンで攻撃する時にアーテルを蘇生、マグナム能力で攻撃中のジャシンを破壊、アーテル能力でジャシンとマーダンを蘇生、マーダンの能力でキミの手札を1枚捨てさせてジャシン能力でカオバーンを破壊。マグナム能力で攻撃中のアーテルとマーダンを破壊。マーダンの破壊はジャブラッドで耐えてジャシンで攻撃時……」
◇
もはやドロウ君の盤面にはウォリア帝1枚しか残っていない。ウォカンナ入ってないからあれ除去できないんだよね。
ま、手札全部枯らしたし負けはありえないから……
「じゃ、《漆黒の深淵 ジャシン帝》で……ダイレクトアタック。」
「俺の負け、か……」
『我が負けるなど……認めぬ!認めぬぞぉ!!!』
ボーン!
大・爆・発!!!
もはやこの爆発する流れにも慣れた。原理は分からんけどね!!!
◇
「まさか、ドロウが負けるとは……それに、いつも貴女が使うデッキでもないのに。」
いや、別にメカよりアビスのが強いと思うけど……まぁわざわざ言わんでもいいだろう。
「ふふ、まだまだ彼は青いってことだね。」
これぞ後方師匠面お姉さん……!
ドロウ君、キミは私を越える才能を持っているよ……!(適当)
◇その日の夜……
『グゥ……まだ、終わらぬぞ……!』
「ウォリア、本当にやるのか?」
『当たり前だ……!』
「はは、だよな。」
人間1人、そしてクリーチャー1体が目を向ける先には1枚のカード。
「もっと俺が強くならなきゃいけない……そうだろ、ウォリア?」
そして少年は、
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ループは全部書くとめんどいのでカットです。
卍夜の時は地獄を見たからね、今回はそこまで複雑でもないけど