№1ユニバース 世界と指輪と願い事   作:エルモライト

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なんか不倫報道に動きがあったようですが、こちらは気にせず投稿します。


手に入れろ力 走れGO!ON!

「女王、作戦失敗の件。申し訳ありません」

 

『よい。よもやテガナグールにあのような合体能力があったのは想定してなかった』

 

 ノーワンワールド。テガソードとグーデバーンが合体出来る事を知らなかったテガジューンはクオンの作戦失敗を咎めなかった。

「王子テガナグールは現状では前チャンピオン熊手真白の保護化にあるので容易なものではないとは思っていましたが、おそらくあの合体は熊手真白あってのものと考えられます」

 

『だろうな。だがテガナグールがそこまで適応したということは、既にあの男は我やテガソードほどではないにしろ神の領域に近いところにいるという事だ』

 

「神の領域、ならば熊手真白は神を狙う集団の標的になり得ると。ですが今の熊手真白はあの者たちに現状では標的にされてないようですが」

 

『時間の問題だと言いたいが、あの男より現時点でテガナグールが狙われているのもまた事実。そこでだ、ファイヤキャンドル』

 

「呼んだか女王!」

 

 テガジューンはクオンとの相談の最中にファイヤキャンドルを呼ぶ。

『ファイヤキャンドル。お前はしばらくテガナグールの護衛をするのだ』

 

「護衛。ファイヤキャンドルにですか?」

 

「不満そうだな。ガリュードさんよぉ」

 

「不満というより不安なんだよ。連敗更新中の君に王子テガナグールの護衛が務まるとは思えなくてね」

 

「何ぃ?」

 

『ガリュード、ファイヤキャンドル。両者共によせ』

 

 クオンの言葉に怒りの反応をしたファイヤキャンドルは武器を手に取ろうとしたところをテガジューンに咎められる。

「ですが女王。今の彼では戦力不足なのは事実ですよ?」

 

『ファイヤキャンドルよ。更なる力が欲しいか?』

 

「欲しい。俺は力が欲しい!」

 

 自身の力が足りてない事を自覚しているようで、力を欲したファイヤキャンドル。するとテガジューンはファイヤキャンドルの前に1本の金色に輝く剣を出現させた。

『厄災に滅ぼされた世界。辛うじて観測できた武具を再現したものだ』

 

「剣?新しい武器をくれるってことか?」

 

『間違いではない。だが覚醒してないその剣では真価が発揮される事はない。故にガリュードとファイヤキャンドルに命ずる。2人して覚醒の儀式を成功させよ』

 

 こうしてテガジューンの命令でクオンとファイヤキャンドルが組んで覚醒の儀式を行う事になったのだった。

 

 

 

 

 

 

「お前の嫁さんがノーワンに?」

 

 ホエルが望結と再び別れを経験された翌日、ゴジュウジャーはアロウンからノーワンに捕まったという彼の妻の話を聞いていた。

「あれは5日前のことだ。お前たちが来た山の隣の村で蟹のような怪人にリアンノンも含め老若男女問わぬ数人の女性が攫われるという事件があった。俺は当てもないまま探したのだが、流石に疲れて休んでいた際に、偶然にもお前たちと出会ったというわけだ」

 

「そのノーワンは何かのナンバーワンを自称していたか?」

 

「目撃証言では何も名乗ってる話は聞いていないが、強いて言うなら毎回何らかの恨み節を言ってたとの事だ」

 

「ノーワンが恨み節?あんな自意識過剰みたいな連中が?」

 

 角乃はノーワンが恨み節を言いながらも人さらいをする事に違和感を感じていると陸王は考え込む。

「もしかしたら厄災の欠片の時みたいにノーワンとは別の何かが動いているのかもしれないね」

 

「とは言え手がかりとなるものは少ない。まずは女性たちが攫われたという村に向かってみるとしよう」

 

 ゴジュウジャーは早速女性たちが攫われた村へと向かおうとするとホエルが足を止めた。

「待ちな。ノーワンのニオイだ」

 

 ホエルがノーワンのニオイを感じ取ったのでまずは目先のノーワンを優先して現場へと向かってみると、競馬場の前でチーターのようなノーワンが周囲を見境なく壊しながら走っていた姿があった。

「ボクっちはノーワンワールドかけっこナンバーワンノーワン!ボクっちのスピードに付いて来れないものはいらないんだ!」

 

 周囲の迷惑を考えないまま走りまくっているノーワンに対し、ゴジュウジャーは戦いを挑もうとすると、馬耳のついた薄い紫の髪をなびかせたお嬢様が前に出た。

「お待ちなさい!そのような横暴、このメジロマックイーンが許しませんわ!」

 

 メジロマックイーンと名乗った馬耳のついたお嬢様のような少女は銀のテガソードにセンタイリングをセットする。

「エンゲージ!」

【センタイリング!】

【ゴーオンジャー!】

 

 マックイーンはマッハ全開な赤き戦士、炎神戦隊ゴーオンジャーの赤い戦士であるゴーオンレッドへと変身した。

「駆け抜けます!」

 

 轟音とともに駆け出したゴーオンレッドは銀のテガソードの刃を高速で振るって攻撃する。

「ロードサーベル!」

 

 更には路面を模してる剣を手にしてそれを振るうものの、剣の扱いは不慣れなのかそれが当たる事はなかった。

「そんなへなちょこ剣技なんかあったらないよ〜。アーイーくんたち、お願い!」

 

 ノーワンはゴーオンレッドを小馬鹿にしながらアーイーを呼び出すと、ホエルたちもテガソードと指輪を構える。

「出遅れた。俺らも行くぜ」

【ゴジュウウルフ!】

【ゴジュウレオン!】

【ゴジュウティラノ!】

【ゴジュウイーグル!】

【ゴジュウユニコーン!】

【ゴジュウポーラー!】

【ギンガマン!】

【キングオージャー!】

 

 ホエルたちも変身して戦いに参戦すると、ゴジュウウルフたちはアーイーたちを次々と撃破する。

「あわわわ!?ボクっちにはクオンさんから頼まれた大事な用事があるのに〜」

 

 アーイーたちがほとんど倒されて焦りを感じたノーワンはクオンから何か頼まれていた事をついつい暴露してしまう。

「テメェ、クオンに何を・・」

 

「ここは戦略的撤退!」

 

 ノーワンはこれ以上余計な事を喋らないためにもこの場を全力で走り去って行く。

「逃げられたか」

 

「お手を貸して貰いありがとうございますわ。先ほども名乗りましたが私はメジロマックイーンと申します。ここ数日あの怪物を追っていたのですが、私が戦いに不慣れな事もあり中々対処しきれずにいましたの」

 

 ゴジュウジャーはマックイーンを連れてテガソードの里へと戻ると自己紹介をして状況を整理する。

「さっきのかけっこノーワンとアロウンの奥さんを攫った相手は違うながらもここ数日活動をしてる。一見すると繋がりはなさそうだが、クオンが関わっているとなれば2つの事件には繋がりがないとも言い切れない」

 

「だったらここは二手に分かれて動こうか。僕とホエル君、角乃ちゃんが人探しの能力に長けているからアロウンさんの奥さんを探す方で行動しよう」

 

「ならばこちらは先ほどのノーワンの動向を探ろう」

 

 ゴジュウジャーは二手に分かれてそれぞれの事件を追う事を決めると店内にさらに1人入ってきた。

「探したぜマックちゃんよぉ」

 

「ゴールドシップさん!」

 

 マックイーンと似た特徴を持つ長身の女性は彼女の知り合いらしく、名前はゴールドシップと言うらしい。

「まったくあのバケモノを見るなりゴルシちゃんを置いて走り出しやがって。結構探したんだぞ」

 

「それは申し訳ありませんでしたわ」

 

「まぁいいや。話は少し聞いてた。アタシもマックイーンと一緒に手伝うぜ。元々乗りかかった船だしな」

 

 ゴールドシップも2つの事件に協力すると言ってくれたのでホエルたち3人に加えてアロウンとうずめの5人が再び四国に向かうことが決まった。

「さて、2代目たちがまた四国に向かったわけだが、こっちもこっちで大した手がかりがないな」

 

「そもそもあの怪人、ノーワンと言いましたわね。ノーワンは何が目的で周囲を荒らすように走っていたのでしょうか?」

 

「アタシらのように走りたいから、勝ちたいから、1番になりたいからってだけじゃなさそうだもんな」

 

「2人は走りの選手か何かなのか?」

 

 禽二郎は2人を陸上の選手か何かだと考えて尋ねると、2人はあながち間違いではないと頷く。

「私たちはウマ娘、この世界で『馬』と呼ばれている生物と同じく、走る事を生業とした人とよく似た種族ですわ。ってあら?あまり驚かれませんのね」

 

「まぁ、我々は神であるテガソード様を筆頭に複数の神々やエルフに吸血鬼といった出会いがあったものでな」

 

「流石にもう驚かんぞ」

 

「こちらの世界には様々な世界の方がお集まりになられていたことは把握してましたが、よもやそのような方々まで」

 

「マックちゃんよぉ。そもそもアタシらが持ってるこの指輪ってのもそっちよりじゃんか」

 

「言われてみれば確かにそうでしたわね」

 

 今更ウマ娘程度では驚かなかった真白たちに少し拍子抜けしたマックイーンだったが、彼女は話を続ける。

「ここ数日私たちはあのノーワンを追っていた話はしましたはずですが、あのノーワンは何かを探して走っているというよりも、そのように魅せるために周囲を壊しているのではないでしょうか?」

 

「アタシもそうじゃないかっては考えてたな。あの走りは遊び心さえあるが、マジで走るのが好きなヤツの走り方だ。走りの邪魔で物を壊すようならもっとこう、道に沿った直線的な壊れ方になると思うけど、あいつのは乱雑で目立つ壊し方をするみたいに感じたぜ」

 

「つまりあのノーワンは・・」

 

「本命を悟られないようにする囮。そう考えるのが妥当だろう」

 

 こちらのノーワンは囮。そう結論付けた真白たちだったが、囮とはいえ放って置くわけには行かないと竜義と真白以外は立ち上がりノーワンを探しに向かおうとする。

「待て。この神が1つ神託を授けてやろう。ベアックマ、地図を」

 

『ハイ、クマ〜』

 

「あんたが追ってきた場所は分かるか?」

 

「この世界の地理や地名はおおよそ私の世界と変わり無いので、このようなはずですわ」

 

 ベアックマは地図を持ってくると、真白はマックイーンがノーワンを追ってきたルートを線にする。するとそのルートは真っ直ぐでこそなかったものの、もう少しで円になるように動いていた。

「もうすぐ1周しそうな勢いだ」

 

「これが事実なら先回りが可能ですね」

 

 真白たちは円になるルートを信じて先回りした地区で少し待っていると、本当にノーワンがやってきた。

「いやさか。よもやここまであっさりと事が進むとは」

 

 竜義はゴジュウティラノに変身しようとテガソードを手にすると、ゴールドシップは前に出てそれを静止させる。

「せっかくだから見せてやるよ。ゴルシちゃんスペシャル。エンゲージ!」

【センタイリング!】

【カーレンジャー!】

 

 ゴールドシップは赤い車の激走戦士、激走戦隊カーレンジャーの赤い戦士であるレッドレーサーへと変身した。

「やはり貴女も指輪の戦士だったか」

 

「まぁ正直あまり戦い慣れてる方じゃないけどな。それでもマックちゃんよか、戦えるぜ」

 

「ならばお手並み拝見」

 

「ゴルシちゃ〜ん、ドロップキック!!」

 

 レッドレーサーが爆速で駆け抜けてノーワンとの距離を詰めると、いきなりドロップキックを叩き込んだ。

「ぐべっ!?いきなり蹴りつけてきやがって。人の迷惑を考えろ!」

 

「色々な場所で走りまくって、辺りを壊しまくってるお前には言われたくねぇな」

 

「いつも周りに迷惑をお掛けしてるゴールドシップさんがそのように返すのはあまり説得力がないですわよ」

 

 マックイーンはレッドレーサーに変身してるゴールドシップに普段から迷惑をかけられているようで、自分の事を棚に上げた返しにツッコミを入れる。するとレッドレーサーはノーワンに掴みかかると、そのままコブラツイストで落としにかかった。

「必殺のゴールドコブラツイストだ!」

 

「ま、負けてたまるか」

 

 締め上げられても気合いで走り出したノーワンはレッドレーサーを振り払うと、ノーワンはアーイーを呼び出そうと手を掲げる。

「残念ながらこの場にはアーイーの援軍は来ないよ。僕が来たからね」

 

 するとノーワンたちの援軍は来なかったが、代わりにクオンという強力な相手が来た。

「クオンさん!」

 

「かけっこノーワンは走りに戻っていいよ。ここは僕が相手をしておくから。エンゲージ」

【ガリュード】

 

 ガリュードに変身したクオンはノーワンを再び走らせるとテガジューンの銃口を真白たちに向けて銃撃を放ってくる。

【ゴジュウポーラー!】

【ゴジュウティラノ!】

【ゴジュウイーグル!】

【ゴーオンジャー!】

 

「「「「「ハァァァァ!!」」」」」

 

 変身して銃撃を防いだゴジュウポーラーたちはガリュードへと挑みかかる。

「さてと、儀式の障害を排除するとしようか」

 

「儀式?アイツ、いったい何をする気だ?」

 

 この時はまだゴジュウポーラーたちは気づいていなかった。ガリュードの計画、本当の狙いを。

 




次回「爆走する熱意」
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