さて、俺はまだ転生後間もないためにまともに立って歩く事すらままならない。だからといって何もしない、というのはあまりにもったいないだろう……何せ、史実通り進んでしまえば待っているのは2度目の死である。動けないなら、せめて思考だけはして今後の方針を考えなければならない。
史実では、シバは『正義超人』として育てられるも『悪魔超人』の残虐性に目覚めた事で母を手に掛け粛清された。つまり本質的には俺は『悪魔超人』だと言えるだろう。ここで、超人の『属性』というものについて考えてみよう。これは今後の指針として非常に重要だ。
まず、『悪行超人』だがこれは身も蓋も無い事を言えば単に敵対する超人を分かりやすくする為の括りに過ぎない。強いて言うなら『人間に危害を加える事も厭わない超人』に対するレッテルに過ぎないため考える必要はない。
次に『正義超人』だ。極端な話、真っ当な超人レスラーであればほぼ正義超人だと言って良い。クリーンファイト、リスペクトの精神を重んじる正統派。だが、史実を考えると俺には強烈な暴力の血、残虐性がある……この点で噛み合わない可能性が高い。
その点を踏まえると『残虐超人』は適性が高いのではないだろうかと思う。名前こそ大仰だが、実態は『残虐ファイト上等の正義超人』とでも呼ぶべきものだ。属性区分に苦慮したら取りあえずここ、みたいな風潮があるので若干定義が曖昧な部分はあるが言ってしまえば『正義の為ならば非道な手段もやむなし』という『正義超人内の過激派』というのが近いだろうか。名前から引かれがちではあるが、ラーメンマンという強烈な事例もあり、一応正義超人の区分に含まれている。
そして『悪魔超人』だが、その暴力性は残虐超人をも上回る。ルーツを辿れば『完璧超人に対抗するため』なのだがとにかく『何をしようが勝てば良い』精神が特徴の『ルール破りの悪の超人』である。一方で『あのお方』に対する忠誠心に厚く、悪魔超人同士の身内の結び付きは意外と強い。キン肉マンと言えば友情パワーであるが、これは正義超人の専売特許などではなく『悪魔にも友情はある』のだ。
続いて『完璧超人』だが、これはここまでとは毛色が違う。『最も神に近い』と呼ばれる超人であり、それを象徴するかのように非常に高い超人強度を持ち、正義超人や悪魔超人を見下す傾向が強い。また、その肉体は不老に近く、常に研鑽を続けるため強さ、精神性共に『完璧』の名に恥じない最強格の属性である。
それだけに一門に入る事すら困難だが、加えて厳しい掟も存在する……特に『敗北は死を意味する』というのが重い。完璧超人となれば、無類の強さの代わりに敗北を喫したならば自決しなければならない。
他にも時間超人等がいるが例外的な存在と見て良いため、大まかにはこの4つの中から道を選ぶ事になるだろう。
強さという点では手段を選ばない悪魔超人、起源からして平均値そのものが高い完璧超人が目立つがこの2つはキン肉マンの一大イベント『超人オリンピック』に参戦出来ないというデメリットがある。
悪魔超人はその残虐性を危険視されて超人オリンピック出禁であり、完璧超人は下等超人のお遊びなんぞに出向くというのがその精神上ほぼ有り得ない。加えて敗北=自決の掟の重さを考えればオリンピック委員会がそもそも許可しないだろう。
ここまでを踏まえ、本格的に超人レスラーとしての特訓が始まるまでにはどの道に進むか決めたいところだ……悪魔超人から正義超人に鞍替えした父のように、いざとなればルート変更そのものは可能だが、早いうちに決めておいて損はない。
正義超人はやはり王道なので本編の正義超人と同期として高め合える可能性が高い。だが史実的にやはり『いい子ちゃん』が過ぎて折り合わないのが簡単に予想出来る。やってやれなくはないだろうが、己の残虐性をいかに抑えるかという点で難しい道だろう。
残虐超人は超人オリンピックも出場可能であり、最も柔軟だが逆に言えば過去の伝説超人や次世代の正義超人との繋がりも希薄だ。そのうえ一歩間違えれば悪行超人と判断され正義超人とぶつかるというのも考えられる。
悪魔超人はやはり自分の性質にはかなり噛み合っている。超人オリンピック出禁が本当に痛い……なお、史実において現れた『
完璧超人に関してはもはや史実への干渉をほぼ諦めるルートと言える。個人の能力の追及に関しては他の追随を許さないが、それだけに参入も、参入後の『下等超人』への干渉も難しい。せっかく転生したのに、と考えると少し寂しい面はあるが一つの選択として頭に入れておくのは悪くないだろう。
道が決まったら、率直に父・アシュラマンに相談してみよう。
基本的には残虐超人、もしくは悪魔超人ルートを想定していましたがせっかくなのでちょっと裾野を広げてみました。
アンケも用意してみますので、気になるルートに投票いただけますと幸いです。
シバが進むべき道は?
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正義超人
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残虐超人
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悪魔超人
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完璧超人