TSメカ・デスパペット使い決闘者は強キャラムーブがしたい! 作:ゆきゆきさん
今回はデュエマシーンが短いです
最近、私が店に来る時間がちょいと遅くなっている。まぁラウちゃんが従業員になったからね、私はちょっとくらい寝坊しても許されるってわけ。
はてさて、そんなこんなで少し遅れて店に来た訳だが。なんだか店がうるさいぞ……もしかして事件ですか?
「あぁ、どうやらこの店に強盗が入ったらしい。例のカードを目的として、な。」
マジかよ大事件じゃん。え?本気で言ってんの?
「マジマジ、大マジ」
「えぇー……私に連絡来てないんだけど。ラウちゃん、これは一体……?」
「えっ?いや何回も電話掛けたんですけど……」
スマホを取り出して、着信履歴を確認する。あっ……
「なるほどね」
「何がだよ。早く取り返さねーとヤバいんじゃないのか……?」
「うーん……まぁ、誰かがどうにかしてくれるんじゃないでしょうか……ということで今日も通常営業するよ!」
「えっえっ?何言ってるんですか……?」
「大丈夫!きっとレンくんとかそういう感じの人達がなんとかしてくれるって!」
なんか寝起きで適当になってる感は否めないが、まぁええやろ。どうせTCGアニメ世界なのだ、多分なんかしらのフラグがどうこうしてなんとかなる。多分ね。
◇
「あの、禁断のカードが盗まれたと聞いたのですが……」
お昼過ぎ。お弁当もぐもぐタイムを満喫している私に話しかけてきたのは……名前は忘れたけど、謎の機関に所属しているキャラ被りちゃんだ。
「セーラ……で合ってたっけ?」
「はい、いや私の名前の話は置いときましょう。それよりも例の件についてです。本当なんですか?」
「いやいや、荒唐無稽なデマさ。どこ情報なんだい?」
私は嘘をついた。
「そこのお客さんが言ってましたよ?」
「おいテメェ、ちょっとこっち来い」
「ぎゃあ!襟掴むなバカ!」
私の不利益になる発言をした罪により、被告人荒くれ客こと太郎くんを1週間の人権剥奪刑に処す!犬小屋にでも入ってワンワン吠えてな!
「それだけはやめてくれ!!!」
そんな風にぎゃあぎゃあわめいている大人たちを、セーラちゃんは冷めた目で見下している。セーラちゃん、もっとして……!とかSNSで言われてそうな目だ。いや私は別になんとも……思ってないっすよ。ほんとほんと。
「で?どうするんですか、ユキさん」
「んー……まぁ放置でいいでしょ。多分誰かがなんとかしてくれるって。」
「え?思考が悪意に塗りつぶされて危険とか言ってたの貴女ですよね?」
「…………営業再開だよラウちゃん!今日も張り切ってカードを売っていこうねぇ!」
「ユキ、これはあなたの責任なので早く解決してください。その間の店は私がなんとかしますから……」
ラウちゃんが真面目な顔して私に提言する。むぅ……まぁラウちゃんがそう言うなら仕方ない。
「セーラちゃん、一応聞くけど心当たりある?」
「はい」
「あー、やっぱり無いかぁ……うん?」
「あります」
「じゃあそれは誰なんだい?」
「我々マスター・エージェンシーの新人……昨日貴女とも戦った神札ドロウです。彼が突如、姿を消しました」
うーん、でもドロウ君とも限らないんじゃないかなぁ……
ん?そういえば彼の使うアビスはほとんどが火単のコマンド持ちだったような……
しかもこの店から出る時に「力さえあれば……」とか言ってたような言ってなかったような?
……いや、偶然だよ偶然。たまたまってやつだ。
「まぁ?一応私に責任が無いこともないし?あの子を探すの、手伝ってあげてもいいよ」
「一応私が頼んでいる立場ではありますが、なんとも上から目線な発言ですね……」
そんなこと…………ない、よね?
◇
「どうも。」
ドロウ君を探す旅の途中、突如全身黒タイツの不審者が現れた。
「ドーモ、不審者=サン」
「ユキさん、気をつけてくださいね……この全身タイツの男は近頃活発に活動している野生のレアカードハンターです。被害も多数報告されている実力者ですよ」
ふーむ、野生ってことは捕まえれたりするんですかね。あ、これじゃ逮捕って意味になるか。早く逮捕されてください(真っ当な願い)
「じゃあ、
「うーん、言動がいちいちキモい……まぁ私がこんなのに負ける訳ないし、いいよ」
「ユキさん、それはフラグというやつなのでは?」
分かってないな、セーラちゃん。私は本当に負けないタイプの強キャラなんだよ。実際、この物語内では勝率100%……!大事なところで負けそうで逆に怖いぜ……!
◇
「《凶戦士ブレイズ・クロー》で貴女のシールドをブレイクしますよぉ!」
対戦が始まったら性格が変わる奴、アニメとかではよくあるよな。こんな不審者でそのシチュ消化してんじゃねぇよ!
さてさて、現状を把握しよう。相手の後攻2ターン目、テスタロッサ召喚からのブレイズクローで一点。うん、赤単速攻だね。この世界のモブ共は赤単しか使わねぇな……
「あ」
「うん?どうかしたのですかな?」
「ぎゃ、《逆転の影ガレック》……」
不審者の出番、終了である。
「山札の上から3枚を墓地に置いて、墓地から《伊達人形ナスロスチャ》2体を蘇生、そんでもって山札から《竜魔神王バルカディア・NEX》と《死神人形デスマーチ》を墓地に置くよ。」
「ほう?なるほど……」
意味分かんねぇ進化条件のカードが急に墓地に置かれたことによって、どうやら黒タイツ不審者は混乱しているらしい。いや混乱ってより興味かな?まぁどっちでもいい。
ともかく、この世界はTCGアニメっぽい割に強い人があんまりいない……もっと言うなら、強いデッキの情報があまり共有されていないからね、こういうデッキは未知なんだろう。
「ふむ……ではターン終了だ」
「……今、3体出したな?3体も出す奴にはお仕置きだぁ!《
「3体出したの貴女じゃないですか?」
うるせー、良いんだよ細かいとこは。
「能力でカードを2枚引いて1枚捨て、さらに墓地からガレックを召喚!」
「なんですと?」
「もう一度3枚墓地肥やしからの2体蘇生……バルカディアを進化元にしたデスマーチと《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》をバトルゾーンに出すよ。」
「これでクリーチャーが6体……次のターン、ユキさんの一斉攻撃で勝利ですね……G・ストライクなどが無ければ、ですが」
おいおい、それはフリなのか?じゃあもう本気でイキらせて貰うけど……
「HEAVEN・キッドの能力発動。コスト3以下のカードをシールド化する……選ぶのは《死神人形デスマーチ》」
「ふむ?いったい何を……」
「カード……っ!そういうことですか!」
あ、セーラちゃん気づいたのか。まぁ一応デュエマ特化組織だからか、裁定についてはある程度詳しいらしい。いやこんなん序の口ではあるけど。テスタロッサの奴とかは理屈が分かっても納得できないからね……
「デスマーチはシールドゾーンへ送られ……バルカディア・NEXのみが場に残る……!」
「な、なにいっ ウ…ウソやろ こ… こんなことが こ… こんなことが許されていいのか」
なんか急に変な喋り方になったなこの変態……まぁどうでもいいけど。
「私のターン!バルカディア・NEXで攻撃する時、テスタロッサを破壊する!」
「ぐっ!」
「さらに山札から《禁断竜王 Vol-Val-8》をバトルゾーンに!山札見てるから
ほーら私が生前22222円で買った金トレジャーのボルパチだぞぉ〜!羨ましいだろ〜!
まぁクソみたいな煽りは置いといて。
「バルカディアでワールドブレイク!死に晒せぇっ!」
「ぐがぁ!が、
「Vol-Val-8はジャストダイバーだから選ばれないよ。」
「じゃ、じゃあそこのナスロスチャを……」
うん、まぁ打点が1個止まったところでどうってことはない。
「Vol-Val-8で……ダイレクトアタック!」
「ぐぎぃーーーっ!!!」
ふっ……汚ねぇ花火だ。
3体出したな?(冤罪)