「人神一体!」
【テガソード!ブルー!】
夜の町に現れたユニバースロボ、マキシマム・バンデッド・カイザー。町を壊すように暴れるバンデッド・カイザーに対処するべく、陸王はテガソード・ブルーと人神一体して対面する。
「奇麗な星が輝いている夜を台無しにするのはいただけないな」
【レオン!ガトリングバースト!!】
テガソードはレオンバスターから銃撃を連射して攻撃するものの、バンデッド・カイザーはその銃弾をものともせずに前進してくると、黒い剣グレート・バンデットソードでテガソードに斬りかかってくる。
「っと・・!」
後ろに跳び下がったテガソードは再び銃口を向けようとするも、バンデッド・カイザーの距離を詰める方が素早く、タックルを喰らったテガソードはその場に倒れ込む。するとバンデッド・カイザーは倒れているテガソードに対してトドメと言わんばかりに剣を突き刺そうとしてきた。
「テガソード様!?交代するぞ百夜!」
【テガソード!イエロー!】
竜義と交代してテガソード・イエローとなったテガソードは即座に剣を弾きつつ起き上がる。
「礼賛竜撃!」
【ティラノ!ハンマークラッシュ!!】
両腕からビームを放つテガソードだが、そのビームはマキシマム・バンデッドブラスターによる光線に相殺されてしまう。
「なんと!?」
「だったら空で勝負だ!」
【テガソード!グリーン!】
次は禽二郎と交代してテガソードグリーンとなると、空へと飛翔して空中から狙い撃とうとするものの・・・
「なっ!?あいつも飛ぶのか!?」
バンデッド・カイザーも空へと飛び上がり、両者空での勝負となる。
「キューピットアロー!」
【イーグル!アローシュート!!】
光の矢を連続射出するテガソードだったが、バンデットブラスターにすべて打ち落とされてしまい、一気に距離を詰めたバンデッド・カイザーの剣を受けてテガソードは地面に落下してしまう。
「ぐあぁぁっ!?」
「禽爺!だったら素早い動きなら!」
【テガソード!ブラック!】
角乃と交代してテガソード・ブラックになると、即座に突進モードとなって大地を駆け抜ける。その高速の動きにさすがのバンデッド・カイザーもついてこれないものかと思われたが・・・。
「一気に決める!」
【ユニコーン!ドリルアタック!】
背後から必殺の一撃を喰らう寸前、バンデッド・カイザーは5体のキズナビーストへと分裂し、即座に合体をし直してテガソードを掴んだ。
「そんなのアリ!?」
掴まれたテガソードはそのまま地面に叩きつけられてしまい、角乃はテガソードの外に追い出されてしまうとバンデット・カイザーからは1人の戦士が・・・キズナブラックが降りてきた。
「坂田先生・・・なのは間違いないようだが」
「明らかに正気じゃなさそうだ」
巡がこのような行為に及ぶ人間ではないと『課題』を受けて理解している竜義と禽二郎は明らかに正気ではないことを理解した上で目の前のキズナブラックと戦おうとする。
「悪い。遅れた」
「遅いぞ遠野。・・・彼女たちは・・」
そこに遅れてホエルもやってくると、竜義たちはホエルの後ろにいた4人の生徒たちに視線を向けた。
「何をしているのですか先生!」
「正常に戻ってください!」
「こんなことするなんて先生らしくないよ」
彼女たちは必死に巡を正気に戻そうと呼びかけるも、その声はキズナブラックには届かない。
「こりゃ、ぶん殴ってでも正気に戻すしかねぇな」
「「「「「エンゲージ!」」」」」
【クラップ!ユア!ハンズ!】
【ゴジュウウルフ!】
【ゴジュウレオン!】
【ゴジュウティラノ!】
【ゴジュウイーグル!】
【ゴジュウユニコーン!】
「先生・・ッ。エンゲージ!」
【センタイリング!】
【ジュウオウジャー!】
ゴジュウジャーの5人とホシノは変身してキズナブラックと向かい立つと、キズナブラックが先に仕掛ける。
「がぁぁぁぁっ!!」
キズナブラックは全身の絆創膏を自在に操ってゴジュウジャーたちだけでなくカンナたちごと。変身しているかいないかというのも関係なしに、見境のない攻撃をしてくる。
「ちっ、見境がねぇのかよ!」
「私たちのことは構いません!それよりも先生を!」
「そういうわけには行かんだろう!」
「あの先生のことだ。君たちを傷つけたとあっては後々悲しむのは先生だ。そうしないためにも君たちを傷つけさせるわけにはいかない!」
ゴジュウジャーたちは後ろに立っているカンナたちを守りながらも隙を伺おうとしているとそこに遅れてエプロンをつけた豚のような姿をしたノーワンが現れる。
「オイラはノーワンワールド、お料理ナンバーワンノーワン。なんだか知らん指輪の戦士に手柄を取られてたまるか!レッツ、クッキング!」
お料理ナンバーワンを名乗ったノーワンはキズナブラックの戦闘真っ只中というのにも関わらず、自身の固有空間であるキッチンフィールドを発生させ、その場にいた全員をその空間に引きずり込んだ。
「なんだ。ここは?」
ゴジュウウルフが周囲を見渡してみると、そこには2か所のキッチンが用意された料理バトルのフィールドがそこにあった。
「レディース&ジェントルマン!さぁ、始まりました!お料理ナンバーワンを決めるバトル!実況は私、マイク・ゴセイックが行わせていただきます!」
「ゴセイック。あぁ、あの時の実況がまた・・」
ゴジュウレオンは以前ときめきバトルの実況をしていたアーイーがまた現れたことに反応していると、いつの間にか変身が解かれていた巡は審査員席に座らされていた。
「変身が解けてる。今なら先生を!」
カンナは今がチャンスだと巡へと駆け寄ろうとするも、見えない壁のように阻まれてカンナは背中から倒れてしまう。
「大丈夫ですか?」
「私は大丈夫です。ですがこれは・・・バリアでしょうか?」
「ここはキッチンフィールド。審査員のもとに行けるのは料理を作る料理人のみです」
「なるほど。そういうことでしたら・・」
状況をおおよそ理解したフウカはここは自分の出番だと前に出る。
「先生を取り戻すためには、このお料理ナンバーワンバトルに勝利しなければいけないようですね」
「今回はそういうナンバーワンバトルか。俺はそんなに料理ができないからパスだ」
「僕もできなくはないけど」
「この中で一番料理ができるのといえば・・・」
「暴神竜義。あんたよね?」
ゴジュウジャーのメンバーはゴジュウティラノが最も料理が得意だと彼に視線を向けつつも変身を解くと、最後に変身を解除した竜義は首を横に振る。
「いや、ここは彼女に任せることにしよう。彼女は坂田巡先生を助けたいとナンバーワンバトルに挑む様子。その意思を尊重するとしよう」
「だけど彼女は指輪持ちじゃないのだぞ。もし何かあったら」
「何かあったら僕らが動けばいいことさ」
「そうだよ禽爺」
「ただ飯を食えるチャンスだぜ」
1人だけただ飯が食べれると喜んでいる様子だが、他の者たちはあえてそれにツッコミを入れないままナンバーワンバトルが始まる。
「ナンバーワンバトル!Ready?Go!」
「さぁ、かくして始まったお料理ナンバーワンバトル!今回のお題はハンバーグ。さぁ、どのようなバトルが繰り広げられるのか?」
ノーワンとフウカの食材選びが終わると互いにまずは選ばれた野菜を切るところから始まった。
「お料理ノーワン選手も愛清フウカ選手も、まずはたまねぎをきざむところから入ったようですね。いかがですか?解説の暴神さん」
「ハンバーグのたねにたまねぎを混ぜるのは基本だからな。順当な流れといえる」
いつのまにか解説に移行していた竜義。そこでようやくホエルたちは巡以外にも審査員席に座っていた2人の人物に気づいた。
「おい、なんか2人増えてんぞ」
「公平を期すためにその辺にいた人間を審査員として引っ張り入れた」
「・・・よろしく」
「ぴぎゃぁ!?り、陸王様!またお会いできました!」
白いフードを深く被って顔を隠している様子の白く長い髪の小柄な女性は意外にも動揺した様子はなかったのだが、同じくこの場に呼ばれたブーケは突然の陸王との再会に激しく動揺していた。
「ってあれ?ブー・・・ぐえっ!?」
ノーワンはブーケの名前を呼ぼうとするも、関わりを隠したかったブーケに足を踏まれていた。
「いたた。とにかく今は料理だ。クッキング」
ハンバーグ作りに戻ったノーワンは切り終えたたまねぎをフライパンで炒め始める。
「カレーのたまねぎは炒める話はよく耳にしますけど、ハンバーグのたまねぎは炒めるものなのですか?解説の竜義さん」
「所説ある。そもそもたまねぎを炒めるというのは辛みを甘味に変え、独特の香りがコクとまろやかさをもたらすためのものなのだが、ハンバーグの場合は水分を飛ばすことでひき肉となじみやすくして、焼いている間の水分でハンバーグが割れてしまうのを防ぐためのものだ。しかしながら生のまま加えるとさっぱりとした味わいにもなるので、味付けをどのようにするかで考えるべき択とも言えるな」
対するフウカの方は切り終えたたまねぎを炒めないままひき肉と混ぜ合わせる。
「対するフウカ選手はオーソドックスな生のたまねぎを混ぜましたね」
「付け合わせの野菜のほうは料理ノーワン選手はにんじんにブロッコリー。これは定番ともいえるデミグラスハンバーグの付け合わせの用意をしてますね。フウカ選手は大根に大葉、ほうれんそう。これは和風ハンバーグで勝負といったところでしょうか?」
洋風と和風。互いに大きくハンバーグの構成が違うものと発覚し始めたところで、付け合わせの調理を終えたノーワン側は冷蔵庫から取り出したハンバーグの焼きに入る。
「ハンバーグは弱火で蓋をして5分。じっくり焼いたのちに裏返す!これぞ王道」
「確かに両面を5分づつしっかりと焼くのは定番のやり方だ」
「対するフウカ選手はどうでしょうか?」
フウカは両面に焼き目を付けたのちにオーブンで人数分のハンバーグを焼き始めた。
「対するフウカ選手はオーブンを使った焼き方をしていますね」
「一見すれば時間のかかり方をしているが、複数人のものを用意するとなれば一気に焼き上げるほうが時短にもつながる。理にかなったやり方だな」
約20分後。互いのハンバーグが完成して、審査員たちの前にデミグラスハンバーグと和風おろしハンバーグが置かれる。
「それでは実食タイムです!」
「「「・・・・・」」」
無言のまま真剣に2つのハンバーグを味わった審査員の3人。そして3人は一斉にプレートを上げると、3人ともノーワンに票を入れていた。
「えっ!?先生まで・・・!?」
「ふむ。どれどれ。・・・なるほどな」
ノーワンはフウカのハンバーグを食べると、彼女に票が入らなかった理由を語り出す。
「愛清フウカといったな。確かにお前のハンバーグは完璧なおろしハンバーグだった。それこそ日々大勢に提供できる万人受けできるものだろう。料理人としてそれも1つの形だ。だが大勢に提供できるものをという行為に慣れ過ぎているからこそ、これが料理バトル。審査員受けできるものをというポイントに注目できなかった。そこがお前の敗因なのだ」
「そんな・・・」
「料理ノーワン!WIN!」
敗北したフウカはその場に膝をつくと、拍手をしながらキッチンフィールド内にガリュードがやってくる。
「料理対決に決着がついたようだね。せっかくだしホエルも僕に料理を作ってくれるかい?昔はよく一緒に料理をしたじゃないか」
「誰がお前に作ってやるもんか!」
「残念。ホエルの料理はまた今度の楽しみにすることにするよ。それはともかく・・・邪魔になった敗北者には死を与えよう」
【ゴーバスターズ!】
敗北者に死を与えようとガリュードはセンタイリングをテガジューンにセットして高速のチーター戦士、特命戦隊ゴーバスターズのレッドバスターを召喚する。
「やれ」
【It`s time for bustar!】
一眼レンズを変形させた銃のイチガンバスター・ガンモードを構えたレッドバスターはその銃口から強力な光弾を放つ。
「っ!?」
他の者たちはフウカを助けようと駆け出したものの、避けられない。そう思ったフウカは思わず目を瞑ってしまう。しかしその攻撃から彼女を助けたのは意外な人物だった。
「エンゲージ」
【センタイリング!】
【マジレンジャー!】
フウカへと迫るレッドバスターによる銃撃。その攻撃から彼女を守ったのは先ほどまで審査員をしていた白いフードを深く被っていた女性が変身した赤の魔法使い。ユニバース戦士マジレッドだった。
次回「おいしさの魔法 マージ・ジルマ・マジ・テガ・ジンガ・ジン」