№1ユニバース 世界と指輪と願い事   作:エルモライト

32 / 53
活動報告でも触れましたがゴジュウユニコーン役の今森さんが降板した事で本作も今後どうするか考え直すことにしました。書き溜めしてる次回更新後、気持ちと内容、そして本作を続けるかどうか整理をしたいため今年中のNo.1ユニバースの更新は休載という形にします。


化けて来たるは狐の怪

「ファイヤキャンドルの野郎、決闘のタイミングを明日にしやがって」

 

 宣戦布告された日が明日へと迫ったホエルはファイヤキャンドルも同じ日を指定してきた事を愚痴っていた。

「愚痴っていても仕方ない。2代目、お前はファイヤキャンドルとの戦いに専念しろ。神殺しの連中は俺様たちが対処する」

 

「そうさせてもらうぜ」

 

 神殺しの集団を他のゴジュウジャーの面々に任せたホエル。すると神の力を持つ者として狙われているうずめとアロウンも会話に入ってくる。

「俺たちも神殺しとの戦いに手を貸そう」

 

「狙われているのに何もしないのは微妙な気分になるしな」

 

「神殺しの集団も5人だけとは限らないからね。人手は欲しいから助かるよ」

 

 陸王が2人も狙われているのにも関わらず手を貸すことに感謝の言葉を告げると1体のアーイーがやってきた。

「襲撃か?」

 

「いやどうやら敵意はないようだ」

 

 竜義が映人の持つ手紙を受け取ると、そこにはファイヤキャンドルとの戦いの場所と時間が書かれていた。

「ご丁寧にこんなものまで渡してくるとはな。よっぽどファイヤキャンドルの野郎、楽しみみたいだぜ」

 

「油断するなよ遠野。相手は黄金騎士とやらの力も使えるようになったのだから」

 

「あぁ。分かってる」

 

 そして迎えたそれぞれの決闘当日。ホエル以外のメンバーが採掘場で待っているとゴーカイガレオンが飛んできた。

「待たせたな。さあ始めようか。エンゲージ」

【ケンセイジャー!】

 

「「「エンゲージ!」」」

【ヨウカイジャー!】

【デバイスV】

【Xクロニクルズ】

 

 クラリスがフランベルジュレッドに変身すると、ゲゲ郎もアカギツネに、オトもスマホRⅠに変身した。更には未だに黒いマントで姿を隠す怪しげな人物もクロスオーバーヒーローのコラボレーション戦隊Xクロニクルズの赤き戦士ドラマレッドへと変身した。

「まずは破滅の王子からだ。略奪合体」

 

 ゴーカイガレオンはユニバースロボ達と強制合体させられ、ユニバースゴーカイオーとなる。

「ご指名だ。グーデバーン!」

【アウェイキング!】

 

「人神一体!」

【グーデバーン!】

 

 巨神グーデバーンと人神一体した真白はユニバースゴーカイオーと対峙する。

「「「「「「エンゲージ!」」」」」」

【ゴジュウレオン!】

【ゴジュウティラノ!】

【ゴジュウイーグル!】

【ゴジュウユニコーン!】

【ギンガマン!】

【キングオージャー!】

 

「ガオハンター、ルパンカイザー、ビュンビュンマッハーロボ。今解放してやる」

 

 ゴジュウジャーたちも変身し、グーデバーンとユニバースゴーカイオーが戦闘を開始すると、アカギツネたちは自分の対戦相手は誰にしようかと選別を始めた。

「俺は青いのとゴジュウジャーじゃないユニバース戦士の2人をもらうよ」

 

「じゃあ私はゴジュウユニコーンね!」

 

「ならば儂は緑と黄色じゃな」

 

 アカギツネたちもそれぞれ自身との対戦カードを決めて戦闘を始める。

「その声、やっぱり貴方は零さんですよね?」

 

「やっぱり耳がいいな。そうだよ陸王!」

 

 ドラマレッドに変身している人物と縁がある様子のゴジュウレオンは何やら躊躇っているようで力を出し切れていないと、ドラマレッドは容赦なく銃で攻撃をしてくる。

「アヴァロン!」

 

 銃撃からゴジュウレオンを守ったクワガタオージャーは、躊躇うゴジュウレオンに振り向く。

「知り合いで躊躇う気持ちも分からなくはないが、戦えないというのなら、せめて下がれ。でなければ足元を掬われるぞ」

 

「逃さないよ。陸王」

 

 戦えそうにないゴジュウレオンを下がらせようとしたクワガタオージャーだったが、ドラマレッドは執拗にゴジュウレオンを狙ってくる。

「てぇい!」

 

 ギンガレッドは剣を振り被りドラマレッドの銃撃を止めようとするも、ドラマレッドはそれでもゴジュウレオンを狙い続ける。

「くっ、もうアヴァロンを維持できんぞ」

 

 絶対城壁のアヴァロンといえどそれの維持は困難なようで、アヴァロンが消えた瞬間にゴジュウレオンは無数の銃撃を喰らってしまう。

「零さん、どうして?」

 

「陸王。俺は変わったんだよ。お前を庇って医師としての未来を絶たれたあの日、世界に絶望した。俺はこんなにも不幸なのに、世界は幸せに満ちた連中でいっぱいだ。俺はそれが許せないんだよ!だからこの世界の神様を滅ぼそうって決めたんだよ!」

 

「そんな身勝手な」

 

「身勝手?俺の人生を奪ったお前がそれを言うのか?」

 

 ドラマレッドの言葉に戦意喪失したゴジュウレオン。その隙をついてドラマレッドは必殺の一撃を放ってくる。

【Xクロニクルズ!フィニッシュ!!】

 

 銀のテガソードから放たれた斬撃がゴジュウジャーを襲おうとすると、クワガタオージャーは彼を庇い、ダメージで変身が解けてしまう。

「ドラマレッド!WIN!」

 

 そしてキングオージャーの指輪もドラマレッドへと渡ると、ドラマレッドは変身を解除してマントを脱ぎ捨てて、ゴジュウレオンに素顔を見せた。その瞳は灰色をしていて、まるで世界を拒絶するかのように冷たい目をしていた。

「また人に庇われたな陸王。そうだ、良いことを教えてやる。一河織戸を攫って別のユニバースに送りつけたのは、この俺だよ」

 

「え?」

 

「お仲間の一河角乃はどう思うかな?仲間の恩人は妹を攫った誘拐犯でしたって事実はさ」

 

 嘲笑うようにゴジュウレオンの耳元でそう告げた零こと、具島零の言葉を聞いたゴジュウレオンは完全に戦意喪失して変身が解除される。それを見届けた零は満足気にその場を後にしたのだった。

「セイッ!」

 

「天罰!」

 

 一方でアカギツネと戦うゴジュウティラノとゴジュウイーグル

はその長年の実力とも言えるその戦闘力に苦戦を強いられていた。

「鵺野先生からキツネの妖怪戦士は人ではないと聞いていましたが、よもや怪力の私に劣らぬ怪力とは」

 

「しかもまるで見えてないものまで見えているような動きもしてくる。これは厄介だぞ」

 

 アカギツネに変身するゲゲ郎は厄災に歴史ごと世界を消された訳ではないので幽霊族としての身体能力は据え置きで変身している。そのため怪力も目も指輪の契約で強化されている2人と同等なのだ。

「この世界に生きるおぬしらには分かるまい。産まれたばかりの我が子を世界ごと壊された儂の悲しみが。深く絶望し、数多に残る平和な世界に嫉妬した。どれほど神を、運命を呪ったことか」

 

「・・・儂も最愛の妻に先立たれたので、お前の気持ちは少しだが分かるつもりだ。だからこそ言わせてもらう!そんな八つ当たり!妻子は望んではおらんはずだ!」

 

「そんなこと、おぬしに言われずとも分かっておるわ!じゃがこうせねば、先に進めぬ者もおるのじゃ!」

 

 ゴジュウイーグルの言葉に怒りを見せたアカギツネは狐火を連続で放ち攻撃してくると、ゴジュウイーグルはそれをイーグルシューターの矢で撃ち消す。

「幽霊族として人間たちに忌み嫌われる日々を照らしてくれた妻が、人間に捕まった妻を共に救ってくれた人間の友にして相棒が、ようやく産まれた我が倅が。そのすべてを破壊の神に一夜にして破壊された!憎い!神が、運命が憎い!」

 

「お前の気持ちは痛いほど伝わった。竜てゃ。共にあの者を悲しみの呪縛から解放するぞ」

 

「心得ました」

 

 神を、運命が呪うアカギツネは銀のテガソードに邪気を込めて必殺の斬撃を振るう。

【ヨウカイジャー!フィニッシュ!!】

 

「ティィラァ!」

【ティラノ!ハンマークラッシュ!!】

 

 その斬撃をゴジュウティラノがティラノハンマーで受け止め、地面に叩きつけるように弾くと、ゴジュウイーグルが翼を広げてアカギツネに飛んでいく。

「お前をここで倒しても、お前の心は晴れぬだろう。だがこれ以上お前が苦しむ姿を妻子はきっと悲しむぞ!だから今、その呪縛を断ち切る!」

【フィニッシュフィンガー!イーグル!!】

 

 ゴジュウイーグルの刃に斬られたアカギツネ。すると彼の持っていたファイブマンの指輪がゴジュウティラノの手に収まり、ヨウカイジャーとドンブラザーズの指輪がゴジュウイーグルの手に渡った。

「くっ・・」

 

 指輪を失い、変身が解かれたゲゲ郎はその場に膝をつく。

「妻が、倅が今の儂を見たらどう思うじゃろうか?」

 

「悲しむばかりの姿から解放された事に安心はすると思うぞ。憎しみや悲しみを否定はしない。だが生きている限り何処かで先に進まねばならんのだ」

 

「あの鬼の者に強く言ったわりに、止まっていたのは儂じゃったか。・・・まだ気持ちは晴れんが、それでも先に進んでみるとしよう」

 

「ゴジュウティラノ&ゴジュウティラノ!WIN!」

 

 前に進む事を決めたゲゲ郎はその場を去っていく。そしてスマホRⅠとゴジュウユニコーンの姉妹対決はゴジュウユニコーンの方がやや有利に進んでいた。

「織戸!あなたを連れて帰る!」

 

「私は帰らない。スワイプソード!アプリ・シューティングゲーム!」

 

 スマホRⅠの専用武器であるスワイプソードにシューティングゲームアプリをダウンロードさす、剣先からエネルギー弾を放つスマホRⅠ。それを後ろに飛び下がって回避したゴジュウユニコーンはデカレンジャーの指輪を取り出す。

「エンゲージ!」

【デカレンジャー!】

 

 デカレッドに変身したゴジュウユニコーンはDマグナムで連続して放たれるエネルギー弾を撃ち落とすも、追撃を仕掛けてスマホRⅠを倒そうとはしない。

「さっきからなんなの!戦う気があるの!」

 

「戦う気はある。だけど大切な妹を傷つけたくない!」

 

「本気になれないなら私と戦わないで!」

【デバイスV!フィニッシュ!!】

 

 本気になりきれないデカレッドに怒りを見せたスマホRⅠは必殺技の斬撃を放つと、それを避けられなかったデカレッドはデカレンジャーの指輪が吹き飛び、ゴジュウユニコーンに戻る。

「これは貰うから」

 

 デカレンジャーの指輪を掴みとったスマホRⅠは膝をつくゴジュウユニコーンを他所に変身を解除しているうずめを狙いにいく。

「おっと、させるかよ」

 

 グーデバーンは拳を振り下ろしてスマホRⅠの行く手を阻むと、ユニバースゴーカイオーは余所見は許さないと言わんばかりにその隙を狙いにいく。

「ゴーカイ!スターバースト!」

 

「グーデバーン!凍らせて、はじき返せ!」

【ポーラー!グーデフィニッシュ!】

 

 冷気で砲弾を凍らせて殴り返したグーデバーン。その砲撃を切り裂いたユニバースゴーカイオーは居合のような構えを取る。

「絶望戦技、神殺し」

 

「グーデバーン!一旦離脱だ!」

 

『う、うん!』

 

 一時離脱をしようとした真白とグーデバーンだったが、僅かに反応が遅れてしまう。それにより神殺しの剣技を受けてしまう覚悟をしてしまいそうになるその時だった。

「くっ、惜しいところで」

 

 鐘の音がゴーンと鳴り響いたかと思えば、ユニバースゴーカイオーに強制合体させられている意思のあるユニバースロボたちの意識が僅かに戻り、剣を止めていたのだ。

「貴様だな」

 

 ユニバースゴーカイオーを見上げていた白い戦士に気づいたクラリスはユニバースゴーカイオーから降りる。

「貴様からも神の気配を感じるな。何者だ?」

 

「仮面ライダーギーツⅨ。その言葉をお前は信じるか?」

 

 ギーツと名乗ったその仮面ライダーはうずめへと歩み寄ると彼女の手にある極ロックシードを見つめる。

「いつまで寝てる気だよ。神様のセンパイ」

 

 ギーツが極ロックシードをうずめの手から掠めると、鐘の音がゴーンと鳴り響く。

【ロック!オープン!】

 

 極ロックシードが解錠した瞬間、眩い光が空から舞い降りて、光からは紘汰が出てきた。

「待たせたな。極ロックシードもダメージを受けてたからギーツが来なかったら今回は復活出来なかったかもな」

 

「神様の癖に随分と神頼みなセンパイだ」

 

 ギーツが皮肉を告げるとうずめが一安心した表情を見せる。

「なんにせよ復活して良かったぜ。早速だけど、イケるよな鎧武」

 

「あぁ!ここからは俺達のステージだ!」

【オレンジ!】

 

 うずめにオレンジロックシードを渡された紘汰はそれを解錠して戦極ドライバーにセットする。

「ギーツ。奴は神殺しの力を持ってる。神としての力を使える姿じゃ相性が悪いぞ」

 

「へぇ、ならこれだ」

【Magnum】

【Boost】

 

 紘汰に忠告されたギーツは一度変身を解除すると、マグナムバックルとブーストバックルをデザイアドライバーにセットする。

「「変身!」」

【オレンジアームズ!花道・オン・ステージ!】

【Boost】【&】【Magnum】

 

 紘汰は鎧武・オレンジアームズへと、ギーツこと浮世英寿はギーツ・マグナムブーストへと変身してうずめの左右に並び立つ。

「エンゲージ!」

【ギンガマン!】

 

 そしてうずめもギンガレッドへと変身を遂げると、クラリスは怒りの表情を見せた。

「一度は倒した神が復活だと?フザケた事を!ならば今一度、今度は3神とも倒してやる!」

【ケンセイジャー!】

 

 フランベルジュレッドに変身したクラリスは3人の神と対峙すると絶望戦技の構えを取る。

「確実に、仕留める!」

 

「いくぞギーツ!」

 

「あぁ、センパイ!」

 

「セイハァァァ!」

【オレンジスカッシュ!】

 

「ハァッ!」

【Magnum】【Boost】【GrandVictory】

 

 剣が振りかぶられた瞬間、鎧武とギーツは跳び上がって急降下の勢いの乗った必殺キックを叩き込む。

「炎一閃!」

 

 そこにギンガレッドは炎の一閃を与えると、フランベルジュレッドは変身が解除されないながらもダメージで膝をつく。

「まだ、まだ絶望が、力が足りないと言うのか?力が、力が欲しい!神を葬る力を!圧倒的な力が!」

 

 フランベルジュレッドが力を求めて叫んだ瞬間だった。その存在が現われたのは。

「?」

 

 鯱のような鳴き声が響いた瞬間、空から強烈な水圧の一撃が地面にぶつかった。その中心にいたフランベルジュレッドは赤い鯱のような銃が目の前にやってきたことに気付く。

「お前が私に力をくれるのか?」

 

「馬鹿!それを掴むな!」

【ゴジュウポーラー!】

 

 それがなんなのか知っている真白はゴジュウポーラーに変身しながらそれを止めようとしたが、フランベルジュレッドは躊躇わずに鯱の銃を掴み取ってしまったのだった。




次回「魔人暴走の三すくみ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。