№1ユニバース 世界と指輪と願い事   作:エルモライト

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以前予告していた通り2章に入ったので実験的にノーワンの生成に特殊タグを使ってみます。


銀河に轟くこの神の拳

 世界のコードが元通りに戻った翌日。ユエとともに世界を旅するハジメはゴーカイガレオンの舵を切っていた。

「もうすぐフランスだぞ。ユエ」

 

 そんな一時の平和は一瞬にして崩された。

「ッ!?」

 

 複数の光線がゴーカイガレオン目掛けて飛んできたので、ハジメは咄嗟に舵を切って回避をすると、ゴーカイガレオンを取り囲むように3体のユニバースロボが立っていた。

「ガオハンターにルパンカイザー、それとビュンビュンマッハーロボだと?」

 

 そこに立つのは百獣の狩人、ガオハンターイーヴィル。空駆ける快盗、ルパンカイザー。マッハの始末屋、ビュンビュンマッハーロボ。

「こいつらはまだロボの墓場で眠ってるはず」

 

「ハジメ、今はこの場を切り抜けないと」

 

 この場を切り抜けるべくゴーカイガレオンはゴーカイオーとなるものの、既にハジメは指輪の能力を使えないためゴーカイオーを修理してなかったため、左腕が動かなかった。そのためまるで人が乗っていないような覇気を感じ取れないユニバースロボにも3体となると苦戦を強いられる。

「ったく。いきなり襲って来やがって。何が目的だ!」

 

「いい船を見つけたからな。こいつらのように略奪し、私のものにさせてもらう」

 

 ユニバースロボに気を取られ、侵入者を許してしまっていたハジメは見たことない赤き戦士に生身のまま挑みかかろうとするも、ユニバースロボたちの同時攻撃で揺れた衝撃でバランスを崩してしまう。

「安心しろ。この船を頂いたら貴様らに危害は加えん」

 

「ちっ、約束は守れよ」

 

 戦う力のないハジメとユエは渋々ゴーカイオーを明け渡すと謎の赤き戦士と3体のユニバースロボは闇の中に消えていった。

 

 

 ハジメとユエがゴーカイガレオンを謎の赤き戦士に奪われてしまっていた頃、紘汰は本郷猛のもとに熊手真白のことを報告をしていた。

「ふむ。先代ゴジュウウルフが破滅の指輪を。そして君のタイムレンジャーの指輪がその彼にと」

 

「あぁ。悪いな。これでこの世界の時間を遡る事が出来なくなった」

 

「いや。ひとまずある程度の情報は纏まったので問題はない。君は世界を破壊されたわけではないからライダーへと変身が出来る。1度自分の世界に戻っても良いんだぞ?」

 

「まだそうする訳には行かない。指輪争奪戦に脱落したとはいえ、まだやれることはあるからな」

 

「そうか。こちらとしても君がいてくれると有り難い」

 

「ところで1号、最近知り合った神様仲間を紹介しておきたいんだが、いいか?」

 

「神の・・分かった」

 

 紘汰はこの世界で知り合ったらしい神様の仲間を紹介しようとし、学園長室にその人物を招き入れる。入って来たのは赤い髪の少女だった。

「オレは天王星うずめ。零次元って世界の女神なんだけど、他の女神たちの世界が厄災にやられちまったから、皆の世界を取り戻すためにここに来たんだ。よろしくな!」

 

 

 

 

 うずめが本郷猛に臆することなく挨拶をしていた頃、真白が今の世界を知るために町を歩いていると2人の少女がリュックにたくさんのアウトドア用品を詰め込んで歩いている姿が見えた。

「ここに来て初めてのキャンプだねリンちゃん!」

 

「あぁ。学園に籠ってばかりじゃ気が晴れないしな」

 

「ほぅ。キャンプか。いいじゃないか」

 

 気持ちを切り替えてキャンプに行こうとしていた2人に感心した真白だったが、突如として空間が歪んでノーワンの声が聞こえ始めた。

「キャンプ。いいよなぁ」

 

「うん!」

 

「そんじゃあキャンプ。楽しもうぜ」

 

「うん!」

 

 桃色の髪の少女が元気よく返事をした途端、その少女はノーワンに取り込まれてノーワンが生成される。

「り、りんちゃぁぁぁぁん!?」

 

「な、なでしこ!?」

 

アウトドア

 

キャンプ

 

キャンプ飯

 

人間

 

ナンバー1

 

 

 アウトドア
キャンプ   

 

ナンバー1

 

 キャンプ飯
人間        

 

 

「わたしこそキャンプナンバーワンノーワン!いざ行かん!キャンプ場へ!」

 

 リンと呼ばれていた少女の理解が追いつかない間にノーワンはキャンプ地へと向かっていってしまうと、一部始終を見ていた真白は世直しの為に動く事にした。

「どうやら世直しが必要なようだな」

 

 真白がノーワンを追ってキャンプ場へとやってくると、既にキャンプ場はノーワンとアーイーのテリトリーとなっていた。

「なんだ?貴様もキャンプをしにきたのか?」

 

「生憎、俺様は夏の時期のキャンプは好みじゃなくてな」

 

「貴様は冬キャン派か。なら何故7月の時期にキャンプ場にきた?」

 

「ただの世直しだ。エンゲージ!」

【ゴジュウポーラー!】

 

 ゴジュウポーラーに変身した真白は拳をノーワンに振るおうとすると、ノーワンはペグハンマーで拳を受け止めた。しかしグーデバーンを持つ拳による打撃はペグハンマーを凍結させて、そのまま砕いてしまった。

「わたしのペグハンマー、税込み4236円が!?」

 

「もっといい新しいのを買うんだな!」

 

 ゴジュウポーラーはそのままボクシングのような動作で連続パンチを叩き込んでいると、ノーワンのニオイを嗅ぎつけたゴジュウジャーと騒ぎに気づいた紘汰とうずめがやってきた。

「2代目たちと神様先輩。それと・・へぇ、嬢ちゃんも神か」

 

「お前もかよ」

 

「神様って以外といるんだね」

 

「日本には八百万の神という考え方があるからな」

 

「なんの神だろ?」

 

「神が何人いようと私が信仰するのはテガソード様のみ」

 

 ゴジュウジャーは紘汰だけでなくうずめも神様だと知らされて驚く。

「せっかくだ。おい、熊手真白。選手交代だ。ノーワンの相手はうずめに任せろ!」

 

「そうそう、このオレに・・・って、いきなりこっちに振るのかよ!?」

 

「いいぞ。他の神の実力。見せてもらおうか」

 

 紘汰の提案に乗ったゴジュウポーラーはノーワンから離れると、いきなり振られたうずめはブツクサ言いながらも銀のテガソードを手に前に出る。

「行くぜ!エンゲージ!」

【センタイリング!】

【ギンガマン!】

 

 うずめは星獣戦隊ギンガマンの赤い獅子戦士、ギンガレッドへと変身を遂げる。

「変身かんりょ〜!」

 

「・・・ん?誰だお前?」

 

「誰ってひど〜い。うずめだよ〜!」

 

 明らかに先程までの強気なうずめとは雰囲気が違うことでホエルは別人かと尋ねるも、ギンガレッドはうずめだと答えた。

「一気にキャラ変したね」

 

「あれはもはや別人の域だ」

 

「儂には分かる。むしろあれが素なのだろうな」

 

「キャラ作りしてる禽爺が言うなら、そうなのかも」

 

 今のギンガレッドがうずめなのだと一応認めたゴジュウジャーはその戦いを見届けようとする。

「レッツゴー!ナンバーワン!」

 

「日常の中の非日常。日常とは違う世界を感じてこそのアウトドア!キャンプナンバーワンノーワン!キャンプで自然を感じよう」

 

「夢を叶えてぐるぐるドリーム!ギンガレッド!今高く宙にフライハイ!」

 

「キャンプナンバーワンバトル!Ready?GO!」

 

 ゴングが鳴り響くとともに始まったギンガレッドとノーワンのバトル。先に動いたノーワンはペグをクナイのように投げつけて攻撃を仕掛ける。

「炎のたてがみ!」

 

 ギンガレッドは手から炎を放ってペグを焼き落とすと星獣剣を握りしめて斬り込む。

「くっ、このままではナンバーワンらしいこともしないまま敗れてしまう」

 

 ノーワンはナンバーワンらしいことも出来そうにないまま負けそうになっていることを気にしていると街に金アーイーが操縦するアイアイザーが現れた。

「き、君はボー・ケン君!」

 

「アウトドア仲間として助けに来たよ!キャンプノーワン君!」

 

 アウトドア仲間のノーワンのピンチに駆けつけたボー・ケンの駆るアイアイザー。それを見あげたゴジュウジャーは誰がテガソードに乗るかと揉めだすと、そんな事など気にせずに真白が前に出た。

「来い!グーデバーン!」

 

『熊手さん!』

 

 真白はグーデバーンを呼び出すとすぐさまその手に持つグーデバーンを変形させる。

【アウェイキング!】

 

「リングイン!人神一体!」

【グーデバーン!】

 

 そしてグーデバーンも巨神へと変形をするとアイアイザーと向かい立つ。

「あっ、ずりぃぞ!」

 

「2代目!熊手様の神話を見届けていろ!」

 

 グーデバーンが連続パンチをアイアイザーへと浴びせて、アッパーでダウンさせるとギンガレッドも炎を纏った星獣剣で一閃する。

「炎一閃!」

 

「ウヌぅ!?」

 

「掴んで!」

 

 ダメージを受けて怯んだノーワンの懐に飛び込んだギンガレッドは銀のテガソードを突き刺して中にいた桃色の髪の少女を助け出した。

「さぁ、どっかんとトドメ、いっちゃうよ!」

【ギンガマン!フィニッシュ!!】

 

「もっとキャンプしたかった~!?」

 

 銀のテガソードから放たれた斬撃がノーワンに命中すると、ノーワンは断末魔とともに爆発した。

「アウトドアノーワン君!?よくもやってくれたな!」

 

 友をやられたボー・ケンはアイアイザーでギンガレッドを踏みつけようとするとテガソードイエローの両手がそれを止めた。

「ティィラァ!!礼賛竜撃!」

【ティラノ!ハンマークラッシュ!!】

 

 力ずくで足を払い除けたテガソードは両手から放つ光線をアイアイザーに浴びせると、テガソードはイエローからブルーに変わる。

「次は僕の番だね。キラリ☆ライオン流星群!」

【レオン!ガトリングバースト!!】

 

 流れ星のような銃撃を浴びせたテガソード。その攻撃をギリギリで耐え抜いたアイアイザーだったが、既に拳に変形していたグーデバーンが待ち構えていた。

「俺様鉄拳!ブリザードクラッシャー!」

【ポーラー!グーデフィニッシュ!!】

 

 グーデバーンの鉄拳アタックを受けたアイアイザーが爆発すると戦いを終えた真白たちは変身を解除しようとしていたギンガレッドのもとに戻ろうとそれぞれテガソードとグーデバーンから降りようとした矢先、雷鳴とともにゴーカイオーとガオハンター、ルパンカイザーとビュンビュンマッハーロボの4体が現れた。

「これは・・・まさか墓場から無理矢理引きずり起こされたのか?でなきゃゴーカイオー以外魂ないまま起きてくるなんてありえねぇ!?」

 

「略奪合体」

 

 真白は目の前の4体に驚きを隠せずにいると、ゴーカイオーは両腕両足の合体を解除し、代わりにルパンカイザーの右腕とガオハンターの左腕を合体させる。更にはビュンビュンマッハーロボも両足を残してその場から消えると、その両足を合体させたゴーカイオーがテガソードとグーデバーンの前に立った。

「完成。ユニバースゴーカイオー」

 

 ユニバースゴーカイオーの中には操縦する何者かがいるようで、真白と陸王は一瞬その相手が何者かを考えたが、そんな心配を他所にユニバースゴーカイオーは高速の走りからの剣戟でグーデバーンとテガソードを攻撃してくる。

「「うわぁぁっ!?」」

 

「神であるテガソードと神の子である破滅の王子テガナグール。貴様らには世界から消えてもらう」

 

「どうやら穏やかじゃないみたいだな。グーデバーン、一体解除だ。戻れ!」

 

「こっちも一度離脱したほうがよさそうだ」

 

 テガソードは銃撃を乱射して煙で目眩ましをすると、その隙をついてテガソードとグーデバーンはその場を離脱し、真白と陸王も降りてくる。すると黒い軍服の少女がユニバースゴーカイオーから降りてホエルたちと向かい立った。

「お前、何者だ!」

 

「私はクラリス。クラリス・ターゲスアンブルフ・フォン・ゼークス。いや、お前たちの前ではこちらの方がしっくりくるだろう」

 

 クラリスと名乗った少女はセンタイリングを回すと銀のテガソードにセットする。

「エンゲージ」

【センタイリング!】

【ケンセイジャー!】

 

 そしてクラリスは魔剣使いの赤き剣聖、魔剣戦隊ケンセイジャーの赤い戦士であるフランベルジュレッドへと変身した。

「ユニバース戦士、フランベルジュレッド。貴様らの神、テガソード。狩らせてもらう。だがその前に、この場の2人の神から狩るとしよう」

 

 フランベルジュレッドは魔剣レヴァールを居合のように構える。その強い殺気に対して真っ先に動いたのは紘汰だった。

「アレはマズイ!」

 

 腹部にベルト型の変身アイテムを出現させた紘汰はそのベルト、戦極ドライバーのナイフ状のブレードを下ろしながら駆け出す。

「変身!」

【極アームズ!大!大!大!大!大将軍!】

【メロンディフェンダー!】

 

 銀色の鎧武者、仮面ライダー鎧武・極アームズへと変身した紘汰は皆を守るためメロンを模した盾を構えた瞬間、その剣技が振るわれた。

「絶望戦技、神殺し」

 

「がはっ!?」

 

 一閃。その剣戟を受けた鎧武は花びらが散るかのようにこの世界から光となって消えてしまった。




次回「この絶望は誰にも負けん」
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